仕事で庶務を任されているなどでない限り、日常で速達や書留を使う機会ってないですよね?
私もそうなのですが、先日主人から「銀行に書類を送っておいて」と頼まれ慌ててしまいました。しかも、「念のため簡易書留で速達にして」とのこと。
えー! どっちもやったことないんだけど…。
簡易書留を速達で送る封筒の書き方なんて、検討もつきません。
とにかく急いでいるということは分かるので、近くの郵便局に行って詳細を教えていただきましたよ。
- 簡易書留の封筒の書き方は?速達の場合も合わせて解説!
- 簡易書留は実損額が保障される!実際にかかる料金の内訳説明
- 一緒に書いてみよう!書き方や出し方を実例で紹介
- 簡易書留と同じサービス内容があるレターパック!ポストからも出せる!
書留や速達というワードはもちろん聞いたことがありますが、じつは使ったことはないという方は多いのでは?
急いでいるのに使い方が分からない…という自体に陥らないためにも、上記5つのポイントを一緒にチェックして覚えておきましょう。
目次
簡易書留の封筒の書き方は?速達の場合も合わせて解説!
郵便局のサービスの中でよく使うのは、はがきや手紙を送る、切手を買うなどのごくごく一般的なことがほとんどですよね。
私はフリマサイトなどを利用することが多いので、クリックポストやレターパックも利用頻度が高いのですが、ほかにはありません。
そもそも「簡易書留」や「速達」ってどのようなサービスのことを指すのでしょうか?
簡易書留ってなに?
「書留(かきとめ)」とは、必ず手渡し配達してほしい大事な郵便物を送るためのサービスのこと。
簡易書留、一般書留、現金書留の3種類があり、必要に応じて使い分けます。
例えば「クレジットカード、各種カード、重要書類、チケット、金券、履歴書、願書」などは、簡易書留で送られています。
追跡できるお問い合わせ番号を付け、引き受けた記録と配達した書面での記録を残して、「出したはず」「受け取ったはず」といった郵便トラブルを避け、確実な送達をできるようにしているのです。
確かに最近、クレジットカードの更新で郵便物が届きましたが、ポストには入れていかずに再配達の用紙が入っていました。
ポストに入る小さな封筒でも、必ず手渡しをしてサインかハンコで確実な受け渡しをしてくれるので安心ですよね。
簡易書留の送り方
では、「重要な書類だから簡易書留で送りたい」と思った場合どうすればいいのでしょうか。
まず宛名書きは、普通郵便の書き方とまったく同じで問題ありません。簡易書留や速達簡易書留だからといって特別な書き方をするわけではないのですね。
違うことは、通常と同じように準備した封筒を郵便局に持ち込んで「簡易書留でお願いします」と言うことだけ。
すると、郵便局員が「簡易書留」のスタンプ印を押してくれ、直接手渡しをする配送をしてくれます。
また速達の場合も同じで、郵便局で「速達でお願いします」と伝えると、スタンプ印を押してくれ通常より半日~1日程度早く郵便物を届けるサービスが受けられます。
簡易書留に速達を付けることもできるので、重要かつ急いでいる荷物はこちらを利用しましょう。
簡易書留サービスを使うために
簡易書留を使いたい場合は、必ず郵便局の窓口行かなければいけません。ポストやコンビニからでは出せないので注意しましょう。
また、速達だけならポスト投函でもサービスが使えますが、簡易書留を速達でという場合には、直接郵便局窓口から出す必要があります。
郵便局窓口では、料金は現金でも切手でも支払うことができます。都合のよい方を準備していきましょう。
重要なのが営業時間。郵便局は「平日9時~17時」に営業していますが、17時ギリギリだと翌日発送扱いとなるので、締切が迫っている場合は16時までには出しておく方がよいでしょう。
「ゆうゆう窓口」であれば、土日や夜間でも送れることがあります。
届くまでの日数は、近県宛ては翌日配達予定、遠方宛ては2日後配達予定となっています。
受け取り方法は宅配便とまったく同じなので、個人宅宛には10時~18時に配達され、受け取りの際にはサインが必要になります。
留守だった場合、受取人が再配達依頼をするまで受け取りが完了しないということを頭に入れておきましょう。
また、会社・学校宛は原則として土日祝には配達しません。配達予定日が土日祝に該当する場合は、その次の平日に配達となるのであらかじめ確認しておきましょう。
簡易書留は実損額が保障される!実際にかかる料金の内訳説明
ここまでで簡易書留についてはだいたい分かったかと思います。
では、一番気になる料金についてはどうでしょうか?
簡易書留の利用料金
このようなサービスを使う時の料金は通常の郵便の場合とどう変わるのでしょうか。
書留の種類別に見てみましょう。
- 手紙・はがきを簡易書留で送る場合 +310円(基本料金に加算・損害要償額5万円まで)
- 手紙・はがきを一般書留で送る場合 +430円(基本料金に加算・損害要償額10万円まで)さらに5万円ごとに+21円(上限500万円)
- 手紙・はがきを現金書留で送る場合 +430円(基本料金に加算・損害要償額1万円まで)さらに5,000円ごとに+10円(上限50万円)
速達で送る場合の料金は、郵便物の大きさ・重さによって異なります。
- 250gまで +280円(基本料金に加算)
- 1kgまで +380円(基本料金に加算)
- 4kgまで +650円(基本料金に加算)
25g以内の通常の封筒を送るには82円の切手が必要です。
つまり、通常の封筒に簡易書留、速達のサービスをつけると、基本料金82円+書留の加算料金310円+速達料金280円=672円かかるということになります。
郵便局員から、レシート状の紙「領収証書」と「書留郵便物等受領証(お客様控)」の2枚の紙を渡されるので、なくさないように気をつけましょう。
一方の紙に11桁の追跡番号(お問い合わせ番号)が書かれているので、届いたか確認したい場合はそれ番号で追跡することもできます。
書留の実損額保障
でも実際のところ、「封筒一つ送るのに672円て!」というのが素直な感想ではないでしょうか。高いですよね〜。
じつは私もそう思ってしまったのですが、これには保障が関係しているのです。
書留で郵便物を送ると、引き受けから配達までの郵便物等の送達過程を記録し、万が一、郵便物等(ゆうパックを除く)が壊れたり届かなかった場合に、原則として差し出しの際申し出のあった損害要償額の範囲内で、実損額を賠償してくれます。
- 一般書留……引き受けから配達までの送達過程を記録。郵便物等が壊れたり届かなかった場合に実損額を賠償。損害要償額は最大500万円まで、損害要償額の申し出がなかった場合は10万円まで。
- 現金書留……現金を送付するための書留。専用封筒(21円)が必要だが、のし袋も入るためお祝いを送るときにも便利。損害要償額は最大50万円まで、損害要償額の申し出がなかった場合は1万円まで。
- 簡易書留……引き受けと配達のみを記録。一般書留に比べて割安に利用できる書留。原則として5万円までの実損額が賠償の対象になる。
ここまで安心できる保障がついていれば、少々高額になるのも納得です。
本当になくしたり壊れたりしたら困るものは、細心の注意を払って届けたいですものね。
一緒に書いてみよう!書き方や出し方を実例で紹介
では、実際に郵便局に行ってから、書留を送るまでの流れをおさらいしながら確認してみましょう。
あて名の書き方(定形郵便)縦・横
簡易書留を利用する場合は、必ず封筒に「簡易書留」と表示することになっています。
しかしこれは、窓口に提出すると「簡易書留」のスタンプを押してくれるので、事前に自分で書いたりする必要はありません。
もちろん、朱書きで自分で書いても問題ありませんし、願書や履歴書のようにはじめから印刷されているものも売っていますよ。
簡易書留を今後たくさん送るようになる場合などは、事前に印刷されている封筒を準備しておいたほうが便利ですね。
封筒が準備できたら、「書留・特定記録郵便物等差出票」を記入します。
これは、郵便局に行くと置いてあるので確認して記入し、封筒と差出票を一緒に窓口に提出しましょう。
書留を出すのが初めててよく分からないという場合には、封筒のみを窓口に差し出し「簡易書留で送りたいのですが」と郵便局員にお願いしてください。
詳しく説明してくれ、記入する場所も教えてくれますよ。
不在でも届けてくれる!サービス内容が進化している
ほかにも書留を利用すると便利なサービスがあります。
料金割引制度
大口・法人の場合は、書留料金の割引制度が利用できます。
同一差出人から同時に300通(個)以上差し出すなどの規定に当てはまると、1通(個)につき11円の割引が受けられます。
また、同一差出人から指定の郵便局に1000通(個)以上差し出すなどの規定に当てはまると、1通(個)につき21円の割引が受けられます。
宅配ボックスへの配達
2017年6月1日から開始されたサービスで、配達時に不在だった場合、戸建住宅に設置した宅配ボックスへ配達することができるようになりました。
再配達の手間が省け、時間をかけずに受け取りができますね。
簡易書留と同じサービス内容があるレターパック!ポストからも出せる!
簡易書留ほど厳重に保障をつけなくてもいいから、もう少し安く確実に送る方法はないのかしら?
そんなことを思っている方、じつはそれに近いサービスがあるんです。
レターパックは安くて安心でおすすめ
それは、専用封筒を購入して中に荷物を入れて送るタイプの「レターパック」というサービス。
A4サイズ(340mm×248mm)・4kgまで全国一律料金で、信書も送ることができます。
「レターパック」には、「レターパックプラス」と「レターパックライト」という2種類があります。
- レターパックプラス…全国一律510円、対面で渡し受領印をもらう
- レターパックライト…全国一律360円、厚さ3cm以内、ポストに配達
「レターパックプラス」は速達と同じ速さで配達され、配達の際は手渡しで受領証または押印をもらうため、さらに安心して使うことができます。
どちらのレターパックも、追跡機能で配達状況を確認することができ、ポスト投函で送ることができるのでとっても便利。
専用封筒を事前に購入しておく必要があるので注意してください。
専用封筒を購入できるところ
上手に利用すれば、かなり割安で簡易書留に近いサービスを受けることができますね。
特定記録を使って送る
また、書留ほど保障を必要としないけど、出した出さないでもめたくない場合には、「特定記録」というサービスを利用すると便利です。
これは、郵便物やゆうメールの引き受けを記録して受領証をもらえるというもの。
配達は、受取人のポストへ投函するため受領印などはもらいませんが、こちらが郵便物等を差し出した記録が残るのでトラブルを避けることができます。
配達状況を確認でき、配達完了メール通知サービスを利用することも可能。
Webゆうパックプリントサービスを利用すれば自宅でラベルを作成でき、料金は+160円と簡易書留より割安です。
まとめ
いかがでしたか?
日本の郵便は安心して配送をお願いできるイメージがあるので、今まではそこまでトラブルについて考えたことはありませんでした。
しかし、オークションやフリマアプリなどで高額なものを知らない方とやりとりするなどの場合には、やりすぎかもくらいの手間をかけておいて損はありませんね。
最後に、今回のポイントをまとめます。
- 書留には3種類あり、内容によって使い分けると便利
- 知らない相手とのやりとりや高額なものを送る場合には、記録を残すためにも書留が便利
- 特定記録やレターパックなど、自分のニーズにあえば簡易書留よりも手続き楽で料金も安いサービスがある。
- 郵便サービスは進化している。また組み合わせも幾通りもあるので電話や窓口で相談してみるのも手
私は、ゆうパックが使えるようになっただけでも、かなり便利になったな〜と思う世代なのですが、自分が知らないだけでさまざまな便利なサービスがありました。
今後は、事前にしっかり調べてお得で安心な配送方法を選択していきたいと思います。