【執筆者:栄養士 今冨るみ子】
キッコーマンの豆乳のカロリーは低くはなく砂糖が入っているものもあるので、飲み過ぎると太るおそれはあります。
しかし、大豆イソフラボンを始め豊富な栄養素を含むので、適量なら毎日飲みたいですね。
そこでこの記事では、キッコーマンの豆乳を上手に飲むために知っておきたいことを紹介します。
キッコーマンの豆乳のこと
- 体に悪いとされる理由
- 美味しく飲める適量
- メリットや栄養
- 料理にも使える
豆乳についてはデメリットも見かけるので、キッコーマンの豆乳を毎日飲むとどうなるの?と疑問に思っている人も参考にしてください。
目次
キッコーマンの豆乳が体に悪いのは誤解 | アレルギーの人は注意
キッコーマンの豆乳を飲み過ぎると体に悪いと考える人もいますが、アレルギーの人以外は大量に飲まなければ大きな問題はないと考えられます。
肥満 | カロリー、糖質の摂り過ぎ |
---|---|
ホルモンバランス の崩れ |
大豆イソフラボンの摂り過ぎ |
下痢 | マグネシウムの摂り過ぎ |
アレルギー | カバノキ科の花粉症の人は要注意 |
砂糖などで味付けされていれば、さらにカロリーが高くなります。
飲み過ぎると太る可能性 | 毎日の適量
豆乳のカロリーは低いわけではないので、大量に飲めば太る可能性はあります。
豆乳の種類によってもカロリーや糖質は違ってきます。
カロリー | 糖質 | |
---|---|---|
おいしい無調整豆乳 | 113kcal | 3.3g |
調製豆乳 | 111kcal | 4.4g |
豆乳飲料 ココア | 122kcal | 11.3g |
- 無調整豆乳…蒸した大豆を絞ったままで味付けしていない
- 調製豆乳…塩や砂糖で飲みやすくしたもの
- 豆乳飲料…調製豆乳にココアや果汁などで味付けしたもの
無調整豆乳と違い、味付けされた調製豆乳やココアや果汁を含む豆乳飲料は、一般的に糖分・カロリーともに高くなります。
牛乳200mlのカロリーはおおよそ120kcalなので、朝の牛乳を豆乳に置き換えてもカロリーはそんなに変わりませんね。
毎日200mlの豆乳を1本飲んでも太るほどではなさそうです。
カロリーが気になる場合は、低糖質の豆乳だと安心して飲めます。
200mlあたり77kcalでずいぶんカロリーが少ないのがうれしいですね。
豆乳の賞味期限や保存法などはこちらで詳しく説明してあります。
詳しくはこの記事をチェック!
豆乳にはカロリーだけでなく、摂り過ぎるとよくないとされる栄養素があります。
女性ホルモンのバランスの崩れについては結論が出ていない
豆乳を摂り過ぎると「ホルモンバランスが崩れる」「発がん性」「男性に対して何らかの影響がある」などと言われることがありますが、今のところはっきりと結論が出ていないようです。(※1)
そのように言われる理由は、豆乳に多く含まれる大豆イソフラボンが女性ホルモンのような働きをするからです。(※2)
おいしい無調整豆乳 | 58mg |
---|---|
調製豆乳 | 45mg |
今のところ豆腐や納豆、煮豆、みそなどの普段の食事から摂る大豆イソフラボンが体に悪いという報告はないようです。
しかし、毎日の飲み物を全て豆乳にしたり、大豆イソフラボンの特定保健用食品と併用すると摂り過ぎになってしまいます。
サプリメントなどで栄養素を摂った時に豆乳を飲みすぎると、栄養過多になってしまい不調が出ることはあるようです。
腸に悪いとされるのはサプリメントでの摂取が影響
豆乳に含まれているマグネシウムは、たくさん飲み過ぎるとお腹が緩くなったり、下痢になったりすると言われています。
おいしい無調整豆乳 | 58mg |
---|---|
調製豆乳 | 45mg |
1日のマグネシウム摂取基準量は18~64歳の男女では1日あたり270~370mgが目安ですので、水やお茶代わりに飲むのでなければ、豆乳が原因での下痢というわけではなさそうです。
これまでは、大量に飲まなければ豆乳は体に悪い影響を与えるわけではないとお伝えしてきましたが、少量でも注意しなければならない場合があります。
アレルギーの人は気をつけて | 初めて飲む場合は少量から
大豆は食物アレルギーを起こしやすい食品です。
- 豆腐や枝豆の摂取による症状
- 豆乳の摂取による症状
最近は豆乳によるアレルギーが増えていると言われています。
主にカバノキ科花粉症の人が豆乳を飲んだ時に発症する確率が高いとされています。
キッコーマンの豆乳は適量を飲めば、体にうれしいメリットがたくさんあります。
キッコーマンの豆乳のメリット | ダイエットや健康作りに
豆乳と言えば大豆イソフラボンが有名ですが、ほかにも様々な栄養素が含まれています。
大豆イソフラボン | 女性ホルモンのような働きをする |
---|---|
オリゴ糖 | 腸の調子を整える |
たんぱく質 | 筋肉を作る |
大豆レシチン | ・細胞膜の形成の主成分 ・脂溶性ビタミンや 必須脂肪酸の吸収を助ける |
サポニン | ・体の酸化を抑える ・体を元気に保つ ・脂肪の蓄積を抑制 |
豆乳は女性にうれしい栄養素が多く含まれています。
更年期の女性におすすめ
豆乳に多く含まれている大豆イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)のような働きをすると言われています。
女性ホルモンが不足する更年期の女性の中には、豆乳で補おうと考える人もいるようです。
#キッコーマン #豆乳 シリーズ。更年期の救世主。
この夏はバニラアイスとはちみつをヘビロテした。秋の新作、かぼちゃと…どら焼き!攻めてるなぁw https://t.co/FcRjvff3bT pic.twitter.com/yNpAB4dpcE— バーグ (@GriffinRosa16) September 15, 2022
また、女性ホルモンのような働きにより、肌にもよい影響があるようです。
豆乳にはほかにもお肌にいい影響がある栄養素が含まれています。
腸が整うことでお肌にもメリットが
豆乳には腸内の悪玉菌を抑え、腸の調子を整えるオリゴ糖が多く含まれています。
豆乳がお肌にいいイメージがあるのは、大豆イソフラボンの働きもありますが、オリゴ糖によって腸の調子が整うことでお肌の状態がよくなることもあるようです。
お肌以外にも女性にうれしい効果がまだあります。
満腹感を得られて食べすぎ防止に
豆乳には、筋肉を作り基礎代謝を上げるたんぱく質が多く含まれており、肥満予防に役立つと言われています。
大豆たんぱく質は、体内での吸収や分解に時間がかかるため満腹感が得られやすいので、その結果痩せることにつながります。
満腹感を得たいなら、大豆の量が多い無調整豆乳か調製豆乳がおすすめです。
豆乳は食べすぎを防止するとともに生活習慣病の予防にも役立ちます。
生活習慣病の予防にも役立つ
豆乳に含まれる大豆レシチンは必須脂肪酸が多く、コレステロールを含んでいないことが特徴です。
必須脂肪酸
体内で作れないので食品からしか摂取できない脂肪酸
大豆レシチンは大豆レシチンは神経伝達物質の材料と言われています。
レシチンが不足すると動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病につながるおそれがあるので、適度に豆乳を摂り入れたいですね。(※4)
豆乳のメリットはほしいけど豆乳を直接飲むのは苦手…とう場合は料理にも大活躍しますよ。
豆乳が苦手でも料理ならおいしく
豆乳は料理に使うとクリーミーになったり、牛乳の代わりに使われることも多いです。
- 辛い麺のスープ
- ポタージュスープ
- グラタン・パスタ
- プリン・ケーキ
担々麺との相性は辛みとクリーミーさが抜群にいいです。
卵と牛乳を使わないフレンチトーストも手軽に豆乳を摂れそうですね。
キャンプの日の朝ごはんは豆乳を使った、やさしくて上品な甘みのフレンチトーストはいかが?😋
外はカリッ!中はしっとり仕上がります✨
卵を使用しないので、浸す時間が少なく手軽に作れちゃいますよ🏕もちろんいつもの朝ごはんにもぜひどうぞ🍳#キッコーマン豆乳
— キッコーマン豆乳 公式 (@kikkoman_tounyu) September 9, 2022
結論|キッコーマンの豆乳は適量なら体に悪いわけではない
- 適量なら毎日飲んでもOK
- 豆乳飲料や砂糖の摂り過ぎに注意
- サプリでの栄養過多やアレルギーの人は気をつける
- 更年期やダイエットにもおすすめ
- 飲めないなら料理に使うのもアリ
キッコーマンの豆乳はカロリーは低くはないので、飲み過ぎると太るおそれがあります。
大豆イソフラボンの特定保健用食品やマグネシウムのサプリメントなどを摂った上で豆乳を飲み過ぎると、栄養過多により体に悪い影響が出る可能性はあります。
アレルギーも多い食品なので、初めて飲む場合は少量ずつ試しましょう。
豆乳には豊富な栄養素が含まれているので、更年期の女性やダイエットしたい人にもおすすめです。
毎日のドリンクや料理に適量を使いましょう。