【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
ベーコンは、炒め物に使ったりスープに入れたりと、大変重宝する食材です。
我が家でも常備していますが、気づいたら賞味期限切れになってしまうことがあります。
ベーコンに表示されているのは、”消費期限”ではなく”賞味期限”です。
この賞味期限が切れたベーコンは、やはり食べないほうがよいのか、でももったいないし…。
あなたも、こんな経験ありませんか?
でも、今日の記事を読んでいれば、まだ食べられるかもしれないベーコンを捨てることもありません。
今日はベーコンについて、以下の内容を紹介します。
- ベーコンの賞味期限切れはいつまで食べられる?
- 未開封・開封で食べられる期限はどう違う?
- ベーコンが日持ちする保存方法とは?
- ベーコンを冷凍するとどのくらい日持ちする?
以前、未開封のベーコンを冷蔵庫に入れっぱなしで、賞味期限切れから1ヶ月も過ぎていたことがあります。
冷蔵庫に入れておいたので、ベーコンは日持ちするだろうと油断していたんですね。
その時は、結局捨ててしまいましたが、今考えるとまだ食べられたかもしれません…。
こんな後悔をしないためにも、今日の記事を最後まで読んでくださいね。
管理栄養士・栄養士
目次
賞味期限切れのベーコンは大丈夫?メーカーに聞いてみた!
加工食品には、賞味期限と消費期限が表示されています。
まずは、その違いを説明しますね。
賞味期限:おいしく食べられる期限(比較的日持ちする(5日以上)食品に表示される)
消費期限:安全に食べられる期限(あまり日持ちしない(5日未満)食品に表示される)
市販されているベーコンは、ある程度日持ちしますので、たいていは賞味期限が表示されています。
賞味期限が表示されている食品の場合は、期限が切れてもしばらくは食べられることが多いです。
でもこれはあくまで、一般的な話です。
メーカーのほうでは、どのように言っているのでしょうか?
メーカーは賞味期限内の消費を推奨していますが…
賞味期限切れについて、メーカーに問い合わせたところ、下記のように回答がありました。
- ベーコンは賞味期限が切れると、品質劣化の恐れがあるので、賞味期限内に食べきることを推奨
- 賞味期限は未開封の場合の期限なので、開封後は期限に関係なく早めに食べきる
賞味期限の設定基準は、数値1未満の安全係数をかけて設定されています。
メーカーでは、”検査で判断した賞味期限に0.8を掛けて算出することが多い”といわれています。
安全性を確かにするために、本来の賞味期限よりも短めに設定しているのです。
ですので、一般に賞味期限切れ後の食品は、賞味期限の1.2倍くらいまでは、食べられるとされています。
私も賞味期限切れの食品をすぐに処分するということは、ほとんどありません。
「風味や味が少しくらい落ちても大丈夫だろう」という、何となくの判断でした。
何気に、それも正解だったのですね。
では皆さんは、賞味期限切れのベーコンは、いつくらいまでなら食べているのでしょうか。
調べてみたので、次章で見ていきましょう。
ベーコンの賞味期限切れはいつまで食べられる?ネットの反応を調査!
ベーコンは、もともと塩漬けにしてから燻製にするもので、保存食として作られていました。
ですが、現在市販されているベーコンは、塩の量を減らしたり、製造方法が違っていたりするものもあります。
そのため、ベーコンの品質や賞味期限には、ある程度幅があります。
では、一般的に賞味期限切れのベーコンはどうしているのか、皆さんの声を紹介しますね!
賞味期限切れのベーコンの捉え方はさまざま
ネットを見てみると、賞味期限切れのベーコンを食べるかどうか、いつまで食べるかは人それぞれです。
「生じゃなければ、賞味期限は気にせず食べます」
「塩分が強いので、2~3日過ぎなら加熱して食べます」
「未開封でも開封後でも、冷蔵保管されていたら1週間経過していても気にせず食べます」
「きちんと冷蔵保存されていれば、加熱すれば大丈夫かも。でも私は食べません」
「賞味期限が1ヶ月切れていても、気にしません。加熱すれば問題なし」
「開封してみて、変な臭いや舌をさすような刺激がなければ大丈夫」
「消費期限表示のベーコンなら、消費期限が切れたら食べない」
皆さんの意見を見ると、賞味期限を割と大まかに捉えている人が多いようですね。
これを踏まえて、私なりにまとめてみました。
賞味期限切れ後に食べられる期間の目安
賞味期限切れのベーコンへの対応は様々ですが、食べられる期間はだいたい以下のようになるかと思います。
未開封 (真空パック) | 開封済み | |
カットベーコン | 3日~1週間(1週間~10日) | 2~4日 |
ブロックベーコン | 4~10日 (1週間~2週間) | 2~4日 |
ただし、これはあくまでも目安です。
まずは、ベーコンの品質をチェックして、問題なければ食べるかどうかは…各自で判断してくださいね。
問題なさそうだけれど、食べないというのもあなたの判断です。
どちらにしても、自己責任で決めてくださいね。
…とその前に、ベーコンの状態をチェックしましょう!
ベーコンは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
べーコンは腐ると、どんな状態になるのでしょうか?
まず臭いをチェックしましょう。
次に見た目をチェック。
触って、そして舌でチェックします。
腐ったベーコンはこんな状態!
ベーコンは腐ると、においや味はどうなるのか…?
ベーコンが腐ったときの見分け方としては、次のような状態になるので、目や鼻でしっかり判断してください。
- 嫌な臭いがする
- 白く濁るなど変色している
- 表面がヌルヌルしたり、糸を引いている
- 変な味がする
ベーコン特有の匂いではなく、酸っぱいような異臭がするようなら、細菌感染の可能性があります。
その場合は、食中毒を起こすかもしれませんので、食べないでください。
正常で新鮮なベーコンはピンク色で、脂肪部分は白色や黄色っぽい色です。
緑色の斑点がついていたり、肉の色が灰色や茶色になっていたら、品質が劣化していますので食べられません。
特にベーコンを自作した場合は、早く腐る可能性が高いので要注意です。
臭いや見た目で確実な判断ができなければ、触ってみましょう。
普通のベーコンは、触ってもネバネバしません。
もし、”ねばりやぬめりがある”、”糸を引いている”などの状態なら、そのベーコンは傷んでいると考えられます。
ちなみに、粘りのあるベーコンを触ったあとは、細菌感染の予防のためしっかりと手を洗ってくださいね。
ここまでのチェックで万一異常がなくても、味に少しでも違和感があったら、食べるのはやめたほうが無難です。
もったいなくても処分しましょう!
ベーコンを処分するときの注意点
ベーコンが傷んでいるときは、適切に処分しなければなりません。
傷んだベーコンを屋内のごみ箱に捨てると、家中に異臭が充満してしまうかもしれません。
ペットのいる家庭なら、なお一層の注意が必要です。
ペットが間違って食べてしまうと、細菌感染するかもしれません。
捨てる際は、臭いが漏れないようにしっかりとしたビニール袋に入れて、屋外の蓋つきごみ箱などに捨ててください。
またベーコンを捨てたあとは、きちんと手を洗うことも大切です。
↓ ↓ ↓
生ハムが賞味期限切れに!未開封や開封後はいつまで食べられる?
ベーコンの賞味期限切れについてお話してきましたが、できれば賞味期限内にベーコンを食べてしまうほうがいいですね。
どうしても食べきれないなら、次に紹介する保存の工夫で、賞味期限を延ばすというのも一つの方法です。
そもそもベーコンの賞味期限はどのくらい?正しい保存方法とは?
ベーコンの賞味期限が切れたら、いつまで食べられるかどうかを見てきましたが…。
それ以前に、ベーコンの賞味期限はどのくらいなのでしょう?
また、正しく保存する方法に関しても、ここで確認しておきましょう!
ベーコンの賞味期限はメーカーや製造工程によって違う
市販されているベーコンは、メーカーによって塩の量や製造工程が違います。
そのため賞味期限もさまざまですが、一般的には15~20日程度です。
スライスされたベーコンよりブロックベーコンのほうが、賞味期限が長く設定されていることが多いです。
真空パックのベーコンなら賞味期限はもっと長く、6ヶ月や半年ほどになっている商品もあります。
一方、無添加ベーコンや塩分控えめのベーコンなら、賞味期限が15日より短いこともあります。
自家製ベーコンの賞味期限は?
最近では、家庭用の燻製器が流行っていますので、家庭で手軽にベーコンが作れます。
自家製の手作りベーコンは、塩分濃度や燻製時間などにより賞味期限は異なりますが、大体1~2週間が目安になります。
自家製ですので、保存料などは入っていません。
できるだけ早めに食べきるか、保存するなら、あとで紹介する”冷凍保存”したほうがよいでしょう。
冷蔵保存と冷凍保存の正しい方法
ベーコンは元々、常温保存に適した状態にするために、燻製という方法がとられていました。
しかし、現在市販されているベーコンは、塩の量が少ないなどの理由で、常温保存だと腐る可能性も高まります。
ベーコンを保存する方法として最適なのは、やはり冷蔵庫での保存です。
冷蔵保存での注意点
ベーコンを冷蔵保存する場合は、買ってきたパックのまま冷蔵庫のチルド室に入れてください。
冷蔵室は開け閉めする頻度が多くて温度が不安定になるため、温度が一定に保たれやすいチルド室が最適です。
開封後は、ラップをしてからジップ付き保存袋に入れて、チルド室で保存しましょう。
ちなみにブロックベーコンの場合は、未開封ならスライスベーコンより日持ちします。
ベーコンの開封後は、数日で食べる分以外は、冷凍保存したほうがよいでしょう。
冷凍保存の方法と注意点
スライスベーコンは、使う分ずつラップに包み、フリーザーパックに入れて冷凍してください。
ブロックのベーコンはそのまま冷凍してしまうと、解凍したとき一度に使わなくてはなりません。
そのため、まずは使いやすい大きさにカットしてから、小分けにしてラップをし、フリーザーパックに入れて冷凍しましょう。
ベーコンを冷凍するときには、金属製のトレーに乗せておくと、急速冷凍できます。
急速冷凍ができれば、ベーコンの風味を損なわずにおいしく食べるられますので、お試しください!
また、自家製のベーコンも同じように冷凍保存できます。
冷凍保存の賞味期限は、1ヶ月を目安にしてください。
冷凍ベーコンを解凍する方法
せっかく冷凍しても、解凍の仕方が悪いとベーコンがおいしくなくなります。
冷凍ベーコンは、冷蔵庫でゆっくりと解凍することが基本です。
少し時間がかかるのですが、ベーコンからドリップ(汁)が出にくく、味や風味を保ちながら解凍できます。
もう少し早く解凍したいときは、氷水につけて解凍してください。
その際は、ベーコンに水が入らないように、しっかりと密封してから氷水に入れます。
冷蔵庫での解凍より早く、ドリップも出にくいです。
さらに、もっと急いで解凍したいときは、電子レンジの出番です!
ただし、注意しないとドリップが出て、ベーコンの味や風味が損なわれてしまいます。
電子レンジで解凍するときは、以下の手順で解答してください。
- 冷凍室から出してすぐに
- おまかせ解凍をせずに手動で
- 耐熱皿にキッチンぺーパーを敷いた上に乗せて
こうすれば、おいしくベーコンがいただけますよ!
↓ ↓ ↓
賞味期限切れのお肉は、何日後まで食べられる?
まとめ
賞味期限切れのベーコンについてお話ししましたが、最後におさらいしておきましょう。
- メーカーでは賞味期限内に食べきることを推奨している
- 賞味期限切れのベーコンは未開封なら3~10日後くらいは大丈夫かも
- 開封後で期限切れの場合は4日以内には食べたほうがよい
- ベーコンが腐ると異臭がして、緑・灰色・茶色に変色する
- ベーコンが粘っていたら傷んでいる
- ベーコンの賞味期限はメーカーや製造方法によりさまざま
- ベーコンはチルド室で保存する
- ベーコンは冷凍保存もできる
お弁当や朝食にも、大活躍してくれるベーコン。
いんげんやえのきのベーコン巻き、菜の花とベーコンの炒め物、じゃがいもとベーコンのスープ煮などなど…。
また、夕食のときの”あと一品”としても、助かっています。
自家製のベーコンは、また格別ですよね。
我が家でも、燻製器を買おうかと企てている最中です。
せっかく作ったベーコンは、最後までおいしく食べきりたいものです。
おいしいベーコンを長~くおいしくいただけるように、今日の記事を参考にしていただけるとうれしいです!