【執筆者:管理栄養士 宍戸恵】
真空パックのなめこには賞味期限の記載がなく、未開封であれば冷蔵庫で3日程度が日持ちの目安です。
きのこ類の中でも傷みやすく保存環境によっては腐ることもありますが、冷凍保存も可能です。
なめこの保存期間や、冷凍・解凍方法等を以下の項目に沿って紹介していきますね。
なめこ(真空パック) のこと
- 冷蔵・冷凍保存の保存期間
- 腐るとどうなる?
- 正しい保存方法と解凍時のコツ
- なめこ料理の注意点
買ってから何日もつか気になる人だけでなく、なめこ料理の注意点も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
目次
買ってから何日もつ?なめこ(真空パック)の保存期間
なめこは野菜同様に生鮮食品なので、消費期限や賞味期限の記載がありません。
なるべく新鮮なものを購入し、保存には適温2~5℃の環境に近いチルド室が良いでしょう。
常温 | NG |
---|---|
冷蔵 (チルド室) |
3日程度 (開封後は下処理をしてから 3日間を目安に早めに使い切る) |
冷凍 | 1ヶ月程度 |
開封後の保存方法や冷凍保存についてはこちらを参考にしてくださいね。
ついうっかり,,,と常温で放置したり冷蔵庫でも長く保存していると腐ることがあります。
常温保存はカビが生えて腐ることも|酸っぱい臭いは?
カビや細菌のような微生物は温度・水分・栄養分が発育に適した条件になると猛スピードで増殖します。
常温の環境下では特に傷みやすく、冷蔵庫でも完全に菌の動きを止められません。
菌が増殖して傷んだものは食あたりや食中毒の原因となるので、食べずに処分しましょう。
食べられない 可能性が高い |
傷みはじめのサイン | |
---|---|---|
見た目 変色 |
・全体的にドロドロ として黒い ・軟化して指で潰せる ・未開封で袋が 膨張している |
部分的に黒く 変色している |
臭い 匂い におい |
・明らかな腐敗臭 ・鼻をつく程度の 酸っぱい臭い |
酸っぱい臭い |
味 食感 触感など |
きつい酸味や苦味 | 多少の酸味 |
多少の酸っぱい臭いであればまだ食べられる可能性があります。
乳酸菌の発酵が進んだもので、身体への悪影響はありません。
気になる時は少し洗ってから食べると酸味を抑えやすいです。
しかし他の微生物による腐敗が進むと、品質が劣化して最終的には腐ってしまいます。
古いなめこを購入した場合もすぐに悪くなってしまうので、新鮮なものを選びましょう。
新鮮ななめこの見分け方
真空パックのなめこは袋に入った状態でも新鮮かどうか確認できます。
- 肉厚で傘が閉じている
- 水が濁っていない
- 袋が真空の状態を保ち膨張していない
袋入りではない生なめこでは、ハリや光沢があるものを選んでくださいね。
時にきのこ類は白いカビが付着していることもありますが、気中菌糸と呼ばれるきのこの一部なので食べても問題はありません。
きのこにもカビが生えるのかとググったら、気中菌糸だってさ!!きのこの教科書にそんなの載ってたかな!? pic.twitter.com/QwRaIseYs5
— 理瀬 (@rise617) April 9, 2019
こちらはしめじの場合ですが、気中菌糸はどのきのこ類にも生えるので知っておいて損はないですね♪
購入した時の状態を長くキープしたい場合は冷凍保存し、解凍方法のポイントも押さえて美味しく食べ切りましょう!
なめこ(真空パック)の賞味期限を延ばすには?冷凍・解凍のコツ
開封後は冷蔵・冷凍で扱い方が異なるので注意しましょう。
未開封 | 開封後 | |
---|---|---|
常温 | NG | |
冷蔵 | チルド室に保存 | 下茹でして水気 を切ってから蓋つきの 保存容器で保存 |
冷凍 | ・袋入りのまま保存 ・急速冷凍する (金属トレイで代用可) |
一度に使い切る (折り目をつけて冷凍 すると二等分できる) |
冷凍しても特有のヌメリは失われません。
急速冷凍は冷凍前の状態を保ちやすい方法で、解凍した後もより美味しく食べられます。
冷凍と解凍を繰り返すと品質が劣化しやすい為、一度冷凍したものは再冷凍せず使い切りましょう。
二等分したい時は折り曲げて冷凍するか、箸で真ん中に折り目をつけて冷凍すると使用時にパキッと割れますよ。
料理別の注意点|なめこは洗う?
味噌汁のような鍋料理あれば凍ったまま入れられます。
なめこおろしのような冷たい料理の時は解凍・加熱をしてから食べましょう。
加熱処理がされている水煮缶であればそのまま使用できますが、火を通していないなめこの生食はNGです。
なめこは袋詰めまでの段階でおが粉や不純物が入ってしまうことがあるので、気になる人は軽く水洗いしてから使うようにしてください。
ネットからも購入できますよ♪
なめこは調理後の保存も気を付けたい食材なので、作り置きには気を付けましょう。
味噌汁や作り置きの常温保存は禁物!
なめこを使った汁物や鍋料理はとろみがついている分冷めにくく、付着した雑菌や微生物が増殖しやすい環境となります。
特に煮込み料理で発生しやすいウェルシュ菌は毒素を作り、加熱にも強い菌なので注意が必要です。(※2)
私が昨日お腹壊したの、もしかしたらなめこ汁に発生したかもしれない「ウェルシュ菌」のせいじゃないかと思い始めた…
こないだ存在を聞いたばっかりだったのに、しっかりと保存せず鍋をコンロの上にそのまま置いてただけ…
すぐ玄関だから寒い(多分12℃前後)から大丈夫と思ってたけど、ダメかもね;; pic.twitter.com/hmVkVPB1zk— あさみ. (@asami_takagi) December 17, 2017
対策としてはその日の内に食べ切るか、作り置きする場合は常温で放置せず冷蔵庫へ移しましょう。
冷蔵庫に入れる前はボウルに氷水を張って冷ましたり、底が浅い容器に小分けにすると時短で冷ませます。
なめこの生食や味噌汁についてはこちらの記事で詳しく紹介されていますよ。
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結論 | なめこ(真空パック)は袋のまま冷凍可能!
- 真空パックの状態で冷凍保存可能
- なるべく新鮮なものを購入して
- 腐ったものを食べると食あたりや食中毒の原因に
- 凍ったまま調理が可能
- 作り置きは温度管理に注意
真空パックのなめこはそのまま冷凍保存ができ扱いやすいです。
長く保存できる方法を知っておくと食品ロス対策にもなりますね!
「賞味期限が書いてないけど、いつまで持つの?」と疑問に感じていた人も記事を参考にして、美味しく安全になめこ料理を楽しんでください♪