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食材・料理のQ&A

とうもろこしに黒や白のカビが生えた!見分け方や対処法を解説

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料理・食材
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とうもろこしはあまり日持ちしないイメージがあるので、手に入ったらすぐに食べています。

カビが生えるほど放置したことはないのですが、先日「とうもろこしのカビは猛毒」という話を聞いてギョッとしました。

我が家にはとうもろこしが大好きな子供がいるのですが、先端か茎か皮に少しだけカビが生えているのを見たことがあるような、無いような…。

とうもろこしのカビには本当に毒があるのか・あるならどんな毒なのかを、詳しく調査してみたいと思います!

 

  • とうもろこしに生える黒カビ・白カビなどは毒なの?食べられるかの見分け方とカビを見つけたときの対処法が知りたい!
  • とうもろこしが腐るとどうなる?
  • とうもろこしの日持ちは何日?保存場所別に紹介
  • とうもろこしの正しい保存方法を紹介

 

とうもろこしにカビを発見したら、カビの部分だけを切り取って食べたくなります。でも、毒なら丸ごと捨てる方がいいですよね。

カビを発見したときの対処法はもちろん、カビを防いで長持ちさせる保存方法も調査してご紹介します。

とうもろこしを安全に・美味しく食べるために、早速ご一緒に確認していきましょう!
 

   

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とうもろこしに黒や白のカビが!食べられるかの見分け方や対処法を解説

生のとうもろこしを皮がついたまま放置すると、すぐにじっとりと湿気が出て劣化してしまいます。

放置場所の温度や湿度によっては、1日でカビが生える場合があるかもしれませんね。

もしカビが生えたとうもろこしを食べてしまったら、健康に何か影響が出るのでしょうか?それとも、カビの部分を切り取れば食べられるのでしょうか?

とうもろこしに生えるカビの正体をご紹介します。

 

とうもろこしのカビは猛毒なの!?カビの正体を紹介

とうもろこしに生えるカビについて調査すると、さまざまな公的機関から情報が公表されていました。

とうもろこしに生えるカビの色は、主に黒・白・赤です。下の画像のように劣化してから発生するだけでなく、海外では収穫時に発生している例もあります

数種類のカビが生える危険性があるので、「カビの名前」と「食べてしまった場合の健康被害」をご紹介します。

 

とうもろこしに生えるカビ
カビの名前 健康被害
アフラトキシン 肝障害
発がん性
オクラトキシン 発がん性の疑い
ステリグマトシスチン
フモニシン類 新生児に神経系の奇形
発がん性の疑い
トリコテセン類 不明
ゼアラレノン
シトリニン
ルテオカスカイリン

 

表でご紹介したのは、日本で監視対象となっているカビの中で、とうもろこしに生える危険性があるカビです。

以前は、輸入品のとうもろこしだけが心配されていました。

現在は国内生産のとうもろこしからも発見されているので、「国産だから安心」と思わずに、しっかりチェックが必要ですね!

 

特に危険性が高くて有名なのは「アフラトキシン」!

アフラトキシンは、海外では食中毒よりも恐ろしい死亡事例もあるほどの猛毒です!

致死量については明確なデータがありませんが、動物実験では、条件によっては100%の確率で肝臓がんが発生したことで有名です。

 

*ご紹介したような毒性があるカビ菌の他に、私達の生活空間にあるホコリなどにもカビの菌は存在します。

後ほど「とうもろこしをカビさせないコツは?長持ちさせる保存方法を紹介」で、正しい保存方法もチェックしてみて下さいね!

 

豆知識:こんなとうもろこしは食べられる!

・粒の根元(粒が芯についていた付け根)が黒い

ゆでたとうもろこしをかじると、粒の付け根の部分が黒いことがあります。これは熟したとうもろこしに出る現象で、カビではありません。

食べても害はありません東京都市場衛生研究所より)

 

・粒に赤い斑点がある

「とうもろこしに含まれるが浮き出た」or「受粉時に別のとうもろこしと交配した」可能性があって、食べられます

ただし冷凍カットコーンに赤いカビのようなものがついていたという報告もあるので、とうもろこしの表面に付着している赤いカビについては食べないのがおすすめです。(福岡県学校給食会より)

 

カビを取れば食べられる?とうもろこしにカビが生えたときの対処法

とうもろこし生えたカビを見たことがある」という口コミを調べると、意外と実体験がたくさんありました。

  • 皮の外側(表面)や茎に綿のような白いカビが生えた」
  • 「とうもろこしの先端に黒と白のカビが生えた」
  • 「とうもろこしのひげがカビで黒くなった」  など

カビが少しなら、取り除いて食べたくなりますよね。実際にネット上の口コミなどでは、「カビの部分をカットすれば食べられる」という声があります。

でも実は、少しでもカビを見つけたら、そのとうもろこしは食べないのがおすすめです。

 

カビが生えたとうもろこしが食べられない理由

  • とうもろこしに生えるカビの毒は、加熱してもほとんど分解されないことがわかっている
  • 目に見えないカビの胞子が、黒い部分や白い部分以外にも広がっている

グツグツと沸騰したお湯で茹でてもカビの菌は除去できません

 

豆知識:メキシコではカビが生えたとうもろこしを食べる!?

メキシコでは、黒穂病という病気にかかって粒の中まで黒カビが生えたとうもろこしが、トリュフ並の高級品として食べられています。

こちらは食べるために栽培しているものなので、お手元のとうもろこしに黒いカビが生えた場合は食べないで下さいね!

 

とうもろこしに生えるカビの正体危険性がよくわかりました。

生のとうもろこしは劣化が早いので、手に入ったらすぐに状態を確認して、なるべく早く食べきるほうがよさそうですね。

次に、茹でた後のとうもろこしが腐るとどうなるのかも確認しておきましょう!茹でた後も、放置すると傷みやすい点に注意が必要です。
 

 

とうもろこしは腐るとどうなるの?傷んだときの特徴やサインがコレ!

とうもろこしは、暑い季節が旬の野菜です。ゆでてアツアツのまま常温に放置して、数時間で傷んでしまったことは無いでしょうか?

とうもろこしが腐ると、下記のようなサインが出ます。

 

見た目、触った感じ

  • 触るとやわらかくて粒が溶けるような感じ
  • 触るとぬめりがある
  • 変色して色が濃くなっている

 

臭い

  • 酸っぱくて甘い、気持ち悪い臭い

味、食感

  • 酸っぱい
  • 生ゴミの味
  • ヌルヌルした食感の汁が出てくる

私達が生活している空間にはご紹介したようなカビ毒以外にもたくさんの雑菌がいて、ホコリや湿気に混ざってとうもろこしに付着します。

カビ毒のような健康被害ではありませんが、雑菌が増殖したとうもろこしを食べると、腹痛や嘔吐など食中毒の症状が出る危険性もあります。

十分にご注意下さい!

 

豆知識:美味しいとうもろこしの選び方

とうもろこしは、必ず皮を少しむいて粒をチェックして買いましょう!

  • 皮が濃い緑色
  • ひげが濃い茶色か黒っぽい
  • ひげが多い
  • 粒が先までついていてびっしり詰まっている
  • 粒がへこんでいなくてハリがある
  • 粒の大きさが均等

茎の切り口もチェックして、きれいなものを選んで下さい。カビが生えている、変色しているなど異変があったら、選ばないで下さいね。

 

 

とうもろこしを食べるとお腹を壊す…過敏性腸症候群かも!

過敏性腸症候群とは、下痢や便秘の症状を繰り返してしまう状態のことです。ハッキリしたことは解明されていないのですが、下記が原因と言われています。

  • ストレス、不安
  • 腸管への刺激や腸管の炎症
  • 食物アレルギー
  • 脂っこい食事、乳製品
  • 消化が悪い炭水化物

とうもろこしは消化が悪くて、過敏性腸症候群を起こしやすくなる」という説もあるので、体の調子が良くないときなどは食べるのを控えるようおすすめします。

 

豆知識:自家栽培のとうもろこしの葉っぱに異変!どうしたらいいの?

「とうもろこしの自家栽培にチャレンジしようかな」とお考えの方もいらっしゃると思います。

とうもろこしに発生する病気は30種類以上と言われていて、「葉にカビが生える」・「葉がまだらになる」などは、病気を知らせる大切なサインです。

病気をなくすための対策は、症状によって違います。(土壌改良・追肥など)

また、「栽培する品種が土地の気候に合っているか」なども病気を予防する大切なポイントなので、その都度調べてみて下さいね。

 

ご紹介してきた情報を参考に、とうもろこしをゆでる前・ゆでた後、それぞれに自分の五感でしっかりチェックして、食べられるかどうかを判断してみて下さい!

次に、以前から気になっていたとうもろこしの日持ちも確認しておきたいと思います。保存場所によって、日持ちはどれくらい変わるのでしょうか?

 

とうもろこしの日持ちは何日?常温・冷蔵・冷凍による違いを調査

とうもろこしが手に入ったらすぐに食べるのが美味しいです。わかっているのですが、すぐに食べられないときだってありますよね。

生・ゆでた後どちらも、保存場所別にどれくらい日持ちするのかを確認してみましょう。

 

とうもろこしの日持ち
保存場所 日持ち
生(皮付き) ゆでた後
常温 当日中
冷蔵庫 5日~1週間 2〜3日
冷凍 1ヶ月

 

とうもろこしは大きいので、常温で何日か保存できれば助かりますが…常温保存はできませんね。

については「むく派」・「むかない派」に別れますが、皮付きのままゆでると美味しいという意見も多数あるので、むかずに保存してOKです。

買ってきたらすぐに冷蔵庫保存をして、2〜3日以内に食べきれない場合は早めに冷凍しましょう!

 

常温保存できない理由については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみて下さい。
↓↓↓
とうもろこしの賞味期限!皮付きの生と茹でた後では結構違う

 

冷凍の場合の保存期間ですが、1ヶ月を過ぎても腐るわけではありません。口コミなどでは「半年・1年などの長期保存も可能」という実体験もあるくらいです。

ただし家庭用冷凍庫は瞬間冷凍ができませんし、開閉時の温度変化などの影響もあります。冷凍しても、少しずつ劣化していく点にご注意下さい。

  • 冷凍やけで食感が悪くなる
  • 臭い移りで味が悪くなる

フレッシュな美味しさを保ったまま食べられるのは、1ヶ月ほどを目安にするのがおすすめです!

 

最後に、とうもろこしの保存方法をご紹介します。

先程ご紹介したような猛毒のカビ菌については、とうもろこしの出荷前に検査が行われています。

でもホコリなどに混ざっている菌まで、完全に防ぐことはできませんよね。とうもろこしを安全に長持ちさせるには、どんなポイントがあるのでしょうか?
 

とうもろこしをカビさせないコツは?長持ちさせる保存方法を紹介

先程お話したとおり、とうもろこしは常温保存できません。なるべく長く保存するために、低温で保存しましょう。

 

とうもろこしをカビさせずに正しく保存!冷蔵庫での保存方法

冷蔵庫に入れるときに、皮やひげをどうするか迷いますよね。下記の手順で保存なさって下さい。

  1. 皮に汚れがついている場合は拭き取る(汚れはカビのもとになります)
  2. ひげをカットする(ひげにも汚れがつきやすいため)
  3. 皮のまま新聞紙かキッチンペーパーに包む
  4. ビニール袋に入れて口を閉じる
  5. 立てて野菜室に入れる

とうもろこしは、立った状態で育ちますよね。収穫されてからも、縦方向に形を保とうとする性質があります。

寝かせて保存すると、立とうとすることでエネルギー(糖)を消費して味が落ちてしまうので、できるだけ立てて保存なさって下さい!

*とうもろこしがどうしても冷蔵庫に入らない場合は、上記の保存方法で常温(涼しい場所)に置いて、なるべく早く食べて下さいね。

 

カビの危険性が低下!使い勝手のいい冷凍保存方法

ほこりなどに混ざっている雑菌は、冷凍庫の温度帯で活動を一旦停止します。

生でも調理後でも1ヶ月ほどは美味しい状態をキープできるので、すぐに食べきれない場合は冷凍保存をおすすめします。

 

生のまま冷凍する方法

  1. ひげと茎をカットする
  2. 皮を1〜2枚残してむく
  3. 1本ずつラップに包む
  4. ジップロックなど密閉できる保存袋に入れる
  5. 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる

冷凍したとうもろこしは、解凍せずにそのままゆでられます。ラップも外さなくてOKな、電子レンジ加熱がおすすめです!

電子レンジで加熱後、下記の動画のように皮もツルンとむけますので、ぜひお試し下さい!

 

この他にも、加工後に冷凍してもOKです。

  • ゆでたとうもろこしを完全に冷まし、食べやすい大きさにカットして冷凍
  • 粒を芯からはずして冷凍
  • ペースト状にして冷凍  など

 

とうもろこしの鍋での茹で方が知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみて下さい!とうもろこし料理も紹介しています。
↓↓↓
とうもろこしは生でも食べられる!生食できる種類とおすすめの食べ方

 

水分を飛ばしてカビを増殖させない!とうもろこしの乾燥方法

乾燥させると長持ちする上に、甘みや栄養も凝縮したとうもろこしが食べられます。

 

とうもろこしの乾燥のさせ方

  1. とうもろこしの皮をむいてひげを取る
  2. 茎から粒を切り落とす
  3. ざるなどに広げて、風通しのいい場所に干す

セミドライなら【半日ほど干して冷蔵庫で5日】ほど日持ちします。

フルドライなら【1週間ほど干して常温で1ヶ月】ほど日持ちします。

ドライネットを使うと、風で飛ばされる心配がありません。お天気のいい日に放置するだけなので、便利ですよ♪

まとめ

とうもろこしのカビについて、詳しい情報をご紹介してきました。

 

  • とうもろこしに生えるカビは猛毒の危険性がある
  • 買ったとうもろこしにカビを少しでも発見したら、まるごと捨てるのが安全
  • ゆでた後のとうもろこしは雑菌で腐りやすい。ぬめりなどの異変があったら食べないのがおすすめ
  • とうもろこしは常温で日持ちしない。必ず低温保存する
  • とうもろこしに雑菌がつかないように、汚れなどを取ってから保存する
  • 冷蔵庫保存や冷凍の他に、乾燥させても長持ちする

 

とうもろこしに生えるカビについて、危険性などが詳しくわかりました。特に恐ろしいのは、発がん性があるアフラトキシンなどでしたね。

毒性があるカビ菌は、土壌などに含まれているものが付着するので、私達が予防することはできません。

出荷前に検査が行われていますが、手に入ったとうもろこしを自分でも必ずチェックしたいと思います。

毒性のあるカビ菌以外の雑菌は、保存方法などである程度予防できます。今回わかった情報を参考に、これからもとうもろこしを安全に・美味しく食べて行きましょう!

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