先日、義母に3歳の息子を預かってもらったときのこと。
迎えにいくと調度パンを食べていて、息子が楽しそうに自分でマーガリンを塗っていました。
「よかったねー。自分で上手に塗れるんだー」と言いながら、ふとマーガリンを見ると、賞味期限が切れているではありませんか!
1週間程度でしたが、乳製品だしさすがにまずいと思い「これ、賞味期限が切れてますよ」と言うと、「知ってるわよー。マーガリンは大丈夫、大丈夫」と義母。
「そうなの? マーガリンはとはどういうこと??」と疑問だらけになったため、賞味期限切れのマーガリンはいつまで食べても大丈夫か調べてみました!
- 賞味期限が切れたマーガリンはいつまで食べても大丈夫?
- 開封前と開封後でマーガリンの賞味期限は変わる?
- マーガリンはどうなると腐っているの?
- マーガリンは常温で保存しても大丈夫?
- マーガリンの正しい保存方法はコレ!
- マーガリンを長く日持ちさせるコツ
- マーガリンは冷凍庫で保存できる?
正直、私もそこまで細かく気にするタイプではありませんが、子どもにはよくないかもしれません。
上記のポイントに絞って、一度詳しく調べておこうと思います。
目次
マーガリンの賞味期限切れはいつまで食べられる?開封後と未開封で違うの?
そもそも、食品に表示されている期限表示は2種類あることをご存知でしょうか?
それは、賞味期限と消費期限です。
賞味期限と消費期限の違い
- 賞味期限…美味しく食べられる期限のこと。比較的傷みにくい長持ちする食品に表示されています。
- 消費期限…品質が変わらずに安全に食べられる期限のこと。生ものなど、傷みやすい食品に表示されています。
同じようで、ちょっと意味合いの違う表示期限。
マーガリンには賞味期限が記載されているため、賞味期限が切れたからといってすぐに食べてはいけないという意味ではないのです。
賞味期限が切れたマーガリンは食べても大丈夫?
マーガリンやバターのような油脂類は、腐ったり酸化したりしにくい性質を持っています。
そのため、適切な保存方法を守っており、未開封であれば、賞味期限切れ1ヶ月程度なら問題なく食べられるという情報があります。
3ヶ月でも何の問題もなく食べられたという人もいますが、各メーカーではお勧めしていませんので、見た目やニオイを確認して自己責任で試すようにしてください。
ネットで検索すると、半年や1年過ぎたものでも食べられるという情報も多数出てきますが、さすがにそこまで過ぎていると品質が劣化している可能性が高いため、食べない方がいいでしょう。
本来であれば、開封後はなるべく2週間以内、長くても1ヶ月以内に食べ切ることをおすすめします。
そして、賞味期限や消費期限は、明示されている保存方法を守り、未開封の場合に限るものですので注意しましょう。
マーガリンは腐らないって本当なの?常温で保存しても大丈夫?
賞味期限切れ2週間程度なら食べても問題ないことがわかったマーガリンですが、では絶対に食べてはいけない腐った状態は判断できるものなのでしょうか?
腐ったマーガリンはどうなるの?
マーガリンは、基本的には腐りにくい食品と言われています。
そのため、適切な保存方法をしていれば、目で見て腐っていると判断できる状態にはなりにくいでしょう。
マーガリンの表面が黄色くなっていることがありますが、これは乾燥が原因で起こる現象なので食べても問題はありません。
スーパーなどで販売しているマーガリンには、必ず薄い紙のようなシートが入っていますよね。
これは乾燥防止のためのものなので、黄色くなるのを防ぎたい場合には、使い切るまで捨てずに使用することをおすすめします。
マーガリンにはカビが生えることがある
よほどのことがない限り、冷蔵保存しているなら腐った状態にはならないマーガリンですが、食べられなくなるほかの現象があります。
それは、カビ!
マーガリンの融点は約30℃です。しかし30℃以下だったとしても、長時間常温などで置いておくとどんどん溶けてきてしまいます。
こうして溶けたマーガリンは乳化が崩れて品質が悪くなるだけでなく、風味や食感が悪くなって、油が酸化して臭うようになってしまいます。
さらに、一度溶けてしまうと水滴となり、それがカビの発生の原因になることもあるのです。
マーガリンのなかに、ほんの少しでもカビが発生してしまうと、見えていない部分にもカビの根が広がっている場合があるため食べることはできません。
たとえ冷蔵庫で保存していたとしても、結露などでカビが発生する可能性はあります。
以下の項目で紹介するマーガリンの正しい保存方法を確認して、マーガリンにカビを発生させないように気をつけましょう。
マーガリンの正しい保存方法!長く日持ちさせるコツとは?
みなさんは、マーガリンをどこで保存しますか?
私もそうですが、通常は購入してすぐ冷蔵庫に入れておきますよね。
果たしてその方法が正解なのか、確認してみます!
マーガリンは冷蔵保存が最適
マーガリンは、未開封でも開封後でも10℃以下の冷蔵庫で保存するのが一番適切です。
マーガリンのパッケージには、たいてい「要冷蔵・10℃以下」の文字が書かれています。
しかし、温度が低過ぎても分離して品質が劣化してしまうので、半凍結・微凍結状態まで冷却して保存するパーシャルや、凍結寸前で保存するチルド室では保存できません。
温度以外に気をつけるポイント
マーガリンを使う時、バターナイフやスプーンなどで救い出す方は多いかと思います。
そのあと、どうしていますか?
私はバターナイフをそのままケースにセットして、冷蔵庫で保存していましたが、じつはそれではダメなんだそうです!
バターナイフやスプーンなどの金属を容器内に入れたままにすると、パンくずなどが入ってしまいカビや雑菌が増える原因になってしまうことがあります。
また、ケースに隙間ができてしまうことで、冷蔵庫内のほかの食品のニオイが移ってしまったり、酸化を進めてしまうことも。
面倒でも、一度使ったバターナイフやスプーンはケースに入れず、綺麗に洗ってから次回使用するようにしましょう。
また使い終わったら、容器内に入っているシートや紙はそのままかぶせておき、蓋をしっかりと閉めてすぐに冷蔵庫に入れることが大切です。
- パンくずなどが入らないように注意する
- 毎回、綺麗なバターナイフを使用する
- マーガリンのケースの蓋はしっかり閉めて、使用後はすぐに冷蔵庫に保存する
- もともと入っているシートや紙は最後までそのまま使う
マーガリンを使用する時は、これらのポイントを確認して適切な保存方法を守っていきましょう。
マーガリンを長期保存したい!冷凍庫で保存してもいいの?
各メーカーのHPを確認すると、賞味期限に関わらずマーガリンは開封後、2週間〜1ヶ月程度で食べ終わることが望ましいと書かれています。
でも、出かける予定や仕事が忙しいなど、必ずしも予定通りに食べ切れるものでもありませんよね。
マーガリンを長期保存するには?
開封してしまったマーガリンを食べ切れそうにない場合、どのように保存するとよいのでしょうか?
まず思いつくのが冷凍庫での保存ですが、じつはマーガリンは冷凍保存には向いていない食品なのです。
小分けにして冷凍することは可能ですが、解凍する時に油と水分が分離してしまいます。
乳化状態が崩れてしまうため、独特のクリーミーな口当たりが失われ、油っぽいどろっとした液体のようになり、美味しくありません。
食感や風味が悪くなり、本来のマーガリンとしての楽しみ方はできなくなってしまうのです。
また、一度解凍したマーガリンからは水分がにじみ出てしまうため、カビが生える原因になります。
一旦カビが生えてしまったものは食べないほうが安全です。
そのため、マーガリンはもちろんのこと、特にファットスプレッドは水分が多いので、冷凍保存はおすすめできない食品と言えます。
ちなみに、乳脂肪分が80%以上含まれるバターは冷凍保存することができます。
解凍する時に最高にいい香りがするため、小分けにして冷凍しておくと長期間美味しく食べられるんですよ。
まとめ
バターと違ってマーガリンは長期保存に向いていない食品だったんですね。
安売りだからといってたくさん買ったりせず、使いきれる量を購入するようにしようと思います!
では、今回のポイントをまとめていきます。
- 賞味期限切れのマーガリンは、2週間〜1ヶ月程度なら問題なく食べられる。
- 3ヶ月以上賞味期限の切れたマーガリンを食べる時は、見た目やニオイを確認して自己責任で食べる。
- 半年以上賞味期限の切れたマーガリンは食べない方がよい。
- マーガリンは、一度溶けてしまうとカビが生えやすくなる。
- マーガリンは、未開封でも開封後でも10℃以下の冷蔵庫で保存する。
- マーガリンを、パーシャルやチルド室、冷凍庫では保存しない。
- バターナイフやスプーンをマーガリンの容器に入れたまま保存しない。
パンと一緒によく食べているマーガリンですが、じつは知っているようで詳しく知らなかった食品でした。
これからは、賞味期限が切れてしまったからといってすぐに捨てるようなことはせず、きちんと自分の目でチェックしていきたいと思います。