あさりを砂抜きしたのに、なかなか口が開かないものがいくつかありました。
口が開かない理由はもしかしたら死んでるからなのかもしれないので、口が開かないあさりは食べられるのかなど以下の項目について調べてみました。
- あさりの砂抜きをしても口が開かない理由
- あさりの砂抜きに失敗したらどうする?
- 口が開かないあさりを食べても大丈夫?
- あさりの砂抜きが短時間でできる!50度のお湯を使う裏技
スーパーで売っているあさりは砂抜きがされている場合もありますが、潮干狩りでとってきたあさりなどは自分で砂抜きが必要な場合もありますよね。
上手にあさりの砂抜きをするコツを知っておけば、あさりを食べたら口の中で砂がジャリジャリすることも無くなるのでぜひこの記事で紹介しているあさりの砂抜きを成功させる簡単な方法をマスターしてください!
目次
あさりの口が開かない!砂抜きに失敗したら7つのポイントをチェックしよう
あさりの砂抜きをしても口が開かないのは理由はいろいろありますが、砂抜きの仕方がよくわからないときや失敗したら、以下の項目をチェックして一つずつ改善してみましょう。
最初が肝心!新鮮なあさりの選び方
より美味しいあさり料理を食べるためには、元気なあさりを見分けられるようになることも大切です。
まずスーパーでパック売りしているものは、軽く揺すってみて貝の水管がすばやく動くかをチェックします。
泡がたくさん出ていれば元気な証拠!
刺激を与えても半開きの口で様子が変わらないものは、おそらく死んでいます。
鮮魚店で買う時は店主の方にお任せして選んでもらえば確実です。
とはいえお店の方に相談しながら自分で選ぶのも楽しいですよね。
自分で選びたい方は、もし触れるのであればいくつか手に取ってみてください。
他の貝と比べて軽く感じるものは死んでる可能性が高いので、避けましょう。
大事なのは塩加減と室温
新鮮なあさりを買ってきたら、最初にあさりの貝同士をこすり合わせて流水で洗いましょう。
洗うときは塩水ではなく真水でも大丈夫です。
網付きのバット(なければ水切りかごでもOKです!)に貝が重ならないように並べ、貝の頭が少し出るくらいまで塩水を入れます。
まず、塩加減は海水に近い濃度の塩水(目安は濃度3%ぐらい)にしてください。
ベテラン主婦のように「長年の経験」を生かして感覚で塩と温度を…なんてできませんから、ここは確実に計量して作るべし!
ここで量って作った塩水を味見しておくと、慣れれば感覚で作ることもできるかもしれませんね。
塩分濃度がよく分からない方へ
数学の問題ではないので、厳密に計算しようとしなくて構いません。
濃度約3%の塩水といっても、だいたい3%ぐらいであればいいので100mlの水に対して3g程度の塩を加えればOKです。
300mlの水なら大体小さじ1と1/2杯の塩、1000ml(1リットル)の水なら大さじ2杯強の塩を入れれば濃度約3%の塩水になります。
そして温度も大切です。
理想は冷暗所で、なるべく一定の温度で砂抜きをすること。
冷蔵庫にそのまま入れると冬眠状態になるので、あまり砂を吐いてくれません。
目安は15~20度ぐらいですので、冬は室温ぐらいが丁度いいかと思います。
かといって温度が高すぎると死んでしまうので、夏には室温が高すぎないか注意が必要です。
あさりが死んでしまうのは、だいたい25度以上が目安。
夏にそんな室温、女性にとっては耐えがたい極寒ですよね。
エアコンの真下に置いて直風で涼しくするなど、工夫をしましょう。
冷暗所がない場合は冷蔵庫でもかまいませんが、冷え過ぎないように注意しましょう。
あまり砂を吐かないようなら冷蔵庫から出して様子を見てください。
エアコンの効いた室内なら、日当たりの良いところに置かない限りは問題ないかと思います。
あさりは暗いところが好き
あさりは夜行性なので、薄暗いところの方が砂をよく吐きます。
貝の恥ずかしがり屋さんなイメージにピッタリの習性ですね(笑)
新聞紙などで蓋をして6時間放置します。
この時、密閉しないように注意!
あさりはまだ生きていますので、酸素がなくなるほど密閉するのは避けてくださいね。
また新聞紙をかけておくと、元気なあさりが勢いよく吐き出した塩水が飛び散ることも防いでくれます。
あさりから出る塩水が気になる場合は、お風呂場で砂抜きをするのもおすすめです。
えぇぇ…6時間も~!?と思うかもしれませんが、午前中に買ってきたあさりをお昼ご飯の前に洗って水に漬けておけば、晩御飯に間に合います。
3時間程度でも砂は抜けますが、より確実に!しっかりと!という場合は6時間かけてゆっくり行いましょう。
2~3時間経った頃(お昼ご飯前に水に浸けたなら、おやつを食べる頃ですな)に、チラリとのぞき見してみてください。
にょきっと水管を出してリラックスしている姿が見られるはずです。
もしも水管を出していない貝が多いようでしたら、それは塩が少ないということ。
小さじ1杯ほどの塩を足して様子をみてくださいね。
砂を吐かせた後は網を持ち上げて水切りし、また流水で洗います。
殻ごと調理するので、しっかり洗っておきましょうね!
死んでるあさりに要注意!
砂抜きだけでなく、熱処理もしたのにあさりが開かないという場合、そのあさりは死んでいます。
最初っから開きっぱなしのあさりも死んでるので要注意!
貝毒は当たると激しいです。
「もったいない~」なんて言わず、死んでる貝は迷わず処分の一択ですよ。
砂抜きの時間とコツ
ちゃんと砂抜きができているかどうかは、砂抜きをした塩水の底に砂が落ちているのですぐに分かります。
砂抜きは1~2時間程度でもできるそうですが、時間が短すぎて不十分な可能性があるのであまりおすすめはしません。
ベテラン主婦や貝の販売業者さんなど、多くの方が3時間を推奨しています。
スーパーで購入したあさりなら、最低でも2~3時間は必要だと思ってください。
なお、潮干狩りでとってきたあさりの砂抜きに関しては、ちょっとしたコツがあるので後ほどしっかりご説明しますね。
上手に砂抜きをするコツとして覚えておきたいのは、塩水はあさりが半分浸るぐらいの量で良いことです。
私は何となく海の中に戻す気分でボウルにたっぷり水を入れていましたが、そんなに必要なかったんですね。
あさりが重ならないように並べ、網やざるなどを使って底から少し浮かせるようにしておくことがコツです。
こうしておくことで、一度吐いた砂を再び吸い込むことを防いでいます。
重ならないようにするにはボウルなどの丸い形状ではなく、バットなどの平らな形の容れ物の方が簡単です。だから水切りかごを使う方が多いんですね。
短時間で砂抜きできる簡単な裏技
今!すぐ!調理したいのよ~という方には、お湯で開かせる方法がおすすめです。
夕方の特売で買ってきたあさりを今夜のおかずにしようと思うと、3時間も待っていられな~い!ってなりますよね。
スーパーで特売のあさりとにらめっこして、結局は諦めて帰ってきたっていう経験はありませんか?
これを知ったあなたも、今日からは迷わず買って帰ることができますね!
5分で砂抜きをする方法
あさりを流水で洗った後、平たいバットに塩を入れていない40~50度のお湯(50度推奨)を入れ、あさりを重ならないように並べます。
お湯の量はあさりの上側がお湯から少し出る程度です。
5分ほどで管が出てきて砂を吐きだすようになります。
「噂の50度洗いがあさりにも使える~!」「50度で砂抜きしたら、プリプリっと美味しくできた!」と話題になっているので、お湯の温度は50度を推奨します。
ですが、あまり温度が高いと旨みが逃げてしまうので、50度を越えないように注意してくださいね。
全部開かないのは普通です!
あさりの砂抜きをする時に、ぱっか~んと貝殻を開き、あさりが身を乗り出すようにして砂を吐くというのは誤解です。
あさりは恥ずかしり屋さんのイメージそのままに、少しだけフタを開いて砂を吐く程度です。
たま~に身を乗り出している子もいますが、暗いところに置いておくとたまに見られる程度だそうですよ。
なので、砂抜き中に「貝が開かない!」と焦る必要はありません。
参考:あさりの保存方法
あさりを買って来たら、すぐに砂抜き → 調理が理想的ですが、当日に調理できない場合や余ってしまった場合は、冷凍保存がおすすめです。
砂抜きしたあさりの(死んでいるものは取り除いてから)水を切り、ジップロックなどの密閉できる袋に入れて冷凍保存しましょう。
調理の際は解凍せず、そのまま沸騰したお湯へ。
急激に加熱しないと口が開きにくいそうです。
ここまではスーパーなどで買ってきたあさりの砂抜き方法について紹介しましたが、自分で潮干狩りをしてとってきたあさりについてはもう少し工夫が必要なので、次章で詳しく紹介します。
注意!潮干狩りで採ったあさりは別の方法で
潮干狩りで採ってきたあさりも砂抜きの方法は基本的に同じですが、砂抜きに時間がかかることが多いです。
2時間ぐらいで吐き出してしまう時もありますが、6時間程かけてゆっくり砂抜きするようにしましょう。
あまりうまくいかない場合、(予備の海水が残っていれば水を入れ替えるなどして)一晩置いておくとしっかり砂が抜けると思います。
あんまり長すぎると水が汚れてしまうので、12時間以上放置しないようにしてくださいね。
砂が気になる場合は水を取り替えて何回か行うのもおすすめですが、あさりの鮮度が落ちないように気をつけましょう。
潮干狩りで採ったあさりは「塩抜き」が必要
スーパーで買ってきたあさりには必要ありませんが、潮干狩りで採ってきたあさりは砂抜きの後に「塩抜き」という作業が必要です。
海水の塩辛さが料理にも移ってしょっぱくなるため、必ず塩抜きを行いましょう。
塩抜きの方法は、1時間ほど網(水切りかごやざるなど、砂抜きに使った物)にあげて放置するだけでOKです。
え、そんなに水から出してて大丈夫!?傷まない!?と不安になっちゃいそうですが、最初に申し上げたように室温に気をつけていれば大丈夫です。
あさりは水から出して数時間程度では死んだりしないそうですよ。
新聞紙をかけてガードしておくか、涼しいお風呂場においておくのもおすすめです。
また潮干狩りで採ってきたあさりは、死んでいるものの他に「中身が入ってない!」という場合もあるでしょう。
いくつか手に持ってみて「うわ、軽いっ!」と思ったものは、開けてみたら空っぽ…という疑いが濃厚です。
塩抜きはきっちり1時間じゃなきゃダメってわけでもないので、私の母のように、うっかり3時間ぐらい放置しちゃったとしても大丈夫ですよ(笑)
潮干狩りの帰りに海水を持ち帰るのがおすすめ
潮干狩りであさりを持ち帰る場合、その場所の海水も持って帰るという方がいます。
なぜなら、あさりが生息していた環境を再現してやるのが一番元気になるから。
あさりを採った場所の海水を使って砂抜きをするのが、潮干狩りで採ってきたあさりの砂抜きのコツです。
ただし、持ち帰る時にあさりを海水に浸しておくのはやめましょう。
あさりとは別に海水のみをペットボトルなどに入れて持ち帰ります。
持ち帰った後の砂抜きで慣れ親しんだ海水を使ってあげると、3時間程でもしっかり砂抜きできるそうですよ。
まとめ
失敗しない「あさりの砂抜き」のポイントをまとめますと、こんな感じです。
これであなたも失敗しらず!あさりの砂抜き方法
- あさりを買うときには新鮮なものを選ぶ
- 塩加減は濃度3%、15~20度の室温で砂抜きする
- 暗い場所で最低でも3時間、できれば6時間おく
- 40~50度のお湯なら5分くらいで砂抜きできる
- 砂抜き後も口が開かないあさりは死んでるので食べられない
- 塩水の量はあさりが半分浸かるぐらいでOK
- 潮干狩りでとったあさりは塩抜きも必要
- 塩抜きは1時間くらいざるにあげておくだけでOK
ちゃんと砂抜きが出来たら、あとは調理をするだけ!
酒蒸し、あさりバター、パスタに鍋…美味しく食べる方法はいくらでも思い付きますよね♪
筆者はこれまで「砂抜き=時間がかかるもの」と思っていましたが、5分でできる方法があるなんて驚きでした。
ですが、ここで注意したいのはあさりはストレスを与えるとダシが抜けてしまうということ。
せっかくの旨みですから、できれば最初にご紹介したように「ゆっくりと」砂を吐かせるようにしてくださいね。
デリケートなあさり達がリラックスしてのびのびと砂を吐き出す姿が見られるまで、ゆっくりじっくり待ってあげてください。
砂抜きは生きたままの状態で行うので色々と気を遣うことも多いですが、すべては美味しく食べるため!
コツをおさえて砂抜きをしたら、今度こそ「ジャリッ!」といわない美味しいあさり料理ができるはずです。
お味噌汁にしようかな~、酒蒸しにして晩酌もいいなぁ…なんて、ウキウキしてきちゃいました。
ここまで読んでくれたあなたも、ぜひ挑戦してみてくださいね。