【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
銀杏の殻に黒いカビが生えていれば、中身もカビに汚染されている可能性が高いです。
「洗うと食べられるのでは?」と思わずに捨てましょう。
元々銀杏は、生と過熱状態で色が変化したり独特の風味があったりします。
この記事では、カビかどうかの見分け方を中心に、銀杏の特徴やカビを防止するための正しい保存方法を紹介します。
銀杏のこと
- 殻に黒いカビが生えていれば食べられないのか
- 黄色や薄黄緑、翡翠色に変色するのは安全なのか
- 正しい保存方法
- 日持ち期間目安
生の銀杏を買って保存するのは難しそうだなと敬遠していた方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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目次
銀杏のカビは洗うと食べられるの?カビかどうかの見分け方
銀杏の殻や中身に黒いカビのようなものが見られたら、カビが生えていると考えて食べずに捨てましょう。
状態 | 原因 | |
---|---|---|
食べられる | 中身が黄緑色・翡翠色 | 元々の特徴 |
加熱すると中身が黄色 | ||
食べられない | 殻や中身が黒い | カビ |
明らかな異臭 | ||
生の状態で中身が濃い黄色 | 乾燥や劣化 |
「中身の変色はカビが原因?」と不安になる方もいると思いますが、生の黄緑色から黄色や翡翠色に変色するのは、カビではないため食べられます。
気になる臭いや変色|食べても大丈夫なのか
生の銀杏は、薄黄緑色をしていますが、加熱すると翡翠色や黄色に変色します。
最も新鮮でベストな色は、翡翠色だといわれており、黄色に変色するのは加熱しすぎと考えられています。
こんにちは👋😃
お昼になりました!
今の福岡博多は薄曇りの
空が広がっています!少し面倒なんですが銀杏
ご飯を作ろうと思って
皮を剥いてチンしました!#銀杏#ご飯#面倒 pic.twitter.com/AMt63vZPSp— フルーツ 🇺🇦 (@AVZYgyjlJZnbRKS) November 14, 2021
また、加熱すると少し苦みがあったりねっとりした食感があったりするのは、銀杏の元々の特徴なのでカビが生えて腐っているわけではありません。
殻ムキ銀杏も販売されており、色見もきれいですよ。
ただし、明らかな異臭はカビが生えている可能性が高いです。
殻が黒い場合はカビの可能性が高い!食べられない状態とは
銀杏の中身はもちろん、殻に黒いカビが生えていれば、食べるのは危険です。
なんか台所から異臭がすると思ったら失くした銀杏にカビが生え散らかってた pic.twitter.com/2IdI2F60D3
— しゃめそす (@syamesan527) July 7, 2021
カビの取り方といったものはなく、そもそもカビは洗って落ちるものではないため、すぐに破棄しましょう。
食べてすぐに食中毒のような症状が起きるとは考えにくいですが、カビの産生物であるカビ毒が発生していれば危険です。(※1)
カビ毒とは
目に見えるカビと違って、カビ毒は肉眼で確認できません。また、熱に強い特徴を持ち、加熱しても死滅しません。(※2)
カビ毒を摂取すれば健康被害を引き起こす可能性があるため、少し体調崩すくらいなら大丈夫だと過信せずにカビが生えないように気をつけて保存しましょう。
殻のカビを防止できる保存方法|殻付きならどれがおすすすすめ?
銀杏にカビが生えるのを防ぐためには、高温・乾燥・湿気を避けて保存してください。
常温 | ・通気性の良い場所 ・直射日光を避ける |
|
---|---|---|
冷蔵 | ・新聞紙やペーパーで包んでから 袋に入れて保存 ・または容器に銀杏が浸かるくらいの 水を入れて保存 |
|
冷凍 | 殻付き | 保存袋に入れる |
殻なし | ・加熱してから小分けに保存 ・ラップで包んで保存袋に入れる |
湿気が多いとカビが生える原因になりますし、さらに乾燥しすぎも中身が縮んだり弾力がなくなったりします。
分厚い殻に覆われていても鮮度はどんどん落ちていくため、袋に入れずに放置は厳禁です。
特に常温保存は、部屋の湿度や温度の変動をダイレクトに受けるため、なるべく冷蔵庫または冷凍保存をおすすめします。
正しく保存した場合の日持ち期間|常温・冷蔵庫・冷凍保存
銀杏は鮮度落ちが早いですが、比較的食べられる期間は長く、冷凍保存できるのも利点ですね。
常温 | 約1ヶ月 |
---|---|
冷蔵 | 1~2ヶ月 |
冷凍 | 1~2ヶ月 |
ただ、殻を割ってみて黄色味を帯びていれば劣化し始めている証拠なので、これ以上の保存はしないほうがいいでしょう。
カビや賞味期限については、こちらの記事でより詳しく紹介しています。
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また、殻に付いた水分はカビの原因になるので、冷凍保存した銀杏はなるべくその日のうちに食べ切りましょう。
国産の銀杏も多数販売されています。
はさみで殻を割るのは大変なので、銀杏用の殻割を使うと便利ですよ。
この機会に殻付き銀杏に挑戦された方は、ぜひ正しく保存してなるべく早めに食べ切りましょう。
結論|銀杏の殻に黒いカビが生えたら中身も危険なので捨てよう
- 殻にカビが生えていれば中身も汚染されている可能性が高い
- 加熱すると変色する
- 生の状態で濃い黄色に変色しているのは劣化し始めている証拠
- 常温・冷蔵庫・冷凍保存できる
- 日持ち期間の目安は冷蔵庫・冷凍保存で1~2ヶ月間
銀杏の殻に黒いカビが生えていれば、中身もカビに汚染されている可能性が高いと考えて食べずに捨ててください。
比較的日持ち期間は長いですが、鮮度落ちは早いため、生の状態で濃い黄色に変色していればすぐに食べ切ったほうがいいでしょう。
湿気・乾燥・高温を避けて正しく保存してくださいね。