【執筆者:編集部 芦川真理】
サワークリームの賞味期限は比較的長い商品が多いですが、開封後は日持ちしません。
傷んでいないように見えても劣化が進んでいる場合もあるので、注意が必要です。
また、常温放置や冷凍保存をすると、サワークリームの状態が変化して美味しさを保てなくなります。
そこでこの記事では、サワークリームを美味しい状態で食べるために知ってほしい、以下の項目を紹介します。
サワークリームのこと
- 未開封・開封後の日持ち
- 食べられない状態の特徴
- 常温・冷凍保存ができない理由
- 冷蔵での正しい保存方法
使おうと思ったらカビが発生していてがっかりした経験のある人や、未開封で賞味期限切れのサワークリームが食べられるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
サワークリームの賞味期限は何日?腐る時の変化
市販品のサワークリームの賞味期限は製造日から約1~4ヶ月ですが、開封後のサワークリームは当日から翌日までに食べるように推奨されています。
市販品 | 未開封 | 製造日から約1~4ヶ月 (記載された日付までが推奨) |
---|---|---|
開封後 | お早めに (当日~翌日) |
|
手作り |
市販品の賞味期限は長く設定されていますが、開封後は賞味期限にかかわらず早めに食べましょう。
手作りのサワークリームも同様に日持ちが期待できません。
作った当日か、できれば翌日中までに使い切らないと、傷んで食べられない可能性が高いです。
開封後は日持ちしない!カビてしまう可能性も
サワークリームを開封して時間が経つと、カビが発生する場合があります。
ホントはこのあとじっくり予熱で煮込むらしいんだけどそれは明日に残しとこう。さっさと食べようと思ったところで痛恨のミス発生。
もう随分前に買ったサワークリームがカビてた… pic.twitter.com/kopNKlGSjQ— Siontak / Zono / 外薗祐介 (@siontak) January 16, 2017
もともと白いサワークリームがピンク色のようにも見えますね。
開封後は目には見えない空気中の細菌や酸素に触れるため、品質が急速に悪化します。
カビは0~40℃なら発育ができるため、開封後空気に触れたサワークリームを約0~8℃の冷蔵庫へ入れても、どんどん増えて食品を腐らせます。(※1)
カビのように目に見えると腐っていると判断しやすいですが、カビが発生していないから安全というわけではありません。
そのため空気に触れている手作りサワークリームも、開封後のサワークリームと同じように見た目に変化がなくても、当日か翌日には使い切る必要があります。
それでは空気に触れていない未開封のものであれば、たとえ賞味期限が切れても食べられるのか確認してみました。
未開封なら賞味期限切れでも食べられる?
未開封のサワークリームは、賞味期限切れでも食べられる可能性があります。
しかしメーカーの保証した期限は切れており、食べる場合は自己責任になるため注意が必要です。
サワークリームを取り扱っているメーカーでも、賞味期限が過ぎて長期間経ったものは安全のため食べないようにとすすめています。
サワークリームを食べるかどうか判断する場合は、カビや変色だけでなく、中身が分離していないかも確認してみてください。
保存したサワークリームが分離していたら注意!
ペースト状のサワークリームが分離をしていたら、傷んでいる可能性があります。
分離の原因は温度上昇です。
常温かそれ以上の温度の場所にある程度放置すると、発生する場合があります。
分離するのは保存方法が守られていないことを示すため、傷んでる可能性が高いと言えます。
一方サワークリームは、冷やし過ぎても品質が劣化することがあります。
このように賞味期限内でも保存方法が悪いと食べられなくなることがあるため、保存方法を確認しておきましょう。
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サワークリームの保存方法は?常温・冷凍の注意点
サワークリームは常温保存できないため、冷蔵保存をしましょう!
常温 | NG (分離する) |
|
---|---|---|
冷蔵 | 未開封 | ・3~6℃ ・パーシャル室やチルド室はNG |
開封後 | ・ラップを巻く ・密閉容器に入れる |
|
冷凍 (メーカー非推奨) |
NG (ボソボソになる、 風味が落ちる) |
常温放置して分離したサワークリームを食べると、食中毒を起こす危険もあるので注意しましょう。(※5)
開封後は劣化を防ぐため、できるだけ空気に触れないようラップや密閉容器に入れて保存してください。
また、冷凍保存はなめらかな舌ざわりや風味が損なわれるため、おすすめできません。
冷凍保存をおすすめできない理由
冷凍保存をすると、ペースト状のサワークリームがボソボソになります。
サワークリーム内の水分が凍って組織が破壊されるため、一度冷凍すると元のペースト状に戻りません。
どうしても保存期間を延ばしたい時には冷凍できますが、サワークリームの状態を保てないため、おすすめしません。
美味しさや品質を維持して保存する方法は冷蔵保存のみですが、温度が低くなりすぎないように注意する必要があります。
冷蔵保存でも保存場所に気をつけよう!
サワークリームの保存に適した温度は3~6℃なので、冷蔵庫の中でも生のお肉や加工食品向けに温度が低く設定された、パーシャル室やチルド室をさけて保存しましょう。
温度が高すぎても低すぎても状態が変化しやすいため、購入したらすぐに通常の冷蔵室へ保存してくださいね♪
料理の仕上げとしてビーフシチューに入れてコクを出したり、焼きたてのトーストのにのせて程よく溶かしたりお手軽に使えますよ♪
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結論 | サワークリームは未開封・冷蔵で日持ちさせよう
- 開封後は早めに食べる
- 腐るとカビの発生と変色あり
- 分離は常温放置の可能性あり
- ボソボソになるため冷凍は不向き
- 未開封で3~6℃の冷蔵保存をすれば美味しい状態が保てる
開封後のサワークリームと手作り品は冷蔵しても劣化が進むため、当日から翌日に食べきりましょう。
カビや変色があったり、分離したりしているものは傷んでいる可能性があるので、食べずに処分してください。
未開封でも冷凍室やパーシャル室、チルド室で保存すると凍ってボソボソになり、本来の美味しさを保てなくなります。
爽やかな酸味のサワークリームを美味しく味わうためには3~6℃で設定された冷蔵室で保存して、なるべく早めに食べてくださいね。