【執筆者:栄養士 佐々木彩】
おかゆ(お粥)が腐ると、腐敗臭やアルコール臭、カビが生えるなどの異常が発生することがあります。
糖分や水分が多いおかゆは雑菌が繁殖しやすい食べ物なので、正しく保存しないとすぐに食べられなくなってしまいます。
そこでこの記事では、おかゆを美味しく・安全に食べるために知っておきたい以下の項目を紹介します。
おかゆのこと
- 腐るとどうなる?
- 保存時に注意したいポイント
- 腐る原因と食中毒のリスク
- 日持ちする冷凍保存の仕方
おかゆを作っても食べきれずに腐らせてしまう人や、作り置きのおかゆが腐っていないか心配な人はぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
おかゆ(お粥)は腐るとどうなる?危険な時の見分け方
おかゆが腐ると、酸っぱい臭いやカビが生えるなどの異変が現れます。
見た目 変色 |
カビが生える |
---|---|
臭い 匂い におい |
腐敗臭 アルコール臭 |
味 食感 触感など |
酸っぱい味 |
高温多湿な場所で保存すると雑菌が繁殖して食中毒を起こす危険性があるので、腐ったおかゆの特徴を覚えておきましょう。
酸っぱい臭いやカビがあれば腐っている可能性大
酸っぱい臭いやアルコール臭がするおかゆは、腐っている可能性が非常に高いです。
甘い香りのアルコール臭は美味しそうに感じるかもしれませんが、雑菌が増えて腐敗している可能性があるので食べないでください!
腐ったといえばお粥も腐ってたので捨てようとラップとったらふんわり甘い良い香りが。少しして気づいた。米は日本酒の原料だったと。発酵してたのネーw今生ゴミ開く度ふんわり良き香りが漂ってくるw
— 葬夜 (@cedar_u_siltra) August 8, 2020
では、どのような場所に保存すると腐ってしまうのか詳しく見ていきましょう。
常温や炊飯器・スープジャーの保温では腐るのか?
雑菌が繫殖しやすい温度は20~50℃と言われています。
常温やスープジャーの保温機能では時間経過で雑菌が繁殖しやすい温度になるので、一晩放置したものは食べないでください。
また、炊飯器の保温機能は約60~75℃が一般的で、雑菌が繁殖しにくい温度帯で保存できます。
しかし、加熱調理に強い菌(主にセレウス菌)の毒素が残っている可能性があるので、長時間保温機能で保存するのはおすすめしません。(※1)
さらに夏場は高温多湿となるため食中毒のリスクが高まります。
食中毒のリスクが高まる夏場は要注意
日本の夏は湿度や気温が高く、細菌が活発に活動する時期です。(※2)
常温に短時間置いただけでも腐敗することもあるので、食中毒予防のためにも清潔な手で調理し、なるべく早く食べるように心掛けたいですね。
美味しいおかゆを長く楽しむためには、正しい保存方法を守ることが大切です。
おかゆを美味しく食べるための保存方法とは
おかゆを日持ちさせる保存方法は、作り置きであれば冷凍がベストです。
保存方法 | レトルトおかゆ | 作り置き | |
---|---|---|---|
未開封 | 開封後 | ||
常温 | 製造日から 12~15カ月 |
NG | |
冷蔵 | NG | 当日中 | |
冷凍 | NG | 1週間以内に 食べきる |
作り置きのおかゆは冷凍させると腐りにくく、1週間程度は日持ちします。
賞味期限が長い市販のレトルトおかゆは常温以外の保存方法だと品質が低下する恐れがあるので、冷蔵や冷凍保存はおすすめしません。
賞味期限切れのレトルトおかゆは大丈夫?冷蔵や冷凍は?
レトルトおかゆの賞味期限が多少過ぎても食べられなくなるわけではありませんが、保管状況によって劣化することもあるため、できるだけ期限内に食べるようにしましょう。
また、レトルトおかゆは一度でも開封すると作り置きと同様に日持ちしません。
開封後は賞味期限ではなく、消費期限として考えて当日中に食べきるようにしてください。
レトルトおかゆを冷蔵庫や冷凍庫で保存すると、でんぷんが老化して水っぽくなり品質が変わってしまいます。
劣化を防ぐためにも、直射日光を避けて温度変化があまりない場所に保存してくださいね!
日持ちさせる冷凍保存のコツ
作り置きのおかゆを上手に冷凍保存するコツは、雑菌が繁殖しないように清潔な容器に入れ、1食分ずつ小分けにして冷凍することです。
容器にいれて粗熱がとれたらすぐに冷凍庫に入れてくださいね。
レンジで解凍するだけで美味しいおかゆを食べられますよ♪
おかゆだけではなくご飯の日持ちも気になる人はこちらの記事もご覧ください。
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結論 | おかゆは腐る前に冷凍保存がおすすめ!
- 腐敗臭やアルコール臭、カビは腐っている可能性大
- 常温放置や長時間の保温はしない
- レトルトや冷凍なら日持ちする
- 冷凍する時は清潔な容器で保存
- 冷凍後は1週間以内に食べ切ろう
おかゆは糖分や水分が多いため、保存方法が悪いと雑菌が繁殖して腐ることがあり、臭いや見た目の変化が起こります。
常温放置や長時間保温するとすぐに腐ってしまうので、夏場は特に気をつけましょう。
日持ちさせるためにもレトルトおかゆや冷凍保存を活用して、美味しいおかゆを楽しんでくださいね♪