【執筆者:編集部 新山あさひ】
パックご飯は加熱処理によって容器内を無菌にしているため賞味期限切れでも食べられる場合がありますが、半年や1年経過すると見た目は変化がわからなくても劣化している可能性があります。
また一度封を開けると家で炊いたお米と同じように腐ることがあるため、賞味期限に関わらず開封後は早めに消費しなければいけません。
この記事ではパックご飯を安心して無駄なく食べるために、食べられないパックご飯の特徴や正しい保存方法など以下の項目について紹介しています。
パックご飯のこと
- 賞味期限の目安
- 賞味期限切れは食べられるか
- 食べられない状態の見分け方
- 劣化を防ぐ保存方法
ストックしているレトルトご飯を食べても大丈夫か迷っている方や、正しい保存場所を知りたい方に役立つ内容となっているので、参考にしてみてください!
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目次
パックご飯の賞味期限切れ|未開封と開封後の違い
パックご飯は賞味期限切れでも食べられる可能性はありますが、設定されている賞味期限や製造方法が違うため、一概にいつまでなら大丈夫とは言えません。
白米 | 10~13ヶ月 |
---|---|
赤飯 | 6~8ヶ月 |
玄米 |
真空パックのご飯は製造前のお米を殺菌したり、パウチ後に加圧・加熱処理によって殺菌したりして無菌にすることで、防腐剤を使わなくても長く保存できます。
しかし、一度開封すると空気に触れて雑菌が付着し、腐る可能性があるので開封後は早めに食べきってください。
パックご飯に設定されている賞味期限は「おいしさを保障」するものなので、未開封で正しく保存していれば賞味期限を過ぎても問題なく食べられることがあります。(※1)
賞味期限を過ぎても食べられる理由|半年・1年過ぎはNG?
賞味期限は安全係数を使って実際の日持ちよりも余裕をもって決められているため、賞味期限切れ後に食べても大丈夫な場合があります。
レトルト赤飯は白米よりも賞味期限が短く、製造から6ヶ月程度の日持ちが多いです。
これらの商品を例に、賞味期限切れからどれくらいなら食べられるのか、実際に計算して確認してみましょう。
サトウのごはん (白米) |
レトルト赤飯 | |
---|---|---|
設定されている賞味期限 | 360日 | 180日 |
検査で算出された日数 (推測) |
450日 | 225日 |
期限切れ後も 食べられる日数 (推測) |
90日 | 45日 |
このように、賞味期限が切れた後もしばらくは安全性に問題が生じないことがわかります。
ただしこれは未開封で正しい保存方法が守られていた場合に限り、封を開けたあとや直射日光の当たる場所に置いていた場合は品質が損なわれている可能性があるので注意が必要です。
賞味期限切れ2年前のレトルトご飯を食べ終わったから、今日から賞味期限切れ1年前のやつを食べてるけど、やっぱ鮮度や食感が断然美味しい
ありがとう、メーカーの人— スパもん (@spamooo) May 18, 2022
期限切れから2年経ったレトルトご飯を食べた人もいるようですが、賞味期限から半年や1年経過した場合、必ず食べられるとは限らないので早めの消費がおすすめです。
期限切れ後は劣化に注意!開封後は腐ることも
未開封のパックご飯は時間の経過とともに食感が悪くなる、味が落ちるといった劣化が進み、おいしさが損なわれていきます。
また、一度封を開けると雑菌が繁殖してカビが生えたり腐ったりする可能性があるため、変色や異臭があるご飯には注意しましょう。
見た目 変色 |
赤や青紫色に変色する |
---|---|
臭い 匂い におい |
異臭(すえた臭い) |
味 食感 触感など |
・糸をひく ・軟化 ・溶解 |
未開封であればパック内は無菌状態が保たれているので、腐って食べられなくなることはありませんが、劣化するとご飯が硬くなっておいしくなくなります。
温めたご飯の場合、開封後室温(25~37℃)で長時間放置すると細菌が最も増殖しやすく、また色素を生産する細菌に汚染されてご飯の色が変わることがあります。
劣化や腐敗したご飯を食べると食中毒の危険があるため、少しでもおかしいなと感じたときは、残念ですが食べずに処分しましょう。
食べられないお米の特徴は、こちらの記事でも詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
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長期保存が魅力のパックご飯も、保存方法を誤ると味が落ちたり固くなったりなどの劣化でおいしく食べられないので、正しく保存しましょう。
パックご飯の正しい保存方法|未開封は冷凍NG
未開封のパックご飯は常温保存が基本なので、冷凍保存はできません。
常温 | 記載の賞味期限どおり |
---|---|
冷蔵 | 推奨しない |
冷凍 |
パックご飯は、未開封で直射日光や高温多湿を避けた場所で常温保存した場合、商品に記載されている賞味期限まで日持ちします。
冷蔵や冷凍すると品質が保たれないため、おすすめできません。
また一度加熱すると中のご飯は家で炊いたときと同じ状態になり、ふたもはがれやすくなるので、未開封だったとしても開封前と同じようには保存できません。
パックご飯の劣化を防ぐために、保存場所により気を配りましょう。
レトルトご飯の劣化を防ぐ保存場所
レトルトご飯を保存するときは、熱を発する家電の近くやエアコンの風が当たる場所、匂いの強いものの近くを避けて置くと劣化を防げます。
電子レンジや冷蔵庫などの近くに置くと熱の影響を受けて、レンチンご飯がパサパサして硬くなったり風味が落ちたりして品質が落ちる原因になります。
また、匂いが強いものの近くに置くと中のご飯に香りが移るので気を付けましょう。
長く保存できるパックご飯だからこそ、保存場所に気をつけていつでも気軽にできたてを味わってください。
結論|賞味期限切れのパックご飯は劣化する前に食べよう
- 賞味期限は6~13ヶ月程度
- 多少の期限切れなら食べられるが劣化の可能性あり
- 変色や異臭がしたら食べずに処分
- 直射日光を避けて常温保存
- 未開封品の冷凍は容器破損の危険
賞味期限が切れたパックご飯は、未開封であれば食べても健康に問題ないことがありますが、風味や食感が悪くなるのでなるべく早く食べるのがおすすめです。
また、開封後はカビの発生や腐敗の危険があるので、賞味期限に関わらず早めに消費しましょう。
開封前のパックご飯は常温で保存できますが、直射日光や熱の影響を受けず、香りの強いものがない場所に置くと、中のご飯が劣化しにくくおいしさを保てます。
いざという時においしいご飯が食べられるように、上手に保存して便利なパックご飯を活用してください。