先日キッチンの大掃除をしていたら、シンク下にずっとしまい込んでいたフライパンに緑のカビが生えているではありませんか!
食べ物を放置していたわけでもないので、カビって生えることがあるんですね…。
フライパンに白い汚れが付いたことはありますが、カビが生えたことがなかったので、落とし方がよくわかりません。
そもそも、カビが生えたフライパンをそのまま使い続けても良いのか疑問に思ったので、詳しく調べてみました。
- カビが生えたフライパンは使えるのか?
- カビの落とし方やカビ臭い場合の対処法
- 緑や白い汚れは全てカビなのか?
- フライパンに漂白剤は使えるのか
- 漂白剤、重曹、クエン酸の使い方について
- フライパンのカビを予防する方法
- キッチン周りを清潔に保つコツ
フライパンのカビを落とすには、単純に洗い流すだけだと不安ですよね。
洗剤は普通の食器用洗剤でいいのか、それとも漂白剤なのか、はたまた重曹なのか…。
どんな汚れに何の洗剤を使ったらいいのかも実は曖昧だったので、その点も詳しく調べてみました。
フライパンのカビ対処法だけでなく、キッチン全体の掃除にも役立つ内容なので、ぜひご確認ください。
目次
フライパンに生えたカビの落とし方は?上手な洗い方や嫌なカビ臭の取り方!
フライパンにカビを生やすなんて私くらいかと思いましたが、調べてみると結構やってしまう人もいるようです…。
皆には黙ってたけど俺、実はフライパンにカビ生やして捨てるの3回目なんだ。
— すけまる (@KILIKILIBASARA) December 6, 2018
私もカビが生えたフライパンは捨てるしかないと思ったのですが、きちんとカビを落とせばまた使えるようです。
ただし、しっかり殺菌する必要があるので、正しい洗い方で対処してくださいね。
フライパンのカビは煮沸消毒で落とす!
カビは50℃、カビ菌は100℃の高温で死滅するので、洗剤を使わなくても煮沸消毒をすれば殺菌できます。
フライパンのカビの落とし方
- 食器用洗剤でよく洗う
- 水を入れて沸騰させ、熱湯で30分ほど煮沸消毒する
- 最後にもう1度洗い、よく乾燥させる
汚れが落ちない時は、鉄製のフライパンであればたわしを使っても大丈夫ですが、ティファールなどテフロン加工の場合はスポンジにしてください。
加工が取れてしまい、その後焦げ付きやすくなってしまいます。
カビの生えたフライパンを洗ったスポンジは、漂白剤などで殺菌消毒しておくと安心ですよ。
そのほかこんな方法も!
鉄製のフライパンであれば、から焼きすることでも殺菌できます。
温度差に弱いテフロン加工のフライパンは、から焼き厳禁なので注意してくださいね。
カビ臭いのが気になるようであれば、重曹を入れて煮沸消毒したり、無水エタノールなどのアルコールで除菌すると臭いが緩和されます。
フライパンのカビはしっかり処理したら、また使っても大丈夫なんですね!
基本的なカビの取り方がわかったところで、フライパンにはどんなカビや汚れがつくのかを確認しておきましょう。
フライパンに生えるカビの見分け方!緑や白い粉のような汚れは全部カビ?
フライパンだけでなく、鍋や食器などのキッチン用品全般にカビが生えることがあります。
また、黒いカビや緑色のカビのほかにも、白い粉のような汚れが付くことはありませんか?
それらは全てカビなのか、詳しく解説していきます。
画像でカビの種類を確認!黒や緑のカビは要注意
まずは注意しなければならない、緑や黒いカビですね。
【超観覧注意】洗わないまま風呂場に放置し続けたフライパン【カビの巣窟】 pic.twitter.com/cSnDgIActp
— りょくめいじん (@ryokumeyjin) October 10, 2013
人って難しいなって心から
感じた日だったな。
やるべきことは明確なはずなのに
それを実行に移すことが
なかなか出来ない。
いつかやるべきことを
やるべき時にやれる人になろう。
その日まで待ってろ。
鍋のカビたちよ。 pic.twitter.com/zY1ey1Ht8H— よしき (@A02Yoshikodx) October 26, 2015
フライパンや鍋を放置したままだと、このように緑や黒のカビが生えることがあります。
洗い忘れはもちろん、水分がついたまま保管した場合などは、カビは生えやすくなるので気を付けてくださいね。
電気鍋やIH鍋など、なかなか使わずに放置していたらカビが生えていた…なんてこともあるみたいです。
久しぶりに電気鍋を取り出したらカビが生えてた(◎_◎;)
— おきつねさま (@aki05030723) January 4, 2017
鍋のカビの場合も、フライパンと同様にしっかり洗って煮沸消毒してくださいね。
では、フライパンにありがちな白い汚れもカビなのでしょうか?
フライパンの白いのってカビか油かわからん😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱 pic.twitter.com/gDXKTASXx6
— clock32 (@clock322) January 11, 2019
結論から言うと、この白い汚れはカビではではありません。
フライパンの白い汚れの原因
- 油による汚れ
- 食品に含まれる金属イオン
- 水道水に含まれる塩素やカリウム
食品をフライパンに放置していて、白い綿のようなものが生えた場合は、カビの可能性もあります。
しかしカビの臭いが全くしないような場合は、上の3つのどれかが原因だと考えられますね。
食品には、微量ながらニッケルや銅などの金属イオンが含まれているものがあります。
体に必要な栄養素も多くあり害はありませんが、フライパンにその金属イオンや油分、塩素などが付着すると、白い汚れになるようです。
いずれにせよカビではないので過剰な心配はいりませんが、しっかり汚れを洗っておくと安心ですね。
<豆知識>カビの生えたフライパンを使ったらどうなるの?
カビが生えたフライパンで調理した料理を食べたら、食中毒などを起こしてしまうのか気になりませんか?
少量のカビだと、気が付かずにフライパンを使うこともあるかもしれません。
調べてみたところ、少量のカビでは食中毒を起こす可能性はあまりないようです。
ただし、体調を崩す可能性はゼロではないので、カビはしっかり殺菌してから使ってくださいね。
カビや汚れはしっかり洗って煮沸消毒が良いことがわかりましたが、漂白剤などの洗剤を使った方がより安心なのでしょうか?
フライパンに使える洗剤について、詳しく解説していきます。
フライパンのカビに漂白剤は使える?その危険性と代替方法を紹介!
カビと言えば、カビキラーやハイターなどを使うという人も多いのではないでしょうか。
私もそのイメージがあったのですが、これらのいわゆる「塩素系漂白剤」はフライパンには使わない方が良いです。
塩素系の漂白剤は金属を錆びさせるため、商品の注意書きにも使わないよう記載されています。
では、どんな洗剤ならいいのか、代替えの洗剤はあるのかなど、洗剤について詳しく解説していきます。
フライパンに使える洗剤は何?漂白剤と重曹、クエン酸の使い方を解説!
漂白剤や重曹など、殺菌や除菌に使用できるものは数多くありますよね。
しかし私はそれぞれの特徴や使い方などをよく理解していなかったので、詳しく調べてみました。
塩素系漂白剤の特徴
キッチンハイターやカビキラーなどの商品は塩素系漂白剤(アルカリ性)で、殺菌・除菌の効果がありますが金属製のものには使えません。
カビには効果的なので、長時間のつけおきであれば問題ないという意見もありますが、傷む可能性が高いのでおすすめできません。
ちなみに洗い流すタイプのキッチン泡ハイターであれば、ステンレス製のものには使えます。
どうしても漂白剤を使いたい場合は、酸素系の漂白剤を使う方が良いでしょう。
酸素系漂白剤の特徴
オキシクリーンなどの粉末タイプは塩素系漂白剤と同じくアルカリ性ですが、塩素系よりも効果が穏やかです。
金属製のフライパンには、基本的に漂白剤はおすすめしませんが、どうしても漂白剤を使いたい場合はこちらを試してみて下さい。
漂白剤の代わりにするなら、重曹が安心です。
重曹の特徴
重曹は弱アルカリ性で、油汚れなどの酸性の汚れに強く、消臭の効果もあります。
べたべたした汚れに有効で、キッチン周りにも安心して使えるのがいいですね。
重曹は、カビ臭い場合やカビの予防にも効果的です。
またクレンザーの効果もあるので、錆びを落とすときにも使えます。
カビ落としに使い場合は、次にご紹介するクエン酸と合わせて使うと効果的ですよ。
クエン酸
クエン酸は酸性の性質を持っており、水垢や石鹸カスの汚れに強いです。
カビを落とす場合は、クエン酸単体ではなく必ず重曹と合わせて使ってください。
クエン酸と重曹を使ったお掃除法
- クエン酸と重曹を同量、カビに振りかける
- お湯を振りかけ泡が出るまで30分ほど放置する
- 洗い流す
カビだけでなく、排水溝のぬめりなどにも効果的ですよ!
クエン酸と重曹を合わせるとシュワシュワと泡が出てきますが、体に害がある物質ではないので大丈夫です。
ちなみにクエン酸には鉄を傷める作用があり、鉄のフライパンには使えないので注意してくださいね。
<豆知識>アルミ製のフライパンや鍋は要注意!
アルミは酸性にもアルカリ性にも弱い性質があります。
つまり漂白剤や、重曹、クエン酸全て使えないので、食器用洗剤などの中性洗剤で洗うようにしてくださいね。
殺菌する場合は煮沸消毒です!
このようにカビ処理の方法はいろいろありますが、どうしてもカビ臭さなどが取れない場合は、残念ながら処分した方が良いかもしれません。
フライパンにカビが生えて捨てる羽目にならないためにも、カビの予防法などを知っておきましょう。
シンク下などは要注意!キッチン周りのカビ対処法と予防策
カビは水分や養分があると繁殖するので、フライパンを使い終わったらすぐに洗うのが大切です。
フライパンのカビを予防するには
- 調理後すぐに洗う
- 自然乾燥させる
- キッチン用アルコールスプレーなどで除菌しておく
布で拭くと水分が残ってしまうので、日光でしっかり乾燥させたり、鉄製のフライパンであればから焼きして菌を死滅すると安心できますね。
また保管場所は湿気の多いシンク下ではなく、吊るしておくなど換気の良い場所が理想です。
どうしてもシンク下しか場所がない場合は、除湿剤などを併用するようにしてください。
またカビを予防するには、フライパンだけでなくキッチン周りを掃除しておくことも大切です。
キッチン周りを清潔に保とう!
鍋などの金属製の調理道具などは、フライパンと同じように洗ったり消毒できますよ。
そのほか、ふきんや水切り、排水溝などの掃除の仕方を簡単にご紹介します。
ふきんなどの布製のもの
食器拭きや水切りなどのふきんはカビが生えることが多いので、定期的に煮洗いしましょう。
鍋などにお湯を沸かして重曹を入れて煮ると、殺菌消毒されますよ。
嫌な臭いもなくなります。
水切り
プラスチック製の水切りかごなら漂白剤が使えます。
ステンレス製の場合でも、洗い流すタイプのキッチン泡ハイターなら大丈夫です。
珪藻土マットの場合
最近は珪藻土マットを水切りとして使う人も多いですよね。
珪藻土マットが汚れてきた場合は、紙やすりをかけて陰干ししておくと綺麗になります。
商品の注意書きに掃除の仕方が書いてあることが多いので、そちらもきちんと確認してくださいね。
水切りかごは雑菌が付きやすいので、カビ予防だけでなく食中毒の防止などのためにもマメに掃除してくださいね。
そのほか、スポンジや排水溝
スポンジにもカビが生えやすいので、除菌効果のある食器用洗剤なので洗ったあと、しっかり乾燥させておきましょう。
スポンジや三角コーナー、排水溝などは除菌スプレーはもちろん、熱湯を振りかけておくだけでも予防になります。
手軽にできるので、ぜひ習慣にしてみて下さいね。
このように、フライパンだけでなくキッチン全体を清潔に保ち、湿気が少ない環境にしておけばカビを予防できますよ!
まとめ
フライパンにカビが生えた時の対処法や、予防方法などをご紹介してきました。
ポイントをまとめます。
- カビが生えたフライパンでもきちんと対処すればまた使える
- フライパンのカビは煮沸消毒する
- 緑や黒の汚れはカビ、白い場合はカビではないことが多い
- 金属製のフライパンには塩素系漂白剤は使えない
- 使うなら酸素系漂白剤や重曹がおすすめ
- フライパンのカビを予防するには、すぐに洗ってよく乾燥させる
- キッチン周りは除菌スプレーや重曹、熱湯など掃除すると良い
カビが生えたフライパンでもきちんと対処すれば、また使えるんですね!
絶対漂白剤などを使わないと取れないと思っていたんですが、煮沸消毒だけでも効果的とは知りませんでした。
また、漂白剤や重曹、クエン酸をどんな汚れに使えばいいのかもわかって、とても勉強になりました。
これからはもう、カビなどが生えないようにきちんと掃除したいと思います。
皆さんも、フライパンをはじめとしたキッチン周りのお掃除に、ぜひお役立てください!