【執筆者:編集部 藤井祥子】
カシューナッツにカビが生えたらアフラトキシンという毒性の強いカビ毒が発生する可能性があるので食べないようにしましょう。
アフラトキシンは天然物でもっとも発がん性が強く、誤って食べると重大な健康被害を起こすおそれがあります。
カシューナッツのこと
- カビが生えた時の見分け方
- ピンクや黒い点は食べられるのか
- アフラトキシンの毒性
- カビと酸化を防ぐ保存方法
カシューナッツがピンク色だったり黒い点があったりして心配な人や、ナッツの正しい保存方法が知りたい人はぜひ参考にしてください。
目次
カシューナッツにカビが生えたら食べられない
カシューナッツにカビが生えたらアフラトキシンというカビ毒の危険性があるので食べないようにしましょう。
状態 | 原因 | |
---|---|---|
食べられる | ・ピンク ・黒い点 |
皮が残っている |
・カビ臭い ・カルキ臭い |
未成熟のナッツ | |
食べられない | ・青や緑 ・白っぽいふわふわ |
カビ |
カシューナッツにカビが生えているかどうかの判断が見た目でできるようになると安心して食べられますね。
黒カビっぽい黒い点やピンク色はカビではない
カシューナッツがピンクだったり黒い点があるのは、カビではありません。
カシューナッツは殻をむいて販売されているので、製造過程で残った殻や薄皮がピンクや黒い点となって残ることがあります。
こちらはピンク色ですが黒い点だと黒カビに見えるので心配になりますね。
カシューナッツのピンクの部分ってカビですか?#カシューナッツ pic.twitter.com/CLHmUt2lJb
— ゆかくま (@yukakuma_usagi) August 12, 2021
またカビ臭かったりカルキ臭い匂いがする場合がありますが、未成熟のナッツの匂いでカビではないので食べられますよ。
しかし虫食いがあるものや食べてみて苦いものは体調を崩す可能性があるのでやめておきましょう。
食べて肌のかゆみや唇のはれが出た場合は食べないようにしてください。
カビが生える条件とカビ毒の危険性を知っておくと生えないように気を付けることができますね。
カビが生える条件|アフラトキシンに注意
カシューナッツにカビが生えるのは、酸素・水分・栄養があり温度が適温(5~45℃)になったときです。
カシューナッツに生えるカビにはアフラトキシンというカビ毒が発生することがあり、食べると癌になる、死亡するなどのリスクがあるので注意が必要です。
カビが作り出す人体に有害なカビ毒の一種で、その中でもアフラトキシンB1は天然物の中でもっとも発がん性があります。
誤って食べると肝炎による急性中毒を起こしたり、肝がんを発生するリスクがあります。
アフラトキシンは輸入ナッツに多く発見されるため、輸入時に検査され国内に流通されないようになっています(※2)。
しかし開封前にはカビが生えていなくても、アフラトキシンを産生するカビが付着していて開封後にカビが発生する可能性もあるので、カビが生えていたらもったいないですが捨てましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
カシューナッツにカビが生えないように、できるだけ日持ちする保存方法を紹介しますね。
カシューナッツのカビや酸化を防ぐ保存方法
カシューナッツの保存はカビと酸化による劣化を防ぐため直射日光と高温多湿を避けることが大事です。
未開封 | 直射日光・高温多湿を避ける |
---|---|
開封後 | |
・密閉容器に入れる ・20℃以下の冷暗所に置く |
ナッツは脂肪分が多く開封すると空気に触れて酸化し劣化が進みます。
カビと酸化を防ぐ保存方法のコツを知って美味しく食べられるようにしましょう。
保存方法のコツと保存期間の目安
カシューナッツはカビと酸化を防ぐため高温多湿を避け、直射日光のあたらない冷暗所で保存してください。
容器 | ふたができる密閉容器 | 乾燥材を入れる |
---|---|---|
チャック式の密閉袋 | 空気を抜く | |
場所 | 20℃以下の冷暗所 | 冷蔵庫でもOK |
ビンや缶に保存する場合はカシューナッツの上にラップをすると表面積が少なくなるので、空気に触れる面積が少なくなって酸化を遅らせることができます。
冷蔵庫に入れたものを食べるときは、少し固くなっているので常温に戻してから食べましょう。
開封したカシューナッツは少しずつ酸化がすすむので、1~2週間を目安に早めに食べきってくださいね。
小袋になったものなら一度に食べきれるので酸化や劣化の心配がなくおすすめですよ。
結論|カビが生えたカシューナッツは食べられない
- ピンクや黒い点は皮が残っている
- 未成熟だとカビ臭いことがある
- アフラトキシンは発がん性がある
- 直射日光と高温多湿を避けて保存
- 酸化防止に小袋がおすすめ
カビの生えたカシューナッツは発がん性のあるアフラトキシンというカビ毒が発生する可能性があり、食べられません。
カビのように見えるピンクや黒い点は製造過程で残った殻や皮なので食べられます。
またカビ臭い匂いがするものがありますが未成熟のナッツなのでカビが生えているわけではありません。
カシューナッツのカビと酸化を防ぐには直射日光と高温多湿を避けて保存しましょう。
小分けのものを購入すれば一度に食べきれるので酸化の心配がなく長く楽しめるのでおすすめです。