購入したばかりの玉ねぎを料理しようと切ったところ、中から白い汁のようなものが出てきました。
たまにこのように、乳液のような白い液体が出てくる玉ねぎがありませんか?
私はあまり気にせず、その白い液体を洗い流してから調理するのですが、食べても大丈夫なのかはよくわかりません。
もしかすると、古い玉ねぎのサインなのかもしれないと思い、気になって調べてみました。
- 玉ねぎの白い汁は何?食べても大丈夫なの?
- 白いひげ根や白いカビの対処法
- 葉に出る白い斑点は、何の病気なの?
- 玉ねぎは腐るとどうなるのか
- 新鮮な玉ねぎの選び方
- 玉ねぎと新玉ねぎの違いとは
- 玉ねぎに含まれる栄養素について
- 玉ねぎを長持ちさせる保存方法
玉ねぎの白い汁を調べていると、白いカビやひげ根についても興味深いことがわかったので、こちらも併せてご紹介します。
また、ご自身で玉ねぎを栽培されている方は、葉に出る白い斑点は何か気になるかもしれません。
そこで、玉ねぎの葉が白くなるのはどんな病気なのかも、画像付きでご紹介します。
そのほか、腐った玉ねぎの見分け方や保存方法、新鮮な玉ねぎの選び方などの情報も網羅しています。
調理に欠かせない玉ねぎの基本的な情報を、ぜひ改めて確認してみてください!
目次
玉ねぎから白い汁・液体が出るのは古いの?食べても大丈夫か解説
玉ねぎから白い液体が出てきたら、ちょっとびっくりしますよね。
古い玉ねぎなのかもと思いつつ、なんとなく洗い流していたのですが、これは大きな間違いでした。
調べてみると、玉ねぎの白い汁は食べても大丈夫どころか、新鮮な玉ねぎの証拠だったんです!
乳液のような白い液体が出るのは、ビタミンやミネラルが豊富な玉ねぎで、水にさらす必要もないのだそう。
玉ねぎから白い液体www pic.twitter.com/f4aXpDc8Ov
— ちーみな (@atsumina48ryo) May 21, 2014
このような白い液体は新玉ねぎに出ることが多いようで、生で食べても美味しいようです。
新玉ねぎは生のサラダに向いていると言われるのは、そのためだったんですね。
ちなみに、玉ねぎには白いひげのような根が付いていることがありますよね。
実は、その白い根は食べられるそうです!
淡路島のステキ農家さんにいただいた苗が冬を越えて香り高い立派な玉ねぎになり初収穫!伸び悩みパクチーも最近の雨と晴天と気温ですっかり大きくなってたので持てるだけ採り、塩麹とナンプラーのまぜ蕎麦の上にどーん。玉ねぎのひげ根も素揚げにしていただけるのは自然栽培のおかげ。ありがたいなぁ。 pic.twitter.com/XPJ7G4DjMP
— やなぎさわまどか ⛅ライター/編集 (@madoka_yng) March 11, 2020
スーパーなどで売っている玉ねぎに白い根が付いているのは見たことがありませんが、新鮮な玉ねぎにもし白ひげが付いていたら、食べてみようかと思いました。
このように、玉ねぎの白い液と白い根は食べても大丈夫ですが、白いふわふわしたものがついたり、葉が白くなるのは要注意です。
それはカビや玉ねぎの病気かもしれません。
どのような状態に注意が必要なのか、画像と併せてご紹介します。
玉ねぎの根に白い綿、葉に白い斑点がついたら要注意!
玉ねぎの根のあたりに、白いふわふわしたものがついたら、それは白いカビの可能性が高いです。
玉ねぎからネギが!!
玉ねぎ部分のには謎の白い綿状の、おそらくカビ的なににか。
玉ねぎとしての食べれんけど、ネギとしては機能しとるかも🤔 pic.twitter.com/zPUD9uZeC7— うし (@hirokiushizima) April 15, 2018
このように、白い綿を付けた感じになります。
これは、玉ねぎ乾腐病という伝染病によりカビが生えていると考えられます。
皮についている白い部分を剥いたら、中は問題ないことも多いです。
カビ部分を切り取ると食べられるという情報もありますが、食べない方が良いという意見もあります。
少量のカビで体調を崩すことはあまりありませんが、気になるようであれば、食べない方が無難です。
黒カビ、青カビ、緑カビが生えることも
玉ねぎには白カビだけでなく、黒カビ・青カビ・緑カビなどが生えることもあります。
これらのカビも取り除けば食べられるとも言われていますが、絶対に大丈夫という確証はありません。
特に子供やお年寄りなど、免疫が弱い人には避けた方が良いでしょう。
また、全体的にカビが生えている場合は、食べないようにしてください。
では次に、玉ねぎの葉が白くなる場合について解説していきます。
もしご自身で玉ねぎを栽培する機会があれば、ぜひ参考にしてみてください。
白斑葉枯病
玉ねぎの葉が白くなってしまう理由はいくつかありますが、大抵は玉ねぎの病気です。
こちらの画像のように白い斑点模様が付くのは、白斑葉枯病の可能性が高いと考えられます。
元気に育ってると思ってた玉ねぎさん達が、なんか白い斑点だらけになっている…これは…なんかの病気っぽいな…なんだろう😨せっかく元気に育ってたのに、全員この斑点出てる…うぅぅぅぅ😭 pic.twitter.com/HKYdtilVtv
— 猫 (@gatti_e_libri) May 2, 2019
白い斑点というよりも、白い粉のようなものがふいていたら、他の病気かもしれません。
べと病
葉がまっすぐではなくボコボコしてきて、白い粉や斑点模様が出たら、べと病の可能性もあります。
べと病はカビによって引き起こされる病気です。
ホーム玉ねぎ、ここに来て べと病?っぽいので気になるわぁ💦
特にこの秋は寒かったり生温かったり!こういうのが一番ヤバいねんわ! pic.twitter.com/wHHv7OMxvQ— ヤーコン (@yasan552) November 9, 2018
そのほか、全体的に葉が白くなる場合は、白色疫病という病気かもしれません。
白色疫病
この病気は、葉の色が全体的に白灰色のように変化します。
白色疫病? pic.twitter.com/0qUvJxn3fG
— おかむら(インドア庭あそび部)|oriza (@sagaoriza_o) April 8, 2019
これらの画像のように、玉ねぎの葉が白く変色したまま放置すると、腐ったり発育不良になります。
必ず対処するようにしましょう。
葉の変色は栽培している人向けの情報ですが、玉ねぎの白いカビは収穫後にもよく発生します。
取り除けば食べられるとは言え、他に腐っている兆候がないかを確認する必要があります。
食べられるか見分けるためにも、玉ねぎが腐ったらどうなるのか確認しておきましょう。
玉ねぎは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!
玉ねぎにカビが生えても、そのカビが一部だけなら食べられる可能性があります。
ただし、そのほかに腐っているサインがないか、よく確認してみて下さい。
玉ねぎが腐るとどうなるのか、見分け方をご紹介します。
玉ねぎが腐った場合
- 腐敗臭など、強烈な臭いがする
- 中身がぐじゅぐじゅになっている
- 中身の色が白でなく茶色に変色している
- 全体的に水っぽい、ぬるぬるしている
玉ねぎがこのような状態になっていたら、腐っているサインです。
判断の目安にしてみて下さいね。
ちなみに、全体的ではなく一部分だけが茶色くなっている場合がありますよね?
こーゆー玉ねぎ初めてなんだけど、中の茶色いとこ良ければいけるのか🤔??? pic.twitter.com/KmyeTOZ2MG
— くまみき (@kumamiki) September 1, 2018
このような玉ねぎは、茶色い部分を取り除けば、食べられるようです。
臭いなど他に異常がないかは確認してみて下さいね。
また、芽が出ている玉ねぎも、実は食べられます。
この永沢… 違った
この玉ねぎ 芽が出とるゎ pic.twitter.com/8QQlcdJe95— メイたん(バハ鯖ボーイスカウト) (@Enmity_Against) June 6, 2020
じゃがいもの芽と違い、玉ねぎの芽には毒性はありませんし、芽の部分を切れば問題なく食べられます。
ただし、芽に栄養分が吸い取られているため、玉ねぎ自体がしわしわになっていて、風味が落ちているかもしれません。
腐る一歩手前の状況なので、なるべく早く調理してしまいましょう。
状態が悪い玉ねぎを購入してしまうと、すぐに芽が出てしまうこともあります。
そんな事態を避けるためにも、なるべく新鮮な玉ねぎを見分ける方法をご紹介します。
白い汁はおいしい証拠!新鮮な玉ねぎの選び方のコツとは?
以前、購入したての玉ねぎの中が茶色くて、がっかりしたことがあります。
こんなことにならないように、なるべく新鮮な玉ねぎを手に入れたいですよね。
白い汁が出るのは、新鮮な玉ねぎの証拠だということはわかりましたが、外見ではわかりません。
そこで、カットしなくてもわかる、おいしい玉ねぎの見分け方を調べてみました。
新鮮でおいしい玉ねぎの選び方
- 綺麗な球の形をしている
- 皮に傷がなく、ツヤがある
- 首の部分が締まっており、押すと硬い
- ずっしりと重みがあって硬い
- 芽が出ていない
<新玉ねぎの場合>
- 傷がなく、カビが生えていない
- 硬く締まっていて重みがある
- 葉が付いている場合、青々としている
基本的に、通常の玉ねぎでも新玉ねぎでも、硬くて重みがあるものを選びましょう。
表面に傷があったり、カビが生えているものは選ばないようにしてくださいね。
特に新玉ねぎは傷むのが早いため、なるべく新鮮なものを選ぶようにしましょう。
ちなみに、玉ねぎと新玉ねぎの違いはご存知ですか?
意外と知らない、これらの違いをご説明していきます。
玉ねぎと新玉ねぎの違いについて
私は新玉ねぎ=旬の玉ねぎだと思っていたのですが、どうやらそれは違うようです。
硬さや皮の感じが全く違うのはなぜか、きちんと調べてみました。
玉ねぎ
- 収穫してから1カ月ほど貯蔵して乾燥させる
- 春に種をまいて秋に収穫する
- 主な産地は北海道
- 長期保存が可能
新玉ねぎ
- 収穫後、2~8日程度で出荷される
- 秋に種をまいて春に収穫する
- 主な産地は西日本
- みずみずしく、生食向き
このように、玉ねぎと新玉ねぎは、収穫の時期や保存状況がまったく違うものなんですね。
新玉ねぎが出回るのは、春先である3月頃なので、てっきりこの時期が玉ねぎの旬だと勘違いしていました。
通常の玉ねぎは長期保存が可能なので、1年中見ることができるというわけです。
これからは玉ねぎの種類の違いを理解して、玉ねぎを選ぼうと思います。
ちなみに、玉ねぎに含まれている栄養分には、水に溶けやすいものが多いです。
まるごと栄養を摂るなら、生食に向いている新玉ねぎを選ぶと良いかもしれません。
玉ねぎの栄養素とは
玉ねぎに含まれる代表的な栄養素と言えば、硫化アリルとアリシンです。
硫化アリル
- 目鼻に刺激を与えて涙を出す成分の正体
- 新陳代謝を促進
- 悪玉コレステロールを抑制して、血栓を予防する効果など
アリシン
- 硫化アリルの一部である香り成分
- 神経を鎮める鎮静効果
- ビタミンB1の吸収を助ける働きなど
このほかにも、玉ねぎにはビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。
硫化アリルやアリシンは水に溶けやすい性質があるので、栄養素を期待するなら生食がおすすめです。
生食に向いている新玉ねぎは、通常の玉ねぎとは保存方法も少し変わってきます。
最後に、玉ねぎの保存方法について、詳しく解説していきますね。
玉ねぎの正しい保存方法は?常温・冷蔵・冷凍による違い
玉ねぎの基本的な保存方法は、風通しの良い冷暗所、つまり常温です。
しかし、夏場や新玉ねぎの場合はちょっと変わってきますので、一覧にまとめてみました。
玉ねぎの状態 | 保存場所 | 日持ち | |
丸ごとの場合 | 普通の玉ねぎ | 常温(冷暗所) | 2~3ヶ月 |
新玉ねぎ 夏場の玉ねぎ |
冷蔵庫 | 新玉ねぎ:3~4日 玉ねぎ:1~2ヶ月 |
|
カットした場合 | 冷蔵庫 | 2~3日 | |
冷凍庫 | 1~2ヶ月 |
新玉ねぎは、普通の玉ねぎよりも傷みやすいので、冷蔵庫で保存してください。
また、気温が高くなる夏場は、冷蔵庫(野菜室)の方が安全です。
私は今まで深く考えずに冷蔵庫で保存していたのですが、常温の方が日持ちするとは驚きです。
しかし、保存方法によっては早く腐ってしまうこともあります。
玉ねぎを長持ちさせる、上手な保存方法をご紹介しますね。
保存グッズもおすすめ!玉ねぎを長持ちさせる保存方法
玉ねぎは常温保存が基本なのですが、湿度が高い場所にそのまま置いておくと、腐ってしまうこともよくありますよね。
そこで、まずは常温の保存方法を確認しましょう。
常温の保存方法
- ネットに入れて、冷暗所で吊るす
- カゴに入れて、冷暗所で保存
湿度や日光が苦手なので、風通しの良い冷暗所保存が鉄則です。
その上でネットに入れて吊るしたり、カゴなどに入れて通気性を良くしておくとさらに良いでしょう。
通販などでも、このようなおしゃれなネットが購入できますよ。
こちらのような、野菜ストッカーも便利かもしれません。
玉ねぎは上手に保存できれば、常温で2ヶ月程度は日持ちします。
しかし、夏場や新玉ねぎは常温だと腐ることもあるので、冷蔵庫で保存した方が安全です。
カットした玉ねぎも必ず冷蔵庫で保存してくださいね。
冷蔵庫での保存方法
<丸ごとの場合>
- 新聞紙で包んで野菜室で保存
<カットした場合>
- ラップに包む
- 密閉容器か密閉袋に入れて保存
丸ごと保存する場合は、冷えすぎないように新聞紙に包むと長持ちしやすいです。
カットした場合は、空気に触れないようにラップに包んでくださいね。
カットしてある場合は、冷蔵庫で2~3日程度の日持ちです。
もっと長持ちさせたければ、冷凍保存しておくと良いでしょう。
冷凍庫での保存方法
- 調理しやすいようにカットしておく
- ラップに包む
- 密閉容器や密閉袋にいれて冷凍する
カットしてから冷凍すると、解凍後にとても調理しやすいです。
私はよく玉ねぎをみじん切りにして冷凍しますが、すぐに使えるのでとても便利ですよ!
冷凍したら1~2ヶ月程度は日持ちします。
まとめ
玉ねぎをカットしたら出てくる白い液体についてや、腐った玉ねぎの見分け方、保存方法などを解説してきました。
最後にポイントをまとめます。
- 玉ねぎの白い液体は、新鮮な証拠
- 白いふわふわしたものは、白いカビ
- 玉ねぎの葉が白くなるのは、白斑葉枯病やべと病などの病気
- 玉ねぎは腐ると異臭がしたり、茶色く変色する
- 新鮮な玉ねぎは、硬くて重みがあり、皮にツヤがある
- 秋に収穫し、保存してから出荷しているのが通常の玉ねぎ
- 春に収穫し、すぐに出荷しているのが新玉ねぎ
- 玉ねぎには硫化アリルやアリシンなどの栄養素が含まれている
- 玉ねぎは通気性の良い常温保存が基本
玉ねぎから出る白い液体は、新鮮な証拠だったんですね!
洗い流す必要はありませんが、気になるようならサッと水で流すと良いかと思います。
長時間水にさらすと、せっかくの栄養分が逃げてしまうので気を付けてくださいね。
また、常温で保存するためのネットもとても便利そうです。
これなら腐らせることなく、長期間保存できるような気がします。
みなさんも今回の情報を参考に、白い汁がでてくるような新鮮な玉ねぎを選んで、上手に保存してみて下さいね。