我が家の子どもたちはハヤシライスが大好き!体調を崩して食欲がなくなり、回復してくると必ず「ハヤシライスが食べたい」と言います。
突然ハヤシライスをリクエストされたとき用に冷凍してみようと思ったのですが、過去にカレーを冷凍したときの記憶がよみがえりました。
ルーが分離してジャガイモがスカスカになり、あまりの変化に驚いて捨てたような…。
ハヤシライスも市販のルーを使っているので、上手な冷凍方法や解凍方法はあるのかを調査してみます!
- ハヤシライスは冷凍保存できる?正しい冷凍方法とは?
- ハヤシライスの保存期間はどれくらい?保存場所別に日持ちを調査
- ハヤシライスが分離しても大丈夫!上手な解凍方法
- ハヤシライスのアレンジレシピ&ルーいらずの簡単レシピ
冷蔵庫にあるいろいろな野菜を入れるご家庭も多いと思うので、冷凍に向かない食材もご紹介します。
市販のルーを冷凍して解凍後に分離したときの対処法やアレンジレシピなど、ハヤシライスを美味しく食べ切る情報をご紹介していきます。
ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
ハヤシライスは冷凍できるの?正しい冷凍保存の方法を教えます!
ハヤシライスが冷凍できるのかを口コミやレシピサイトなどで調査してまとめると、ポイントは3点でした!
- ハヤシライスは冷凍できる
- 冷凍できない具もある
- 解凍すると分離するので、解凍方法に注意が必要
*上手な解凍方法は、後ほど「冷凍ハヤシライスの解凍方法!分離している場合はどうするの?」でご紹介します!
冷凍できない具とは?
冷凍すると、食べるのが嫌になるほど食感が変わってしまう食材があります。
- ジャガイモ:ザラザラした食感になる
- たけのこ:スカスカになって筋がかたくなる
- ゆで卵:ゴムのような食感になる
上記の具は、冷凍保存する前に取り除くのが一般的です。
細かく切ると冷凍しても食感があまり気にならないので、”みじん切りにしてハヤシライスに加える”という手もありますよ!
冷凍できるけど注意が必要な具もある!
葉物野菜ときのこ類は、冷凍できるけど注意が必要な具です。
ほうれん草などの葉物野菜は、食感が悪くなり解凍時にアクが染み出て苦くなる場合があります。
「冷凍できない」というほどではありませんが、「本来の味や食感が多少落ちる」と分かった上で冷凍して頂けると幸いです。
冷凍に向いているのは、食感があまり変わらない具材です。
- マッシュルーム・まいたけ・しめじなどのきのこ類
- 人参 など
ルーのカロリーが高めなので、カロリーが低くて他の具材とも味のなじみが良いきのこ類とハヤシライスは、特に相性が良いですね!
ハヤシライスの冷凍方法
ハヤシライスの冷凍は、解凍時に加熱することを考えて耐熱の保存袋を選ぶのがポイントです。
保存方法
- ハヤシライスを冷ます
- 1回食べる分ずつ、ジップロックのような耐熱&密閉できる保存袋に入れる
- 平らにして空気を抜き、密閉する
- 平らなまま冷凍する
なるべく早く凍らせる方が安全なので、金属製のトレーなどがあれば活用なさって下さい!
お弁当に便利!小分け冷凍の仕方
ハヤシライスのルーを小さく分けて冷凍しておけば、お弁当のハンバーグやオムライスのソースとして、凍ったまま入れられるので便利です!
- シリコンカップにハヤシライス適量を入れる
- ラップをして冷凍庫に入れ、凍らせる
- 完全に凍ったらシリコンカップをはずし、ジップロックのような密閉できる保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫で保存する
タッパーに入れて保存しちゃダメなの?
タッパーに入れて保存しても良いのですが、個人的には下記の2点が気になります。
- 油がこびりついて洗い物が大変
- タッパーに臭いがつく
タッパーの素材は柔らかいので、目に見えない傷がたくさんついています。
傷に油が入り込むので、汚れを完璧に洗う&臭いまで取るのは難しくなります。
容器を使って冷凍する場合は、ガラスなど硬い素材で耐冷のものを使うようおすすめします。
ハヤシライスは冷凍できるものの、具材や保存方法にいくつかのチェックポイントがありましたね。
次に、冷凍での保存期間をご紹介します。冷凍庫以外での日持ちもチェックして、冷凍はどのタイミングがいいのかを確認しておきましょう!
冷凍ハヤシライスの保存期間はいつまで?常温や冷蔵での日持ちも調査
ハヤシライスは、常温・冷蔵庫・冷凍でいつまで日持ちするのでしょうか?口コミなどで実体験を調査し、日持ち期間をまとめました。
食べてはいけないハヤシライスの見分け方も交えながらご紹介します。
保存場所別 日持ち期間を紹介
保存場所別の日持ち期間は、こちらです!
保存場所 | 日持ち期間 |
常温 | 夏:数時間~1日 冬:1日 |
冷蔵庫 | 3日くらい |
冷凍 | 最長1ヶ月 |
常温保存すると、高温・湿度が高いなど保存環境によっては、何時間かで変な臭いがし始めることもあります。
下記のような変化を感じたら食べないで下さいね。
- カビ
- 泡が浮いている
- アンモニア臭
- 酸っぱい臭い・味
- 食べると粘りがある など
ハヤシライスが腐るのは、雑菌が付着するのが大きな原因です。雑菌は空気や湿気の中にも存在し、25℃くらいの水分が多い環境で活発になるものが多いので、ご注意下さい。
冷凍すると日持ちが長くなるのは、雑菌が活動を一旦停止するからです。解凍すると活動を再開して増殖するので、早めに食べ切るようおすすめします!
腐りやすい具材にも注意!
ハヤシライスの基本の具は玉ねぎと牛肉ですが、他にもさまざまな具を入れる方は多いと思います。
下記の具材は、腐りやすいのでご注意下さい。
- じゃがいも
- 豆類
- 生クリーム など
雑菌も人間と同じく、脂質や糖質などを含んでいる栄養豊富な食品が大好きです。具材選びによっても、傷みやすさが左右されます。
冷凍して1ヶ月以上経ったら腐るの?
冷凍での日持ち期間を「最長1ヶ月」とご紹介しましたが、実は1ヶ月を過ぎても腐らないのが一般的です。
ハヤシライスを冷蔵庫で保存して2日目~3日目になると「早く食べ切らなきゃ!」と焦りますが、冷凍してしまえば日持ちが長くなるので便利ですよね。
ただし冷凍期間が3ヶ月、半年と長くなるほど、冷凍焼けや臭いうつりで風味が落ちていく点には注意が必要です。
腐っていなくても、冷凍庫内や他の食品の臭いがうつっている上に食感が悪くなったハヤシライスは、相当まずいです。
美味しく食べるための保存期間は最長でも1ヶ月ほどなので、冷凍日をメモしておくようおすすめします!
ちなみに、市販品の賞味期限も調べてみました。
商品名など | 賞味期限 | 引用元 |
ヨシカミ | 冷凍:58日 | オイシックスHPより |
スエヒロ | 常温:1年 | 通販HPより |
賞味期限が常温で1年の商品は、レトルト食品です。
製造方法や包装状態によって期限が違います。また、保存方法によっては期限内でも腐ってしまうことがあるので、買った商品の賞味期限と保存方法は必ずチェックしましょう!
食中毒に要注意!
ハヤシライスのように大鍋で作る料理は、食中毒菌のウェルシュ菌にも注意が必要です。
ウェルシュ菌は空気が無くて暖かい場所が大好きで、加熱しても死滅しません。
ハヤシライスに限らず、カレー・シチュー・豚汁などを食べてお腹を壊した経験がある方は、ウェルシュ菌が原因だった可能性があります!
ウェルシュ菌の予防法はこちらです。
- 清潔な手指と調理器具でハヤシライスを作る
- 全体を混ぜて空気を入れながら料理する
- ハヤシライスが完成したら、なるべく早く冷まして冷蔵庫か冷凍で保存する
作り置きするためにたくさん作ったハヤシライスを、数時間常温放置しただけでも食中毒の症状が出る危険性があるので、十分にご注意下さいね。
ここまでお話ししてきたことをまとめると、ハヤシライスが食べきれない残りを冷凍するタイミングは、早い方がいいですね!
では次に、冷凍後に美味しく食べるための一番大切なポイント・解凍方法をご紹介します!
冷凍ハヤシライスの解凍方法!分離している場合はどうするの?
ハヤシライスを含めてルーを使った料理を冷凍すると、解凍時に油と水分が分離してしまいますよね。食感が悪くなり、美味しくないです。
油と水分の分離は、加熱しながら混ぜると解決できます!解凍方法をいくつかご紹介します。
自然解凍してから加熱
洗い物が出ますが、個人的には「失敗なく一番美味しく解凍できる」と感じる方法です。
- 冷凍ハヤシライスを食べる前日に、冷蔵庫に移しておく
- 自然解凍でルーが柔らかくなったら、鍋に入れる
- 強火で混ぜながら全体を温める
- 弱火にして、お肉の油も柔らかくなるまで3分ほど温める
鍋に入れた後、混ぜながら全体を温めるのがポイントです!分離した油と水が乳化して、なめらかなルーに戻ります。
乳化とは?
本来、水と油は分離する性質です。おたまなどでよく混ぜることで、お互いが細かい粒になって交じり合うことを乳化と言います。
混ぜながら温めることで分離は解決できるのですが、「全体が温まってもお肉だけは何となく固いまま」という経験はないでしょうか?
でも、グツグツと強火で温め続けると焦げる心配もありますよね。
全体が温まったら、お肉の油を柔らかくする目的で、さらに弱火で加熱するのがおすすめです。
電子レンジで解凍
ハヤシライスを電子レンジで解凍すると、いくつか問題が起きます。問題と解決方法を表でご紹介します。
問題 | 解決方法 |
分離 | 1分半~2分ごとに保存袋ごと手でもむ |
加熱ムラがあり、全体が温まるまで時間がかかる | 1分半~2分ごとにハヤシライスを回転させる |
長時間の加熱で保存袋が破れる | ある程度温まったら皿に移し、ふんわりとラップをして再加熱する |
保存袋が破れてルーが飛び散る |
電子レンジの性能にもよりますが、冷凍前の状態に復活させるには、結構手間がかかります。
保存袋が破れてルーが飛び散ると、電子レンジの掃除も必要になって手間が増えてしまいますよね。
そこでおすすめなのは、電子レンジはルーをある程度柔らかくするために使い、あとは鍋で完全に解凍する方法です。
- 耐熱皿にハヤシライスを保存袋ごとのせる
- 2分~3分加熱して、手でルーがつぶせるくらいの柔らかさにする
- ハヤシライスを鍋にうつし、混ぜながら強火で加熱する
- ルーが温まったら弱火にし、肉の油が柔らかくなるまで混ぜながら3分ほど待つ
湯煎(ゆせん)で解凍
湯煎とは、沸騰したお湯に容器を浮かべて、容器の中で間接的に食品を温める方法です。湯煎が使われる代表的なシーンといえば、「チョコレートを溶かすとき」ですね。
ハヤシライスを保存袋ごと湯煎しても、解凍できます。
ですが、かなり時間がかかります。ご紹介した「自然解凍してから加熱」か「電子レンジで解凍」をおすすめします。
注意!
ハヤシライスを保存袋ごと沸騰したお湯に入れて温めるわけでは無いので、ご注意下さい。
ジップロックなどの保存袋を沸騰したお湯に入れると、袋が溶ける可能性があります。
保存袋が鍋肌に触れても溶けてしまうので、鍋に袋ごと入れるのはおすすめできません。
最後に、「ハヤシライスをそのまま食べるのは飽きた」という場合に役立つ、アレンジレシピをご紹介します!
冷凍ハヤシライスを食べ切ろう!人気の簡単アレンジレシピを紹介
ハヤシライスはカレーほど味にクセがないので、アレンジしやすいですよね。SNSやレシピサイトで人気のアレンジレシピを、いくつかご紹介します。
アレンジレシピ
オムハヤシのように、白いご飯にかけないだけでもワンランク美味しく感じます。ぜひ下記のようなレシピもお試し下さい!
リゾット
- オリーブオイルでにんにくを熱する
- にんにくの香りがしてきたら、バターとご飯を炒める
- ハヤシライスを加えて全体をよく混ぜる
- 粉チーズとバジルをかけて完成!
フレッシュなミニトマトをのせて、オリーブオイルを回しかけても美味しいです!
喫茶店のナポリタン風
ハヤシライスが残り少ないときにおすすめです。
- オリーブオイルでにんにくを熱する
- にんにくの香りがしてきたら、ケチャップを入れる
- ケチャップの酸味が飛ぶまでよく炒める
- ハヤシライスを加えて混ぜる
- 茹でたパスタを加えて全体が混ざったら完成!
ケチャップが香ばしくなるまで炒めると、喫茶店のナポリタン風になります。
ドリア
- 熱々のご飯にバターを混ぜて、耐熱皿に入れる
- 温めたハヤシライスをご飯にかける
- チーズを乗せて焼く
焼くのは、オーブン・オーブントースター・魚焼きグリルなど、一番手軽に使えるものを選んでOKです。
お家で簡単!ルーいらずのハヤシライスレシピ
ハヤシライスのルーには油がたっぷり含まれています。
「1歳くらいまでの子どもには食べさせられない…でも、野菜をたっぷり入れて作り置きしておけば、離乳食にも便利だな」と考える方は多いと思います。
そこでルーを使わずに、味を調整しながら作れるハヤシライスレシピもご紹介します。
ハヤシライスのルーになるドミグラスソースは、トマトと他の野菜を煮込んだものです。ご家庭にある調味料で代用して簡単に作れますし、冷凍も可能です♪
- 玉ねぎと牛肉を炒める(お好みで他の具材を入れてもOK)
- 【トマト缶:水=1:1】の割合で、具材がかぶるくらいの状態にする
- 【ケチャップ:ソース=1:1】の割合で加えて、薄めに味付けをする
- コンソメで味を整える
- とろみがついたら、バターを加える
- バターが溶けたら完成!
ご家庭にあるソース(ウスターソース、中濃ソースなど)を使ってOKです。ケチャップとの割合をお好みで変えて、味を調整してみて下さい。
とろみが足りない場合は、水溶き片栗粉で調整するのがおすすめです!
まとめ
ハヤシライスが冷凍できるのかを調査し、美味しく食べ切る方法をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- ハヤシライスは冷凍できるけど、ジャガイモなどの冷凍に向かない具材もある
- ハヤシライスが完成したらなるべく早く冷まして、冷やして保存するのが安全
- 解凍時には水と油が分離してしまう。自然解凍してから鍋で温めるのがおすすめ
- ハヤシライスは、アレンジレシピでも美味しく食べられる
- ルーを使わないレシピもあるので、離乳食やルーの油が苦手な方におすすめ
ハヤシライスをたくさん作るときは、冷凍に向かない具や腐りやすい具を入れなければ、冷凍保存しやすいですね。
保存環境によっては常温でも次の日まで日持ちする場合がありますが、食中毒の危険性もあることがわかりました。
より安全に・美味しくという点を重視し、なるべく早く熱をとって、冷蔵庫か冷凍で保存していきたいと思います。
今回は、電子レンジで解凍したときに悩みだった”分離”も解決できることがわかりました。
少し手間がかかりますが、焦らずじっくり解凍すれば作りたての美味しさを再現できます♪
今回ご紹介した情報を参考に、これからもハヤシライスを楽しんで頂けると幸いです。