「今の仕事が大好き!転職なんて考えたこともない!」という人は、実は少数派なんだろうなぁ…と私は思っています。と、言いますのも
「新卒で入社して3年以内に辞める人は、全体の3割ほどもいる」というデータがあるんですね。
入社して1~2年経つ頃には仕事も覚えてきて、自分の仕事の内容に疑問を感じたり、”やりがい”について悩んだりするようになります。
そんな中で、誰もが一度は転職について悩んだ経験があるんじゃないかと思うんです。
入社して3年以内に転職をしようとする人は意外と多く、この時期の人材のことを 、転職サイトなどでは
“第二新卒” と呼んだりもします。第二新卒という言葉が示す年齢はサイトや情報誌によって多少は異なりますが、大体20代中盤の世代だと思っていてくださいね。
実は、第二新卒と呼ばれる年代は
・辞める人がいるため、補充が必要である
・社会人経験がある若い人材である
という2つの理由から、ある一定の需要があります。
「社会人経験がある」という理由ですが、これは要するに、新卒で入社して最初に教え込む”社会人としてのマナー”が身についているという意味合いが強いです。
つまり「社会人としてのベースは出来ているから実践的な研修に早く入れるが、まだ若くて柔軟性があるから年配者よりも育成しやすい」という風に考えられているんですね。
そんなに利点が多いなら、すぐに転職先も決まるよね!と思いきや、なかなか決まらない人もいます。あっさりと転職先を決めてしまう人と、繰り返し落選してしまう人の違いは何なんでしょうか?
今現在、転職活動がうまくいっていない人も、
20代の転職で失敗する理由について、ここで一緒に学んでいきましょう!
目次
転職が決まらない20代を徹底調査!
転職が決まらないとき、失敗する理由の上位は?
「企業が求める人材」の逆を想像してみてください。それが「企業にとって不要な人材」の人物像です。
結論からいうと、
・社会経験があるにも関わらず、基本的なマナーを知らない
・こだわりやプライドの高い人材、社風に馴染まない人材
ということになります。
「新卒で入社して一番初めに受けた研修は、社会人としてのマナーについてだった」という人は多いでしょう。入ってすぐの頃は”電話の応対の仕方”や”FAXやコピーのやり方”、”来客の対応やお茶の用意”などを教わりませんでしたか?
そういった基本的なことができているからこそ、第二新卒で採用する意味があるのです。社会人として働いた数年の間にそういったマナーも身についていない人材を採用するくらいなら、新卒を採用して一から教えた方が良いと企業は考えます。
そして2つ目のプライドの高さも大きな問題。
プライドが無ければいいというわけではありませんが、先輩が教えてくれていることを真摯に受け止められる素直さを持ち合わせているかどうかは、企業にとって1つの採用基準となりますからね。
例えば「自分のやり方でやるから」と意地を張る人物は、企業にとっては育成しにくい人材です。
そもそも「転職って何からどうやって始めればいいのかわからない」という方もいるかもしれませんね。だからと言って何となく仕事を探している状態では、なかなかうまくいきません。
次からは資格についてや面接でのポイント、また「転職は何回までならOKなのか」など、転職をスムーズに行うための方法を一緒に考えてみましょう。
専門学校に通って資格を取ってからの再就職は?
20代の転職は「所帯を持つ前だから身軽で自由度が高い」というイメージもありますから、専門学校で資格を取ることも選択肢に上がってくることでしょう。
“第二新卒” に求められるものは「基本的なビジネスマナーと柔軟性や伸びしろ」と先程申し上げましたよね。基本的なスキルを身につけ、さら社会人としてのマナーも身についている状態ならば再就職は有利になりそうです。
しかしここで忘れてはならないのは、
企業が求めている資格かどうかということです。
自分の希望する業種に必要だったり、企業が求めている資格であれば、積極的に取得することで意欲や熱意を示すことができます。会社によって様々ですが、”特別手当てがつく資格”というのもあったりします。
具体例をあげて考えてみましょう。
『会計事務所への再就職を希望しているが、営業経験しかない』
このような場合は、簿記などの基本的な資格を取ることで再就職への意欲を示すことができます。会計事務所の募集要項に「簿記資格所有者は優遇」という言葉があるなら、なおさら有利ですよね。
資格を取ろうと考えるなら、どの資格にするかが重要です。
求められてもいない資格の取得に固執することで、貴重な”20代”という需要のある期間を無駄にしてしまうのは、時間もお金も勿体ないことです。
まさにタイムイズマネー(時は金なり)ですね!
資格は必要か、否か?
メリット
1)仕事に対する意欲や熱意を示すことができる
2)持っている資格に「手当て」がつく場合がある
デメリット
1)第二新卒と言われる需要のある20代の期間を、資格取得に費やしてしまう
2)求職中に資格取得費用と生活費が必要なため、金銭的負担が大きい
ハローワークで決まらない人が成功した転職方法
自分一人で転職活動をするのは、何から、どのようにしたらよいのかわからない人がほとんどだと思います。
ハローワークは求人数が圧倒的に多いですが、それだけに良い転職先を探すのは大変です。探すのに時間がかかって転職先が決まらなければ、その間の収入も必要になってきますよね。
生活費を考慮するならば、人材派遣に登録して契約社員として働くのはハードルも低いため、とりあえずの収入に繋がります。しかし第二新卒と呼ばれるチャンスは期間限定ですので、時間をやりくりして転職活動と平行するなど、計画的に利用しましょう。
しかし「ひとりきりでは転職活動を続けるのが苦しい」という方や、「自己流の転職活動では限界を感じている」という方もいることでしょう。
これまで決まらなかった人でも、転職を成功させるためのオススメの方法があります。
転職エージェントというのをご存知ですか?
”エージェント”とは代理人のことで、これを利用することで面接日程の調整などを自分の代わりに請け負ってもらうことができ、相談をしながら転職活動を進めることができます。仕事を持ちながら転職活動をする場合には、必要不可欠ともいえますね。
さらに、エージェントは非公開案件を持っていますので選択肢も増えます。エージェントは企業側のニーズや細かいニュアンスを汲み取って求職者を紹介するので、信頼や効率の良さから非公開案件を任されているんですね。
また求職者にとっても「適性や就労条件などをフィルターにかけて提案してくれる」 という利点がある、とてもよくできたシステムです。
エージェントの客観的な意見と経験でフィルタリングされることで人材を振り分けているので無駄がなく、平たく言えば、とても省エネですね(笑)
転職エージェントはその道のプロ!
転職の成功例や失敗例のデータも豊富ですし、エージェント自身の経験もあります。エージェントはその情報や経験を根拠に、客観視できる立場から、企業側・求職者が出す”条件”であったり、適正な”人柄”なども考慮してマッチングをしてくれます。
つまり、相性抜群な組み合わせを選び抜いてくれているのです。
<転職エージェントを上手に利用するコツ3つ>
- 資格やスキルなどは全て伝えておく
- 自分の要望や希望はしっかり伝える
- アドバイスには謙虚に耳を傾ける
「どの資格が必要か」ということはエージェントが判断すればいいことですので、自分で勝手にアピールポイントを減らしていては勿体ないですよ!
ある種のプライドは邪魔になりますから、捨ててしまいましょう!
エージェントがプロとしての経験や情報をもとにくれたアドバイスは、素直に聞き入れた方が成功に近づきます。プライドというのは”自分のした仕事に対して持ちたいもの”ですから…ね!
転職エージェントは資格やスキルなど経験を活かしてくれるという利点がある一方で、エージェントとの相性に左右されてしまうというデメリットもあります。
転職エージェントのサイトそれぞれに特色があるので、自分のニーズにあった転職エージェントを使うのが成功の秘訣。
そのためには複数のエージェントに登録するのが良いでしょう。
それぞれ得意分野に違いがありますし、エージェントとの相性もありますから、大手、中小に関わらず何社か組み合わせて登録してみてください。
中でも20代の転職にオススメのところを一つご紹介しておきますね。
大手マイナビの20代に特化したサービス↓
20代専門第二新卒の転職ならマイナビジョブ20’S
30代になると求人は減ってしまうの?
30代になってからの転職は、”厳しい”というよりも寧ろ、”ニーズが20代とは全く違う”といえます。
第二新卒にはスキルよりも柔軟性が求められていたのに反し、30代に求められているのは
スキルと即戦力です。
ですから20代での転職と同じことをしていては、30代の転職はうまくいかなくなってしまうんですね。
30代では経験や培ってきたスキルを、即戦力として、この会社で役立ててくれるか?ということを問われます。
自分のアピールポイントを熟知し、さらにそれが会社にとって有益であるということを相手に伝えられて初めて採用に繋がるわけです。
これは大変です。実力を伴っていなければいけないわけですからね。「やる気があります!」と言ってはいても、業種に対する考察や知識、技術などが浅いと判断されれば、思うようなステップアップには繋がりません。
また「この会社には馴染まない」と判断されればマイナスです。企業は
有益なスキルは欲しいが、自分のこだわりを押し通す人材は組織にはいらない
と考えます。組織を運営する側は、わざわざ人間関係を乱しそうな人を取り入れたりはしませんよね。
このように”経験を生かす転職”という条件が付いてハードルは上がりますが、既に資格やスキルを持っている30代にとっては、そちらに強みのある転職エージェントの力を借りれがステップアップの可能性がずっと高くなるのも特徴です。
面接ではこう伝えよう!転職理由を好印象にするコツとは?
面接のとき、転職の理由として好印象なのは、どういったものか?
どこの企業でも、大抵は転職(または退職)の理由を聞きますよね。印象が良いのは
- 家庭の事情
- 将来へのビジョンや目指すスキルアップ
といったところでしょう。
具体的には『家庭の事情から在宅時間を増やしたく、通勤時間なども考慮して家族で相談した結果』だとか、『将来の目標としている〜のために、○○のような仕事に転職し、経験を積む必要がある』などという事です。
そして採用者が転職の理由を聞きたい理由は、「せっかく伸びしろのある若者を採用しても、またすぐに辞めてしまったら無駄になる」という点と、「この会社に適応できるか」という点への懸念があるからです。
退職や転職の理由には、少なからず求職者の人柄が表れます。
ですから、転職理由を面接時に伝えるときには次の事に気をつけましょう。
・転職の理由を前職への不満として話さないこと
・転職の理由を人間関係にしないよう、話し方を工夫する
※会社(業種)に対する熱意や、スキルアップを目的とするようなやる気をアピールする方がプラスになります。
誰だって、ポジティブな人とは「一緒に働きたい」と思いますからね!企業としても、この先長く、円滑に働いてくれる人を求めます。
ここで気になってくるのは、「転職回数は何回までならOKなのか?」ということ。何度か転職を繰り返すと、「嫌なことがあったらすぐに辞めてしまう人」という印象がつきそうですよね。
これは採用担当者の考え方にもよるので一概には言えませんが、20代後半ならば、『うちの会社で3社目』という程度までは許容範囲という感じのようです。
寧ろ回数よりも、短期間での職替えや、一貫性のない職選びのほうに『?』がつきやすいですよ!
その場合は面接での質問も掘り下げて聞かれるかもしれませんので、留意しておきましょう。
面接で好印象を得るために大切なのは、
相手の目を見て話すということです。
“面接のときには、相手の喉仏のあたりを見ましょう“というセオリーを時々耳にしますが、やはり話をするときには、相手の目を見た方が気持ちが伝わるものです。
これは練習してでも実行する価値があります。
なぜかというと、実際に“目を見て話さない人は、その時点で外す” という採用担当者は多くいるからです。
理由を聞くと『経験上、コミュニケーション能力が低い人が多いから』とのことで、対人関係が苦手などの問題がある人物を省くための条件として考えているんですね。
自分に置き換えて考えてみると、話していても目を合わせてくれない人は「つかみどころがないな」と感じます。それに、きちんと目を見て話す方が堂々としていて、社会人としてのマナーが身についているように見えませんか?
もちろん、凝視する必要はありません(こわいです!)
以下、参考動画をご紹介します。※転職質問の1問1答を解説してくれています。
まとめ
次の転職こそは成功させるために…
1)会社が20代の転職者に求めることは?
- 素直さや柔軟性があり、社風に馴染める
企業は協調性があり、教えたことを素直に吸収する”伸びしろ”を求めている - 基本的なビジネスマナーを身につけている
企業は「“第二新卒” は社会人経験があるため育成期間の短縮が見込めるのが利点」と考えている - 熱意、やる気があり、前向きである
求められる資格を取得することで意欲や熱意をアピールできる
※ただし、求められてもいない資格取得に固執するのは時間とお金の無駄!
2)転職エージェントを利用しよう!
- 企業のニーズの細かいニュアンスまで把握し、相性の良い求職者と企業の組み合わせを提案してくれるのが利点
- 求人サイトや情報誌にはない非公開案件も取り扱うため、求職者にとっても選択肢が増える
- エージェントの客観的な意見を素直に取り入れ、しっかりと面接対策をしておこう!
- 大手・中小に関わらず複数の転職エージェントサイトに登録することで、自分に合ったエージェントを見つけるのが成功の秘訣
もっとやりがいを感じたい!やりたかった仕事を諦めたくない!と思っているなら、20代という若くて将来性を買ってもらえるうちに転職する方が賢い選択だと思います。
まだ経験も浅いのに転職を考えるのは、自分の考えが甘いということなんだろうか?
そんなに成果も上げていないのに、自分の将来性を見込んでもらえるだろうか?
といった不安もあると思いますが、同じ会社で働き続けたって、何かしらの不安は付きまとうはずです。
企業が「これから先、この会社で活躍してくれる人物を育てよう」と考えたとき、
他人の意見を真摯に受け止める姿勢や、指示を待つばかりでなく自分で考えて行動する意欲を持っていることは、とても魅力的です。
これはつまり「心がけ次第であなたも魅力的な人材になれる」ということだと思いませんか?
自分が長く働きたいと思える職場で、仕事にやりがいを感じながら日々を過ごせたら素敵ですよね!
あなたの成功をお祈りしています。