鯖缶の賞味期限は長いです。
ストックしたまま忘れてしまうことはないでしょうか?
そんなとき、「賞味期限が過ぎたって、そうそう腐らないだろう」という気持ちと、
「大変な状態になってたら、見たくない」という気持ちで開封を迷ってしまいます。
今回は、賞味期限切れ後の鯖缶がどのくらいまで食べられるのかを調査してみます!
- 賞味期限切れ後の鯖缶はどのくらいまで食べられる?1~2年過ぎても大丈夫って本当?
- 鯖缶の賞味期限と開封後の日持ちの目安
- 鯖缶が腐った時の見分け方
- 鯖缶の保存方法を開封後と未開封に分けてご紹介
”缶詰”といえば、非常用食料のイメージもあります。
でも鯖缶は”安い”、”栄養豊富”、”美味しい”、”アレンジできる”etc…魅力が何拍子も揃っていて、
普段から楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?
「スーパーで山積みになっていて、安売りしているとつい買いすぎてしまう」という方もいらっしゃると思います。
正しい保存方法などもご紹介しますので、鯖缶を無駄なく食べきる知恵をご一緒に確認しましょう!
目次
鯖缶が賞味期限切れに!何年後まで安全に食べられるのか?
鯖缶の賞味期限が過ぎたら、どのくらいまでなら食べられるのでしょうか?
賞味期限の正しい意味を確認して、実際に食べられる期間を調査してみます。
賞味期限切れでも腐らない
「賞味期限は短すぎる。賞味期限切れでも食べられる」なんていう声をよく耳にします。
農林水産省のホームページで賞味期限の正しい意味を調べてみると、実際にこんなことが書かれてありました。
賞味期限の正しい意味
未開封で保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限。
*ちなみに消費期限は、”未開封で保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限”です。
賞味期限はどんな食品に書かれているの?
傷みにくい食品。
賞味期限切れになったらどうなる?
すぐには腐らない。
ただし、開封後や保存方法を守らなかった場合は、期限に関係なく早めに食べる。
”賞味期限は腐る期限ではない”という基本の考え方がわかりました。
実際に食べられる日数は食品の特性によって違いますが、鯖缶のような缶詰は、かなり長く日持ちします。
理由
日本缶詰びん詰レトルト食品協会のホームページによると、缶詰の食品は
「缶詰後に100℃以上・10分以上の加熱殺菌することで高い保存性を持つ食品」と紹介されています。
また完全に密封されているので、缶の中は菌が入り込めない&増殖できない環境です。
”製造段階で菌が入り込む以外は、未開封の缶詰はかなり長く日持ちする”と考えてOKです。
未開封なら10年以上!?
水産経済新聞社の『魚食(うぉーく)にっぽん』というサイトに、興味深い情報が2つありました!
1. 半年後(製造から)→水産缶詰の食べごろ
具材と調味液がなじみ、まろやかな美味しさが出るのが半年後。
具材から水分が抜けて、歯ごたえもよくなる。
2. 10年後(製造から)→理論上は腐らない
理論の根拠は掲載されていませんでしたが、先ほども少しお話した製造工程が腐らない理由とのことです。
- 缶詰を密封
- 空気を抜いて真空にする
- 加圧・加熱で殺菌
*ただし、製造後5年ほどで味が落ち、見た目も変わる可能性があります。
鯖缶の賞味期限は、3年が一般的です。
未開封で賞味期限後1年~2年であれば、味の変化などがなく食べられる可能性があるとわかりました。
では、鯖缶を開けたらどのくらい日持ちするのでしょうか?
鯖缶の賞味期限!開封後の日持ち期間はどのくらい?
”食品に書かれている賞味期限や消費期限は、未開封の場合の期限”とご紹介しました。
開けた鯖缶は、どのくらい日持ちするのでしょうか?
【開封後そのまま&作り置き料理などにアレンジ】の場合の日持ちをご紹介します。
鯖缶料理 | 日持ち |
開封後そのまま *水煮、味噌煮などの味の種類に関わらず |
2~3日 |
味噌汁 | 1日 |
そぼろ | 2日 |
炊き込みご飯 | 1日 |
缶詰製造販売などで有名なマルハニチロのホームページにも、次のように書かれています。
Q.缶詰は開けてしまったら、日持ちはどのくらいですか?
A.缶詰は開けてしまったら通常の食品です。ご家庭で調理した魚の煮物などと同様です。
鯖缶をアレンジして料理した場合は、調理方法や他の具材によっても日持ちが左右されます。
上記の表でご紹介した日持ちを目安に、実際の状態を見て食べられるかどうかを判断なさって下さい。
では次に、鯖缶が腐るとどうなるのかをご紹介します。
食べてはいけない状態を判断するときの目安を確認しましょう。
鯖缶は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
鯖缶には、「高温多湿を避けて常温で保存」などと書かれています。
*常温は一般的に15℃~25℃です。
常温からかけ離れた温度の環境で保存すると、未開封でも下記のような状態になる可能性があります。
食べてはいけない鯖缶の見分け方は、以下のとおりです。
見た目
- 箸で持ち上げられないほど身が崩れている
- 缶詰のサビが浮かんでいる
- 色が変(濃い茶色など)
臭い
- 鉄がサビたような臭い
- 腐敗臭
味
- 鉄の味
- 胸焼けするような変な味
開封後の鯖缶を常温に放置すると、特に暑い季節は日持ちしません。
冷蔵庫で保存した場合でも、先ほどご紹介した日数を目安に腐る可能性が高いことにご注意下さい。
開封前のチェック3項目!
鯖缶を開ける前にも、腐っているかどうかを見分けられます。
チェックする項目は3つです!
1. 缶のサビ
サビが原因で缶に穴が開き、湿気や空気などと一緒に菌も入ってしまいます。
缶にサビがあったら、食べないのがおすすめです。
2. 缶の膨らみ
何らかの原因で缶の中で鯖が腐ると、腐敗ガスが発生して缶が膨張します。
3. 缶のフタに空気が入っている感じがする
こちらも腐敗ガスが原因です。
フタを押してペコペコと動く場合は、鯖も腐っています。
缶の見た目で”腐っている”と分かっても、捨て方がわからないですよね。
缶が膨張している場合は特に、開けるのが怖くてためらってしまいます。
膨張した缶詰を捨てる方法をご紹介します。
膨張した缶詰を捨てる方法
- 缶をビニール袋に入れるor布をかける(開封時の飛び出しで汚れるのを防ぐため)
- 1.の状態のまま開封する
- 中身と缶に分けて捨てる
膨張した缶詰を放置すると、缶にガスが貯まり続けます。
少し触っただけでも破裂する可能性があることに注意が必要です。
なるべく早く、上記の方法で捨てて下さいね。
開封してガスを抜けば、破裂しません。
鯖缶が腐ったときの見分け方や、いざという時の捨て方が確認できました。
私も、なるべくご紹介したような状態にならないよう、気をつけたいと思います!
鯖缶の美味しい状態を長く保つために、正しい保存方法も確認しましょう。
鯖缶の正しい保存方法!開封後に冷蔵や冷凍するときの注意点は?
缶詰は保存方法を間違うと、賞味期限内でも腐る可能性があるとご紹介しました。
鯖缶の保存には、簡単なポイントがあります。
未開封と開封後に分けて、正しい保存方法をご紹介します。
未開封 基本の保存方法
先ほどもお話ししたとおり、缶詰を保存する”常温”は15℃~25℃です。
他にも下記の場所が適しています。
- 直射日光が当たらない
- 風通しのいい場所
- 温度変化が少ない場所
非常用食料として保存している場合は、空気の入れ替えなどをしない場所に置きがちですよね。
上記のポイントは、他の長期保存できる食品にも当てはまります。
ぜひ一度保存場所をチェックなさってみて下さい。
開封後の保存方法 冷蔵庫
缶詰を開封すると、開封したフタの境目が鋭くて危ないです。
開封した缶にラップをかけただけでは密閉性も低くて、食品にも悪影響です。
食べなかった残りを保存する場合は、別の容器に移して冷蔵庫で保存なさって下さい。
豆知識:缶詰の内側
缶詰は、中身によって内側の状態が違います。
- 肉・魚・野菜・・・缶の内側にコーティングあり
- 果物・・・缶の内側にコーディングなし
缶の内側がコーティングされていない場合は、開封後に缶が酸化して食品にも影響を与える場合があります。
必ず別の容器に移して保存しましょう。
最終的には、”コーティングの有無にかかわらず別の容器に移し替える”と覚えて頂けると幸いです。
開封後の保存方法 冷凍
鯖缶を開封後は、冷凍も可能です。
- 鯖を汁ごとジップつきの保存袋に入れる
- しっかり密閉して冷凍
- 1ヶ月程保存可能
ただし、冷凍した鯖は身がほぐれやすくなります。
そのまま食べるよりも、アレンジするのがおすすめです。
- マヨネーズと和えて、サンドイッチの具に
- パスタの具に
- サラダの具に
- 餃子の具に など
栄養満点の一品になりますので、ぜひお試し下さい!
まとめ
鯖缶の賞味期限について、詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 鯖缶は、賞味期限切れ1~2年は美味しく食べられる可能性がある
- 鯖缶は、製造後半年が食べごろと言われている
- 鯖缶を開封後の日持ちは、そのまま食べるorアレンジして料理するどちらの場合でも2日ほど
- 鯖缶が腐ると見た目、臭い、味が変化する
- 未開封の缶の状態で腐っているかどうかを見分けられる
- 鯖缶は、未開封でも直射日光や湿気などに注意して保存する
- 鯖缶を開封後は、缶から出して冷蔵庫で保存
- 開封後の鯖缶は冷凍可能。アレンジレシピで楽しむのがおすすめ
鯖缶は、骨、皮、血合いを含めて丸ごと食べられます。
骨を形成するカルシウムや、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なので、年齢・性別問わず食べたい食品ですね。
値段が安いのも魅力ですし・・・と思って調べると、高級鯖缶も発見しました。
『No.38』という商品で、パッケージからして高級感があり、”胡椒仕立て”などの個性的な3種類の味が販売されています。
値段はなんと、1缶1200円!
”おもてなし鯖缶”として、注目を集めています。
庶民的な鯖缶を、アレンジレシピも含めて楽しむのも良いですが、たまには非日常の味にチャレンジするのも面白いですね。
今回ご紹介した情報を参考に、これからも鯖缶を楽しんでみて下さい!