ペットボトルに、カルキ抜きのために沸騰させたお湯を入れました。すると縮むように変形して使えない状態に…。
ホットのペットボトル飲料もあるので大丈夫かと思ったのですが、耐熱温度を超えていたのでしょうか?
それともホット飲料に使われているのは、耐熱用のペットボトルなのでしょうか?
500mlのペットボトルは簡単に開けられるキャップがあって軽いので、そのまま捨てるのはもったいない気がしますよね。再利用するのが希望です!
意外と知らないペットボトルの耐熱温度などを、詳しく調べてみました。
- ペットボトルの耐熱温度・耐冷温度は何度?
- 耐熱ペットボトルの見分け方
- 耐熱ペットボトルを再利用するときの注意点
- 耐熱ペットボトルの販売場所を紹介
- 耐熱ペットボトルの活用方法
今回は耐熱温度だけではなく、ペットボトルに他の飲み物を入れていいかなど、再利用の際の注意点も詳しくご紹介していきます!
ペットボトルの有効活用方法まで調査していくので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
ペットボトルの耐熱温度は何度くらい?熱湯を入れても大丈夫なのか解説
ペットボトルの素材の正しい名称はポリエチレンテレフタラート(略称:PET)で、下記のような特徴があります。
- 燃やしても有害物質が出ない
- 軽くて丈夫なので、持ち運びやすい
- 透明で中身がわかる
- 何度でもキャップができる
- さまざまな製品に再生可能 など
PETの中でもさまざまな種類があり、耐熱などの性能は商品によって違います。
今回の記事では、私達がよく使う水、お茶、ジュースなどの飲料用ペットボトルについてご紹介していきます!
まずは飲料用ペットボトルの主な種類と、耐熱温度が何度なのかを表で確認してみましょう。
種類 (用途例) |
耐熱温度 | 引用元 |
耐熱用 (ホット飲料用) |
85℃〜87℃ | ハニー |
55℃ | アサヒ飲料 | |
一般飲料 (水・お茶など) |
常温 | 富川化学工業 |
65℃ | ||
耐圧用 (ミルク入り飲料) |
不明 | – |
無菌充填用 (コーラなど炭酸飲料) |
||
耐熱圧用 (果汁入り炭酸飲料) |
耐熱温度について製造販売業者などからの明確な情報が無い種類もありますが、耐熱用のペットボトルでも、熱湯を入れるのはNGだとわかりますね!
*湯煎、煮沸もできません。
アサヒ飲料が販売しているホット飲料のペットボトルは、耐熱温度が低い点にもご注意下さい。
結論としては、縮むなどの変形をおこさずに温かい飲み物を入れるなら、念のため耐熱用のペットボトルでも55℃まで冷ますのが安全と覚えておくといいですね。
耐熱温度が不明の種類もあるので、様子を見ながら入れることをお忘れなく!
*耐熱ペットボトルは、通販でお取り寄せが可能です!
後ほど「耐熱ペットボトルの再利用方法や使用時の注意点!販売品はどこで買える?」で詳しい情報をご紹介します!
ペットボトルの耐冷温度はどれくらい?
耐熱温度と同時に耐冷温度も調査したのですが、製造販売業者などからの明確な情報がありませんでした。
ただしペットボトルに水分を入れて凍らせるのは、おすすめできません。水分の体積が増えて、ペットボトルが破裂する危険性があります!
また、飲み物を早く冷やしたいなどの目的でドライアイスを入れると、爆発するという情報も発見しました。
こちらの動画では、ペットボトルに水とドライアイスを入れてフタをし、40秒ほどで爆発しています。
水を入れなくても10分ほどで爆発するという実験動画もありましたので、ペットボトルにドライアイスを入れるのはやめて下さいね。
ペットボトルの耐熱温度は、はっきりしない種類もあって少し不安が残りました。せめて耐熱かどうかが、ひと目でわかるといいのですが…。
次に、お手元にあるペットボトルが耐熱かどうかの見分け方もご紹介します!
ペットボトルの耐熱温度の見分け方!キャップや飲み口の色を確認しよう
ペットボトルが耐熱性かどうかを見分けるために、いちかばちか熱いお茶を入れて確かめるなんて、危険ですよね。
耐熱か非耐熱かの違いは、飲み口の色をチェックするのが一番簡単です!
ペットボトルの飲み口が白なら耐熱!
耐熱ペットボトルは、熱で変形するのを防ぐために高温加熱(150℃〜200℃)をして、素材を結晶化させています。
結晶化処理の際にボトルの飲み口が白くなるので、飲み口をチェックして耐熱ペットボトルかどうかを判断なさって下さい。
キャップの色はメーカーによって違う!
ペットボトル飲料を販売している各メーカーでは、ホット飲料と冷たい飲料のキャップの色を変えている場合があります。
例)伊藤園
- ホット飲料:オレンジ
- 冷たい飲料:白・水色・緑など商品イメージに合った色
キャップの色に特別な決まりは無いようなのですが、ラベルをはがして元の飲み物がわからなくなった場合は、キャップの色にも注目してみて下さい。
キャップとペットボトル本体を、セットにして保存しておくのもお忘れなく!
ちなみに日本のペットボトルに海外のキャップをつけると、中身がもれる場合があります。
形も色もそっくりで見分けがつきにくいのですが…。
海外のペットボトル飲料のキャップは、日本で使われているものよりも溝が浅いのが一般的なので、ご注意下さい!
ペットボトルの耐熱温度や耐熱性の見分け方がわかって、再利用時も迷わずに使えそうです。
ところで、ペットボトルって本当に再利用してもいいのでしょうか?衛生面や耐久性が気になるという方もいらっしゃると思います。
次にペットボトルの再利用について、注意点などを確認してみましょう!
耐熱ペットボトルの再利用方法や使用時の注意点!販売品はどこで買える?
先程「丈夫で軽い」など、ペットボトルの特徴をご紹介しました。
”丈夫なら何度でも再利用できるのでは?”と考えたくなるのですが、実際はどうなのでしょうか?
耐熱ペットボトルを再利用する際の注意点
使い終わったペットボトルに他の飲み物を入れても良いのかを調べると、下記のような情報がありました。
今回調査した範囲では、ペットボトルを再利用する際の衛生面や耐久性について、飲料メーカーからの”使ってOK”という情報が発見できませんでした。
とはいえ、口コミなどを調査すると”ペットボトルに他の飲み物を入れて何度も使っている”という方が、たくさんいらっしゃいます。
ペットボトルに他の飲み物を入れるのは自己責任になってしまうので、再利用する際は下記の点に注意して頂けると幸いです。
- 耐熱ペットボトルでも、熱湯は入れない
- 口をつけて飲まない方が衛生的(唾液から菌が入って増殖するため)
- 使い終わったペットボトルは底まで洗い、よく乾かしてから再利用する
- キャップやペットボトル本体に劣化を感じたら捨てる(特に薄いペットボトルは劣化が早い)
再利用するとしても、何回使えるかはペットボトルによって違います。
汚れたペットボトルを使うと、中で雑菌が増殖して食中毒につながる危険性もあるので、注意して下さいね。
ペットボトル自体の劣化、中の汚れなどをしっかりチェックして、使えるかどうかを判断しましょう!
新品の耐熱ペットボトルはどこで買えるの?
自家製の飲料や調味料などを清潔なペットボトルに入れたい場合は、新品の耐熱ペットボトルがお取り寄せ可能です!
楽天・アマゾンなどの通販でお好みの規格のペットボトルが手に入るので、参考までに商品をいくつかご紹介します。
まずは耐熱温度が87℃のペットボトルです。
↓350mlサイズ。キャップつきで、1本53円です。
↓500mlサイズ。キャップつきで、1本64円です。
↓2Lサイズ。キャップつきで、1本160円です。
非耐熱で耐熱温度は40℃なのですが、1Lサイズのペットボトルも販売されていました。
↓キャップつきで、1本108円です。
ご紹介したペットボトルは、本来は業務用の商品です。個人への販売は送料が発生するとのことなので、事前に送料確認をおすすめします。
通販の商品ページ内から、ショップへの問い合わせができますよ!
ホームセンターや100均で手に入らないかも調査したのですが、ペットボトル(耐熱・非耐熱どちらも)の取り扱いが少なく、耐熱の容器ならマイボトルが主流でした。
ペットボトルではないのですが、何度も使うなら耐熱・耐冷のプラスチックボトルも便利です。
↓こちらのような商品は耐熱温度100℃、耐冷温度-100℃です。洗いやすい広口ですし煮沸ができるので、衛生面が安心ですね。
耐久性も高いので、長く使えて経済的です!
最後に、飲み終わったペットボトルを便利に使う方法をご紹介します。別の飲料を入れて再利用するのはNGでも、捨てずに活用できますよ!
耐熱ペットボトルの便利な使い道は?湯たんぽや保存容器などにおすすめ!
ペットボトルの中には、デザインが良くて丈夫なものもあります。飲み物を入れられなくても、何かに使えないかな?と考えてしまいますよね。
別の用途で便利に使っているという口コミが数多くありましたので、活用例をいくつかご紹介します!
湯たんぽ
耐熱用ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽとして使えます。
- ペットボトルに55℃程度のお湯を入れる(満タンにする)
- 保温性を高めるために、タオルで包む。靴下に入れてもOK
*沸騰したお湯に同量の水を入れると、50℃です。55℃は、熱いけど触れる程度の温度です。
また、ぬるくなってきた湯たんぽをもう一度温め直すのは面倒ですよね。レンジで温められるペットボトルにも注目です!
ペットボトル用加湿器に使う
ペットボトルに水を入れて使える加湿器が販売されています。
こちらの商品は最長10時間運転、空焚き防止機能などがついていて、お手入れも簡単なのが魅力です。
もっと手軽な値段の商品もありますが、ペットボトルにフタをできない、使用時間が短いなど特徴ががさまざまなので、値段と使い勝手のバランスをよく検討して選ぶのがおすすめです!
ビニール袋を密閉するフタに
ペットボトルの飲み口を切り取ってビニール袋に取り付ければ、便利なフタになります。
「捨てられません ペットボトル活用法」https://t.co/zGD8E43xHF pic.twitter.com/f8fq22pjJn
— がお (@gaowom2) June 8, 2017
花瓶に
ペットボトルにそのまま草花を入れるのはオシャレじゃないので、上手に隠して使っている方がたくさんいらっしゃいます。
さおりちゃんに花瓶がわりのライフハックを教わった❗
可愛い紙袋でペットボトル花瓶を隠す❗
今回はムーミンにしてみた!
可愛い❤ pic.twitter.com/KwsFHbTngN— うた (@rairinmaya) March 17, 2020
下記の方法でカラーリングもできますよ!
- ペットボトルに水性塗料を入れる(水性塗料は、100均でも販売されています)
- ペットボトルを回しながら、内側に塗料をつける
- 余った塗料はボトルから出す
- 乾かして出来上がり!
歯ブラシスタンド
ペットボトルを2本使います。マスキングテープや塗料でお好みのデザインにすれば、誰もペットボトルとは気づきません!
- 1本のペットボトルは、底から10センチほどの部分をカット
- もう1本のペットボトルは、底に歯ブラシが通るほどの穴をあけ、底から5センチほどをカット
- カットしたペットボトルを組み合わせて、歯ブラシを立てれば完成
工作を楽しみながら、ペットボトルを活用してみて下さい!
有効活用するペットボトルは、カビなどが生えていないきれいなものを使って下さいね!
飲み物を入れたまま放置するとカビが生える例を、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
↓↓↓
お茶のカビを飲んだときの対処法|カビる原因や予防策も教えます!
まとめ
ペットボトルの耐熱温度から活用方法まで、詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 各ペットボトルごとに耐熱温度が違う(常温〜87℃まで)
- 耐熱用ペットボトルでも、耐熱温度は55℃ほどと考えておくのが安全
- 耐熱用ペットボトルは飲み口が白い
- 飲み終わったペットボトルに他の飲み物を入れるのはおすすめしない
- ペットボトルは、飲料を入れる以外の方法で活用するのがおすすめ
飲み口が白いペットボトルは耐熱用なのですが、耐熱温度は55℃〜87℃とさまざまです。
熱いお湯を入れてペットボトルが変形すると危険なので、安全策として55℃まで冷ましてから入れて下さいね。
飲み物を入れる容器として再利用するのはおすすめできませんが、カットする、色を塗るなどで、元がペットボトルとわからないくらいオシャレな雑貨に変身させることも可能です!
オリジナルの再利用方法も考えながら、これからもペットボトルを安全&便利に使って頂けると幸いです!