みなさんは羊羹とういろうをどうやって保存していますか?私は一度にたくさん食べられないので、必ず余ってしまい困っています。
ゆっくり食べたいので、冷凍して日持ちを延ばせれば嬉しいのですが…どうなのでしょうか?
今回は、羊羹・ういろうは冷凍保存できるのかを調査して、無駄なく食べ切る方法をご紹介していきたいと思います。
- 羊羹・ういろうは冷凍できる?美味しさをキープできる冷凍方法と日持ち期間を紹介
- 羊羹・ういろう有名店の賞味期限をリサーチ!冷凍のタイミングはいつがベストなの?
- 冷凍した羊羹・ういろうの上手な解凍方法とは?
- 羊羹・ういろうのアレンジレシピを紹介
先日、伊勢に住んでいる親せきが『虎屋ういろ』の生ういろうを送ってくれました。「羊羹で有名な『とらや』かな?」と思ったのですが、全く違うお店で、地元の有名店だそうです。
珍しいお菓子を頂いて喜んだものの、「消費期限:翌日」という表示を見つけてギョッとしました。まさに冷凍しなければ食べきれません!
冷凍後に美味しく食べるための解凍方法やアレンジレシピも調査していくので、早速ご一緒に確認していきましょう!
目次
羊羹・ういろうは冷凍できる?保存方法や賞味期限も教えます!
はじめに、「羊羹とういろうは何が違うの?」と疑問をお持ちの方も多いと思います。実は、材料も作り方も全く違うお菓子です。
原材料 | 作り方 | |
羊羹 | 主に小豆 | 小豆を煮て寒天で固める |
ういろう | 主に米粉 | 米粉を練って蒸す |
羊羹とういろうが冷凍保存できるのかを口コミなどで調査したところ、「実際に冷凍して食べている」という方がたくさんいらっしゃいました。
羊羹
- 開封すると劣化が早いけど、冷凍すれば日持ちが延びるのでゆっくり食べられる
- 凍らせると食感がモチモチ・さっぱりした甘さになって美味しい
- 冷蔵庫で冷やすより冷凍の方が断然おすすめ
- 水羊羹は冷凍のまま食べるのが美味しい。解凍して食べると美味しくない
ういろう
- 冷凍できるけど食感が悪くなる
- 冷凍できるから、賞味期限が短くても買い置きして食べている
- 上手に解凍すれば、できたてのように美味しく食べられる
羊羹は、水羊羹以外は問題なく冷凍できるとの実体験がほとんどでした。ういろうの冷凍は、好き・嫌いが分かれるようです。
水羊羹が解凍後に美味しくないのはなぜ?
羊羹のように砂糖をたっぷり使っているお菓子は、冷凍してもカチコチにはなりません。
「水ようかんを冷凍してそのまま食べるとアイスのようで美味しい。おすすめ!」という口コミが多数ありました。
ところが、「完全に解凍すると食感が悪くなって嫌」という声も多数あります。
凍らせた水羊羹の食感が悪くなるのは、寒天が水分を保っておく力が弱い性質だからです。
水分を多く含んだ水羊羹は、冷凍しなくても時間が経つと水分が流れ出てしまいます。
冷凍すると水羊羹に含まれる水分が一旦凍って解凍と同時に流れ出る分、スカスカの状態になって食感が悪くなります。
水羊羹は冷凍できますが、凍ったまま食べるようおすすめします。練り羊羹・蒸し羊羹は問題なく冷凍可能です。
羊羹・ういろうの正しい冷凍保存方法
羊羹・ういろうの冷凍は、表面の乾燥と臭いうつりを避けるのがポイントです!
保存方法
- 1回食べる分ずつにカットする
- 1切ずつラップに包む(なるべく密閉して)
- ジップロックなど密閉できる保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉する(さらにタッパーに入れてもOK)
- 冷凍庫に入れる
手作りの羊羹・ういろうも常温では日持ちしませんが、冷凍すると常温よりも長期保存が可能になります。
一切れずつ個包装されている商品の保存
開封せずにそのまま冷凍してOKです。
一本丸ごと包装されている商品の保存
解凍したときに一度に食べ切る場合は、開封せずにそのまま冷凍してOKです。
一度に食べきれない場合は、開封して上記でご紹介した方法を参考に冷凍なさって下さい。
一度解凍した羊羹・ういろうは、再冷凍すると劣化します。冷凍庫から出し入れする際の温度変化によって表面に水滴が出て、カビの原因になる危険性もあるので、十分にご注意下さい。
*無事に冷凍したら、次に気になるのは解凍方法ですよね。後ほど「冷凍した羊羹・ういろうの正しい解凍方法!電子レンジを使ってもいいの?」でご紹介します。
賞味期限の目安と冷凍後の日持ち期間
羊羹・ういろうの一般的な賞味期限と、冷凍後の日持ち期間を比較してみましょう!
羊羹 | ういろう | |
賞味期限(開封前) | 数日~1年ほど | 数日~1ヶ月ほど |
常温での日持ち(開封後・手作り) | 長くて2~3日 | |
冷凍後の日持ち | 最長1ヶ月 |
和菓子の中でも糖度の高い羊羹は、未開封で極端に悪い保存環境に置かなければ、長期保存が可能ですね。
ただし開封後は気温や湿度の影響を受ける上に雑菌がつく可能性もあって、賞味期限に関係なく劣化してしまいます。
しっかり密閉して冷凍すれば、無駄に劣化させず雑菌の増殖も抑えられるので、羊羹・ういろうどちらも最長1ヶ月は美味しく食べられますよ♪
1ヶ月以上冷凍したらどうなるの?
冷凍して1ヶ月を過ぎても、正しい方法で保存していれば”急激に腐る”なんていうことはありません。
ただし家庭用の冷凍庫は開閉時の温度変化が食品への影響も大きくて、冷凍していても劣化は少しずつ進んでいます。
冷凍やけや臭いうつりで本来の美味しさが落ちていくので、1ヶ月を目安に食べ切るのがおすすめです。
次に、羊羹・ういろうの賞味期限をもう少し詳しく調べてみたいと思います。
お店によって期限が違いますが、どのタイミングで冷凍するのが一番美味しさを保てるのでしょうか?
全国の有名店をご紹介するので、お取り寄せを検討している方もぜひ参考になさってみて下さい!
期限切れになりそうなら冷凍保存がおすすめ!羊羹・ういろうの賞味期限一覧
羊羹とういろうは賞味期限が長い商品も多いので、賞味期限を忘れる前に冷凍したいですよね。
冷凍するベストなタイミングをご紹介して、羊羹・ういろうで有名なお店が賞味期限をどのくらいの期間に設定しているのかもチェックしてみます!
羊羹・ういろうを冷凍するのはいつがベストなの?
羊羹やういろうが一番美味しいのは、手に入ったときです。賞味期限が長い商品であっても、少しずつ味は落ちていきます。
新しい商品を冷凍する方が当然美味しさも保てるので、手に入ったら早めに冷凍するのがベストです!
具体的には、開封して2~3日で食べ切れない分はすぐに冷凍してしまいましょう。
お取り寄せ情報!全国の羊羹・ういろうの賞味期限を紹介
通販でお取り寄せ可能なおすすめのお店も交えて、羊羹・ういろうの有名店をご紹介します。
お店によって賞味期限がさまざまなので、用途に合わせて選んでみて頂けると幸いです。
店名など | 賞味期限 | 引用元 |
伊豆柏屋 一口栗羊羹 |
常温:4日 | 通販HP |
むら山 本練り羊羹 |
常温:3ヶ月 | 通販HP |
銀座千疋屋 フルーツ羊羹 |
常温:365日 | 通販HP |
新宿中村屋 栗・小倉・練り詰め合わせ |
通販HP | |
とらや 小型羊羹 |
通販HP |
店名など | 賞味期限 | 引用元 |
伊勢虎屋ういろ 虎ういろ |
消費期限:常温翌日 | 公式HP |
三松宇いろう 青島ういろう |
賞味期限:常温7日 | 公式HP |
本多屋 山口ういろう |
賞味期限:常温25日 | 通販HP |
あわや 棒ういろう |
賞味期限:冷凍30日 | 通販HP |
幸ふく トマトういろう |
賞味期限:常温30日 | 通販HP |
表でご紹介したお店の商品を「冷凍した」という実体験の口コミも多数ありました。
- とらやの羊羹:小さくカットして冷凍し、アイスキャンディ風に食べるのがおいしい
- 伊勢虎屋ういろうの生ういろう:冷凍保存期間は1週間くらいで食べ切るのがおいしい
- 山口ういろうの生ういろう:冷凍したら弾力がなくなった。食べられるけど味は落ちる など
地域別のういろう
口コミでは、冷凍したういろうの感想は、好き・嫌いが分かれていました。
ういろうは地域によって原材料が違うので、「美味しい・美味しくないは原材料に左右される部分があるのでは?」と思い、地域別にういろうの特徴をまとめてみました。
地域 | 特徴 |
名古屋 | 米粉が原料で、お餅のような食感 |
伊勢 | 小麦粉が原料で、コシがある食感 |
神戸 | 米粉と葛粉が原料で、柔らかい |
山口 | わらび粉が原料で、とろけるような食感 |
宮崎 | うるち米が原料で、もっちりとしている |
解凍したときに食感が元に戻るように、原材料に合わせて、上手に解凍する必要がありそうですね。
では次に、冷凍した羊羹とういろうの解凍方法も確認しましょう!
冷凍した羊羹・ういろうの正しい解凍方法!電子レンジを使ってもいいの?
ご紹介してきたとおり、羊羹とういろうは材料も作り方も違うお菓子です。それぞれに合った解凍方法をご紹介します。
羊羹 解凍方法
羊羹は、解凍しなくても美味しく食べられます。あずきアイスのイメージですね♪
解凍する場合のポイントは、「低温でゆっくり」です。冷凍庫から冷蔵庫に移すだけで解凍できます!
電子レンジを使うと溶けてしまう可能性があるので、自然解凍をなさって下さい。
解凍時間の目安
- 小さめの一切れ:2時間くらい
- 1本:5~6時間くらい
急いでいるときは常温解凍をしたくなりますが、高温で湿気の多い場所では劣化が早くなるので、長時間放置しないようにご注意下さいね。
ういろう 解凍方法
先ほど地域別のういろうの特徴をご紹介しました。原材料は米粉・小麦粉・わらび粉などでしたね。
どれも冷蔵庫で保存すると固くなってしまう性質があります。
冷凍したういろうを柔らかくするためには熱を加える必要があるので、湯煎か電子レンジどちらかで解凍なさって下さい。
湯煎とは?
お湯で直接加熱するのではなく、お湯に浸けた容器の中に食品を入れて、間接的に温める方法です。
ムラなく温められるのですが、つきっきりで時間がかかる作業なので、電子レンジでの解凍をおすすめします。
電子レンジでの解凍方法
- 冷凍庫から出したういろうを、保存袋ごと耐熱皿にのせる
- 5~10秒ずつ様子を見ながら加熱する
*買ったときの包装のまま冷凍した場合は、乾燥剤を取り除いてから解凍なさって下さい。
電子レンジの機能によって、加熱ムラができる場合がありますよね。
5~10秒ずつ加熱するたびにういろうを触ってみて、冷たい部分に熱が当たるように調整してみて下さい。
ういろうの材料別 解凍時の注意点とは?
先ほどの表で、ういろうは地域ごとに材料が違うとご紹介しました。
どの材料でも温めすぎると”溶けてしまったり”、逆に”固くなってしまったり”という問題が起きます。
くれぐれも短時間ずつ加熱なさって下さい。
特にわらび粉は溶けてドロドロになりやすい性質があります。ワット数を低くして、様子を見ながら加熱するようおすすめします!
最後に、羊羹とういろうのアレンジレシピをご紹介します。
そのまま食べるのに飽きてしまったとき、保存や解凍に失敗して固くなってしまったときなどにご活用下さい!
冷凍した羊羹・ういろうが固いときは?人気のアレンジレシピを紹介!
冷凍した羊羹・ういろうは、手間なくアレンジして違う味でも楽しめます!レシピサイトなどで人気のレシピをいくつかご紹介します。
羊羹をお汁粉に
羊羹を固めるために寒天を使うのが一般的ですが、寒天は再加熱すると溶けます。
鍋に羊羹と水を入れて加熱すればお汁粉の完成!固くなった羊羹が簡単にアレンジできますね。
羊羹をクッキーに
羊羹は、電子レンジで加熱しても溶けます。バターと一緒に溶かして、小麦粉と練り混ぜて焼くだけでクッキーの完成です!
小麦粉の量は、羊羹から出た水分と同量くらいが目安です。クッキーは材料を厳密に計らなくても意外ときちんとできるので、ぜひお試し下さい。
焼きういろう
ういろうのお店でもすすめられていたアレンジレシピです。
フライパンに薄く油をひいて焼くだけなのですが、ういろうと油は意外と合います!なんともいえない食べ応えで、いつの間に食べ切ってしまう不思議な味ですよ!
ホットサンドに挟む
バターを塗ったパンに挟むだけの簡単レシピです。焼くとういろうのもっちり感が際立ちます!
そのままの味に飽きてしまっても、雰囲気を変えるだけで意外と簡単に食べ切れることってありますよね。
私も家族の好みに合わせて、オリジナルレシピを生み出してみたいと思います!
まとめ
羊羹とういろうの冷凍保存について、詳しくご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- 羊羹・ういろうは冷凍できる!
- 水羊羹は冷凍に向かない。ういろうを冷凍したときの好みは人それぞれ
- 羊羹やういろうは、食べきれない分をなるべく早く冷凍する方がいい
- 羊羹やういろうの賞味期限はお店によってさまざま
- 冷凍羊羹の解凍は低温でゆっくり。電子レンジは使わない方がいい
- 冷凍ういろうの解凍は電子レンジを使って慎重に温めるのがおすすめ
- 羊羹やういろうが固くなった・味に飽きたという場合でも、アレンジレシピでおいしく食べ切れる
羊羹とういろうは基本的には冷凍できるものの、材料によっては冷凍に向かない場合もあると覚えておく必要がありました。
また冷凍焼けや臭いうつりなどの劣化も考えて、美味しいうちに食べきれるよう、冷凍した日をチェックしておく方がいいですね。
今回わかった「材料に合わせて解凍方法を決める」という考え方は、他の食品にも応用できます。
最近は昔ながらのお菓子も新しい発想で作り変えられることがあるので、手に入ったお菓子の賞味期限や保存方法はもちろん、材料なども確認しながら食べていきたいと思います!