バイト面接を辞退すると怒られた！合わないと思った時の断り方

【執筆者：編集部 宇野山萌】

「バイト面接を辞退したら怒られた」という声を聞いて断るのが怖いと悩む人がいますが、必ずしも嫌な思いをするわけではありません。

しかし連絡が遅くなるほどに迷惑をかけて怒られるリスクが上がるので、応募後すぐのバイト面接前か合格後の採用辞退かに関わらず、合わないと思ったら早めに連絡するべきです。

そこでこの記事では、実際にバイト面接の辞退で怒られた人がいるのかどうかや怒られる理由、失礼のない断り方について次のようにまとめます。

相手は会社なので損害賠償を請求されたりもっと怖いことが起こったりしたらどうしようと不安を覚える人のために、リスクについて法律の視点からも解説します。

まずは面接辞退で怒られた人がいるのかどうかや、なぜそんな目に合ったのかを確認しましょう！

バイト面接を辞退して怒られた事例と理由｜面接前後で検証

バイト面接前・後に関わらず、辞退を申し出た結果怒られたという事例は一定数存在します。

	怒られたときの様子
面接前 採用前	・雰囲気が合わないと思って 辞退したら怒られた ・怒られなくても採用側は 腹を立てている場合もある
合格後 採用辞退	・連絡を入れたら説教された ・面接時から威圧感があった

SNS上の口コミを参考に、実際の状況を検証してみましょう。

バイト面接前・応募直後・採用前の辞退でも怒られるケースも

たとえ応募しただけで面接を受けていなかったり、合格かどうかわからない状態だったりしても、辞退して怒られるケースがあります。

たとえばこの人はバイトの面接に行って会社や店舗の雰囲気を知り、合わないと感じて辞意を伝えたところ怒られたそうです。

そういえば昔、バイトの面接に行ったとき、そこの会社が朝礼中だったんだけど、何か軍隊みたいに喝を飛ばしてたから

「すいません。朝礼怖いんで申し訳ないですけど辞退します」

って言ったらメチャクチャ怒られた。
今思えば、怒られる筋合いは微塵も無いんだが。

— 比呂獅子 (@forestoneHiroro) May 13, 2014

また直接説教されなくても、応募者の辞退に面接官が腹を立てている可能性があります。

バイトに応募しといて面接受ける前に辞退とか
採用の連絡した直後に辞退とかなんなんだよ！！！ぶっロコすぞ！

— 蟹のふじま (@Friuli1030) December 7, 2015

面接官側も期待したり時間や労力を割いたりしているので、感情が動くのは仕方がないかもしれませんね。

採用されてから辞退する場合も、同じように怒られるケースがあります。

合格後・採用後の採用辞退でも対応はさまざま

面接後や採用連絡を受けてから辞退して、担当者に怒られたという声は少なからずあります。

バイトやっぱり辞退するって言ったらめっちゃ怒られたーーー！こんなの初めて。ごめんなさい、許してください。

— hana mari (@maaarippp) May 7, 2012

中には面接時から対応が怖かった面接官から説教され、モヤモヤした気持ちを抱える人もいるようです。

先に受かってた方のバイト、条件が厳しかったから辞退の電話入れたら怒られたとゆうか説教された
てか最初から怖かった
いや、申し訳ないとは思ってるけどもうちょっと言い方あるやろ…
知らん男の人やったし見知らぬ人に説教されるこの気持ち
皆さんバイトの面接は条件をちゃんと考慮して受けようね

— う か い ま ゆ (@ukarock_cr8) March 2, 2018

しかしいっぽうで緊張しながら電話をしても、あっさりと受け入れられるケースもあるようです。

バイト面接合格したけど辞退したくて色々調べてたら、めっちゃ怒られたって人が居てビクビクしてたけど、

さっき電話したら
『あ、そうですか。じゃ、また機会があればよろしくお願いします〜。』
って明るい声で言ってくれて優しいなって思った。

— 😈UPR🌸CheliA-ちぇりあ-🌸Streamer🎤 (@CheliA_path99) October 28, 2020

怒られるかどうかは相手の社風や人柄の影響もあるかもしれませんが、応募者側にはどのような原因があるのでしょうか。

タイミングや断り方・失礼な対応が怒られる理由かも

バイトを辞退して怒られるのは、連絡した時の対応やタイミングの悪さが原因かもしれません。

もし自分に合わないと思っても悪口のような言い方は失礼ですし、採用面接は会社・店舗側も時間と労力を割いているので、断るときには「申し訳ない」という気持ちで丁寧に対応しましょう。

さらに連絡が遅れるほど会社側の採用活動も進み、「あなたに決めていたのに」「今さら断られるなんて」と困らせる可能性が高くなります。

辞退の時にひどく怒られるとさらに仕返しがあるのではないか…と怖くなりますが、なにかリスクがるのかも確認しましょう。

バイトの採用辞退で怖いことが起こるか｜損害賠償リスクについて

バイトを辞退して怒られると「罪悪感がつきまとう」「お店に行きづらい」などの心理的な負担はあるかもしれませんが、基本的に不利益を被ることはありません。

バイト面接の辞退と考えられるリスク

起こり得る厄介事	・ほかのバイトを受けるのが怖い ・自分が悪いのではないかと悩む ・お店に行きづらい
基本的に 心配する必要はない	・損害賠償請求される ・さらに嫌がらせを受ける ・絶対に働かなければならない

いくら先方が時間をかけてくれたとはいえ、基本的には損害賠償を請求される心配はありません。

職業選択の自由により原則損害賠償請求される心配はない

アルバイトでも正社員でも、国民には「職業選択の自由」が認められているので、採用や内定の辞退を企業側は拒否できません。

日本国憲法
第三章　国民の権利及び義務
第二十二条　何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

引用元：日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務 第二十二条 | e-Gov法令検索

しかし民法では第627条で退職の自由を、第628条では損害賠償請求について次のように言及しています。

民法で定められている退職について（※1）

第627条	・雇用期間が定められなかったとき いつでも解約を申し入れできる ・申し入れから2週間後に雇用が終了する
第628条	・雇用期間を定めていた場合でも やむを得ない事由があれば契約解除できる ・自由がどちらか一方の過失の場合 相手方に損害賠償の責任を負う

アルバイトの辞退で賠償責任が発生することはまずないと考えられますが、リスクを回避するためには相手方に迷惑をかけないよう極力早く辞退しましょう。

辞退の伝え方がわからず不安な人のために、断り方についても解説するので参考にしてくださいね。

バイト面接の断り方と例文｜合わないと思ったらすぐ断る

バイト面接を辞退するときには、次のようなポイントに注意して断りましょう。

詳細と具体的な例文を紹介します。

ドタキャンやすっぽかしは絶対NG！必ず事前連絡を

面接が決まってからほかのバイト先が決まったり、よく検討した結果「行きたくない」と感じたりしても、連絡せずに面接をキャンセルするのはマナー違反です。

当日のドタキャンも先方の予定に穴を空けることになるので避け、辞退を決めたら迅速に連絡してください。

簡潔で丁寧に、お詫びの気持ちを込めて話しましょう。

メール連絡は必要に応じて｜直前連絡は避ける

先方が希望している場合や、電話したけれど担当者が捕まらなかった時には、メールを活用する場面もあります。

「電話しましたがご不在のため」や「本来なら直接お伺いするところをメールでのご連絡となり申し訳ございません」のような一文を添えると心証がよくなります。

応募や面接時のマナーに不安がある人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

相手に追及された場合に辞退理由をどう伝えるか

もし会社側から辞退理由を追及されたら頑なに隠すのは違和感があるので、角が立たないよう言葉を選んで話しましょう。

辞退理由の良い例・悪い例

良い例	・一身上の都合 ・他社から内定をいただいた ・家族と話し合った結果 就業時間の面で理解を得られなかった ・学業との両立を検討した結果 難しそうだという結論に至った
悪い例	・なんとなく嫌になった ・楽しそうじゃない ・仕事が厳しそうだ

すべて正直に話せばいいというわけではないので、よく検討してくださいね。

結論｜バイト面接の辞退は自由だが対応が悪く怒られた事例もある

バイトの辞退は職業選択の自由で認められていますが、面接前より後・結果が出る前より採用決定後と、連絡が遅くなるほど相手に迷惑をかけます。

辞退して怒られたという声を聞くと電話するのが怖いかもしれませんが、なるべく早く「申し訳ない」という気持ちで丁寧に連絡してください。

雰囲気が合わないと思ってもすべて正直に伝えるのがいいとは限らないので、例文を参考に相手が嫌な気持ちにならない言葉を選ぶといいでしょう。

どこでどんなご縁があるかもわからないので、あなた自身の価値を下げないような対応を心がけてくださいね。