主人の転職に伴ってのどかな田舎町に引っ越しをした我が家ですが、もともと住んでいた家が持ち家だったため、売却できるまでは賃貸に住まなければいけません。
久しぶりの賃貸暮らし。そこで思いもよらぬ不便がありました。
それは、ブレーカーについてです。新居となる賃貸に来てからやたらとブレーカーがおちる! ブレーカートリップの原因は何なのでしょうか?
漏電など危険なものだと困るので、さっそく調べてみることにします。
ブレーカーがない家はない!ブレーカーの種類にはどんなものがあるの?
過電流?漏電?ブレーカーがトリップした場合の復旧方法
事前の準備が大切!ブレーカーがトリップしないための対策方法
基本的なことから対策方法まで、上記4つのポイントに絞ってまとめていきます。
借りているおうちということもあり、原因が危ないものじゃないといいのですが…。
目次
トリップとは?漏電ブレーカーが落ちる原因は何なの?
まずはじめに、ブレーカートリップって何?と思った方のために基本から説明させていただきます。
ブレーカートリップってどういうこと?
恥ずかしながら私もトリップという言葉を知りませんでした。私のようにうとい人間は、「ブレーカーがおちる」「ブレーカーがとんだ」などと言うと通じると思います。
ブレーカートリップとはまさにそのような現象のことで、ブレーカーが突然落ちて電流を遮断することを指します。
なんとなくですが、たくさんの電気機器を同時に使ってしまうと起こるような気がしますよね?
実際の原因はどうなのでしょうか?
ブレーカートリップが起こる原因
ブレーカートリップが起きてしまう原因としては、以下の2つが考えられます。
・家のどこかで漏電していて漏電ブレーカーがトリップした場合
まず、電力会社と契約しているアンペアより多くのアンペアを使ってしまった場合、強制的にブレーカーがトリップします。
また、どこかの回路や使用中の電化製品が漏電していた場合は、漏電ブレーカーが感知してブレーカートリップを起こします。
漏電ブレーカーがトリップすると、危険を回避するため家全体の電気が使用できなくなります。
どちらの場合も、そのまま使い続けるのは危険なので、対策や修復をしなければいけません。次項から詳しく説明していきますね。
ブレーカーがない家はない!ブレーカーの種類にはどんなものがあるの?
電気を使う一般的な家には、ブレーカーがない家はありません。
いざという時のために、必ず家のどこにブレーカーがあるのかを確認しておきましょう。
ブレーカーの種類
ブレーカーには3種類あり、それぞれに名前と用途があります。
・真ん中:漏電ブレーカー
・右側:小ブレーカー(安全ブレーカー)
私たち家族の引っ越し先は冬の寒さが厳しい地方なので、入居の際「絶対にメインブレーカーを切らないでください。冬場に配管が凍って爆発してしまいます」という結構恐ろしいことを言われたのを思い出しました。
これでは、ブレーカードロップを起こしたことでさらなる被害を引き起こしかねません!
メインブレーカーがおちないよう、早急な対策が必要です。
知っておこう!ブレーカーがトリップする仕組みとは?
ブレーカーには3つの種類があることは分かりましたね。
では、それぞれのブレーカーがトリップする理由を確認しておきましょう。
ブレーカーがトリップする仕組み
・漏電ブレーカーは家のどこかで漏電しているとトリップする
・小ブレーカー(安全ブレーカー)は、部屋ごとに割り当てられていて、電流を使いすぎたり漏電したりしているとトリップする
やはりメインブレーカーは契約アンペアが一番の原因と言えそうです。
解消するには、電力を多く使う電化製品を同時に使わないように気をつけるか、契約アンペアを上げるしかありません。
小ブレーカーは、それぞれの部屋ごとに割り当てられている電力をオーバーした場合トリップしてしまうので、こちらも使用電力に気をつけるか契約アンペアを上げるかで解消しましょう。
問題なのは漏電ブレーカー。この場合は素人では危険な場合があるので、賃貸なら大家さんや不動産に確認することをおすすめします。
過電流?漏電?ブレーカーがトリップした場合の復旧方法
電気のトラブルは火災などの原因にもなるので、専門家にお願いしたほうがよさそう…。
そうは思っても、出費もかかるし、何より電気が使えないのは不便すぎますよね。
そこで、ブレーカートリップが起きてしまった場合、自分でできる確認と修復方法について説明します。
電力オーバーでトリップしたブレーカーの修復方法
メインブレーカー(アンペアブレーカー)や小ブレーカー(安全ブレーカー)が落ちる原因は電流の使いすぎということになります。
エアコン、ドライヤー、電子レンジなど、電力を多く使う電化製品を一度に使ってしまうと、電力オーバーとなってしまうのです。
この場合は、同時に使用していた電化製品器のうちいくつかの電源を切ってからブレーカーを戻しましょう。
もちろん、また同じだけの電化製品を同時に使うとブレーカーがトリップしてしまうので注意が必要です。
漏電ブレーカーの直し方は?
トリップの原因が漏電ブレーカーの場合は、危険なので自分でいじらないほうがよいというお話をしました。
しかし、すぐに対応してもらえない場合や夜中だった場合、ずっとすべての電気をストップしておくわけにはいきません。
そんな時のために、漏電ブレーカーがおちる原因の究明方法と、自分でできる修復方法があります。
重要なのはどこの回路で漏電が起きているのかを知ること。それを調べて、その回路に電気が通らないようにしなければいけません。
まず、漏電ブレーカーのスイッチは落としたまま、小ブレーカー(安全ブレーカー)のスイッチをすべて切ります。
次に、漏電ブレーカーのスイッチを入れ、小ブレーカー(安全ブレーカー)のスイッチをひとつずつ順番に入れていきます。
そうすると、漏電している箇所がある小ブレーカー(安全ブレーカー)のスイッチを入れた時だけ漏電ブレーカーが落ちるので、その回路が漏電していると分かるのです。
漏電回路が判明したら漏電している電化製品を特定する
漏電ブレーカーがトリップした回路の部屋を調べ、その時使用している電化製品を確認します。
すべての電化製品をコンセントから抜き、再び漏電ブレーカーをONにしてみてください。トリップしない場合は、先ほど使用していた電化製品の中のどれかが漏電しているということです。
こちらもひとつずつ電化製品をつないでスイッチを入れ漏電ブレーカーを確認していくと、漏電ブレーカーが落ちるものがあります。その電化製品が原因と特定できるのです。
特定できた電化製品をつながなければ回路には問題ありませんので、通常通り電気は使えるようになります。
電化製品をすべてはずしたのに漏電ブレーカーが落ちる場合や、どこが原因かを特定できなかった場合は、火災などの危険があるため専門家にお任せすることをおすすめします。
事前の準備が大切!ブレーカーがトリップしないための対策方法
ここまでブレーカートリップについて説明してきて、「なーんだ。ブレーカーがトリップしてもすぐ直せそうだから気にすることないな」と思った方、ちょっと待った!!
ブレーカーがトリップする事態を放っておくと、漏電による感電や火災から最悪のケースでは死に至ることも考えられるのです。
ブレーカーが落ちてから戻せばいいという考えではなく、日頃からトリップを起こさないように気をつけることが大切なのです。
ブレーカートリップを起こさないための予防策
メインブレーカー(アンペアブレーカー)や小ブレーカー(安全ブレーカー)の場合は、過電流が原因なので、日頃から電気の使いすぎに注意したり電気を使う時間帯を分散させるように気をつけるようにしましょう。
とくに家族がいる場合は、お母さんが料理で電子レンジを使っていて、リビングでエアコン、知らないうちに同時に子供がドライヤーを使ってしまうなんてことも起こりやすくなります。
多くの電力を使う電解製品を使う時は一声かける、などのルール作りも効果的ですね。
漏電ブレーカーが落ちる前に日頃から漏電チェックを
また、漏電ブレーカーを落とさないためには、古い電化製品をこまめにチェックするなど普段から注意を怠らないことが重要です。
とはいえ、漏電していても電化製品は普段通りに稼働していることが多いので、ぱっと見では気づきにくいことが多いもの。
以下のポイントを中心に確認し、異常があればいち早く対応していきましょう。
・電化製品に触れるとビリビリと痺れる感覚がある
・電気回路の接続箇所が異様に熱い
・コンセントに差し込んだプラグが緩い
・プラグの根元にホコリが溜まっている
・細い電線を使用している箇所がある
・雨漏りしている場所がある
このようなことがあると、漏電に繋がり重大な事故を起こす原因になりかねません。
何か変だな?と感じたら、すぐに確認するようにし、自分で対応できないレベルの場合はプロにお任せしましょう。
まとめ
普段当たり前に使用している電気ですが、使い方を間違えると命に関わる危険なものになってしまいます。
ブレーカートリップを甘く見てはいけないんですね!
では、最後に今回のポイントをまとめてみます。
・ブレーカーが落ちた場合はまずは電気の使いすぎを疑う
・それでも頻繁にブレーカーが落ちるなら漏電の可能性がある。その場合は漏電の原因を探る。
・分からない場合は急いで専門家に相談する
・日頃からチェックを怠らない
我が家のブレーカートリップは、単純に契約アンペア数が低すぎたために起こっていたようです。
契約時に「前に住んでいた人と同じでいいです」と適当に言ったためにこのようなことになってしまったのでした。
何事もきちんと確認しなくてはいけませんね。反省…。
これからは家族の安全のためにも、ブレーカートリップを起こさないような生活を心がけようと思います。