ゴーヤは夏の野菜ですが、最近では1年中スーパーに並んでいます。
ときどき無性に食べたくなって買うのですが、状態がよくないゴーヤだと、1日でカビが生えてしまうことがあります。
ゴーヤに生えたカビは、その部分をカットして他の部分を食べられるのでしょうか?「発がん性を持つカビもある」という話を聞いたことがあるので、心配です。
ゴーヤのカビについて徹底調査したので、詳しくご紹介していきます!
- ゴーヤに白いカビが生えた!カビ対処法や危険性を解説
- ゴーヤが腐るとどうなるの?傷んだときの見分け方が知りたい
- ゴーヤはどれくらい日持ちするの?保存場所別の日持ちを調査
- ゴーヤのカビを防止するための、正しい保存方法
ゴーヤのカビの部分をカットしても、他の部分に白いわたのようなものがついている場合があります。
カビがびっしり生えた部分は身が溶けてしまっていますが、白いわたの部分は、洗えば大丈夫のようにも見えますよね。
食べられるかどうかの見分け方も、しっかり調査していきたいと思います。
ゴーヤのカビを防いで長持ちさせる保存方法などもご紹介していくので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
ゴーヤに白いカビが生えたけど食べられる?対処法や危険性も解説!
私はゴーヤのカビを何種類か見たことがあって、見た目から考えると、全部同じ種類のカビではなさそうです。
- 白いカビや黒いカビで密集している
- 白いわたのような感じ
- 黒い粒のような感じでたくさんついている
SNSでも、「ゴーヤにカビが生えた」という実体験がたくさんありました。
下記の画像のように、カビが生え始めるとあっという間に広がります。気持ち悪い見た目に気づいたときには、ギョッとしますよね。
えーーーおかんが送ってくれた野菜。めっちゃありがたいけど、えー。
大好きなゴーヤにカビが!!オーマイガー! pic.twitter.com/uA5BGkIDd8— ゆーりーずふぁーむ (@yyyyyurin) September 2, 2014
ゴーヤに生えるカビの正体とは?
食品分析開発センター(食品衛生法の指定検査機関などになっている財団)のホームページで食品に生えるカビについて調べると、ゴーヤのカビの原因は、複数ありました。
- ゴーヤが育つ土壌にあるカビの菌が原因
- 空気中にある菌が原因
- ゴーヤを洗う際の水の中にある菌が原因 など
カビの種類も複数あって、食品によく生えるカビは青カビ・白いカビ・黒カビが多いとのことです。
私達が暮らしている空間には、どこにでもカビの菌がいます。中には毒素を持つ菌もあるので、注意が必要ですね。
*冷蔵庫や冷凍庫の中にもカビの菌はいるので、正しく保存するのが大切です!後ほど「ゴーヤのカビを防止するには?長持ちさせる上手な保存方法を紹介!」で正しい保存方法をご紹介します。
カビが生えたゴーヤの対処法!カビを取れば食べられるの?
カビの生えたゴーヤを見ると、どうするか迷いますよね。
カビの生えたゴーヤが食べられるかどうかについては、明確な情報がありません。ただしカビの性質を考えると、丸ごと捨てるのが安全な対処法です!
- 外側の目に見えるカビだけをとっても、カビの根がゴーヤの中に入り込んでいる可能性がある
- 毒素のあるカビを食べると、少量でも健康被害が出る危険性がある
- 毒素が弱いカビでも、食べる量や食べる人の体調によって食中毒の症状が出る危険性がある
先程のSNSに投稿されていた写真では、白カビの周りも色が濃く変色しています。まだカビは見えていませんが、カビの菌が付着している目安の状態とお考え下さい。
毒素がないカビもあるので、「洗えば大丈夫」という意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。
最終的には自分で判断することになりますが、菌が増殖している食品を食べるのは、気分が良くないですよね。
子どもさんや免疫力が低い方は特にご注意いただき、健康な方も問題のないゴーヤを安心して食べられるのがベストです!
豆知識:ゴーヤの自家栽培中にもカビが生えることがあります
ゴーヤは割と手間をかけずに栽培できて収穫数も多いので、ベランダやお庭で自家栽培する方もいらっしゃいますよね。
ゴーヤの栽培中にも、カビに関係する問題が起きることがあります。
- 種がカビて発芽しない
- 葉にカビのような白い斑点が出る
- 葉が溶けて灰色のカビに覆われる
- 土に白いカビが生える など
ゴーヤを自家栽培する方は多いので、ネット検索で簡単に解決方法が見つかります。問題に気づいたら、ぜひ早めに対処して下さいね!
ゴーヤに生えるカビの原因から対処法までをご紹介しました。
「カビに気づいたら丸ごと捨てるのはやりすぎ」という意見もあるとは思いますが、ぜひ安全第一で最終判断をして頂ければと思います。
次に、カビ以外の食べてはいけない症状もチェックしておきましょう!
ゴーヤは腐るとどうなるの?傷んだときの見分け方や目安がコレ!
私の経験だと、ゴーヤは傷むのがとても早い野菜です。保存方法によっては1日で、目で見てわかるくらいに劣化することもあります。
傷み初めのサインが分かって食べるかどうかを判断できるように、ゴーヤが腐るとどうなるのかをご紹介します。食べられないゴーヤの見分け方を確認しましょう!
- 表面のイボイボが、先端から黒く変色
- 水分が抜けてしぼみ、固くなっている
- 身が溶けている
- カビ臭いなど異臭がする
変色や乾燥は、傷み初めのサインです。その部分を切り取って、早めに食べ切って下さいね。
カビの他に上記のような異変があるゴーヤを食べてしまった場合にも、腹痛などの症状が出る可能性があります。
安静にして様子を見ながら、必要であれば病院を受診するようおすすめします。
豆知識:カットしたゴーヤの中がドロドロ&変色!それは熟したサインです
買ったばかりのゴーヤなのに、カットするとわたがドロドロ・種が赤く変色していることがあります。イメージと違うので、びっくりしますよね。
これは成熟が進んだゴーヤを収穫したもので、腐っていませんのでご安心下さい。
ただし「カビ臭い」など嫌な感じがする場合は、食べないで下さい!
また保存中に外側が黄色く変色したゴーヤは、苦味が強くなっています。冷蔵庫で完熟にすることはできない点にご注意下さい。
注意!胃腸が弱い方はゴーヤが体に合わないことも…
下痢や便秘などを繰り返す「過敏性腸症候群」の方は、ゴーヤを食べたときに症状が出る場合があります。
ゴーヤを食べて胃腸の調子が悪くなる方は、「体質的にゴーヤが向かない可能性がある」と覚えておいて頂けると幸いです。
過敏性腸症候群には特効薬がありませんが、「食べると調子が悪くなりやすい食べ物」に含まれる成分がわかっていて、FOODMAO(フォドマップ)という総称で呼ばれています。
ゴーヤの他にパン、ケチャップ、牛乳、ソーセージなど複数の食品が該当します。
「フォドマップ」でインターネット検索をすると詳しい食品がわかるので、気になる方はぜひ一度確認してみて下さい!
「ゴーヤは保存方法によって1日で傷む」とご紹介しましたが、新鮮なものを買って正しく保存した場合はどれくらい日持ちするのでしょうか?
次に、ゴーヤの日持ちをご紹介します。
ゴーヤの日持ちはどれくらい?常温・冷蔵・冷凍による違いを調査!
生のゴーヤがどれくらい日持ちするのかを、口コミなどで徹底調査しました。私の経験も交えて、保存場所別にご紹介します!
ゴーヤの状態 | 常温 | 冷蔵庫 | 冷凍 |
丸ごと | 2日ほど | 3〜5日 | 1ヶ月 |
わたを取ってカット | 当日中 | ||
わたを取ってカット&塩もみ | – | 1週間 | |
乾燥(フルドライ) | 半年 | – | – |
「わたを取ってカット&塩もみ」をする場合のポイント!
わたを取って薄くカットした後に塩もみをすると、塩の濃度によっては冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。
塩もみまで下ごしらえをしておくと、苦味がやわらぎますし、必要な分だけ出してそのまま料理に使えるので、便利な保存方法です。
ただし塩もみをすると水分がどんどん出てくるため、ゴーヤから出た水分の中で雑菌が増殖して、ゴーヤ本体にも悪影響です。
塩もみをしたら水気をしっかり切って、すぐに冷蔵庫に入れて下さい。保存中に水分が出てきたら、こまめに捨てて下さいね!
冷凍期間のポイント!
冷凍庫では雑菌の活動が一旦停止するため、1ヶ月以上経っても見た目などが変化せず、腐らないのが一般的です。
ただし、冷凍庫の中でも確実に劣化していく点にご注意下さい。
- 冷凍焼けで風味が悪くなる(冷凍庫を開閉時の温度変化の影響)
- 臭いうつりで変な味になる(冷凍庫内独特の臭いがゴーヤにしみこんでしまう)
解凍後に「美味しく食べる」のが大切です!美味しさをキープできる1ヶ月以内に食べ切りましょう。
最後に、ゴーヤの正しい保存方法をご紹介します。カビ防止はもちろん、劣化させずに長持ちさせるポイントを、ご一緒に確認しましょう!
ゴーヤのカビを防止するには?長持ちさせる上手な保存方法を紹介!
新鮮なゴーヤを選んで買っても、そのまま冷蔵庫に入れると劣化が早くてガッカリします。
大きなゴーヤなら一度に使い切れないことも多いので、残った分をなるべく長持ちさせたいですよね!
ダメージ(イボが折れるなど)と乾燥を防ぐのが、劣化を防いで長持ちさせるポイントです。
ゴーヤをカビさせずに長持ち!冷蔵庫での保存方法
1日中涼しくて・風通しがいい場所を確保できる場合は、常温でも2日ほど日持ちします。でも、そんな場所があるご家庭は少ないですよね。
ご家庭で長持ちさせるためには、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
冷蔵庫での保存方法
- キッチンペーパーを水で濡らして、かたく絞る
- ゴーヤをキッチンペーパーで包む(先端まで包みます)
- ラップで包んでなるべく密閉する
- 冷蔵庫の野菜室で保存する
ゴーヤは暑い季節に育つ野菜なので、温度が低すぎる場所は苦手です。冷蔵庫の中でも温度が高い、野菜室で保存なさって下さい。
菌がつかないように保存すれば、長くて10日ほど日持ちすることもあります!
カット後or塩もみ後の保存方法
カットしたゴーヤは、断面から劣化が進みます。なるべく空気に触れさせないのが長持ちするポイントなので、ジップロックなど密閉できる保存袋に入れて下さい。
空気をしっかり抜いて、なるべく真空状態にして保存しましょう!
- カットしてそのまま保存する場合は野菜室でOK
- 塩もみ後はゴーヤから出る水分が腐らないようにする必要があるので、冷蔵室で保存
カビの菌の活動を一旦停止!冷凍保存でゴーヤを長持ちさせる方法
ゴーヤが1週間ほどで使い切れないほどたくさんある場合は、カビ防止や腐敗防止のために、なるべく早く冷凍保存するのがおすすめです。
ただし一旦凍らせると、解凍時にゴーヤから水分が流れ出してしまいます。シャキシャキとした食感は再現できなくなるので、加熱する料理に活用なさって下さい。
冷凍での保存方法
- 洗って汚れを落とし、水気を拭き取る
- わたを取ってカットする(丸ごとでも保存できますが、カットしておくと料理にすぐに使えるので便利です)
- ジップロックなど密閉できる保存袋に入れる(なるべく平らにして)
- 空気を抜いて密閉
- 平らなまま冷凍する
保存場所を上手に使い分ければ、たくさん手に入った場合でも使い切れますね。
冷蔵庫や冷凍以外にも、「乾燥させる」という手もあります。時間と手間がかかりますが、栄養を凝縮させて長期保存できますよ♪
こちらで詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
まとめ
ゴーヤに生えるカビについて調査し、カビを予防して無駄なく使い切るための保存方法までをご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- ゴーヤに生えるカビの原因は、私たちが暮らす空間にいる雑菌など
- カビが生えたゴーヤは丸ごと捨てるのがおすすめ
- ゴーヤは、カビが生える以外にも劣化して食べられなくなることがある
- ゴーヤを上手に保存すれば冷蔵庫でも1週間ほど日持ちする
- ゴーヤのカビを防止して長持ちさせるために、冷蔵庫か冷凍で保存するのがおすすめ
ゴーヤに生えるカビの原因はゴーヤが育った土や空気中の雑菌などでした。100%防ぐのは無理ですね。
雑菌が増殖しないように、ゴーヤを守って保存するのが大切だとわかりました。
カビに気づいたら丸ごと捨てるのは心が傷みますが、毒性のある菌がついている可能性も考えて、厳しく判断していきたいと思います。
今回は、正しい保存方法もご紹介しました。正しく保存すれば割と長持ちする野菜なので、これからもゴーヤ独特の味わいをいかして楽しんでいきましょう!