最近では手紙やハガキを送るよりも携帯電話でパパっとやりとりを済ませることが増えていますし、私たちが出す郵便物と言えば年賀状や挨拶状、懸賞などのハガキくらいのものでしょうか。普段から使い慣れていないと、仕事で急に必要な時なんかに焦ってしまいますよね。
中でも速達は「やったことがないから、どうしていいのか分からない」という人も多いのでは?
社会人になってから郵便物を出す際に、意外と経験がなく焦ってしまうのが速達の指定です。私自身、仕事で初めて速達の手配をした時には「速達の赤線ってどうやって書くの?位置は?そもそも手書きで赤線を書いていても速達ってわかってもらえるの?」と、疑問が次々出てきて不安で仕方がなかったです。
そこで今回は「速達は赤線を引いてポスト投函するとOK?書き方は決まってる?」というテーマで、初めての人でも確実に”速達”の指定ができるよう基本の手順から詳しく解説します。
- 速達にするための赤線の書き方を詳しく解説!
- 料金はどうすればいい?
- 赤線を書き忘れた!料金が合っていたら速達で届く?
といった内容で、今までに速達で出した郵便をちゃんと見たとがない人だってきちんとできるよう、丁寧に解説していきます。
私自身、事務職として働いていた頃は郵便物を速達で出すことも多かったんですが、日常生活では使った覚えがありません。ですが速達は「どうしてもこの日までに届けたい!」という状況で確実に間に合わせることができる手段なので、とっても便利なんですよ。
それでは早速、速達を指定する時の赤線の書き方からご説明します。もし今まさに速達で出したいという郵便物があれば、お手元にご用意くださいね。一緒に手配していきましょう。
目次
速達は赤線を引いてポストから投函しよう!書き方の基本をチェック
速達を出したい時は、ハガキあるいは手紙なら封筒の表面(宛名を書く側)に赤線を書きます。
縦長のもの(ゆうメール含む)は右上部に、横長のものは右側に書きましょう。日本郵便の公式ページを見ても分かるように、「速達」の文字がなくても赤線があれば速達とみなされます。
縦長なら郵便番号の上あたり、横長の時は右側の下から線を引く感じ(結局は縦長と同じ位置)です。不安な方は、下の画像のように分かりやすく文字で”速達”と書いておけば確実ですよ。
速達というと普通郵便ではないので郵便局の窓口へ行くイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、
ポストに投函すればOKです。基本的にポストは投函する場所が二種類に分かれているんですが、そのうちの「その他郵便物」の方に投函します。郵便局が開いていない時間でも投函はできますが、届くまでの日数は次の回収日時を基準に考えてくださいね。
赤線の太さや長さのルールが知りたい!細いボールペンで書いても大丈夫?
速達の表示である赤線は、太さや長さの細かいルールが決まっているわけではありません。また筆記具も指定されていないので、ボールペンでも蛍光ペンでも基本的には赤い色であれば問題ないということにはなります。
重要なのは一目で速達とわかること。
赤線が目立つように、薄すぎず、細すぎないように心がけましょう。
「仕事でよく使うので何通も書くのが大変」「綺麗に書けない」「マーカーペンの色ムラが気になる」という方は、速達表示のスタンプを購入されてみてはいかがでしょうか。
TANOSEE スタンパー 「速達」 赤 1個 |
手紙の雰囲気を壊したくない人は、スタンプのデザインにこだわってみるのも良いでしょう。
郵便 速達のスタンプ [ 1308001 ] |
また、100円均一でも売っているので、気軽に購入できますよ。
速達料金280円をお忘れなく!280円切手が手に入らないときは合わせ技もアリ
手紙(定形・定形外)もハガキも一律で、1通あたり280円の速達料金が普通郵便での料金に加算されます。
つまり単純に、基本の郵便料金+280円の切手を貼った郵便物に赤線を引けば速達郵便となるわけです。
けれど速達料金分280円ちょうどの切手は、どこでも取り扱っているわけではないようです。例えばコンビニでは切手を取り扱っていることが多いですが、コンビニで280円切手を販売している店舗は少ないです。
就職活動や転職活動で願書や履歴書などを送る際などは、「郵便物にベタベタと大量の切手が貼ってあるのは印象が良くないんじゃないか?」と気になりますよね。そういう時には手間を惜しまず、280円切手を郵便局で購入するのが確実です。
もし相手の印象はさほど気にしなくてもいいというのであれば、手持ちの切手を組み合わせて280円にしてもOKですよ。
例えば「郵便料金82円+速達料金280円=362円」という料金が必要な場合、
- 82円+140円+140円
- 120円+120円+120円+2円
- 100円+100円+100円+62円
など、組み合わせて362円になればOKなんです。82円や140円切手なら店舗によってはコンビニでも取り扱っているでしょうし、
ですが枚数があまりに多くなると見栄えも悪い上に宛名を書くスペースも減ってしまいますから、4~5枚程度までで留めておいた方が良いと思いますよ。
郵便料金を間違えてしまうと、速達で配達はされるものの受取人が不足分の料金を支払うことになってしまうかもしれません。お間違えのないよう、よく確認してくださいね。
郵便料金が合っているか不安だという方は、日本郵便の料金計算ページを利用しましょう。手紙(第一種郵便物)かハガキ(第二種郵便物)かや、重さ、速達などのオプションといった条件を入力すると、その条件での郵便物の料金を計算してくれるサイトです。
サイトで計算することで料金が合っているか確認もできますし、簡易書留で速達にする場合など、計算がややこしい時には特に便利ですよ。
大変、赤線を書き忘れた!料金が足りていれば赤線ナシでも速達で届く?
残念ながら、基本的には赤線がないと速達扱いにはならないと考えた方が良いです。
稀に速達料金分の切手が貼られていれば赤線などがなくても察してくれる局員がもいるようですが、それは例外です。窓口へ差し出す際には気が付いて確認してくれた局員がその場で速達スタンプを押してくれることはあるんですが、ポストへ投函した場合は何もしなければ普通郵便で届くと思っておいてください。
ただし間違って赤線を書かずにポストへ投函してしまった場合は、そのポストの集配を担当する郵便局に問い合わせてみるのがベターです。忙しくて断られてしまう可能性もありますが、どうしても速達でなければ間に合わないような状況ならば、何もしないよりはマシなはずです。
同様に、赤線が書いてあっても目立たないために見落とされてしまうと速達扱いでなくなることもあるので注意しましょう。
~速達は届くまでに何日かかる?実はもっと早いサービスがあった!~
日本郵便の公式ページによると、速達は普通郵便よりも半日~1日程度早く届くというのが目安です。
届け先が近距離ならば通常でも1日程度で届くこともありますから、改めて考えてみると、めちゃくちゃ早いという印象ではないですね。そこでご紹介したいのが、
新特急郵便というサービスです。
午前中の差し出しで午後5時頃までに配達するというように、当日中の配達が目安なんですよ。
ただしこのサービスは東京都内や名古屋市内、大阪市内など、取り扱っている地域が限られています。また事前の申し込みによる集荷が必要だったり、料金が822円もかかったりするなど、個人向けというよりは出版社や印刷会社など迅速に書類を届けたい企業向けのようですね。
個人の利用であれば、やはり速達が一番です。履歴書や願書など提出期限のある応募書類は、余裕を持って投函するようにしましょう。
まとめ
- 速達は郵便物の表面・右上部に赤線を表示する
- 赤線は必要だが、文字で”速達”と書き添えてもOK
- 細かいルールはなく、速達だと分かれば十分
- 赤線の表示が無いと速達にはならないので要注意!
- よく使う人は100均などで速達表示のスタンプを買うと便利
- 速達の郵便物もポスト投函でOK
- 料金は「普通郵便の料金+速達料金280円」がかかる
- 取り扱っている地域は限られるが、特に急いでいる場合は新特急郵便というサービスもある
速達表示の赤線はうまく引けましたか?料金についての不安も解消されましたね?
……では、自信を持ってポストに投函しましょう。
覚えるのは赤線を引く位置と料金の2つだけですから、一度覚えてしまえば簡単な速達の指定。ピンチの自分を救ってくれる手段でもあるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
赤い線はボールペンなどでも構わないんですが、見た目を気にするならマーカーなどでハッキリと見やすい線を引くのがベストです。太字のペンで赤線を引くなら、線を2~3本重ねるようにして太くすると綺麗に書けますよ。
今回は速達の基本についてお届けしましたが、この他にも
- 郵便物の重さや料金の目安はどのくらい?
- 簡易書留の場合も速達のやり方は同じ?
- B5サイズって82円で送れる?それの速達は?
といった疑問をお持ちの方は、併せてこちらの記事もご覧下さいね。