【執筆者:編集部 対島敬】
市販品の塩漬けや味付けされたザーサイの賞味期限は、未開封で製造日から1年後くらいの日付で設定されている商品が多いようです。
しかし開封後や塩抜き後は、正しく保存しないと腐る可能性があります。
ここではザーサイを美味しく食べ切れるように、賞味期限や保存方法について以下の項目にまとめて解説します。
ザーサイのこと
- 塊(かたまり)・瓶詰めなど商品別賞味期限目安
- 常温保存でも賞味期限が長い理由
- 常温・冷蔵・冷凍保存のコツ
- できるだけ日持ちさせる保存方法
業務スーパーでお手頃価格のザーサイをまとめ買いした人や、塊で買いたくても賞味期限内に食べ切れるか不安な人は、ぜひ参考にしてみてください♪
目次
ザーサイの賞味期限はいつまで?塊や瓶詰めも紹介
ザーサイの賞味期限はメーカーや容器によって異なりますが、未開封で製造日より1年から18ヶ月程度の日付が記載されているものが多いようです。
|
未開封 | 開封後 | |
---|---|---|---|
塩抜き前 塊 |
袋詰め | 12ヶ月程度 | 様子を見て消費 |
調理加工済み スライス |
なるべく早く | ||
瓶詰め | 18ヶ月程度 | 2週間程度 |
ちなみに、生のザーサイは生鮮食品で賞味期限が記載されていないため、状態を見極めて判断しましょう。
塩抜き後や調理加工済みの商品を開封後は賞味期限の日付にかかわらず、なるべく早く食べ切るようにしてください。
塩抜き前のザーサイが開封後も比較的長い期間食べられる状態を保てるのは、塩漬けされた漬物であることが関係しています。
塊なら開封後でも日持ちする理由
塩抜きが必要な塊のザーサイは、成分中13%前後の塩分を含んでいる商品が多いです。(※1)
腐敗菌の多くは塩分濃度が5%以上の環境では生きられないため、開封後も腐りにくくて調理加工済みの味付ザーサイよりも賞味期間が長いと考えられます。
梅干しと同様で理論上はかなり日持ちするはずですが、様子を見ながら早めに消費するよう心がけた方が良いでしょう。
塩と香辛料に漬け込んで発酵熟成する塊のザーサイは、日持ちする代わりに塩辛くてそのままでは食べられず塩抜きが必要になるデメリットもあります。
昔バイト先で塊で買って塩抜きして味付けして出してるザーサイが美味しくて塊をKALDIで見つけたから指定時間塩抜きして食べてみたら口の中干からびるかと思うほど塩っぱくて漫画みたいにペッ!てしてしまったごめん搾菜…こんな食えないから半分は塩っぱいまま保存してもう半分切って再度塩抜きなう… pic.twitter.com/xW3EWFyFKO
— むらさきねこ/留守がち (@chat_viola) June 15, 2020
ただし塩抜きした後や調理加工済みのザーサイは、開封後は美味しく食べられる期間が短くなるので注意が必要です。
塩抜き後や開封後は賞味期限の目安が短くなる
塩抜きした後のザーサイは、塩分濃度による雑菌の繁殖を抑える効果が期待できないため、安全に美味しく食べられる期間が短くなると考えられます。
桃屋の瓶詰めザーサイは、開封後の保存期間は要冷蔵で2週間が目安と推奨されています。
しかし、メーカーの表示がない調理加工済みのものや塩抜きした後は、なるべく早く食べ切るようにしましょう。
それでも食べ切れない時や作り過ぎた時のために、日持ちする保存方法を知って活用してみてください。
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ザーサイが日持ちする保存方法!冷凍保存のポイントも
加工されたザーサイの正しい保存方法は、未開封なら冷暗所に保存し、開封した後は冷蔵庫で保存してください。
種類 | 常温 (冷暗所) |
冷蔵 | 冷凍 | |
---|---|---|---|---|
塩抜き前 | 未開封 | OK (要冷蔵は不可) |
- | - |
開封後 | 不可 | 冷蔵室 | ||
塩抜き後 | 要密閉 | |||
味付き | 未開封 | OK (要冷蔵は不可) |
||
開封後 | 不可 | |||
生 | 要包装 | 野菜室 | 不可 |
生のザーサイは乾燥しないように新聞紙や冷蔵保存用ポリ袋で包むのが日持ちさせるポイントです。
生のザーサイをすぐに食べられないなら、冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。シャキシャキの食感や鮮やかな色が損なわれないうちに美味しく食べてくださいね♪
調理加工済みのザーサイは、未開封と開封後では保存の仕方が変わってくるため注意が必要です。
未開封なら常温保存もOK!開封後は冷蔵庫へ
未開封のザーサイは、瓶詰めや袋詰めの商品も常温保存でかまいません。
製造過程で殺菌処理をしてから密閉されているため、正しく保管していれば賞味期限内に腐ることは考えにくいでしょう。
中身が見える瓶やプラスチックの袋は光を通し、変色や温度変化で劣化しやすくなるので必ず冷暗所で保管してください。
未開封でも商品に表示されている保存方法を守らないと、ボツリヌス菌による食中毒のリスクがあります。(※2)
また塩抜き後や開封後の味付きザーサイは、清潔な密閉容器に移しかえて冷蔵庫で保管し、取り出す際も清潔な箸やスプーンを使ってください。
早めの消費がむずかしい量を買った時やまとめて作り置きしたい時などは、冷凍保存もできますよ。
業務スーパーやセブンの要冷蔵商品も冷凍保存可能
業務スーパーやセブンイレブンなどのコンビニで販売されている味付きザーサイも、すぐに食べ切れない場合は冷凍保存すると日持ちします。
再冷凍できないため、1度で使い切れるように小分けにしたり、薄く平らに広げたりしてラップを密着させ、冷凍保存袋に入れて冷凍庫へ入れましょう。
冷凍してもゆっくりと劣化するため、風味や食感が変わる可能性があります。解凍後は加熱してから早めに食べ切りましょう。
結論 | ザーサイを開封後は早めに食べるか冷凍保存しよう
- 未開封なら賞味期限は1年ほど
- 塩抜き前の塊は塩分が多いため開封後も日持ちする
- 開封後の味付きザーサイは賞味期限が短くなる
- 開封後は冷蔵庫で保存しよう
- 食べ切れない時は冷凍保存も可能
未開封のザーサイの賞味期限は製造日から1年ほどあり、比較的長く保存できる食材です。
開封後は必ず冷蔵保存し、塩抜き後や調理加工済みのものはなるべく早く食べ切るようにしてください。
風味や食感が変わる可能性はありますが、冷凍保存すれば日持ちもさせられますよ。
状況にあわせた保存方法を上手に活用して、ザーサイを無駄なく食べてしまいましょう。