我が家の子どもは、スーパーなどに行ってあちこち触った手で、口や目を触ります。
前から気になって対策を考えていたのですが、愛用している手指消毒液の手ピカジェルを別容器に詰め替えて、持ち歩くことにしました。
外出してこまめに手を洗えないときは、手ピカジェルで消毒してから、ウェットティッシュで手を拭くという作戦です。
さっそく無印良品で詰め替え容器を買ってきたのですが、ふと注意書きを見ると「アルコールの詰め替えNG」という記載が…。
アルコールに対応していない容器もあることに、初めて気づきました。
そこで次に買うときは失敗の無いように、手ピカジェルのようなアルコールジェルを入れても大丈夫な詰め替え容器の素材を徹底調査しました!
- 手ピカジェル専用容器の代用になる素材やプラスチック材質を調査
- 手ピカジェルを小分けできるおすすめ容器を100均商品から紹介
- 通販でお取り寄せ可能な携帯用詰め替えボトルを紹介
- 詰め替え時の注意点&正しい保存方法を確認
アルコールに対応してない容器に詰め替えると、容器が変質して持ち運び時に液漏れすることがあるそうです。
アルコールでかばんが濡れたらシミになりますし、揮発した臭いで子どもが気持ち悪くなるなどの影響もありそうですよね。
詰め替え容器についてだけではなく、詰め替え後、安全に使うための注意点も確認していきます。ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
手ピカジェルの詰め替え容器に使える材質は?代用のプラスチック素材も調査
アルコールは揮発性が高いので、間違った容器に入れると消毒効果が薄まるなどの問題も出そうですよね。
そこで、まずは手ピカジェルを別容器に詰め替えて大丈夫なのかを確認してから、詰め替え可能な容器の素材をご紹介します!
手ピカジェルは別容器への詰め替えOK?
手ピカジェルの公式ホームページをチェックすると、下記の記載がありました。
他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わることがあります。)
詰め替えNGの理由については詳しい情報がありませんが、アルコールの一般的な性質から、下記の理由が予測できます。
- アルコールは揮発性が高い(空気に触れると蒸発しやすい)ので、詰め替えると効果が薄まる
- アルコールは火気厳禁。間違った環境や方法で詰め替えると引火などの危険性がある
- 詰め替え時に入るホコリなどが原因でカビが生える可能性がある
手ピカジェルは、60mlの小さな携帯ケースでも販売されています。基本的には詰め替えを避けて、用途に合わせたサイズを購入する方がいいんですね。
ただし、手ピカジェルを販売している健栄製薬のホームページには、下記のような記載もあります。
Q.容器の詰め替えをしてもいいの?
A.アルコール対応型の容器に詰め替えを行っても差し支えありません。
詰め替え後は6ヶ月ごとなど定期的に容器を水洗い&十分に乾燥させて、中身を入れ替えるようすすめられていました。
手ピカジェルに詰め替えNGと書いてあるからには、詰め替えに関しては基本的に自己責任となってしまいます。
とはいえ感染症流行時などでアルコール消毒液が手に入りにくくて、やむを得ず詰め替えをする場合もあると思うので、安全に十分気をつけて詰め替え&持ち歩きをなさって下さい。
これからご紹介する詳しい情報を、参考になさって下さいね!
手ピカジェルは一般用、手ピカジェルプロは業務用で、中身は同じです。手指用のアルコール消毒液が手に入りにくいときは、業務用にも範囲を広げて探してみてもいいですね。
手ピカジェルの詰め替えに使える容器の素材&プラスチックの材質を紹介!
手ピカジェル専用容器の代用になる素材は、大きく分けて4種類です。
- 一部のプラスチック
- ガラス
- ステンレス
- 陶器
「一部のプラスチック」とご紹介したのは、プラスチックの中でもアルコールに適応しない材質があるためです。
日本工業連盟のホームページを参考に、手ピカジェルを入れてOKの材質をご紹介します。
材質 | 略語 |
ポリエチレン (ケチャップ容器など) |
PE |
ポリプロピレン (マーガリン容器など) |
PP |
塩化ビニル樹脂 (水道配管など) |
PVC |
ポリエチレンテフラート (ペットボトルなど) |
PET |
塩化ビニリデン樹脂 (ラップなど) |
PVDC |
表でご紹介したのは、あくまでも大まかな分け方で、アルコール対応かどうかを判断するためには複雑な専門知識が必要です。
自己判断ではなく、必ず商品表示を確認or製造元に問い合わせで確認をなさって下さい。
またジュースなどを飲み終わった後の使用済みペットボトルに手ピカジェルを詰め替えるのは、おすすめしません。
洗っても必ず汚れが残りますし、PETの密度によってはアルコールで変質してしまう可能性もあります。使わないで下さいね。
一般的に、詰め替え用ボトルには「アルコール可」などの表示がされています。
気に入ったデザインのボトルに表示が無い場合は、キャップやノズルの部分も含めて製造者にアルコール対応容器かを問い合わせをなさって下さい。(販売者には専門的な知識が無い場合があります)
*ちなみに、おしゃれな携帯用詰め替えボトルが多数販売されている無印良品には、アルコール対応ボトルの取り扱いがありません。(2020年4月現在)
手ピカジェルを入れても大丈夫な容器を見つけたら、下記の点もチェックするのがおすすめです!
- フタの密閉度が高い(空気をシャットアウト)
- 遮光性がある(紫外線によるアルコールの酸化を防ぐ)
こんな容器は使えない!手ピカジェル詰め替えNGの素材も確認
手ピカジェルの詰め替え容器には使えない素材も確認しておきましょう!
- 一部のプラスチック
- アルミ
- 亜鉛やスズを含む金属
アルコールNGの一部のプラスチックとは、下記の材質です。
材質 | 略語 |
ポリスチレン (肉のトレイなど) |
PS |
AS樹脂 (使い捨てコップなど) |
SAN |
ABS樹脂 (エアコンなど) |
ABS |
アクリル樹脂 (水槽など) |
PMMA |
ポリビニルアルコール (ケチャップ容器など) |
PVAL |
ご紹介したような素材の容器に手ピカジェルを移し替えると、容器が変質して溶けるなどでアルコールが漏れる危険性があります。
手ピカジェルの成分はエタノール76.9~81.4vol%で、高濃度のアルコール商品です。火に触れると爆発する可能性もあるので、十分にご注意下さいね。
*「エタノール」とは、アルコールの一種です。「アルコール」は、エタノールを含めたアルコール類の総称です。
手ピカジェルの詰め替えができる容器の素材がわかったので、次にご紹介したような素材が具体的にどんな容器なのかをご紹介します。
まずは、手軽に買える100均の商品からチェックしていきましょう!
手ピカジェルの詰め替え容器は100均にある?おすすめの小分けボトル3選
ダイソーやセリアなどの100円ショップでは、液体を小分けにできるボトルが販売されています。
商品のラインナップはかなり豊富なのですが、手ピカジェルのようなアルコール消毒液を詰め替えて持ち運びできる容器は限られています。購入時にしっかりチェックしましょう!
twitterなどで「100均ボトルにアルコール商品を入れて使っている」という実体験が多数あった人気の商品を、いくつかご紹介します。
ダイソー:プッシュ式スプレーボトル
かばんに入れて持ち歩くなら、100ml以下の小さなボトルが便利ですよね。ダイソーのボトルは50mlなので、手荷物で飛行機にも持ち込み可能です。
*飛行機に持ち込む際には、必ず液体をいっぱいに入れる&フタをしっかり締めて下さい。気圧の変化でボトルが膨張し、破裂などの危険性があります。
マスクがどこにも売ってなくて、とりあえず次亜塩素酸水とアルコール(パストリーゼ)を携帯して持ち歩こうと思いました。携帯用スプレーで良い物を探してて、半透明の物とアルコール対応のスプレーボトルがDAISOで売ってました。 pic.twitter.com/deluKVuXTh
— ぴーちゃん(仕事休みで自宅警備中) (@pi_chan_suki413) January 31, 2020
セリア:プッシュス式プレーボトル・お掃除ボトル
セリアでも、アルコール耐性がある容器が販売されています。
昨日、無水エタノールがお掃除にも使えると知ったので、スプレーに入れておけば楽だな、と、セリアでアルコール液対応のスプレーケースをGET!アルコール液対応してないと、容器が溶けることがあるからね(^^; pic.twitter.com/QTFwintGlz
— 輝凛(きりん)| 通知表示不具合中 (@key_ring_kaoru) August 28, 2019
↓こちらは持ち運びには向きませんが、ご家庭で使うのに便利です。
セリアのワンプッシュお掃除ボトルに食器洗剤入れたら使い勝手良かった。
スポンジを上からプッシュプッシュするだけでいいから楽ちん。 pic.twitter.com/x9wpx4U243— おっぴゃお( *˘ ³˘)♡♡♡ (@ittekima____su) December 25, 2019
セリアのアルコール対応ボトルには「ご使用上の注意:高濃度アルコールを入れないで下さい」と書いてあります。
具体的にどれくらいの濃度までOKなのかをセリアに問い合わせると、「80vol%以上には対応していません」という回答でした。
手ピカジェルのアルコール濃度は、76.9~81.4vol%です。
詰め替え時の揮発で濃度が80vol%以下になる可能性がありますが、詰め替えてみて容器に変色・変質などの異常がある場合は、すぐに使用をやめて下さいね。
今回調査した範囲で100均で販売されているアルコール対応容器は、スプレーボトルだけでした。
口コミには「100均のスプレーボトルに手ピカジェルを詰め替えしている」という実体験があったのですが、スプレーボトルに粘度がある液体を入れると、うまく出てこない可能性があります。
100均のスプレーボトルを使うなら、手ピカジェルシリーズの、粘度のないタイプの商品を選ぶようおすすめします。
参考までに、↓こちらの商品です。感染症流行時には不当な高値で販売されている場合があるので、購入時に値段を厳しくチェックなさって下さい。
ご紹介した3つの容器は、半透明で遮光性がありません。手ピカジェルを詰め替えた後は、なるべく紫外線に当てないで使うようおすすめします。
好きなデザインの布で容器の入れ物を作る、マスキングテープを貼るなどで紫外線対策をしてみてもいいですね!
次に100均のボトルより高性能な容器もご紹介するので、市販のボトルをお取り寄せするときの参考になさってみて下さい。
Amazonや楽天で買える!手ピカジェルに使える携帯用の詰め替え容器5選
amazonや楽天などの通販では、好きなサイズを選べる、耐久性が高い、おしゃれなど、より使い勝手の良い容器が手に入ります。
素材がよくわからない容器も多数出品されているので、手ピカジェルを詰め替え可能なおすすめの容器を厳選してご紹介します!
ガラス製
気密性の高いガラス容器は、手ピカジェルが揮発するのを防いで品質を長持ちさせてくれます。
プラスチック製
↓こちらは、1滴ずつ出てくるタイプです。お子さんなどの手に、量を調整して出せるのが良いですね。
↓こちらは持ち運びできるディスペンサーボトル(1回分ずつ出てくるタイプ)です。出しすぎが防げます。
↓こちらは押し出すタイプです。
↓こちらも押し出すタイプで、可愛いデザインです。吸盤つきなので、ガラス面などに固定して使ってもOKです。
〜番外編〜陶器製
陶器は割れる危険性があるので持ち運びには向きませんが、↓こちらのようにデザイン性が高い容器なら、インテリアの雰囲気をくずさずに置けますね。
〜番外編〜自動噴射タイプ
たくさんの人が出入りする場所に置くなら、センサーで消毒液を出してくれるタイプが便利です。
手ピカジェルを移すことができるのはどんな容器なのか、具体的にわかりましたね。家族構成や用途によって、ぜひピッタリの容器を選んでみて下さい!
最後に手ピカジェルを安全に移し替えて保存する方法もご紹介するので、ご一緒に確認していきましょう。
アルコールジェル保管時の注意点!正しい保存方法や使用期限も解説
手ピカジェルのような高濃度のアルコールは、ウィルスなどを10秒〜15秒ほどで殺菌できます。感染症が流行しているときには心強い味方なのですが、取り扱いを間違うと危険な点もあります。
- アルコールが揮発する際、火(静電気を含む)に触れると引火する。爆発の危険性もある
- 液漏れで床や家具が変色・変質する危険性がある
- 揮発したアルコールを吸い込むと、頭痛など具合が悪くなる危険性がある
詰め替え時には、よく換気をしながら火の気のない場所で手早く作業するようおすすめします。
手ピカジェルを詰め替え後は、下記のように保管しましょう。
手ピカジェル詰め替え後の正しい保存方法
- フタをしっかり締める
- 直射日光が届かない冷暗所に置く
- 火気が無い場所に置く
- 子どもの手が届かない場所に置く
↓↓↓
エタノールの保存方法|消毒用や無水エタノールを保管する時の注意点
手ピカジェルの使用期限は2〜3年で、開封後も正しく保存すれば使用期限まで使えるのが一般的です。
使用期限切れ後は酸化などの影響を考えて皮膚には使わず、お掃除などに活用して使い切りましょう!
まとめ
手ピカジェルの詰め替えに使える容器を詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 手ピカジェルを詰め替えていいのは、一部のプラスチック・ガラス・ステンレス・陶器
- プラスチックの中にはアルコール耐性が無い材質があるので注意
- 100均の小分けボトルを買うときは、アルコールに対応しているかをチェック
- 通販ではアルコール対応でデザイン性も高い容器がお取り寄せ可能
- 手ピカジェルを詰め替えするなら安全性に気をつけて作業をし、正しく保存する
手ピカジェルは、基本的には詰め替えNGの商品でした。できるだけ用途に合ったサイズの商品を活用し、やむを得ず詰め替える際は、必ずアルコール対応の容器を選んで下さい。
100円ショップで販売されているアルコール対応ボトルはスプレータイプが一般的なので、通販を活用して使い勝手の良いサイズやデザインのボトルを選ぶのがおすすめです。
普段から手指に使い慣れている手ピカジェルでも、高濃度のアルコールであることを忘れずに取り扱いをして下さいね!