【執筆者:編集部 松洋子】
ホタテは栄養価が高く食べ過ぎると下痢や胃腸の不快感など、かえって体に悪い場合があります。
しかしタウリン・亜鉛などの成分を多く含み、低カロリー高タンパクで太る心配もなくダイエットにおすすめですね。
この記事では、ホタテを美味しく食べるために知っておきたい次の項目について解説します。
ホタテ のこと
- 食べ過ぎると体に悪い理由
- タウリン・亜鉛成分の適量
- 貝柱の栄養はダイエットに最適
- 冷凍・解凍方法と刺身の切り方
ホタテを健康的に食べたい人、一日の適量を知りたい人は最後まで読んでくださいね♪
目次
ホタテの食べ過ぎは体に悪い|適量摂るなら大丈夫
ホタテはタウリン・亜鉛など栄養価が高い反面、食べ過ぎると体に悪い症状が現れる可能性があるので注意が必要です。
タウリン | ・下痢、胃腸の不快感 (過敏な人の場合) 体に不要な分は排出される |
---|---|
亜鉛 | ・吐き気、嘔吐、食欲不振 ・銅の減少による貧血症状 ・善玉コレステロールの低下 |
コレステロール | ・動脈硬化が進むおそれ (血中コレステロール値が 高い人の場合) |
タウリンが入った栄養ドリンクや亜鉛サプリメントなどを服用する際は、栄養素を過剰に摂り過ぎていないか成分表を確認しましょう。
タウリン・亜鉛など成分の過剰摂取は下痢の症状も
ホタテに含まれる亜鉛は細菌やウイルスに打ち勝つため積極的に摂りたい栄養素ですが、一度に何個も摂り過ぎると体に悪いと言われています。(※1)
長期間にわたり亜鉛を過剰摂取すると、貧血が慢性化するおそれがあります。
ホタテに含まれるタウリン・亜鉛の摂取量を考えると、成人1日あたりの適量は以下のようになります。
・大1個もしくは小2個
・100〜150gの貝柱
成人が1日に必要なタウリン520mgが摂れる
さらなる注意点として、ホタテには食べると危険な貝毒があることも覚えておきましょう。
麻痺性貝毒の危険性|黒いウロは取り除く
ホタテやアサリなどの二枚貝はエサのプランクトンを介して毒を持つことがあり、なかでも麻痺性貝毒は生命に関わるほどの強さがあるので注意が必要です。(※3)
海域に有毒プランクトンが発生しているか出荷規制がおこなわれているので、釣りや潮干狩りに出かける際は現地の貝毒情報を確認しましょう。
危険な貝毒について
貝毒には下痢・嘔吐・腹痛が起こる下痢性貝毒と、しびれ・麻痺が起こる麻痺性貝毒があります。特に麻痺性貝毒はふぐ毒に匹敵する強さで重症化すると死に至るおそれがあります。貝毒は全国の海域で毎年発生しているので、十分気をつけましょう。
なお貝毒は熱に強いので、調理しても無毒になりません。
ホタテの黒い部分は貝毒がある場合があるらしくて、カットし食べてとの事💦
貝にあたった事はないけどかなり苦しいらしいですね😅💦
気をつけよう☺️✨✨✨
バターで頂きました😆🍒✨🌸 pic.twitter.com/3BGWBypKhp— フロリダバス。仲良くして下さいね🌿✨😆🌈 (@kojg5963kojg) May 23, 2021
市販品のホタテ貝は貝毒検査をクリアし安全性が確認されたものなので、食中毒はほとんど起こっていません。
しかし、出荷規制の対象外である釣りや潮干狩りで採った貝は「安全宣言」が出ていなければ食べられないと覚えておきましょう。
以上の点を守ればホタテにはメリットが多く、栄養価の高いスーパーフードと言えますね。
ホタテは低カロリー高タンパクで太る可能性も低い
ホタテには健康維持に欠かせないタウリン・亜鉛などの栄養素が豊富に含まれ、低カロリー高タンパクでダイエットにも最適です。
タウリン | 血圧を下げる コレステロールを減らす |
---|---|
亜鉛 | 免疫機能を高める 味覚を感じやすい |
アミノ酸 | 美肌やダイエット効果 |
ビタミンB2 | 正常な赤血球を作る |
その他タンパク質・カルシウム・ビタミン・鉄分・リンなどのミネラルが豊富で、脂肪量は非常に少ないのがうれしいですね。
ホタテはイクラと相性が悪い?
ホタテとイクラを一緒に食べると、貝に含まれるアノイリナーゼがビタミンB1の吸収を抑制してしまいます。せっかくの栄養成分ですので、余すことなく取り入れたいですね。
常温で長持ちする干し貝柱も、保存食として便利ですね♪
▼干し貝柱
▼冷凍ホタテ
食べ過ぎを防ぐ意味でも、ホタテは冷凍で購入・保存するのが適しています。
冷凍・解凍のコツ|美味しくなる刺身の切り方も
ホタテを保存する場合は、貝柱を取り出し黒いウロを取り除きラップに包み保存袋に入れて冷凍しましょう。
ホタテパーティー
食べ過ぎはあかんと作った後に知って半分以上冷凍庫行きになったのはいい経験 pic.twitter.com/MeMitVVGRE— ラス@ゆっくり実況者 (@RaSu991030) October 9, 2020
解凍は流水にあてる・冷蔵庫に半日ほど移すなどの方法もありますが、美味しいお刺身で食べたい場合は以下の手順をおすすめします♪
- 小ボールに氷と塩少々ふりかける
- 冷凍したホタテを小ボールのなかに入れる
- ラップをして常温でゆっくり解凍する
上手に解凍できたら、ホタテの刺身がさらに美味しくなる切り方も確認してみてくださいね。
貝類の塩分に気をつけて!
ホタテには天然の塩分が多く含まれています。食べる際は真水でよく洗い塩抜きする・味付けは薄めにするなど、塩分の取り過ぎに注意しましょう。
栄養を余すことなく美味しく食べる方法は、この記事も参考にしてみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
結論|ホタテは適量なら体に悪いわけではない
- 食べ過ぎは下痢や不調が起こりやすく体に悪い原因に
- 貝柱大1個・100g程度が成人1日あたりの適量になる
- タウリンや亜鉛の成分は過不足なく摂るのがポイント
- 低カロリー高タンパクで太る可能性も低い健康食
- 冷凍保存が最適で解凍・切り方にもコツがある
ホタテは栄養価が高い反面、食べ過ぎると体調不良を起こす可能性があるので注意しましょう。
成人1日あたりのタウリン摂取量は520mg程度で、ホタテ大1個(100〜150g)が適量と言われています。
低カロリー高タンパクのホタテは、脂肪量が非常に少なくダイエットにおすすめです。
生臭さもなくクセがないので、お刺身はもちろん多くの料理に使える栄養満点のホタテを美味しく食べましょう♪
参考資料
※1 厚生労働省eJIM|亜鉛|サプリメント・ビタミン・ミネラル
※2 タウリン|eヘルスネット|厚生労働省
※3 貝毒に注意しましょう|堺市