【執筆者:編集部大室康代】
卵は賞味期限が切れた後1週間程度なら、夏以外の季節で食べられる可能性があります。
しかし、加熱が必要で特にゆで卵は半熟で食べるのは避けましょう。
また、気温の高い夏は腐りやすく食中毒菌が増殖しやすいので、保存方法に気を配る必要があります。
良質なたんぱく質が摂れる卵を、最後まで美味しく食べ切るために下記のことを調べてみました。
卵のこと
- 生食するなら何日可能?
- 生卵が日持ちする理由
- 腐った状態の見分け方
- 冷蔵庫で保存する時のポイント
この記事では、賞味期限切れを生で食べるとどんな危険性があるのか、冷凍するときのワンポイントも載せているので参考にしてくださいね。
目次
卵の賞味期限切れ1週間後は夏以外なら大丈夫|生でなく加熱して
卵は傷みにくい食品に設定される賞味期限が設定されているため、正しく保存してあれば期限切れ後も食べられる可能性があります。(※1)
また、卵は季節によって生食できる期間が異なりますよ。
夏(7~9月) | 16日以内 |
---|---|
春・秋(4~6月、10~11月) | 25日以内 |
冬(12~3月) | 57日以内 |
5日過ぎた生卵を食べたら翌朝ぽんぽんぺいんが止まらなかった
6日過ぎた卵で作った目玉焼きを食べたらなんともなかったやっぱ生で食う時は賞味期限切れのやつ使ったらダメだね( ´灬` )
— 蜜将軍 (@GNXDrive) August 9, 2022
保存状態がわかりませんが、賞味期限切れ5日過ぎた卵を生で食べたら健康被害が出ていますね。
賞味期限切れ2週間・20日過ぎていたら、こちらの記事をチェックしてください。
詳しくはこの記事をチェック!
加熱するより生のほうが日持ちする理由
卵白に含まれる酵素や殻の仕組みによって、生卵は日持ちします。
- リゾチーム:卵内に侵入するさまざまな細菌を殺菌する。卵白に含まれている。
- 殻の気孔:卵の中と外で空気を入れ替えるため無数の穴が開いている。
リゾチームは加熱すると働きが失われるため、加熱後の卵は生の状態より日持ちしないのです。
また、季節ごとに生食できる日にちが違うのは、気温により食中毒菌が増殖しやすくなるからです。
特に注意すべきはサルモネラ菌で、20℃以上になると増殖しやすくなり30~40℃が最も適した温度になります。(※2)
平均気温が低い冬は、流通から家庭で保管するまでに菌の増殖が起こりにくいため、最も日持ちしますが、平均気温が高い夏は特に保存方法を気をつけないと腐りやすいので注意しましょう。
夏は腐ることもある|古い卵の見分け方も
卵が腐った場合は、見た目や臭いで確認できます。
見た目 変色 |
・黄身の色が黒っぽい ・乾燥している ・白身の色が変化している |
---|---|
臭い 匂い におい |
・腐敗臭 ・ツンとした異臭 |
また、古い卵の見分け方は10%の食塩水につけて浮かぶと判断できますが、割って確かめる方法もあります。こちらの記事に詳しく載ってますよ。
詳しくはこの記事をチェック!
卵を食べ切るためには、食中毒にならないよう正しく保存して、なるべく賞味期限が切れない工夫もしましょう。
賞味期限切れになるのを防ぐ卵の保存方法|冷凍時の一工夫も
卵は購入してきたら、必ず冷蔵庫に入れましょう。
冷蔵庫に入れる際、付着した汚れを水洗いすると気孔から雑菌が入るので、ふき取るといいですよ。
常温 | NG(冬でも室温が高い場合があるため) |
---|---|
冷蔵 | ・汚れはふき取る ・パックごと入れる ・なるべく冷蔵庫の奥へ(中段がベスト) ・ドアポケットは使わない ・丸い方を上に |
冷凍 | 加熱後ならOK |
購入時の卵は丸い方が上向きに入っているので、パックごと保管がいいです。
丸い方を上にすると、気室という空気の入った部屋が上にきて、古くなると浮かんでくる黄身が殻にくっつくのを防いでくれるのです。
卵ホルダーを使うと上に物を重ねられて便利ですよ。
冷蔵庫の中段に入れることで賞味期限が見やすいので期限切れを防げますし、ドアポケットより開閉時の衝撃も少なくて済みます。
新しい卵を補充する時は古い方を消費するか、手前に移動しておくといいですね。
釣りの準備してたらめちゃくちゃお腹が痛い!ナウで!
「なにたべたん」って奥さんに聞かれたから「生卵とー」って言ったら賞味期限切れの生卵を食べていた事が発覚!
新しい卵の中に混ぜるなー!
「シール貼ってたし」って言われたけどこんなんノールックで取るわー!色一緒やしー!
ううう…痛い。 pic.twitter.com/LolrFRnzZc— DAI MATSUI (@EG_DAIMETAL) July 15, 2022
もし期限切れになった時は、中までしっかり加熱すればサルモネラ菌も死滅できます。
ゆで卵は半熟ではなくしっかり加熱しよう
期限切れだけでなく、ひび割れした卵も細菌が入り込んだ可能性があるので半熟は危険です。
サルモネラ菌を殺菌するには75℃で1分以上加熱すれば良いので、しっかり固まるまで火を通しましょう。
また、ひび割れ卵は錦糸卵や炒り卵にして冷凍すると日持ちします。
加熱した後冷凍するならマヨネーズを加えよう
冷凍するときは、マヨネーズを卵一個に対して小さじ1/3~1/2程度入れて作ると、パサつかずに解凍後も美味しく食べられますよ。
水分を多く含むだし巻き卵も同じようにして作ると、多少改善しますので試してみてください♪
約2週間程度日持ちしますが、いつまでもおくと忘れてしまうので早めに消費しましょうね。
詳しくはこの記事をチェック!
結論 | 卵の賞味期限切れ1週間後は夏以外加熱すれば食べられる
- 生食できる日数は季節で異なる
- 期限切れはしっかり加熱する
- 腐ると臭いや見た目で判断できる
- リゾチームの殺菌作用と殻の気孔で生卵は日持ちしている
- 基本の保存方法は冷蔵庫で
卵は、夏以外なら賞味期限切れ後1週間経っても、食べられる可能性があります。
食べ方としては、生で食べると健康被害が出る恐れがあるので必ず加熱し、ゆで卵にするなら半熟は避けて、しっかり茹でましょう。
賞味期限切れ後何日食べられるかは季節によって異なり、気温が高い夏は日持ちが短くなるので注意です。
保存方法にも一工夫すると、ひび割れや賞味期限忘れていた…なんてことも防げるかもしれません。
ぜひ参考にしてくださいね。