我が家の冷蔵庫には、祖母が作ったらっきょうの漬物が眠っています。
自家製のらっきょうは絶品で、お裾分けしてもらったものの・・・あれから数ヶ月。とっくに賞味期限は切れている気がします。
らっきょうの賞味期限って、どれくらいなのでしょうか?
祖母いわく「そうそう腐るものじゃない」そうなので、少し食べてみればいいのでしょうが、やっぱり前もって賞味期限が知りたい!
ということで、今回はらっきょうの賞味期限について詳しく調べてみます。
- らっきょうの賞味期限を徹底調査!市販と手作りでは違うの?
- らっきょうが腐ったらどうなるの?
- らっきょうの正しい保存方法とは?開封後に注意することは?
- らっきょうの塩漬けをご存知ですか?作り方をご紹介
祖母のらっきょうは美味しいのですが、大量にストックがあると思うと、箸が遠のくのが申し訳ないです。
何ヶ月間も甘酢に漬かった状態のらっきょうですが、”漬けすぎると美味しくなくなる”なんてことはないのでしょうか?
もしあるとすれば、美味しく食べられる期限の他に、”食べられなくなる消費期限”も気になるところです。
今回は、らっきょうを食べるだけではなく、自分でらっきょうを漬ける簡単な方法もご紹介します。
生のらっきょうの選び方や処理の仕方なども、ご一緒に確認していきましょう!
目次
らっきょうの賞味期限を徹底解剖!市販品と手作りの違いは?
まずは、市販のらっきょうの賞味期限を調べてみました。
すると、甘酢漬け以外の味が色々あるんですね!恥ずかしながら、知りませんでした。
市販のらっきょうの賞味期限
色々な味のらっきょうがあることを知って、
「漬けるときの調味料によって賞味期限切れになるまでの期間が違うかもしれない」
と思いましたが、調味料に関わらず、下記の期間が一般的でした。
市販のらっきょうの賞味期限
- 我が家の近くのお店で売っているらっきょうは3ヶ月ほど
- インターネット通販のらっきょうは3ヶ月~6ヶ月ほど
*開封後は賞味期限に関わらず、早めに食べることがおすすめされています。
今回は、色々な調味料で漬けたらっきょう漬けを総合して、”らっきょう”という言葉でご紹介していきますね。
らっきょう漬けを販売する場合は、食品表示法などの法律で賞味期限か消費期限を表示することが義務づけられています。
ここで、賞味期限と消費期限の意味を確認してみましょう。
賞味期限と消費期限の正しい意味を確認!
農林水産省では、子ども向けのホームページを作っています。
そちらに、わかりやすい説明がありました。
賞味期限
未開封で保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限のこと。
腐りにくい加工食品に書かれていることが多い。
消費期限
未開封で保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限のこと。
腐りやすい加工食品に書かれていることが多い。
賞味期限や消費期限は、製造者や販売者が決めることになっています。
いくつかの検査をして、余裕を持った期限にするのが一般的で、賞味期限が過ぎてすぐに腐る可能性は低いです。
らっきょう漬けは、【生のらっきょうを加工したもの】&【腐りにくい食品】なので、賞味期限が書かれているんですね!
ここで気になるのが、手作りのらっきょうの賞味期限です。
市販品と同じくらいの期間なのでしょうか?
手作りのらっきょうの賞味期限
祖母のらっきょうのように、自家製のらっきょうには、オリジナルな美味しさがあります!
実際に”手作りのらっきょうを保存したことがある”という口コミを徹底調査しました!
すると意外にも、市販品よりも長い期間食べられるという声が多くありましたよ。
- 常温保存して約1年、美味しく食べている
- 1年過ぎた頃から歯ごたえが悪くなったが、作ってから2年ほどのらっきょうを美味しく食べている
- 冷蔵庫保存で3年はもつ
- 冷蔵庫保存で7年もののらっきょうを食べている
手作りのらっきょうの賞味期限は1年が目安で、その後、食感は落ちるが保存状態が良ければ数年間腐らないようです。
市販品のほうが賞味期限が短い理由は、安全面を考慮して、かなり短めに期限を設定しているからなのかもしれませんね。
市販品、手作りともに、賞味期限がかなり長いことがわかり、ホッとしました。
次に、らっきょうが腐っているかどうかの見分け方も確認してみてから、我が家にあるらっきょうを食べてみたいと思います!
らっきょうって腐るの?腐ったかどうかの見分け方がコレだ!
保存食というイメージが強いらっきょうですが、腐るとどうなるのでしょうか?
腐る原因などもご一緒に紹介していきます。
これが腐ったらっきょうです!
腐ったらっきょうを食べたという口コミを徹底調査しました。
下記のような状態になったら、消費期限が切れたということになりそうです。
見た目
- 漬け汁が黒くにごる
- 漬け汁に炭酸のような泡がたっている
味
- 苦い
- 溶けるくらいに柔らかい
臭い
- 鼻をつく異臭がする
ご紹介したような状態になったら、”消費期限が切れた”と判断してよさそうですね。
消費期限が切れるまでの期間については、詳しい情報はありませんでした。
保存方法によって期限が左右されるため、「確実に〇ヶ月で消費期限が切れる」とは決められないようです。
ちなみに、「らっきょう早く消費したい!」と思って食べ過ぎると、お腹を壊す可能性があることをご存知でしょうか?
豆知識:らっきょうは適量食べましょう!
らっきょうには、硫化リアルという成分が含まれています。
にんにくや玉ねぎのように、香味が強い野菜によく含まれている成分で、食べ過ぎると胃腸に刺激が強いです。
他にも、らっきょうに含まれる豊富な食物繊維は、便秘の原因になることがあります。
食物繊維は、適量食べて、体の中で水分と一緒になることで、便秘の解消になります。
逆に、らっきょうを大量に食べて水分をとると、食物繊維が水分を含んで膨らみ、腸に詰まって便秘の原因になります。
適量食べると疲労回復などの効果があるらっきょうですが、食べ過ぎには、くれぐれもご注意下さいね!
次に、先ほどの口コミでもあったように、【7年もの長い期間食べられる場合】と【腐らせてしまう場合】の違いを知りたいです!
らっきょうが腐るのはなぜ?
らっきょうは、作るときや保存のちょっとした手間を怠ると、腐りやすいようです。
- 清潔な保存容器に入れなかった
- らっきょうに対して漬け汁が足りなかったため、汁から出ている部分のらっきょうに菌がついた
- 漬け汁の塩分不足、過熱不足などで、殺菌効果が弱かった
- 保存環境が悪かった
- らっきょうから余分な水分を抜け切れていなかった
らっきょうを安全に美味しく食べきるためには、作り方の手順を守って、清潔や保存環境にも気をつける必要があるんですね。
では次に、正しい保存方法も確認しましょう!
市販品も手作りも、開封後の保存に気をつけるのがポイントのようですよ。
らっきょうの正しい保存方法とは?常温と冷蔵ならどっちがいいの?
市販のらっきょうのパッケージを確認すると、保存方法にはこう書いてあります。
「直射日光及び高温多湿を避けて下さい。」
「開封後は、賞味期限に関わらず早めにお召し上がり下さい。」
保存場所が特に指定されているわけではないんですね。
我が家を見渡してみると、直射日光&高温多湿を避けられる場所はいくつかあります。
具体的には、どこで、どうやって保存するのがベストなのでしょうか?
らっきょうの保存は冷蔵がベスト!
”らっきょうを長期間保存”しているという声を調べると、常温派、冷蔵派、どちらも多くいらっしゃいました。
ただ、常温派の方々も、「歯ごたえがいいまま長期間保存したい場合は、冷蔵した方がいい。」という意見でした。
歯ごたえに関しては、食べる人の好みです。
歯が弱いなどの理由で、歯ごたえのいい食品を食べられない場合もあると思います。
家族の好みやご家庭の保存環境に合わせて、保存場所を選んでみて下さいね。
常温で保存する場合には、直射日光と高温多湿を避けるという点から、下記のような場所がおすすめです。
- 風通しの良い場所
- 1~15℃くらいの温度が目安
- 温度がなるべく一定の場所
開封後のらっきょうを保存する2つのチェックポイント!
開封後のらっきょうは、保存状態が悪いと、すぐにカビが生えるなどで、食べられなくなることがあります。
たった2つのポイントを守るだけで、開封後のらっきょうも、長期間の保存ができますよ!
1.汁を捨てない
市販品でビニールに入っているらっきょうは、封を開けて、他の容器に移しますよね。
そのときに、汁を捨てないで下さい!
冒頭でもお話ししたように、私はらっきょうを長期保存することで、美味しくなくなるのが不安でした。
「他の漬物のように、味が濃くなりすぎるのでは?」と思ったからです。
でも、らっきょうから水分が出て漬け汁が薄まり、味が濃くなりすぎるということはないようです。
次にご紹介するポイントのためにも、汁と一緒に保存しましょう。
2.漬け汁かららっきょうを出さない
らっきょうが漬け汁から出ていると、その部分に菌が付着して、カビが生えやすくなります。
口が狭い容器に入れるのがおすすめですよ。
手作りのらっきょうをもらうときも、らっきょうが完全にひたるくらいの漬け汁を一緒にもらって下さいね。
最後に、「私も自家製のらっきょうを作ってみたい」と思ったのですが、調べてみると、手順がかなり面倒そうです。
”塩漬けなら簡単にできる”という情報がありましたので、詳しく調べてみました!
らっきょうの塩漬けに挑戦!手間いらずで簡単にできちゃう!
スーパーに行くと、『らっきょう酢』という甘酢が売っています。
他の野菜も漬けることができて、便利な調味料です。
ところが、いざらっきょうを漬けるとなると、かなりの時間と手間が必要なことがわかりました。
「もっと簡単にできないかな?」と調べていたところで出会ったのが、らっきょうの塩漬けです。
らっきょうの塩漬けは、そのまま食べてもいいですが、他の味に変えて楽しむこともできるそうです!
私のような初心者の方でもわかりやすいように、らっきょうの選び方から詳しくご紹介します。
らっきょうの選び方
こんならっきょうを選びましょう!
- 実がふっくらとしている
- 袋に入っているらっきょうの大きさがそろっている
- 芽が伸びていない
らっきょうは生命力が強い野菜です。
出荷されてからも成長し、すぐに芽が伸びてしまうそうです。
芽が伸びていると、芽に栄養がいくことで身の味が落ちます。
なるべく新鮮ならっきょうを選んで下さいね!
生のらっきょうの保存方法
生のらっきょうを買ってきたら、すぐに調理するのがベストです。
すぐに調理できない場合は、先ほどもご紹介した成長と乾燥を抑えるために、すぐに冷蔵庫に入れます。
豆知識:漬ける以外の調理法でも美味しく食べられます!
らっきょうは、ゆり根科の野菜です。
加熱すると、ホクホクとした食感と甘味が楽しめますよ!
個人的には、薄い皮をむいて、天ぷらにするのがおすすめです。
カットして炒めても美味しいので、ぜひお試しくださいね。
塩漬けする前の下ごしらえ
下ごしらえを間違うと、シャキシャキとした食感が楽しめなくなります。
早速確認しましょう!
- 清潔な保存容器を用意する(煮沸しておくのが理想です)
- 水10:塩1の割合で鍋に入れて沸騰させ、火を止めて冷ます
- らっきょうを洗って汚れを落とす
- 熱湯を回しかけて、表面を殺菌する
- 薄皮、芽、根を取って、水気を拭き取る(切りすぎると食感が悪くなるので、必要のない部分だけ切ります)
- らっきょう、赤とうがらし、2.を保存容器に入れる
- 1~2週間ほどで漬かります
らっきょうの塩漬けは、そのまま食べても美味しいです。
さらに、塩抜きをして他の味に変更することもできます!
塩抜きの方法
- らっきょうの塩漬けを保存容器から出す
- たっぷりの水につける
- 冷蔵庫に入れて、1日待つ
- 冷蔵庫から出し、水を何回か変える
- 水をなめてみて、塩味が薄くなったらOK!
塩抜き後は、甘酢、しょうゆ、はちみつなど、お好みの味付けをして楽しんで見て下さいね。
まとめ
らっきょうの賞味期限について調べてきました。
これまではもらうだけでしたが、今回はらっきょうについて、詳しく知ることができました!
ポイントをまとめてみます。
- 市販のらっきょうの賞味期限は3ヶ月~6ヶ月
- 手作りのらっきょうの賞味期限の目安は1年。食感は落ちていくが、保存状態が良ければ数年もつこともある
- らっきょうが腐ると、変色するなどの変化がおきる
- 食感良く長期間保存するには、冷蔵がベスト
- らっきょうの塩漬けは、簡単にできて味の変更も可能
早速、祖母からもらったらっきょう漬けを食べてみました。
冷蔵庫で保存していたこともあって、食感もシャキシャキのまま!
よく漬かっていて、やっぱり絶品でした。
今回は、味付けの変更が可能な塩漬けのレシピも知ることができて、大収穫でした。
次にらっきょうの季節が来たら、ぜひ自分でも作ってみて、子どもたちにも伝えていけるように頑張ります!