私はゴーヤが大好物ですが、日持ちしない野菜なので、生でも調理後でも、あれよという間に腐ることもしばしば・・・。
チャンプルー、佃煮、酢漬けなどの定番レシピを一通り作りましたが、我が家の子供たちから「美味しい!」の声を聞けず、大量消費できないのがネックです。
今回は、”調理法によって日持ちは変わるのか?”、”日持ちを長くする保存方法はあるのか?”などゴーヤについて徹底調査してみます!
- 生のゴーヤの日持ちはどれくらい?作り置きおかずの日持ちもご紹介
- ゴーヤは腐るとどうなるの?
- ゴーヤの保存は常温?冷蔵庫?冷凍?正しい保存方法をご紹介
- ゴーヤの日持ちが長くなる下処理方法&レシピをご紹介
食べる前の下処理が面倒なゴーヤは、一度に調理して常備菜にしておけると便利ですよね。
今回はゴーヤの賢い下処理方法や、子どもでも違和感なく食べられるゴーヤレシピを探ってみたので、早速ご一緒に確認していきましょう!
目次
生のゴーヤはどれくらい日持ちする?作り置きおかずの目安日数も徹底調査!
生のゴーヤを買ってきて放置すると、とにかく日持ちしません!
ゴーヤ好きの私の経験も含めて、状態別に日持ちをご紹介します。
ゴーヤの状態 | 日持ち |
1本のまま | 常温:2日 冷蔵庫:3~5日 |
ワタを取る | 冷蔵庫:3~5日 冷凍:1ヶ月 |
ワタを取ってカット | 冷蔵庫:3~5日 冷凍:1ヶ月 |
塩もみ | 冷蔵庫:1週間 冷凍:1ヶ月 |
*塩もみしたものを常備菜にすると、苦味が抜けたゴーヤをさまざまなレシピに活用しやすくなります!
1本のまま常温で保存できるのは、保存場所の温度が25℃以下の場合です。
塩もみをしてみるとわかるのですが、ゴーヤは水分をたくさん含んでいます。
暖かい場所で保存すると、あっというまに腐ってしまうので、ご注意下さい。
基本的には冷蔵庫で保存しますが、いくつかの保存ポイントを守らないと、冷蔵庫内でもすぐに劣化します。
保存方法については、後ほど詳しくご紹介します!
常備菜として作り置きしたい時に便利!調理後の日持ち目安
調理後のゴーヤの日持ちも見てみましょう!
ゴーヤ料理 | 日持ち |
茹でる | 2~3日 |
おひたし | 当日中 |
サラダ | 当日中 |
漬物(浅漬け) | 3~4日 |
醤油漬け | 1週間 |
酢漬け(甘酢漬け) | 2~3日 |
味噌炒め | 2日 |
チャンプルー | 2~3日 |
佃煮 | 3~5日 |
調理後のゴーヤは、材料、調味料、保存方法によって日持ちが左右されます。
ご家庭のレシピなどによっては、すぐに傷む場合もあることにご注意下さい!
例えば
- 醤油漬けの場合は塩分が足りないと日持ちが短くなる
- チャンプルーのような他の具材と合わせるおかずは日持ちが短め
- 作り置き用の保存容器を清潔にしないと日持ちが短くなる
また、賞味期限が長い市販品の場合でも、ご注意頂きたいことがあります。
注意!
ゴーヤの佃煮など、賞味期限が数か月の市販品もあります。
ただし賞味期限や消費期限は、”未開封で保存方法を守った場合の期限”と覚えて頂けると幸いです。
*農林水産省のホームページに、賞味期限や消費期限の正しい意味が明記されています。
下記のような場合は、賞味期限や消費期限前でも腐る可能性があります。
- 開封後
- 直射日光に当てるなど、保存方法を守らない
手作りでも市販品でも、最終的に食べられるかどうかを判断するのは自分です。
少しでも”変だな”と感じる場合は、食べないのがおすすめです。
では、ゴーヤはどうなったら食べられないのでしょうか?
次に、腐ったゴーヤの見分け方をご紹介します。
ゴーヤは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
冒頭でもお話した通り、ゴーヤは腐るのが早い野菜で、あまり日持ちしません。
腐るとどうなるのでしょうか?
生と調理後のゴーヤは腐るとこうなる!
生と調理後に分けてご紹介します。
生
生のゴーヤが腐っているかどうかは、見た目で判断します。
- 黒く変色
- カビ
- 乾燥して両端からしぼんでいる
- 身が柔らかい(溶けている)
調理後
調理後のゴーヤは、見た目、臭い、味で判断します。
- カビ、ぬめり
- 酸っぱい臭い
- 甘ったるいアンモニア臭
- 酸っぱい
- 気持悪い味
上記のような状態は、保存方法が悪いために急激に劣化した状態です。
食べてはいけないゴーヤを判断するときの目安になさって下さいね。
一方、腐っているかどうか判断がつきにくいゴーヤを目にすることがあります。
皆様もスーパーの見切り品コーナーで、一部が黄色やオレンジに変色したゴーヤを見たことがないでしょうか?
そのゴーヤ、実は熟成したものなんです!
黄色のゴーヤは食べられる!
生ゴーヤが急激に劣化しないで時間がたつと、熟成して外側の色が黄色やオレンジ、ワタは溶けて、種は赤い色になります。
味はフルーツのように甘くなり、冷やして食べると美味しいという口コミもありました。
ゴーヤをスーパーで買ってきて、外側は変化がないのに切ると種が赤い場合があります。
腐る前兆ではなく熟成し始めているので、身も苦味が和らいで食べやすくなっています。
ぜひ捨てずに調理してみて下さいね!
新鮮で美味しいゴーヤの見分け方
ゴーヤは別名「にがうり」とも呼ばれており、独特の苦味が特徴の野菜ですが、新鮮なほど苦味が強いといわれています。
苦味の正体は「モモルデシン」と呼ばれる成分で、胃腸のはたらきをサポートしたり食欲を増すために役立つ、夏バテ防止にもってこいの栄養素で、新鮮で苦味が強いほどモモルデシンが多く含まれている証拠なのです。
とはいえ、あの苦味が少なければ食べやすいのになぁ……と感じる方も多いですよね。
そこで、以下の見分け方からあなたにとってお好みの味の新鮮なゴーヤを見分けて下さいね!
苦味が少ない | 苦い | |
色 | 緑が薄い | 緑が濃い |
イボ | 大きい | 小さい |
重さ | ずっしり | 軽い |
硬さ | やわらかい | 硬い |
ヘタの切り口 | 茶色っぽい | 緑色に近い |
ゴーヤの両端がしぼんでいる場合は、その部分は乾燥していて食べられません。
ゴーヤ全体が瑞々しいものを選ぶのがおすすめです!
瑞々しいゴーヤを買ってきて、なるべく美味しい状態を保って料理したいですよね。
次に、ゴーヤの正しい保存方法をご紹介します。
生のゴーヤの正しい保存方法とは?長持ちさせるには冷凍がおすすめ!
生のゴーヤは、乾燥と湿気から守って保存するのがポイントです。
冷蔵庫での保存方法
ゴーヤをそのまま冷蔵庫に入れると、イボが黒くなりすぐに両端がしぼんできます。
少し手間がかかりますが、下記の保存方法で長持ちさせましょう!
1本のまま
- ゴーヤをキッチンペーパーで包む
- ラップで包む
- 冷蔵庫の野菜室に、なるべく立てて入れる
カットして
- ゴーヤを縦半分に切って、ワタを取る
- 好きな形にカットする
- ジップつきの保存袋に入れる
- 空気を抜いて、密閉して保存
*カットしてから【水にさらすor塩もみ】をすると、苦味が和らぎます
冷凍庫での保存方法
冷凍する場合は、ワタを取り除いてカットしてから保存しましょう。
先ほどご紹介した、生のゴーヤをカットして保存する場合と、同じ手順で冷凍します。
ゴーヤを冷凍すると、身のシャキシャキとした食感がなくなり、ワタに近い部分に食感が出ます。
- 凍ったままスムージーにして食べる
- 半解凍でみじん切りにして薬味に使う
- 解凍して炒め物などに使う
お好みで楽しんでみて下さい!
豆知識:ワタと種も食べられます!
ワタと種を捨てて、身を食べるのが一般的ですよね。
「ゴーヤはワタが苦いから、なるべく白い部分を取り除く」と言われることが多いですが、実はワタは苦くありません。
- ワタと種を天ぷらに
- 種を天日干しして炒り、おつまみに
- ワタと種と取り除かず、身と一緒に焼く(お好みの味付けで) など
美味しく食べられます。
ワタには、身の3倍のビタミンCが含まれている点も注目です!
最後に、ゴーヤを一層美味しく&長期保存できる、乾燥ゴーヤをご紹介します。
ゴーヤが苦手な方でも食べられるレシピも見てみましょう!
旨みや栄養価がアップする乾燥ゴーヤとは?簡単レシピも紹介!
【ゴーヤを長期間保存=冷凍】と思い込んでいた私ですが、さらに長く保存できる【乾燥】という方法を見つけました!
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しっかり水分を抜けば、1年近く保存可能です。
早速ご紹介します。
乾燥ゴーヤの作り方
ゴーヤから完全に水分を飛ばし、密閉して保存するのがポイントです。
お天気の良い日を選んで、下記の手順で乾燥させて下さいね。
- ゴーヤを縦に切り、ワタを取り除く
- 薄くスライスする
- 完全に水分が抜けるまで天日干しする(2~3日が目安)
- 清潔&密閉できる保存容器に入れて保存(乾燥剤も一緒に入れるとベスト)
このような干しネットがあれば、いつでも気軽に天日干しが楽しめます!
↓ ↓ ↓
取り除いたワタや種も乾燥させると、ゴーヤ茶を楽しめます。
乾燥したゴーヤを食べるときは、水に20~30分浸して戻しましょう。
生とは違うコリコリとした良い食感になるので、”冷凍よりも便利で美味しい”という口コミが多くありました。
ゴーヤ嫌いを克服!レシピ
ゴーヤ好きの人が大好きな独特の苦みは、ゴーヤ嫌いの人にとっては耐えられない味だと思います。
苦味を軽減してゴーヤを楽しむレシピを、いくつかご紹介します。
乾燥ゴーヤのスープ
ゴーヤを乾燥させると、苦味を持った水分が抜けて食べやすくなります。
さまざまな具材と合わせやすいスープにすると、意外にペロリと食べられますよ!
ゴーヤの味をとことん和らげたい場合は、オニオングラタンスープのような
別の風味(チーズやパン)を楽しめるスープにするのがおすすめです。
塩もみゴーヤのチャンプルー
ゴーヤを薄くスライスして、塩もみをしてみて下さい。
濃い緑色の水分が、果てしなく出てきます。
可能な限り水分を絞ってチャンプルーにすると、優しい苦味が、調度いい香味に感じられるくらいの味になるんです!
それでも食べられるかどうかが心配な場合は、お肉の分量を半分にして厚揚げを加えてみて下さい。
厚揚げから出る甘い油でチャンプルー全体がまろやかになり、美味しく食べられます。
ゴーヤの竜田揚げ
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ワタを取って5mmほどにスライスします。
【マヨネーズ1:しょうゆ1:みりん1/2】くらいの割合(お好みでOK)の調味液を作り、ゴーヤに下味をつけます。
30分以上漬けて片栗粉でカラっと揚げると、もう箸が止まりません!
我が家の子供たちは、ゴーヤの竜田揚げを違和感なく食べてくれました!
まとめ
ゴーヤの日持ちについてご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 生のゴーヤを気温の高い場所に置くと日持ちしない
- 生のゴーヤは冷蔵庫で1週間、冷凍で1ヶ月が日持ちの目安
- 作り置きおかずの日持ちは、材料、調味料、保存方法に左右される
- ゴーヤが腐ると見た目、臭い、味でわかる
- 生のゴーヤを保存するポイントは湿気と乾燥を避けること
- ゴーヤを乾燥させると1年近く保存可能
- 苦味をやわらげるレシピでゴーヤ嫌いの人も楽しめる料理が作れる
今回ご紹介した情報を参考に、新鮮なゴーヤを選んで正しく保存し、食べる人に合わせて美味しく料理してみて下さいね♪
”ゴーヤは栄養豊富で、食欲が落ちる夏にピッタリ”とよく聞きますが、特に注目したい栄養分は鉄分です。
ゴーヤに含まれる豊富な鉄分は、貧血防止だけではなく、ビタミンCの吸収も助けてくれます。
女性は貧血気味の方が多いですし、ビタミンCの効果で美肌やアレルギー軽減なども期待できるので、積極的に食べたいですね!
ちなみに、カフェインを摂ると鉄分の吸収が妨げられます。
鉄分不足を感じてゴーヤを食べるときには、食後のコーヒー、紅茶などは控える方がいいですよ。
私も、安くて新鮮なゴーヤが手に入る夏に大量買いし、乾燥ゴーヤを試してみたいと思います!