アジフライを、無性に食べたくなることがあります。でも冷凍の商品やお惣菜は衣が厚くて、ちょっともたれてしまいます。
手作りは別格に美味しいのですが、下ごしらえ・揚げる・片付け全てが面倒ですよね。
一度に作って冷凍できると便利なのですが、どうなのでしょうか?
今回は、アジフライの冷凍保存について、詳しく調べてみます!
- 手作りアジフライは冷凍しても大丈夫?揚げる前、揚げた後どちらも冷凍可能?
- アジフライの簡単な冷凍方法と保存期間
- 冷凍したアジフライの解凍方法。おいしい揚げ方のコツを紹介
- アジフライのアレンジレシピ
アジフライを揚げた後に冷凍したらお弁当などに便利そうですが、解凍したときに生臭くなりそうで心配です。
どの時点で冷凍するのがベストなのか、美味しい状態で食べるにはどうすればいいのかを、しっかり調査していきます。
手軽な値段で手に入る冷凍食品や、レストランの本格的な味が自宅で楽しめる通販商品なども交えてお話ししていくので、お取り寄せを検討している方もぜひ最後までごらんください!
目次
アジフライは冷凍保存できる?揚げる前や揚げた後でも平気なの?
スーパーなどで手軽に買える冷凍食品のアジフライは、衣がついた状態で売られています。
以前衣をはがして見てみたところ、衣の中には生のアジではなくて加熱済みのアジが入っていました。
手作りの場合は、どの時点まで下ごしらえをして冷凍すればいいのでしょうか?揚げた後でも冷凍保存が可能なのでしょうか?
口コミなどで実体験を調べたところ、下記のことがわかりました。
- 揚げた後のアジフライでも冷凍できる。すぐに食べられるのは便利だけど、味は落ちる
- 生のアジに衣をつけるところまで下ごしらえをして、揚げる前に冷凍保存する方が美味しい。
それぞれ詳しくご紹介します。
揚げた後でも冷凍OK!でも味は落ちる
口コミなどでは、実際に揚げた後のアジフライを冷凍している方が多数いらっしゃいました。
同時に、「冷凍できるけど味は落ちる」という実体験が多数あります。
揚げた後に冷凍すると味が落ちる理由
アジフライに限ったことではないのですが、食品を冷凍して解凍すると、食品に含まれる水分が流れ出してしまいます。
アジの場合は、生臭い水分が流れ出す他に、下記のような状態になって味が落ちます。
- アジから出た水分で、衣が厚く・柔らかくなる
- 生臭い水分を含んだ衣にも臭いがつく
- アジがパサパサの食感になる
- 衣に含まれた揚げ油が酸化。古い油の臭いが出る
冷凍できないわけではありませんが、「美味しい!」という状態で食べるのは難しくなることを想定しておきましょう。
*揚げた後のアジフライを冷凍する方法は、後ほど「アジフライの簡単な冷凍方法とは!保存期間はどれくらいまで大丈夫?」でご紹介します。
お惣菜のアジフライの冷凍について
「お惣菜のアジフライを買って冷凍しておく」という口コミもありました。
生のアジをライにするスーパーなどもあるかもしれませんが、私の家の近くのお店数店舗では、冷凍食品のアジフライを揚げて売っています。
冷凍食品には「再冷凍しないでいください」と書かれている商品が一般的ですし、お店が使った揚げ油が新鮮かもわかりません。
最終的な判断は自分ですることになるのですが、お惣菜のアジフライは、すぐに食べる分だけ買うようおすすめします。
アジフライの冷凍は揚げる前がおすすめ!
口コミでは、「アジフライは、衣をつけて揚げる前に冷凍する」という声が多数でした。
*他のフライ(白身魚フライなど)も、揚げる前に冷凍保存するのがおすすめです。
常温はもちろん、冷蔵庫でも日持ちしないアジは、冷凍すると保存期間が長くなります。作り置きおかずとしても便利ですね!
*解凍方法と美味しい揚げ方は、「冷凍アジフライの解凍方法は?サクッと美味しい揚げ方も解説!」でご紹介します。
ヒスタミン中毒に要注意!
生のアジを使うときは、ヒスタミン中毒にもご注意下さい。
ヒスタミン中毒とは
鮮度が悪い魚を食べたときにアレルギーのような症状(発疹・嘔吐・下痢など)が出る食中毒のことです。
「ヒスタミン中毒は加熱では予防できない」と、厚生労働省のホームページで公表されています。
生のアジを買って手作りアジフライを作るときは、下記の方法でヒスタミン中毒を予防して下さい!
- 鮮度がいいアジを選ぶ
- 買ったらなるべく低温で持ち運ぶ
- すぐに下ごしらえをして冷凍するor調理する
- 内臓やエラはなるべく早く取り除く
- アジフライを食べて口の中にピリッと刺激を感じたら、食べるのをやめる
魚の下処理をしてくれるスーパーもあるので、買うときに内臓やエラを取り除いてもらうという手もありますね。
ヒスタミン中毒の他にも、手洗いが不十分・不衛生な環境などが原因でも食中毒の危険性が高まります。
安全に十分に配慮して、おいしいアジフライを食べましょう!
冷凍食品のおすすめアジフライ
気軽にアジフライを食べるなら、保存期間が長くて・食べる分だけ取り出せる冷凍食品が便利です。
おすすめ商品を、通販でお取り寄せ可能なものも含めて表でご紹介します。
商品名など | 特徴 | |
市販品 | 業務スーパー アジフライ |
ミニサイズ10枚入りで300円ほど! |
コープ(生協) レンジで九州産あじフライ |
揚げた後の冷凍品で、レンジ調理だけでOK!お弁当に便利 | |
イオントップバリュ あじフライ |
衣の食感がいい | |
お取り寄せ可能 | えつすい 国産アジフライ |
楽天ランキング受賞商品 |
マルハニチロ アジフライ |
衣が薄い!小さいけど本格的な味 |
サイズや産地などがさまざまなので、食べる状況に合わせてお好みの商品を選んでみて下さい!
手作りアジフライは揚げる前の冷凍が向いていて、冷凍食品の選択肢も数多くありましたね。
では次に、下ごしらえをした後の冷凍方法と保存期間も確認しましょう。
なるべく簡単に・台所を汚さずに作業できるコツもご紹介します。
アジフライの簡単な冷凍方法とは!保存期間はどれくらいまで大丈夫?
「魚料理は下処理が面倒だし、キッチンも臭くなるのが嫌…」という方は多いと思います。私もその一人でした。
先ほどもお話ししたように、スーパーでフライ用に下処理をしてもらい、ビニール袋を使って衣づけまでする作り方がおすすめです!
時間をかけると生臭い水分が染み出してしまうので、手早く作業して下さいね。
- アジをビニール袋に入れる
- 下味の塩・こしょうをふりかけて、すぐに小麦粉を入れる
- ビニール袋に空気を入れて袋の口をしっかり持ち、袋ごと振って小麦粉を全体にまぶす
- すぐにビニール袋を開けて、卵を入れる
- ビニール袋の空気を抜き、卵をつぶしながらアジになじませる
- ビニール袋をもう一枚用意
- 卵の汁気を落としながら、アジを新しいビニール袋に入れる
- すぐにパン粉を入れる
- ビニール袋に空気を入れて袋の口をしっかり持ち、袋ごと振ってパン粉を全体にまぶす
文章で見ると作業工程がたくさんあるように見えますが、実はとても簡単で、台所も汚れません。
アジをフライ用に自分で開く場合は、こちらの動画が簡単で参考になります!
アジに衣をつけた後の冷凍の仕方は、下記のとおりです。揚げた後のアジフライは、完全に冷ましてから同じように冷凍なさって下さい。
- 1枚ずつラップに包む(なるべく空気を抜いて)
- ジップロックなどの、密閉できる保存袋に入れる
- 空気を抜いて密閉し、冷凍庫に入れる
日持ち期間は、2週間~1ヶ月程です。
1ヶ月経っても見た目などに変化がないことがほとんどですが、冷凍やけや臭いうつりで味が落ちています。
冷凍した日を管理しておいて、おいしいうちに食べ切って下さいね!
先ほどお話ししたヒスタミン中毒予防のためにも、金属トレーを活用して早く凍らせるのがおすすめです。
賞味期限切れのアジフライは食べられる?
先ほどの表でご紹介したアジフライの賞味期限がいつまでかをチェックすると、数か月~1年でした。
賞味期限が長い食品だと、少しずつ食べて最後のいくつかを残したまま、忘れてしまうことが無いでしょうか?
賞味期限切れになった冷凍食品は、一見「何の変化もない」と感じることも多いと思います。
賞味期限の意味を農林水産省のホームページで改めて調べてみると、下記のとおりでした。
- 賞味期限:風味や食感などが保たれる期間
- 消費期限:安全性が保たれる期間
下記の点にも注意が必要です。
- どちらの期限も未開封で保存方法を守った場合の期間
- 賞味期限切れになってもすぐに腐るわけではないが、味が落ちるので期限内に食べた方がいい
- 消費期限切れになったら食べない方がいい
- 開封後や保存方法が違う場合は、期限に関係なく腐る可能性がある
アジフライの期限切れに関しても、実際に食べられるかどうかは、期限に関係なく状態を見て判断する必要があります。
味が落ちた魚の加工品は臭みが出て食感も悪いので、できるだけ期限内に食べるようおすすめします。
手作りアジフライの下処理方法や冷凍方法が分かりました。あとは、おいしく揚げるだけですね!
衣とアジがはがれず、サクサクの食感になる解凍方法と揚げ方をご紹介します。
冷凍アジフライの解凍方法は?サクッと美味しい揚げ方も解説!
アジフライを油で揚げると美味しいのですが、油はねで台所が汚れるのが嫌ですよね。
実は、凍ったまま揚げると油はねが少なく・中までしっかり火が通ります!
- 冷凍したアジフライに霜がついている場合は落とす
- アジフライがかぶるくらいの油を鍋やフライパンに入れる
- 冷たいままの油に、凍ったままのアジフライを入れる
- 強火で油が熱くなるまで熱し、油の様子を見て、泡が小さくなってきたら裏返す
- 同様に油の泡が小さくなるまで待つ
- 強火にして、衣全体の色が均一になるように調整する
- 油切りをして完成!
アジフライを揚げる油の温度は、高温の180℃です。アジフライの大きさによって、3~5分を揚げ時間の目安になさって下さい。
揚げた後のアジフライ 解凍方法
揚げた後のアジフライを冷凍した方へ、なるべくおいしく解凍する方法もご紹介します。
- 冷凍アジフライを、自然解凍かラップをせずに電子レンジで温めて解凍する(1枚30秒ほどが目安)
- オーブントースターの高温で衣がカリっとするまで焼く(5~10分が目安)
衣が焦げ気味の場合は、アルミホイルをかぶせてオーブントースターで加熱してもOKです。
私の友人は、「自宅で揚げ物をするのは嫌だけど、お惣菜は美味しくない」と悩んでいました。
そんな方には、簡単に揚げ物が調理できる家電もおすすめです。
ノンフライヤー
食材が持っている油を高熱で温めて、フライが調理できる家電です。
揚げる前の冷凍アジフライは油がほとんど無いので、オイルスプレーなどで油を足してから調理します。
揚げた後の冷凍アジフライなら、衣に油が含まれているので、そのまま調理してもカリっと仕上がります。
油はねの心配がなく揚げ物が作れますし、油で揚げるよりもかなりカロリーオフのアジフライが食べられます。
お家で本格アジフライ!厳選お取り寄せ品3選
レストランでは、冷凍食品とは別物の肉厚で美味しいアジフライが食べられますよね。
実は本格的なアジフライが、ご自宅でも楽しめます!厳選したお取り寄せ品をご紹介します。
お刺身用アジを使用!
長崎県松浦市の港に揚がったアジでお刺身にできる鮮度のものを、フライで食べられます。
小骨が抜いてあるので、子どもと一緒に楽しめるのも嬉しいですね。
がんこ一徹海鮮 真あじフライ
ガーリックの風味がたまらない!
2014年Fish-1グランプリ・準グランプリ受賞商品です。
普通のアジの2倍近くもある大きなアジに、ガーリック・塩・こしょうで下味をつけた、ワインにも合いそうな一品です。
アグリファーム高地 龍禾のガリあじ
肉厚な天然アジ!
肉厚でお刺身にできる鮮度の良いアジを、3枚おろしにした商品です。
パン粉を含む全ての材料が無添加な点が安心で、お弁当にもピッタリのサイズです。
相馬のおんちゃま 至福のアジフライ
夕飯のメインのおかず、おつまみ、お弁当など、どんな場面でも喜ばれるアジフライをご紹介しました。
身近で買える冷凍食品とは一味違う品質を、ぜひ味わってみて下さい!
最後に、いつもとは違う味付けのアレンジレシピをご紹介します。
「アジフライが少しだけ残ってしまった」なんていう場合にも、ぜひ参考になさってみて下さい。
冷凍アジフライのおいしい食べ方とは?人気のアレンジレシピを紹介!
ネットやSNSでも人気のアレンジレシピを、簡単にご紹介します。
雰囲気を変えた食べ方で、いつものアジフライが洋食にも中華にも変身しますよ!
アジフライ丼
” ごはんにキャベツとアジフライを乗せてソースをかけるだけ”、”かつ丼の要領で卵とじ”どちらも美味しいです。
アジフライをサイコロ状にカットし、次にご紹介するマリネサラダと一緒にして丼にすると、オシャレなメニューになります。
マリネサラダ
アジフライにお好みの野菜をのせ、ドレッシングをかければ完成です。
野菜はトマト、サラダ菜、セロリなどがよく合います。
ドレッシングは、簡単に【酢:オリーブオイル:砂糖=2:2:1】の割合で混ぜて、お好みで塩・こしょうを加えて下さい。
混ぜご飯
炊いたご飯に【衣ごとほぐしたアジフライ・ネギ・大葉】を混ぜ込んで、バター醤油で味を整えれば出来上がりです!
サンドイッチ
アジフライはパンにも合います!
単純にキャベツ・アジフライ・ソース・マヨネーズをはさんでサンドイッチにしてみて下さい。
お好みでトマトやチーズを加えて、ハンバーガーにしても美味しいですよ♪
甘辛炒め
一口大にカットしたアジフライとニラを、中華風に甘辛く炒めます。
- アジフライとニラをカットする
- ゴマ油にしょうがと豆板醤を入れて熱する
- すぐに【しょうゆ:酢:砂糖=2:1:1】の割合で混ぜた調味料を入れて炒める
- お好みの状態までニラに火が通ったら出来上がり
ニラがシャキッとした状態で仕上げると歯ごたえがよく、ご飯もすすみます!
どんなアレンジにも意外となじみますので、ぜひ自分だけのレシピも発見してみて下さい。
まとめ
アジフライの冷凍についてご紹介してきました。
ポイントをまとめてみます!
- アジフライは揚げる前・揚げた後どちらでも冷凍可能。ただし揚げた後の冷凍は味が落ちる
- アジを手早く下ごしらえして、1枚ずつ密閉して冷凍する
- アジフライの冷凍は、2週間~1ヶ月日持ちする
- アジフライの解凍は、凍ったまま揚げるのがコツ
- 冷凍アジフライは、味付け・調理法さまざまなアレンジが可能
アジフライを手作りするときは、鮮度の良いアジを使って早く冷凍・調理するのが大切でした。
ヒスタミン中毒などの食中毒にも十分に注意しながら、ご家族で楽しんでみて下さいね。
手作りのアジフライは、冷凍食品とは違う薄い衣とジューシーな身が魅力です。
我が家の子どもたちは魚をあまり食べたがらないのですが、フライにすれば喜んで食べてくれそうです。
私も今回ご紹介した内容を参考に、これからもアジフライにチャレンジしていきたいと思います!