先日、初めて豆乳を買いました。「保存方法:直射日光を避けて涼しい場所で保存」とパックに書いてあるので、常温で保存OKということですよね?
賞味期限も長いので一安心。「一気に使い切らなくてもいい」と思っていたのですが、開封した翌日に注意事項をよく読んで、ドキッとしました。
「開封後は冷蔵庫保存で2~3日以内に飲む」と書かれています!
実は私、開封して丸一日常温に置いてしまいました…。大丈夫なのでしょうか?
豆乳の常温保存について詳しく調べたので、私と同じ失敗をしてしまった方の参考になれば幸いです!
- 豆乳を常温放置できるのはどれくらいの期間?市販品の賞味期限や開封後の日持ちを調査
- 豆乳が腐るとどうなるの?飲んではいけない豆乳の見分け方をチェック
- 豆乳の正しい保存方法を紹介。夏場に常温で持ち歩きをしてもいいの?
- 豆乳を大量消費!おいしいレシピを紹介
豆乳は未開封の場合に限って常温で長く保存できるようですが、夏でも冬でも同じ場所に置いていいのかが気になります。
「正しい保存方法」や「食べてはいけない状態の見分け方」なども交えて、豆乳を美味しく安全に食べ切る方法をご紹介していくので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
豆乳を常温保存しても大丈夫な期間とは?賞味期限&開封後の日持ちを調査
「豆乳は牛乳の代用として料理に使えるしヘルシー」と聞いて、私は1リットルのパックを買いました。1回では使い切れず、まだかなり残っています。
できれば捨てずに使い切りたいのですが、もうダメなのでしょうか?
豆乳の製造販売で有名なキッコーマンのホームページに、参考になる情報がありました。
- 未開封なら常温(直射日光が当たらない涼しい場所)で賞味期限まで保存できる
- 開封後は【200mlタイプならすぐに】・【500ml、1000mlタイプならフタをして冷蔵庫保存で2~3日を目安に】飲み切る
- 開封後2~3日をすぎても、見た目や臭いに変化がなければ飲める
「常温」と言っても「直射日光が当たらない&涼しい場所」という条件がありました。保存場所を選ぶ必要があるんですね!
「豆乳は未開封なら常温保存OK」ではなく、下記のように考えていただけると幸いです。
未開封
- 豆乳を保存できる「常温」とは、直射日光が当たらない涼しい場所
- 未開封でも保存環境によっては賞味期限まで大丈夫とは言えない
開封後
- 開封後の常温放置は、どの商品でもNG!
- 開封後の日持ちは短い。腐るまでの期間の目安は、冷蔵庫保存で2~3日が目安
開封前でも、夏場(炎天下)に長時間持ち歩き・車に放置などをした場合は、早く腐る可能性があります!
口コミなどで開封後にどれくらい飲んでいるのかを調べると、「冷蔵庫で保存しても2日でダメになる」という方も、「開封後1週間~10日ほどは飲んでいる」という方もいらっしゃいます。
実際の日持ちは、保存環境以外に飲む人がどう判断するかも影響していそうですよね。
後ほど「豆乳は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!」で絶対に飲めない豆乳の見分け方をご紹介するので、参考にしてみて下さい!
市販の豆乳の賞味期限をチェック!
未開封なら常温保存できると分かった豆乳ですが、賞味期限はどれくらいなのでしょうか?各社の豆乳の賞味期限を表でまとめたので、チェックしてみましょう。
製造元・商品名など | 賞味期限 | 引用元 | |
キッコーマン (紀文) |
調整豆乳 200ml~1000ml |
180日 | 公式HP |
マルサンアイ (マルサン) |
調整豆乳 | 120日 | 公式HP |
しみ込む豆乳飲料 | 365日 | 公式HP |
上記の2社は、スーパーだけではなく通販でもおなじみです。賞味期限は、どの商品も数か月~1年と長いですね!
先日コストコに行った際に、カークランド(コストコのプライベートブランド)の豆乳の賞味期限もチェックしてみると、10か月ほどでした。
市販の豆乳の賞味期限は、「数か月単位で設定されている」と考えてよさそうです。
未開封の豆乳はなぜ長期で常温保存可能なのかというと…マルサンアイのホームページに、参考になる情報がありました。
完全密封の無菌容器に無菌包装してありますので、期限が切れても未開封であれば腐敗するようなことはありません。
無菌包装の他にも、豆乳の紙パックの内側を見てみて下さい。アルミの加工があって、「紫外線も届かないように工夫されている」とわかりますよね。
賞味期限が長いと、安売りのときに買ってゆっくり献立を考えることもできます。保存方法を守って、賢く使い切りましょう!
豆知識:スーパーでの豆乳陳列について
お店で豆乳が常温コーナー・冷蔵コーナーどちらにも陳列されているのを見たことがあります。「陳列場所に違いがあるのはなぜ?」と疑問ですよね。
これは、単純に陳列スペースの関係で分けられていることが多いようです。
冷蔵コーナーの陳列スペースが少ないお店では、常温保存OKな豆乳は、常温コーナーに置きたいのが本音です。
ただし200mlの飲み切りタイプは、お客さんが買ってすぐに飲む可能性を考えて、冷やして陳列しているお店が多いです。
そんなお店の気遣いも感じながら、お買い物をすると楽しいですね♪
豆乳は未開封なら常温保存OK・開封後は要冷蔵でした。ただし、保存環境によっては未開封でも劣化する可能性がありましたよね。
次に、豆乳が飲めるかどうかを自分で判断するための情報をご紹介します。
豆乳は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
豆乳は栄養豊富な食品なので、一度雑菌がついてしまうと増殖するのも早い点に注意が必要です!
豆乳が腐るとどうなるのかをご紹介するので、飲んではいけない豆乳の見分け方をしっかり確認しましょう!
見た目
- 沈殿して固まる
- 黄色や茶色に変色
- 全体的にドロドロ
- 表面に膜がはっている
臭い
- 酸っぱい臭い
- モアっとする悪臭
味、食感
- 苦い
- 舌に刺激を感じる
- ドロドロと舌にまとわりつく
豆乳が悪くなると異様な臭いを発するので、すぐに気づきます。
腐った豆乳を飲むと嘔吐・腹痛・下痢など食中毒の症状が出る危険性があるので、未開封でも常温に長期間置いた場合や、開封後に常温放置してしまった場合は、飲む前に必ず状態を確認して下さいね。
少しでも違和感がある場合は、飲まないようおすすめします!
次に、豆乳を早く劣化させないための正しい保存方法も確認したいと思います。
「開封したらもう腐っていた」なんていうことにならないよう、状況別にご紹介していきます!
豆乳は夏場に常温で持ち歩きNG!状況別の正しい保存方法を解説
未開封の豆乳は、「直射日光が当たらない涼しい場所」で保存することになっていますが、涼しい場所って何℃くらいなのでしょうか?
季節はもちろん、時間帯(朝・昼・晩)でも家の中の温度は変わります。未開封と開封後の正しい保存場所や保存方法を、改めて確認しましょう!
夏場でも常温保存OK?未開封豆乳の最適な保存場所
未開封の豆乳は、下記のような場所に保存するのが最適です。
- 直射日光(紫外線)が届かない場所
- 温度や湿度が一定の場所
- 15℃~20℃を目安にして、25℃を越さない場所
夏場でも、上記のような場所があるご家庭では常温保存OKです。
最適な場所が見つからない場合は、温度や湿度が一定の冷蔵庫で保存しましょう!
15℃~20℃を目安にする理由
15℃~20℃はあくまでも目安ですが、体感でも「涼しい」と感じる温度なので、参考になさってみて下さい。
- 食品衛生法や日本薬局方で、「常温」は15℃~25℃
- 一般的な「冷暗所」は、0℃より高くて「常温」よりも低い1℃~15℃
「常温保存OK」とされている食品でも、「常温」から外れる25℃以上の場所に放置すると腐りやすくなる点にご注意下さい!
開封後の豆乳がすぐに腐るのを防ぐ!正しい保存方法
開封後の豆乳は、しっかりフタを閉めてすぐに冷蔵庫に入れましょう!雑菌をなるべく入れない&増殖させないのが日持ちを長くするポイントです。
豆乳を開封後、やってはいけない保存方法もご紹介します!
- 常温に放置
- フタをしっかり締めずにorフタを開けたまま冷蔵庫で保存
- 口をつけて直接飲む
空気中や湿気中にも雑菌がいて、豆乳を開封すると必ず付着します。25℃程度で増殖する雑菌が多いので、密閉&低温をなるべく守って下さいね!
豆知識:豆乳を水筒に入れて持ち歩くのはOK?
「豆乳を水筒に入れて持ち歩いている」という口コミが多数ありました。
ただし保冷機能がない水筒に豆乳を入れて数時間経つと、異様な臭いを発するようになるのでおすすめできません。
基本的に豆乳を入れても問題ないのが一般的ですが、味付け豆乳の場合はご注意頂き、水筒の機能も考えながら判断なさってみて下さい。
*保冷機能付きの水筒に入れられないのは、「塩分・酸性の成分が含まれている飲み物」、「炭酸飲料」です。
豆乳を冷凍したら日持ちが長くなるの?
SNS上で、「豆乳の200mlパックに棒を差し込んでアイスにすると美味しい」と話題になったことがありました。
こちらの口コミはキッコーマンが実証実験をして、ホームページに「紙パックのままアイスにしてOK」という結果も掲載されています。
↓↓↓
豆乳が賞味期限切れに!未開封・開封後は何日過ぎたら捨てるべき?
ただし凍らせた豆乳を解凍すると、下記のように変化してしまいます。
- ドロドロになって液体に戻らない
- 青臭さが強くなって不味い
豆乳を上手に冷凍&解凍する保存方法が無いかを調査したのですが、情報はありませんでした。
アイスとして食べるための冷凍はOKですが、開封後の日持ちを長くする目的で冷凍庫保存をするのはやめましょう!
豆乳の保存方法などをご紹介してきました。未開封と開封後で保存方法のポイントが違うことがわかったので、これからはなるべく長持ちさせられますね。
最後に、豆乳がどうしても使い切れないときに役立つ、大量消費レシピもご紹介します
期限切れになる前に!豆乳を大量消費できる人気レシピを紹介
冒頭でもお話ししたとおり、私は豆乳料理初心者なのですが、張り切って1リットルのパックを買ってしまいました。
開封後の豆乳は日持ちしないと分かったので、なるべく一度に使い切れるレシピが知りたいです!
レシピサイトなどから大量消費できて美味しいレシピをピックアップして、いくつかご紹介します。
クラムチャウダー
【豆乳:水=2:1】の割合でクラムチャウダーを作ります。魚介や野菜の風味はしっかりと&味わいはアッサリと仕上がりますよ♪
味付けが不安な方は、下記のような商品を使うと簡単に失敗なく作れます。
しゃぶしゃぶ
豆乳を鍋に入れて昆布でダシをとれば、しゃぶしゃぶ用のスープが完成です!お肉・お魚どちらでもコクがあるしゃぶしゃぶが食べられますので、ぜひお試しください。
レアチーズケーキ
ヨーグルトの代わりに、豆乳を使ってレアチーズケーキを作ります。レアチーズケーキの酸味が苦手なお子さんなどでも、美味しく食べられますよ♪
とてもあっさりとした味に仕上がるので、フルーツなどをトッピングして食べてみて下さい。
↓↓↓
レアチーズケーキは冷凍保存できる!保存期間や解凍のコツを教えます!
豆乳ヨーグルト
最近、スーパーで見かけるようになった「豆乳ヨーグルト」。実はお家でも作れます!酸味が少ないので、プレーンでも食べやすいですよ。
- 【無調整豆乳:乳酸菌飲料=10:1】の割合で混ぜる
- 常温に半日~1日置く(常温に置く時間は、温度によります)
- 固まったら出来上がり!日持ちの目安は、冷蔵庫で1週間ほどです
ただし、常温に置く時間が長いと発酵しすぎてしまいます。発酵しすぎ&腐敗防止のために、数時間に1回様子を見て、固まったらすぐに冷蔵庫保存しましょう!
乳酸菌がなるべく多い乳酸菌飲料を選ぶのがおすすめです。
- ヤクルト
- R-1 など
まとめ
豆乳の保存について、開封後常温に置いたらどうなるのかなどを詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 未開封の豆乳は常温保存OK!ただし、直射日光が当たらない涼しい場所で保存する
- 涼しい場所は、15℃~20℃を目安にする。25℃以上の場所しか無い場合は、未開封でも冷蔵庫保存が安全
- 開封後の豆乳は、しっかりフタをしてすぐに冷蔵庫に入れる
- 豆乳が腐ると異臭を放つので、わかりやすい。見た目などもしっかりチェックして飲めるかどうかを判断する
- 豆乳を凍らせると、解凍後は元通りにならない。冷凍して開封後の日持ちを長くできない
- 冷凍した豆乳は、豆乳アイスとして楽しめる
- 豆乳が使いきれない場合は、大量消費レシピを活用する
豆乳は、未開封と開封後で取り扱いが全く違いましたね。商品に書かれている賞味期限が長くても、保存方法が違うとすぐに腐ってしまいます。
豆乳が飲める日数は保存状態に左右されるので、「〇日くらいなら大丈夫」と日数で考えずに、実際の状態を確認して、自分の五感で判断なさって下さいね。
たくさん買って思い通りに飲み切れないときには、大量消費できるレシピがあります!1リットルでもすぐに使い切れるレシピがあるので、ぜひ活用してみて下さい。
今回ご紹介した詳しい保存のポイントを参考に、安全に・美味しく豆乳を使い切りましょう!