私はほぼ毎日のようにヘアアイロンを使っていますが、使用後はかなり高温になるので熱いまま収納すると火事になるのではないかと心配になります。
過去にもヘアアイロンが原因で火災が発生した事例もあるようなので、火災を防止する方法を含めて以下の項目について調べてみました。
- ヘアアイロンを放置して火事が発生した事例
- ヘアアイロンをつけっぱなしにするとどうなる
- ヘアアイロンの安全な使い方
ヘアアイロンを日常的に使っているからこそ、乱雑に扱ってしまって燃えやすい物の近くに置いてしまうこともあるかもしれません。
反対に、あまり使わないと電源を切り忘れることがあるかもしれませんが、万が一に備えて正しい対処法をしっかり覚えておけば、いざという時にも安心ですね。
私が愛用しているヘアアイロンは160度以上に設定できるようですが、もし電源をつけっぱなしにしていたら火事になるまでの時間についても調べてみました。
ヘアアイロンを使う機会が多い方は特にぜひ知っておくべき内容を詳しく紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
ヘアアイロン放置は火事になる?実際の事例は?
ヘアアイロン自体に自動オフ装置が付いたり、使い終わったら冷める前に安全に保管できるカバーが付属しているなど、ヘアアイロンが出始めた頃よりも、安全に使い続けられる商品が多くなってきています。
ですが、そういった装置や付属品があればOKというわけではなく、きちんと安全な使い方をすることが一番大切です。
実際にヘアアイロンが原因で火事になった事例もあります。
ヘアアイロンによる火災事例
平成23年12月には大阪府で充電式のヘアアイロンが原因と見られる火災が発生しています。
実は、ヘアアイロンをつけっぱなしにしたまま放置して火災には至らなくても、消し忘れが原因であわや火事になるところだった!という事例はたくさんあります。
朝ヘアアイロン消し忘れてた、
火事になんなくてよかった〜 pic.twitter.com/kjCio0HbMa— 牡蠣見大福 (@kaki_mi_daifuku) 2019年1月22日
うんぽぉおおぼぁあああああああ!!!まる2日ヘアアイロンの電源付けっぱなしだったああああああああ!!!火事にならなくてよかったああああああああ!!!!!! pic.twitter.com/icw6ln6ctY
— 害汁 (@gaijjjjjjjjjjjj) 2017年8月16日
例えばヘアアイロンやコテの電源を入れたまま長時間放置すると、過電圧によりヒューズが飛んでしまい、出火の原因となる恐れがあるんです。怖いですよね~。
あなたも今、改めて「電源の”つけっぱなし”はやめよう!」と思いましたよね。
ヘアアイロンを使用後は必ず電源を消したか、コンセントを抜いたかを確認するクセを身に着けましょう!
自動オフ機能付きでも注意が必要!
市販されているヘアアイロンには、自動電源オフ機能が備わっているものが多くなってきていますが、人気がある売れ筋の商品でも自動電源オフ機能がない場合があるので注意が必要です。
サロニア ヘアアイロン(自動電源オフ機能あり)
電源を入れてから約30分後に自動でオフになります。
コイズミ KHR-7500K(自動電源オフ機能あり)
約60分後に電源が切れる機能が備わっています。
ワンダム AHI-251(自動電源オフ機能なし)
こちらの商品には自動電源オフ機能がありません。
私が使っているヘアアイロンは自動オフ機能がついてるから、つけっぱなしでも大丈夫!
なんて思ってはいませんか?実は、それが落とし穴なんです!
- 電源オフまでの15~20分程度でも余熱が原因で近くに置いたタオルなどの燃えやすい物が発火してしまう
- ヘアアイロン自体が古くなると自動オフ機能が故障している可能性がある
といった可能性があります。
ある程度年数が経ったヘアアイロンは自動オフ機能がきちんと作動しているかを確認した方が良いですし、普段から絡まっているコードが断線することもあるので保管状態などにも注意が必要です。
次章では、外出してから「ヘアアイロンの電源を消し忘れたかもしれない・・・」と思い出したときの対処法について紹介します。
ヘアアイロンを切り忘れた!! つけっぱなしで外出したときの緊急対処法
出掛けてから、「そういえば、ヘアアイロンの電源切ったかな?」「ヘアアイロン、消し忘れたかも!?」と不安になる事もありますよね。
そんな時、あなたならどうしますか?一度帰って確認するのが一番ですが、例えば通勤電車に乗ってしまった後などに、引き返すことは少ないのではないでしょうか。
家族と同居していれば、家にいる家族に確認してもらうことができます。
1人暮らしの場合でも、近くに合鍵を預けた家族や友人、恋人などがいる場合は、その人に頼むこともできるでしょう。
もしも近くに頼れる人がいない場合には、こんな対処方法があります。
ヘアアイロンを消したかわからないが頼れる人がいない場合の対処法
- 近所で連絡のつく人がいる場合はブレーカーを落としてもらう
- 大家さんや管理会社に連絡し合鍵で部屋に入ってスイッチを切ってもらう
- 契約しているホームセキュリティ会社に連絡して対処してもらう
- どの連絡先も分からないなら最寄りの派出所か警察署を頼る
大家さんや大家さんに代わって管理を任されている管理会社、契約しているホームセキュリティ会社などは、水漏れなどの対処と同じく火事の予防にも対処してくれるはずです。
あなたから部屋に入ることの許可を出せば、ヘアアイロンのスイッチを切ってもらったり、ブレーカーを落としてもらうことができますよ。
そしてどの連絡先も分からない場合は、近くの派出所や警察署を頼りましょう。
これならば外出先からでもスマホなどで連絡先を調べやすいですよね。
通報を受けた派出所からパトロールに出て、出火の有無や異常などは確認してもらえます。
また警察から管理人にも連絡を入れてもらえるので安心できます。
「ヘアアイロンの”つけっぱなし”で警察に連絡なんて、大げさでは?」と思うかもしれませんが、火事になればそれこそ取り返しのつかないことになってしまいます。
そうならないためにも、最悪の事態を考えて対処しましょう!
私は一人暮らしの時、実家の母に合い鍵を預けていましたが、何かあったときに備えて、信用できる誰かに鍵を預けておくことも大切ですよ。
次章では火事を防ぐためにヘアアイロンの置き場所について確認しておきましょう。
ヘアアイロンの”置き場所”や”周辺環境”に要注意!
あなたはヘアアイロンをいつもどこで使っていますか?
実は使っている場所によっても、火事の原因になるかどうかが変わってきます!
あなたのヘアアイロンの使用&保管場所はどこ?
- 床に直置き ⇒ 「フローリングだから大丈夫!」という理由で
- 洗面台の上 ⇒ 「水には濡らしてないし、洗面台は燃えないから大丈夫!」という理由で
- ベッドやその周り ⇒ 「ベッドの上でいつもメイクしてるから」という理由で
- 机の上 ⇒ 「勉強机で座ってメイクしてるから」という理由で
実はこの4つ、全てに問題があります。
「床の上なら安全なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、床にはゴミが落ちていることがあります。
畳やカーペットのように燃えやすい場所に直置きするのはもってのほかなので、床に直置きするクセはやめましょう!
また掃除しても気が付くと落ちている髪の毛や、どこかから舞い落ちてきたホコリなどが火事の原因になってしまうかもしれません。
また洗面台でメイクとヘアセットを行う方は、ティッシュや綿棒、コットンなどを置きっぱなしにしないよう注意してくださいね。
できればヘアスプレーも引火しないよう離れた場所に置いた方が、より安全です。
ベッドの上の布団やカバーなどは焦げ付きやすいので注意しているかと思いますが、その他にも燃えやすい物が色々と置いてあったりしますよね。
布の側で放置すれば火事の確率もグッと上がりますし、布団の周りはホコリもたちやすいですからやめておきましょう。
最後に机の上ですが、ベッドと違って安定していますし、問題なさそうですよね。
ですがその机の上は、 広々とスペースを空けてありますか?
便利なのでついついノートや本、雑誌やDMなど紙類を積んではいませんか?
燃えやすい物が危険を招きますので、注意してくださいね。
このように使う人の意識次第で、どんな場所でも危険を招いてしまう可能性はあります。
これを読んだら、「自分の場合は大丈夫かな?」と使い方を見直してみてくださいね。
火事になりにくい”安全な使い方”は?
- ヘアアイロンの温度設定を140度~170度にする
- 陶器の上や木のテーブルの上に置く
- 使用後は必ず電源を消す・コンセントを抜く
ヘアスタイルを整えるのに最適なヘアアイロンの温度というのは140度~170度です。
実はこの範囲であれば、滅多に火事にはならないと言われています。
ただし、近くに可燃性のものがあると火事になる可能性もある、何時間~1日以上も放置していたら発火の可能性があるなども考えられるため、ヘアアイロンを放置しても何度なら絶対に火事にならないとは言い切れません。
また陶器の上や、燃えにくい木のテーブルを利用するのもいいでしょう。
木のテーブルが燃えるのは250度以上なので、ヘアアイロンの最高温度が180~200度の場合は燃えることはないはずです。
180度以上だとサッ!と癖がつくので、ヘアアイロンを180度以上の高温で使用する方は多いでしょう。
その温度で使っていたことが原因かどうかはわかりませんが、枝毛や切れ毛が増えたりして髪が傷んだ経験があります。
できれば130度以下の低い温度で使うことは、火事を起こさないということだけでなく、自分の髪の健康を守ることにも繋がりますよ。
やはり、確実にヘアアイロンで火事を防ぐためには、使用後に電源を消したか、コンセントを抜いたかをチェックすることが大切です!
次章では、ヘアアイロンを使用する際に知っておきたい注意点を紹介します。
ヘアアイロンを使う時の注意点5つ
ヘアアイロンを使用する際には、以下のポイントをしっかり覚えておきましょう。
- 電源が切れているか毎回必ず確認する
- ヘアアイロンの置き場所に気をつける
- ヘアアイロンを立て掛けない
- できれば耐熱ホルダーなどを使う
- カーテンの側で使用しない、置いておかない
まず電源の確認はもちろんですが、ヘアアイロンの置き場所にも気をつけなくてはなりません。
それに加え、ヘアアイロンを立て掛けている方は注意が必要です。
ヘアアイロンは横向きに置けるようにスタンドが付いている物がありますが、何も付いていない場合は冷めるまで壁に立て掛けておくという方もいるでしょう。
しかし立て掛ける程度では、倒れて燃えやすい物と接してしまうかもしれません。
できれば耐熱ホルダーや耐熱トレーで冷めるまで安全に置いておけるようにしてください。
またヘアアイロンの使用場所がカーテンの側だと、人が動いた時の風や窓から入ってきた風でカーテンが動き、ヘアアイロンに当たってしまうかもしれません。
焦げ付いてヘアアイロンに張り付き、引火したら…?
「そんなこと、起こるわけないじゃん」と言いたいくなってしまうかもしれませんが、可能性はゼロではないですよね。
今は防火の物や燃えにくい材質の物もありますが、近くにヘアアイロンを置かないに越したことはないですよ。
放置を防ぐために覚えておきたい「指差し確認」
「うっかり忘れてしまう」ということは、誰にでもよくあることですよね。
絶対に忘れないようにするためには、強く意識しておくことが大切です。
そこで仕事上危険なものを扱っている人のマネをして、指差し確認をしましょう!
「電源をオフにした」「プラグを抜いた」「周りに燃えやすい物はない」というように、指差ししながら声に出して確認していくんです。
声に出すことで落ち着いて確認することができますから、急いでいても必ずやるようにしてくださいね。
実は、私も外出時にこれを行っています。しかも3回くらい…(笑)
家の中を移動しながら、コンロやストーブの消し忘れ、蛇口の閉め忘れや家電のコンセント付近や熱を持つものなどをこれを3確認しないと気が済みませんし、出掛けられません!
本当に心配性なので、しつこいぐらい確認します。ここまですれば、「うっかり忘れてしまったことはないな」と安心して出かけられますしね。
まとめ
ヘアアイロンで火事になる可能性について調べた結果は以下の通りです。
- ヘアアイロンが原因で火事になる可能性はある
- 自動電源オフ機能付きでも安心できない
- 外出してから消し忘れに気づいたらすぐに頼れる人に確認してもらう
- 近くに頼れる人がいないなら警察に相談する
- ヘアアイロンの置き場所に注意する
- ヘアアイロンは低めの温度で使うのがおすすめ
- 使用後は必ず電源を切りコンセントを抜くようにする
- ”指差し確認”の習慣をつけよう!
ヘアアイロンを毎日のように使うという方も少なくないでしょう。
ですが毎日のことだからこそ、惰性にならないよう、危ない物を扱っているという意識はとても大切です。
「習慣になっているから、玄関の鍵をかけたら思い出せない!」 っていう話は、よくありますよね。
習慣でやっていることでも、ふとした予想外のアクシデントによって忘れてしまうことはあります。
「いつも通りできているだろう」という油断は禁物ですよ。
火災になれば全ての物を失い、最悪の場合は延焼した近隣にも迷惑が掛かります。もしも死者が出たら大変です。
刑法の失火罪という刑責を問われるほか、民事訴訟の対象にもなるので十分に気を付けましょう。
私もニュースで火事を見るたびに、この後大変なんだろうなとか、自分でもっと気を付けようと思います。
指差し確認は自分が本当に安心できる方法なので、あなたもぜひ試してみて下さいね!