我が家のメンズたちは、牛丼が大好きです。
今晩も牛丼にしようと思い、玉ねぎを剥こうとしていたその時、夫がたまたまキッチンに来てこう言いました。
「なにそれ!? 玉ねぎにカビ生えてるじゃん!」。
確かに玉ねぎの皮に黒い粉のようなものがついている部分がありますが、今日スーパーで購入したもので、腐っているわけではありません。
しかも、言っては何ですが、このような状態の玉ねぎなんて当たり前にありますよね?
しかし夫は、「子供も食べるのに大丈夫なのー?」と疑っているため、この際、玉ねぎのカビについて詳しく調べてみることにしました。
今回は、以下のポイントに沿ってチェックしていきますよ。
この記事でわかること
- 黒い粉のついた玉ねぎは食べられるの?
- 玉ねぎに生える白、青、緑のカビの正体は?
- 腐った玉ねぎの見分け方
- 玉ねぎの正しい保存方法
- 玉ねぎのカビ対策
「私は見慣れているから驚かないけど、あまり料理をしない夫が見るとそんなにびっくりする状態だったんだ」。
そう思うと、急に心配になってきました!
気になる問題ではあるので、しっかり確認してみることにします。
目次
玉ねぎに黒カビを発見!このまま食べても大丈夫なの?
我が家では、玉ねぎの皮の表面に黒い粉のようなものがついていることがあっても、中身に問題なければこれまで普通に調理して食べていました。
それでも何も問題なかったという経験があるため、「体に悪いもののわけない」とは思いつつ、実際に調べて有害だったらどうしようと不安も感じています。
玉ねぎについている黒い粉のようなものは何?
玉ねぎを調理しようとするとき、稀に、皮の表面に黒い粉のようなものがついていることがあります。
これは、じつははカビなんです!
ただし、風呂場やパンなどに発生する黒カビとは違うもので、玉ねぎの黒カビ病が原因で発生してしまったものになります。
玉ねぎを収穫した後、乾かすための貯蔵中に、通気性が悪かったり湿度が高かったりするとそれが原因で発生してしまうそうです。
明らかに気持ち悪い普通の白いカビや青いカビと違い、ぱっと見「あれ? 土がついてるのかな? 違う?」というような見た目なので、気にせず洗って使っていた方も多いかと思います。
もちろん私もそのひとりですが、がーーーーーん! まさかカビだったとは!
カビの生えた食品を食べてしまっても大丈夫だったのでしょうか?
黒カビ病の玉ねぎは食べても大丈夫?
一般的に、食品にカビが生えてしまった場合、カビが生えている部分を取ったとしても、菌糸が見えない範囲まで広がっているため食べてはいけないと言われています。
黒カビ病のたまねぎも、きれいに見えて食べてはいけなかったのでしょうか?
黒カビ病のたまねぎの場合、外側の皮の部分だけに発生していて、中身のほうには入り込まないため、黒くなっている部分を避ければ食べても問題ありません!
2〜3枚皮をむいても、まだ多少の黒い粉がついている場合は、水で洗うと簡単に落とすことができます。
へたの部分に多くの黒カビが発生している場合は、包丁で多めに切り落としてみると、きれいな部分が現れますよ。
また、食べてしまったとしても少量であれば毒性はないため、食中毒などになる心配はないそうです。
よかったーーー!!
注意としては、玉ねぎに大きな傷がある場合。
黒カビ病は、傷口から侵入して広がってしまい、内部の腐食が進んでしまうことがあります。
全体的に、内側まで茶色くなっている場合は食べないほうが良いでしょう。
玉ねぎのカビを色別に調査!白、青、緑のカビが生えても食べられる?
玉ねぎには、黒カビ病と呼ばれる黒い見た目のカビのほかに、白、青、緑のカビが生えることがあります。
それらも食べても大丈夫なのでしょうか?
黒カビ病以外のカビが生えた場合は食べられる?
玉ねぎの皮や根に白いフワフワしたカビが生えている場合は、タマネギ乾腐病(かんぷびょう)という伝染病が原因でカビが生えている状態です。
基本的にはカビの生えている部分を多めに切り落として、中身に問題なく、身がまだ固ければ食べることができます。
青いカビや緑色の粉のようなカビが生えている場合も、同様にして食べることができます。
芯の部分が緑色になっている場合は、カビではなく、玉ねぎが成長して芽が出てこようとしているため、食べても問題ありません。
仮に芽が出ても食べることはできますが、栄養が取られ、身がやわらかくなってしまうため、おすすめはできません。
白、青、緑のカビが生えた玉ねぎは、該当部分を取り除けば食べられることがわかりましたが、「そもそもカビなので、黒カビ病の玉ねぎも含め食べない方が良い」としているサイトもありました。
大量に口にするわけではないため害が出ることはありませんが、小さな子供や赤ちゃんが食べる場合などは、念のため避けたほうが安心ですね。
また、中身が薄いピンク色になっている場合は、腐敗病にかかっている可能性があるため食べないようにしましょう。
玉ねぎは腐るとどうなるの?こんな風になったら食べちゃダメ!
黒や白、緑、青色のカビは取り除けば基本的には食べられるとわかりました。
では、食べてはいけない玉ねぎは、どのような状態なのでしょうか?
腐った玉ねぎの見分け方
玉ねぎが腐っているかどうかは、手触りや臭い、見た目で判断するしかありません。
玉ねぎは長持ちするため腐らせる心配があまりない野菜と言えますが、なかには「すっかり忘れていて、変なニオイがすると思ったら玉ねぎが腐っていた!」なんて経験がある方もいるのではないでしょうか?
じつは私もやってしまったことがあるため、はっきり言って「強烈なニオイで絶対に気づきます!」。
万が一玉ねぎが腐っていたら、ニオイが強く腐っているとすぐにわかる状態になるので、気づかずに食べてしまうなんてことはないかと思います。
それを踏まえ、玉ねぎが腐っているか判断するポイントを上げるとすると、以下となります。
- 触るとブヨブヨしている
- 中身が溶けている
- ガスのような強烈なニオイがする
どれも一目瞭然ですね。
玉ねぎが腐ったニオイは、強烈すぎて床などに染み付いて取れなくなることもあるため、保存方法には気をつけてくださいね。
玉ねぎの正しい保存方法とは?カビ対策法がコレ!
玉ねぎが万が一腐ってしまったら、周りに染み付いてしまうほどの強烈なニオイがすることがわかりました。
では、そんな状態にならないために、正しい玉ねぎの保存方法を確認しておきましょう。
正しい玉ねぎの保存方法は?
玉ねぎを丸ごと保存する場合は、常温で保存しましょう。
スーパーなどで購入して持ち帰った玉ねぎを、すぐに冷蔵庫や野菜室に入れている方も多いかと思います。
じつは、玉ねぎの賞味期限は、冷蔵庫で1ヶ月、常温で2ヶ月と、常温保存したほうが長くなるのです!
風通しの良い冷暗所で保管するのがベストで、新聞紙を敷いておくと吸湿性が良くなってカビ予防にもつながりおすすめですよ。
カットした玉ねぎの保存方法
半分だけ使用してしまったものなど、カットしたものを保存する場合は、常温では持ちません。
切り口が空気に触れないようにしっかりとラップをし、それを密閉できる容器や袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
この方法だと、ニオイ移りすることなく、2~3日は日持ちしますよ。
もっと長持ちさせたい場合、冷凍保存することもできます。
しかし、生のまま丸ごと冷凍すると、解凍した際に水分が出て使用できる料理が限られてしまうほか、旨味や栄養も流れ出てしまいます。
玉ねぎを冷凍保存する場合には、調理しやすいように小さくカットしてから、使う分ごとに小分けにしましょう。
さらに、水分をしっかり拭き取ってラップでくるみ、フリーザー対応の容器や袋に入れて冷凍庫に入れると良いでしょう。
細かくしておくことで、長ネギのみじん切りなどのように、解凍せずにそのまま料理に使用することができ、とても便利です。
旨味も栄養も損なわず、時短にもなっておすすめですよ。
まとめ
玉ねぎの黒い粉のようなものが、カビの一種だったと知って驚きましたが、体には害がないとわかり安心しました。
しかし、いくら問題ないとはいえ、赤ちゃんや高齢の方が食べる場合には、念のため注意をしてあげたほうが良さそうですね。
では、今回のポイントをまとめてみます。
- 玉ねぎの皮についている黒い粉は黒カビ病
- 黒カビ病の玉ねぎは、該当部分を取れば食べても問題ない
- 白、青、緑のカビが生えた玉ねぎも同じように食べても問題ないが、赤ちゃんや高齢の方には食べさせないほうが良い
- 腐った玉ねぎからは強烈なニオイがする
- 玉ねぎは常温保存するほうが長持ちする
- 玉ねぎは細かくカットして冷凍保存することもできる
食べても問題ないとはいえ、カビとわかっていて口に入れるのは何とも言えない気持ちですよね。
これからは、購入時にしっかり確認して、商品選びを徹底しておこなうようにしようと思います。
また、根菜などとともに、常温保存の野菜スペースをしっかり固定して作っておくことで、食べ忘れがないように気をつけることが重要ですね。