手ごろな値段で買えるマーガリンは、パンに塗るだけではなくバター代わりに料理に使うこともあります。
先日コストコに行くと1キロ500円以下で売っていたので、欲しくなりました。でも冷凍でもしない限りは、賞味期限内には使い切れないかもしれません。
今回はマーガリンを冷凍保存してもいいのかを調査して、無駄なく使い切る方法をご紹介していきたいと思います!
- マーガリンは冷凍できるの?冷凍方法を確認
- マーガリンの賞味期限と開封後の日持ちを確認!冷凍したら保存期間が延びるの?
- 冷凍したマーガリンの上手な解凍方法
- 余ったマーガリンを使い切る!大量消費レシピを紹介
マーガリンを冷蔵してしばらく経つと、乾燥と変色で劣化がわかりますよね。開封後は、どれくらいの期間食べられるものなのでしょうか?
子どもの頃から特に疑問なく使っていましたが、製造メーカーからの情報も交えて、正しい使い方を確認してみたいと思います。
使い切れないときのレシピアイディアなどもご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
目次
マーガリンは冷凍保存できるの?正しい冷凍方法を解説!
私はマーガリンと似ているバターを冷凍した経験はあるのですが、調べてみると、マーガリンとバターは全く違う食品でした。
- 原材料:マーガリンは植物性油とさまざまな材料・バターは牛乳の脂肪分だけ
- 作り方:マーガリンは油と材料を混ぜる・バターは牛乳から脂を分離させる など
「マーガリンもバターと同じように冷凍可能」とは考えられないんですね。
マーガリンが冷凍できるかを調べると、製造メーカーからの情報と口コミ情報には違いがありましたよ!
マーガリンは冷凍可能?製造メーカー情報VS口コミ情報
マーガリンの製造メーカーは、「冷凍できない」と情報を公表していますが、口コミなどでは「冷凍保存している」という実体験があります。
まずは、製造メーカーが「冷凍できない」としている理由からご紹介します。
マーガリンが冷凍できない理由
「ネオソフト」を発売している雪印メグミルクのホームページに、マーガリンが冷凍できない理由が詳しく公表されていました。
- マーガリンには水分と油が含まれていて、解凍時に分離する
- 解凍すると水だけが流れ出して、風味が悪くなる
- 特にファットスプレッドは水分が多く含まれているので、冷凍できない
*ファットスプレッドはマーガリンの一種で、油の割合が80%未満の商品です。(日本乳業協会HPより)
マーガリンを保存する最適な温度は5℃前後で、冷凍する他、溶けてしまった場合も元には戻せないと明記されていました。
このほか、複数の製造メーカーなどが「冷凍できない」と情報を公表しています。
次に「冷凍している」という実体験を見てみましょう!
口コミなどから「冷凍している」実体験をチェック!
口コミなどでは、マーガリンを冷凍している実体験が意外と多くあります。
- 基本的には冷凍に向かないけど、早く凍るようにすれば冷凍しても大丈夫
- 小分けにして、ラップに包んで冷凍している
- 冷凍しても固くならない
冷凍には向かないと知っていながらも、「使い切れないので冷凍した」という声もありました。
マーガリンは植物性の油に水分などの材料を加えて、乳化(混ざりあわないもの同士を混ぜること)させた食品です。
製造メーカーからの情報にあったように分離したとしても、「最終的に一緒に口に入れば問題ない」と考える方は冷凍しているようです。
マーガリンの冷凍方法
マーガリンは基本的に冷凍できないのですが、「どうしても食べきれない」など事情があるときは、「風味が落ちる」と分かった上で冷凍するという手もあることがわかりました。
冷凍してもなるべく本来の風味をキープするための保存方法を、ご紹介します。
- できれば1回食べる分ずつラップに包む
- ジップロックなどの密閉できる保存袋に、重ならないように入れる
- 保存袋を平らにして、空気を抜いて密閉
- 早凍らせる方がいいので、金属製のトレーに乗せるorアルミホイルで包む
- 冷凍庫に入れる
- 完全に凍ったら、タッパーなどの保存容器に入れてしっかりフタをして保存(臭い移りを防ぐ)
*解凍方法については、後ほど「冷凍したマーガリンの上手な解凍方法!再冷凍しても大丈夫?」でご紹介します!
ちなみに、「マーガリンをたまにしか使わない」・「1回に少ししか使わない」という方には、初めから小分けにされている商品もあります。
マーガリン&イチゴ、マーガリン&ハチミツなどのパックもあり、賞味期限は長めの6ヶ月でしたので、参考までにご紹介します。
製造メーカーが公表している、マーガリンの正しい保存方法も確認しておきましょう!
マーガリンの正しい保存方法
マーガリンを間違って保存すると、カビが生えるなどで食べられなくなる場合があるそうです。正しい保存方法のポイントは、「温度管理」と「清潔」です!
- 必ず冷蔵で保存する(未開封でも開封後も)
- 使う分を出したら常温に放置せず、すぐに冷蔵庫に戻す
- キレイなバターナイフを使う。使うごとにバターナイフを洗う
- パンくずなどが入らないように注意
- 内ブタや表面に乗っている紙は捨てない
- ファットスプレッドはカビが生えやすいので特に注意
自分の保存方法を振り返ると、間違いばかりでした。バターナイフを入れっぱなしにしていますし、パンくずが多少入ってもそのままです…。
最後まで使い切れるように、正しい保存方法も守っていきたいと思います!
次に、マーガリンについて正しい情報をもう少し掘り下げてみたいと思います。本来の賞味期限や開封後の日持ちをチェックしてみましょう!
冷凍した場合の保存期間の目安もご紹介します。
マーガリンの賞味期限をチェック!開封後や冷凍した場合の日持ち期間はどれくらい?
「マーガリンが目に見えて劣化しない限りは、賞味期限を気にせず使っている」という方も多いと思います。
また冷凍して小分けにすると、本来の賞味期限が分からなくなってしまいますよね。
いくつかの商品をピックアップして、賞味期限などの情報をご紹介します!
マーガリンの賞味期限&開封後の日持ち期間
市販のマーガリンは、賞味期限がどれくらいなのでしょうか?スーパーやコンビニで手軽に買える商品から、通販でしか見かけないような商品まで調査してみました。
商品名など | 賞味期限 | 引用元 |
雪印メグミルク バターのようなやわらかソフト(チューブタイプ) |
180日 | 通販HP |
雪印メグミルク ネオソフト |
240日 | 通販HP |
創健社 発酵豆乳入りマーガリン |
8ヶ月 | 通販HP |
マリンフード はちみつシュガーバターブレンドマーガリン |
8ヶ月 | 通販HP |
コストコ Nuttelex |
10ヶ月ほど | 紹介記事 |
*全て冷蔵品です。
表でご紹介した他にも、無塩・トランス脂肪酸フリーなどさまざまな商品があります。マーガリンは、味や成分のバリエーションが豊富な点が魅力ですね。
表でご紹介した賞味期限は、「未開封で保存方法を守った場合の期間」です。(農林水産省のホームページより)
未開封であれば賞味期限切れになっても食べられる可能性はありますが、時間が経つ程に風味が落ちるので、期限内に食べ切るようおすすめします。
開封後は賞味期限まで日持ちしないのが一般的なので、開封後の日持ちも確認してみました。
マーガリンを開封後の日持ちをチェック!
マーガリンを開封後の日持ちは、製造メーカーなどから詳しく公表されていない場合もありました。
- 雪印メグミルク:なるべく早めに
- マリンフード:1ヶ月が目安だが、確実に保証はできない など
冷蔵庫を開閉する時の温度変化の影響、マーガリンを清潔に保てているか、フタをしっかり閉めているかなどで、冷蔵庫で何日もつかは変わります。
開封後の冷蔵での日持ち期間は、マリンフードが公表している1ヶ月を目安にして、なるべく早く食べ切るのがベストと考えておいた方がよさそうですね。
スーパーやコンビニなどでは、さまざまなサイズのマーガリンが売っています。ご家庭の使用頻度に合わせてサイズを選びましょう!
開封後の日持ちが保存環境に左右されるということなので、やってはいけない保存方法もチェックしておきます。
こんな保存方法はNG!
- 買ってきて未開封で常温放置(溶けて分離する)
- 開封後、使った後に出しっぱなし(雑菌がつく、溶けて分離する)
- 冷蔵庫でにおいの強い食品が近い場所に置く(臭い移りで風味が悪くなる)
- パンくずなどが入っても取り除かない(冷蔵庫に入れておいてもカビが生える)
先ほどご紹介した「冷蔵庫での正しい保存方法」を参考に、劣化を早めないよう注意しましょう!
マーガリンを冷凍したら保存期間はどれくらい?
マーガリンは本来冷凍に向かない食品なので、「冷凍庫で何日もつか」は明確な情報がありません。
ただし、家庭で食品を冷凍する場合の冷凍期間は一般的に1ヶ月程なので、2週間~長くても1ヶ月を目安に使い切りましょう!
*マーガリンが使いきれないときの大量消費レシピを、後ほど「余ったマーガリンを使い切るには?大量消費する方法を紹介!」でご紹介します。
また、マーガリンが一番いい状態なのは、”買ってすぐ”です。
1ヶ月程たってから「しょうがなく冷凍」するよりも、なるべく買ってすぐに冷凍するほうが、風味を保てる可能性があります。
マーガリンの冷凍について、詳しい情報がわかりました。
「未開封でも開封後でも冷蔵庫で保存」という基本を忘れず、本来の味がキープできるよう注意して保存していきましょう!
次に、冷凍した場合の解凍方法をご紹介します。なるべく美味しく食べるには、何かコツがあるのでしょうか?
冷凍したマーガリンの上手な解凍方法と使い方!再冷凍しても大丈夫?
冷凍したマーガリンを解凍すると、「水分と油の分離・風味が落ちるなどの問題が出る」とご紹介しました。
それでも、私がコストコで発見したように”大容量で安い商品”を見つけると、つい買ってしまうこともありますよね。
マーガリンを冷凍した場合の解凍方法は、下記の2パターンです!
解凍と冷凍を繰り返すと、風味が劣化する他に雑菌の影響などで食中毒の危険性も高まるので、再冷凍はしないで下さいね。
- 凍ったまま料理に入れて自然解凍
- 冷蔵庫にうつして自然解凍
常温や電子レンジ解凍をして時間短縮したくなりますが、風味の劣化が避けられなくなるのでおすすめしません。
水分の分離が気になる場合は、煮込み料理やパスタなどに使うと良いですね!
余ったマーガリンを使い切るには?大量消費する方法を紹介!
「マーガリンが食べきれないけど冷凍したくない」、「冷凍したけど食べ切れなかった」などの場合には、大量消費レシピを活用してみて下さい!
「バターの代用にする」と考えると、使い道が広がります。
お菓子作り
お菓子にバターを入れるのは、風味を加える他に、脂の力を利用して生地を滑らかにする、焼きあがったときに水分の蒸発を防ぐなどの理由です。
マーガリンにも油は含まれているので、十分に代用できますよね。
クッキー、マフィン、パンなど、普段は無塩バターを使うようなレシピでも、マーガリンの味によって入れる量を加減すればOK!
バターのようなコクはでませんが、逆にバターのまったりとした味わいが苦手な方なら、マーガリンの方が美味しく仕上がります。
料理のソース
ホワイトソース、パスタソースなど、料理の仕上げにコク出しをしたい場合にも使えます。
お菓子と同じく香りがひろがるほどのコクは出ませんが、マーガリンにも乳が使われているので、あっさりとしていながらもバター風に仕上げられますよ♪
気になる!トランス脂肪酸について
マーガリンを料理に使うときに、トランス脂肪酸が気になる方は多いと思います。
トランス脂肪酸とは?
油を加工したときにできる物質で、食べ過ぎると心臓病のリスクが高まるなど健康被害が出ると言われています。
「マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれていて、体に悪い」と言われ続けてきました。
「マーガリンには健康被害が出るほどの量は含まれていない」などの声もありますが、消費者の声や健康志向の高まりから、最近ではトランス脂肪酸オフ・トランス脂肪酸フリーのマーガリンも販売されています。
下記のような商品が通販でも購入できるので、ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
マーガリンが冷凍できるかを調査し、安全に・美味しく食べ切る方法をご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- マーガリンは冷凍できるが、基本的には冷凍に向かない
- 冷凍した場合の明確な保存期間は不明だが、2週間~最長1ヶ月を目安に食べ切るのがおすすめ
- 冷凍したマーガリンは、そのまま料理に使うか低温で自然解凍する
- マーガリンは、バターの代用としてさまざまな料理に使える
- マーガリンのトランス脂肪酸が気になる場合は、トランス脂肪酸オフやフリーの商品もある
マーガリンは、水分の分離や風味の劣化が起きる可能性も考えた上で、小分けにしてなるべく早く凍らせましょう。
また開封後は賞味期限まで日持ちしないのが一般的なので、買うときのサイズを考える他、料理にも活用して早めに使い切って下さいね。
マーガリンはトランス脂肪酸フリー・カロリーオフなど好みでさまざまな商品が選べる上に、バターよりも手軽に買える値段です。
我が家を含め、常備しているご家庭は多いのではないでしょうか?今回ご紹介した情報を参考に、正しく保存して無駄なく食べ切っていきましょう!