【執筆者:管理栄養士 黒崎佳那】
白子についてネットで調べると「恥ずかしい」というワードが関連して出てくることがあります。
白子の正体が魚介類のオスの精巣のため、恥ずかしいと感じる人が中にはいるようです。
しかし白子は、白子にしか味わえない美味しさと栄養が豊富に含まれている食材なのでぜひ1度は食べてもらいたいものです。
そこでこの記事では白子について以下の項目について詳しく紹介します。
- 恥ずかしいと言われている理由
- 白子は何の子なのか
- 栄養素と期待できる健康効果
- 美味しい食べ方
そもそも白子ってなに?と思った人は、白子の親の正体や栄養素など詳しく紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
白子が恥ずかしい理由|気持ち悪いという声も
白子は魚介類のオスの精巣であるため、恥ずかしいと感じてしまう人が中にはいるようです。
- 人間に置き換えて考えてしまう
- 生殖器に似ている
- 見た目と食感
実際にどのように思われているのか、ネットの声を調べてみました。
白子はなに?!
って聞かれて
答えるのちょっと恥ずかしいね( 笑 ) https://t.co/459RJOabpc— 良子ちゃん😊✌️ (@ryoko_abc) December 7, 2017
白子の正体を知ってしまうと店で注文する時に抵抗がある人もいるそうです。
また、インパクトのある見た目のため、気持ち悪いと感じる人もいました。
なんでも食べる食いしん坊だけど、白子だけは本当に無理…。
見た目と食感が気持ち悪い…🤢 pic.twitter.com/TXcIbbdYvC— ちょこけーき (@pikora0203) May 23, 2023
一部ではマイナスな意見もありますが、白子は懐石料理としても使われている高級食材の1つなのです。
白子は何の子?正体は鱈やふぐなどのオスの魚
魚介類のオスの精巣の部位のことを白子と言い、主に食べられているのは以下の魚介類です。
- 鱈(たら)
- ふぐ
- 鮭(さけ)
- 真鯛(まだい)
- いか
一般的に多く流通していて、手軽に購入できるのは鱈(たら)の白子ですが、オスのみ取れる部位だったり、旬が1〜2月と限られていたりするため白子は全体的に貴重な食材といえるでしょう。
ふぐの白子が食べてみたい人はネットで購入することもできますよ。
特徴的な見た目から食わず嫌いな人も多いようですが、実際はどんな味がするのかネットで調べてみました。
白子はまずいのか|栄養素や美味しい食べ方
白子はクリーミーな食感と魚介の濃縮した味が美味しいと評判ですが、一部では不味いと感じる人もいるようです。
美味しいと感じる理由 | 不味いと感じる理由 |
・甘い ・コクのある魚介の味 ・クリーミーなとろける食感 |
・磯臭い ・食感が気持ち悪い ・見た目が気持ち悪い |
意見は賛否両論ありましたが、1度食べると美味しくてついつい食べ過ぎてしまうそうなので食わず嫌いの人はぜひチャレンジしてみましょう。
実際にネットでは、見た目は気持ち悪いけど味は好きという意見が多くありました。
白子って見た目気持ち悪いけど美味しい。 pic.twitter.com/yDiSE6WKzC
— 青ヤギ☆💪( ‘ᾥ’ 💪) (@s_o_h0523) January 30, 2023
お酒のおつまみに合うそうで、お酒好きの人に人気があります。
須坂長野東インターそばの西源の魚屋さんに鰤の生白子があったので、見た目気持ち悪いけど買って、湯がいてポン酢で食べたらとてもとても美味しかったぁ。日本酒によく合うんですよね。
— hashimoto (@okaraneko) April 26, 2010
白子は鮮度で味が変わってくるので、透明感があってハリのあるものを選ぶと今まで不味いと思っていた人も美味しいと感じるかもしれません。
また白子は味だけではなく、身体に良い栄養を兼ね備えた素晴らしい食材です。
栄養満点|ビタミンたっぷり低カロリー食材
白子は低カロリーで高タンパク、さらにビタミンやミネラルが豊富のため、健康を気にしている人やダイエット中の人にもおすすめです。
一般的によく食べられている鱈(たら)の成分表を一例に紹介します。(※1)
成分名 | 値 |
エネルギー | 60kcal |
たんぱく質 | 13.4g |
カリウム | 390mg |
リン | 430mg |
ビタミンD | 2.0μg |
ビタミンE | 1.8g |
ビタミンB1 | 0.24g |
ビタミンB2 | 0.13g |
ビタミンB12 | 3.1μg |
ミネラルは体の調子を整え、ビタミン群は体の機能を正常に保つために必要不可欠な栄養素になります。
- カリウム 高血圧やむくみ防止
- リン 骨や歯の構成に必要不可欠
- ビタミンD 骨や歯を丈夫にするサポート
- ビタミンE 抗酸化作用で老化防止
- ビタミンB1 糖質代謝をサポートし、疲労回復効果
- ビタミンB2 肌や髪をキレイに保つ効果
- ビタミンB12 貧血予防
白子はミネラルとビタミン群をバランスよく摂取できると同時に、たんぱく質も摂取できるので筋肉を増やすサポートも期待できるでしょう。
ただし、白子にはプリン体が多く含まれているため過剰に摂取してしまうと痛風の原因になる危険性があるので注意が必要です。
こちらの記事ではさらに詳しく白子の栄養について紹介しているのでチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
白子を美味しく食べるにはどんな料理がおすすめなのかご紹介します。
バリエーション豊富|白子の美味しい食べ方
白子の食べ方は幅広く、生食から揚げ物などさまざまな料理で楽しまれています。
- 白子ポン酢
- ソテー
- グラタン
- 天ぷら
- 鍋
- パスタ
意外にもパスタやグラタンなどのクリーム系の洋食にも合うそうです。
その中でも、まずは白子の味を最大限味わえるポン酢和えを作ってみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、アニサキスの処理の仕方や保存方法なども紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
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結論|白子の正体は魚介類の精巣のため恥ずかしいと感じる人もいる
- 魚介の精巣を人間に置き換えてしまい恥ずかしいと感じる人がいる
- 白子は主にタラやフグの精巣が食べられることが多い
- 低カロリーで高タンパクなのでダイエット中にもおすすめ
- プリン体を多く含んでいるので痛風に気を付ける
- 生食から揚げ物など幅広い調理方法で食べられている
白子は魚介類の精巣のことで、これを人間と置き換えてしまい恥ずかしいと感じる人や見た目や食感を気持ち悪いという人もいました。
しかし、それ以上に「美味しい」「1度食べたらハマってしまった」などの絶賛の声が多く、恥ずかしさなど気にならない程のおいしさのようです。
さらに白子は低カロリーで高タンパクのため、ダイエット中や健康を維持したい人にもおすすめの食材です。
もし、見た目だけで食わず嫌いをしている人がいたらぜひ1度、食べてみてくださいね。