私の祖母は、秋になると銀杏拾いを楽しみにしています。
いつもおすそ分けしてくれるのですが、あまり食べないまま時間が過ぎてしまいます。
賞味期限も保存方法もよく知らず、殻の色が変わるのをきっかけに捨てることもあります。
”体のあちこちが痛い”と言いながらも、意気揚々と銀杏をおすそ分けしてくれる祖母のために、今回は銀杏を徹底調査してみます!
- 銀杏の賞味期限はどれくらい?殻付き・生など状態別に日持ちをご紹介
- 銀杏は腐るとどうなる?消費期限切れの見分け方をご紹介
- 銀杏の保存は冷蔵庫で。冷凍してもOK!
- 銀杏中毒に要注意!食べてもいい量をご紹介
銀杏について調べてみると、これまで何となく食べていた銀杏について、いくつか疑問がわいてきました。
「銀杏を植えると芽が出る?」、「緑と黄色の違いは何?」などの豆知識も交えながら、楽しくご紹介していきます♪
目次
銀杏の賞味期限はどれくらい?殻付き・生・塩茹でなど徹底調査!
銀杏の賞味期限はどれくらいなのでしょうか?
銀杏の日持ちを、さまざまな状態別に徹底調査しました。
銀杏の状態 | 賞味期限 | 保存の注意点 |
殻付き | 約1ヶ月 | 冷蔵庫 (乾燥に注意) |
生の実 | 約3日 | 冷蔵庫 |
塩茹で | 約2週間 | 冷蔵庫 |
真空パック | 半年以上 | 直射日光を避けて冷暗所で保存 |
冷凍(殻付き) | 半年 | 乾燥に注意 |
冷凍(実) | 2~3か月 | 密閉して |
銀杏は、殻だけを見ても中の状態がわからず、賞味期限切れかどうかが判断できません。
殻を開けてみて実がしぼんでいる場合は、乾燥が原因で劣化した(消費期限切れ)と判断して下さい。
銀杏が劣化すると、他にもさまざまな変化が起きます。
次にご紹介します!
銀杏は腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
私は銀杏が腐ったときに、見分ける自信がありません。
年中食べる食材じゃないですし、元々のにおいが強いので、ちょっと変化を感じても食べるかもしれません。
腐った銀杏の見分け方
銀杏が腐るとどうなるかを知り、食べてもいいかどうかを判断する目安にしたいと思います!
見た目
- 殻や実の色が黒に変色(カビです)
- 実がしぼんでいる
- 生の実が濃い黄色(本来は緑色)
- 殻を開けたら水が出てきた
- 炒った後に薄皮がむけない
におい
- 酸っぱいにおい
- 銀杏特有のにおいが強すぎる
味
- 硬くて食べられない
銀杏は木から落ちた後も生き続けていて、呼吸をしています。
ビニール袋で密閉して保存すると、呼吸から発生した水滴が原因で腐るのが早くなります。
上記の見分け方を参考に、異変を感じたときは食べないで下さいね。
豆知識:そもそも銀杏って何?
銀杏は、イチョウの種子です。
木になっているときは、果肉に包まれています。
果肉が腐ると銀杏が自然に落ち、私たちはそれを拾って食べています。
*ちなみに、果肉は食べられませんのでご注意下さい。
スーパーで買ってきた銀杏を殻のまま植えると、かなり高い確率で芽が出る可能性があるそうです。
イチョウの木はとても大きくなるので、
「ご家庭で楽しむ場合は、”地植え”ではなく”鉢植え”にするといい」という口コミがありました。
盆栽のようなイメージです。
先ほど、”銀杏をビニール袋で保存するとカビの原因になる”とご紹介しました。
ではどのように保存するといいのでしょうか?
次に、正しい保存方法をご紹介します。
銀杏の正しい保存方法とは?冷蔵と冷凍ならどっちがいいの?
銀杏は、新鮮なものを選んで正しく保存しましょう。
新鮮な銀杏の見分け方はこちらです。
- 殻が白くてなめらか
- 実がしっかり詰まっている(殻を振ってコロコロと実が動くのを感じるものはNG)
- 旬は9~11月
旬の時期に、新鮮な銀杏を手に入れて楽しみましょう!
豆知識:銀杏 緑と黄色の違いは?
銀杏の殻を開けると、実が緑の場合と黄色の場合があります。
この違いは新鮮さです。
緑の方がより新鮮で、においが少なくて食感も良いです。
黄色は時間が経った銀杏で、においが強くて味も落ちています。
早く腐るのを防ぐ保存方法は、下記の2点がポイントです。
- なるべく低い温度で保存
- 乾燥を防ぐ
実は、銀杏は殻付きでも実だけでも、冷凍保存がベストです。
とはいえ、”数日中に食べるからわざわざ冷凍したくない”という場合もありますよね。
冷蔵庫での保存方法からご紹介します。
銀杏 冷蔵庫での保存方法
銀杏は、常温ではなく冷蔵庫の野菜室で保存します。
殻付きのままだと1ヶ月ほど日持ちしますが、殻をむくと日持ちが短くなります。
ぜひ次にご紹介する、冷凍で保存して下さい!
銀杏 冷凍方法
冷凍での保存方法は簡単です。
殻付きの銀杏・・・ジップ付きの保存袋に入れ、密閉して冷凍
殻なしの銀杏・・・1回食べる分ずつラップに包み、ジップ付きの保存袋に入れて密閉して冷凍
ここで、銀杏の殻を取る方法とレシピも確認しておきましょう。
銀杏の食べ方とレシピ紹介
銀杏を食べるときに一番面倒なのが、殻を取る下処理です。
電子レンジで簡単に殻を取る方法があるので、ご紹介します。
- 殻の破片が飛び散らないものに、銀杏を入れる(封筒、三角コーナーのネットなど)
- 殻が割れた状態になるまで加熱する(目安は600Wで1分半ほど)
- 殻から実を出す
*参考までに、銀杏の殻をむく専用の道具も販売されています。
取り出した実を、塩茹でしてから冷凍してもOKです。
塩茹で中に薄皮もむけて、便利ですよ!
塩茹での方法
- 殻から取り出した実を鍋に入れる
- 少量の水と塩を入れる
- 火をつけて、鍋を揺らしながら加熱する(薄皮が自然にむける)
*塩茹でしても薄皮が残る場合は、手でむきます。
冷凍した銀杏は、下記のようなレシピで楽しめます。
- 銀杏ご飯
- エビと一緒にガーリック風味の炒め物
- 甘く煮付けて甘納豆風 など
炒め物にする場合は、意外とどんな味にも合います。
シンプルに炒るのも美味しいですが、たまには別の味も楽しんでみて下さいね。
銀杏の保存方法やレシピが分かったのですが、注意して頂きたいことがあります。
「銀杏を食べすぎると中毒になる」ということです。
最後に、銀杏が原因の中毒についてご紹介します!
銀杏の食べ過ぎには要注意!何個までなら食べてもいいの?
戦後の食糧難の時代には、銀杏中毒が多発していました。
今は件数が少なくなりましたが、銀杏で中毒になる事例は無くなっていないそうです。
日本中毒情報センターが出している、銀杏が原因の中毒についての文章を参考に、ご紹介していきます。
銀杏中毒の症状
痙攣、呼吸困難、嘔吐、発熱などの症状が出て、最悪は死亡する場合もあります。
1~12時間で症状が出て、24~90時間で回復します。
中毒になる量
- 子ども・・・7個~
- 大人・・・40個~
上記の量は目安で、実際は体質や普段お持ちの疾患によります。
好きでも多く食べないように、十分注意する必要がありますね。
症状が出たときの対処法
とにかく病院を受診するのが最優先です。
絶対に吐かせないで下さいね。(痙攣を引き起こす可能性があるため)
受診するまでに、医師に伝える情報をまとめておきましょう。
- 食べた量
- 食べた時間
- 症状が出始めた時間
- 症状
数回に分けて症状が出る場合もあるため、入院の可能性もあります。
秋になると独特の味が恋しくなる銀杏ですが、くれぐれも一度に大量摂取しないよう、ご注意下さい。
まとめ
銀杏の賞味期限についてご紹介してきました。
実は、私は銀杏の中毒を知りませんでしたので、今回は中毒の情報を知れてよかったです。
ポイントをまとめてみます!
- 銀杏の賞味期限は、殻付きで正しく保存すると1ヶ月ほど
- 銀杏は、実を殻から出して冷蔵すると日持ちが短い
- 銀杏が腐ると見た目が変化する
- 銀杏は基本的に冷凍するのがベスト
- 銀杏を冷凍しないなら、乾燥しないように低温(冷蔵庫の野菜室)で保存する
銀杏には、ビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは抗酸化作用があり、体の老化防止効果が有名ですね。
小さな一粒に豊富な栄養が含まれているため、大量摂取する必要はありません。
ぜひ適量を守りながら、銀杏を味わって下さいね。