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食材・料理のQ&A

饅頭にカビ発生?白い粉は白カビなの?腐るとどうなるかも解説!

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料理・食材
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饅頭 カビ

【執筆者:管理栄養士 朝戸尚子】

饅頭に白・黒・緑のフワフワが見られる場合は、カビが生えているので食べられません。

ただし饅頭表面にある白い粉は、白カビに見えても砂糖や粉類の場合があります。

そこでこの記事では饅頭のカビや腐るのを防ぐために知っておきたい、以下について紹介しています。

この記事を読むとわかる!
饅頭 のこと

 

  • カビかどうかの見分け方
  • カビが生えた場合の対処法
  • 保存方法ごとの日持ち
  • 保存期間を延ばす工夫

手元にある饅頭が食べられるか悩んでいる人や、食べきれない饅頭を長持ちさせたい人はぜひ参考にしてみてください。

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饅頭に生えるカビの特徴|白い粉との見分け方

饅頭 カビ 白

饅頭表面についている白い粉はカビのように見えますが、小麦粉や餅粉などの粉類なので問題なく食べられます。

カビが生えたような饅頭の見分け方
状態 原因
食べられる 白いサラサラした粉が
表面についている
粉類や砂糖
食べられない 白、黒、緑のフワフワ カビや腐敗
明らかな異臭

饅頭には地域やお店によってさまざまな種類がありますが、表面に粉類や砂糖がまぶされているものもあります。

サラサラとした白い粉が全体的についている場合は、饅頭の一部である砂糖や粉類です。

饅頭と大福の違い

「饅頭」とは主に小麦を練った生地であんこを包み、蒸した和菓子です。一方「大福」はあんこを餅で包んだ和菓子です。生地の材料や包んだ後に加熱の工程があるか、という点で違いがあります。

一方カビは糸のような菌糸と胞子から成り立ち、集落を形成しながら増えていくため、フワフワが饅頭表面に部分的についていることで見分けられます。

饅頭に発生するカビには主に白、黒、緑色のものがあり、カビ毒を産生するものとしないものがあります。

白カビ・黒カビ・緑カビの毒性

饅頭に生えるカビの種類としてペニシリウム属、ワレミア属、アスペルギルス属などがあります。

饅頭に発生するカビの例
カビ毒
ペニシリウム属 青緑色 産生するものも
ワレミア属 褐色 産生しない
アスペルギルス属 緑、黄土色
茶、黒、白
青緑など様々
産生するものも

ペニシリウム属は青緑色、ワレミア属は褐色をしていることが多く、アスペルギルス属は黒や白、茶色など菌種によって様々です。

こちらは黒っぽいカビが生えています。

市が配った饅頭だったため、ニュースにもなりました。

こちらは青緑色のカビです。

饅頭自体も緑色なので見えづらいですが、フワフワが部分的に発生していることからカビだと判断できますね。

少し見えづらいですがこちらの饅頭には白いカビが生えています。

このように饅頭に生えるカビにはさまざまな種類があり、人体に危険なカビ毒を産生するものもあります。(※1)

見た目からどのカビかを判断することは難しく、加熱しても毒性はなくならないので、カビの生えた食品は食べないようにしましょう

加熱すればOKは間違い|適切な対処法

加熱をすれば食べられると考える方もいるかもしれませんが、カビ毒は熱に強いものが多く、通常の調理条件では分解しません。

またカビの部分を取り除いたとしても、見えないカビが饅頭の内部に残っている可能性があり、危険です。(※2)

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
カビの生えた饅頭は食べずに処分しましょう。

カビが生えていることに気づかずに一口食べてしまった……という場合でも、必ずしも症状が出る訳ではありません。

カビが生えた饅頭を食べた場合の体への影響や食中毒症状

饅頭に生えるカビの中には、アフラトキシンやオクラトキシン、パツリンといった有害なカビ毒を産生するものもあります。

饅頭に発生するカビによるカビ毒の例
カビ毒の名称 主な毒性・症状
アフラトキシン 肝臓障害、発がん性
オクラトキシン 腎臓障害、発がん性
パツリン 消化器症状
カビ毒とは

カビ毒とは、カビが産生する化学物質のうち、人体や動物に対して有害な作用を示すものの総称を言います。

ただし、カビが生えた饅頭を1度食べただけで、カビによる下痢や嘔吐、腹痛などの食中毒症状が出ることはあまりないと言われています。(※3)

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
下痢や嘔吐、腹痛などの食中毒症状が出た場合はかかりつけ医に相談しましょう。

カビが発生していなくても、保存状態が悪いと腐る場合もあるので注意しましょう。

腐った場合の特徴|変色や異臭に注意

饅頭の保存状態が悪いと微生物が付着し、腐りやすくなります。

腐った饅頭の特徴
見た目
変色
カビが生えている
匂い
臭い
におい
・明らかな腐敗臭
・カビ臭い

食感
触感など
・酸っぱい味
・ねばねばしている

腐った饅頭は食中毒の原因になるので、見た目やにおい、味のいずれかに違和感を感じた場合は処分を検討してください。

饅頭は傷みやすいので、正しい保存方法を守りましょう。

饅頭のカビや腐るのを防ぐ保存方法

饅頭 賞味期限

饅頭を常温で放置するとカビが生える可能性があるので、適切な方法で保存しましょう。

饅頭の保存期間目安
保存期間目安
常温 2日ほど
(賞味期限内で)
冷蔵 おすすめしない
冷凍 約3週間

常温のまま保存したい場合は直射日光を避け、密閉袋を使用し、早めに食べきりましょう。

密封状態で販売されている商品も、外袋開封後は酸素と触れ合うことにより、常温保存下ではカビが生える可能性があります。

一度で食べきれない場合は冷凍保存を活用することで、美味しさを保ったまま約3週間の保存が可能です。

冷蔵庫で保存はNG|日持ちしない時は冷凍しよう

饅頭を長持ちさせるために冷蔵庫で保存したくなりますが、冷蔵庫内の温度で硬くなりがちなでんぷんを多く含んでいるため、おすすめできません。

でんぷんが低温を苦手とする理由

でんぷんは0~4℃付近の低温、水分含量30~60%で最も早く老化が進み、食味の悪化に繋がります。

一方饅頭には砂糖が多く含まれるので冷凍した場合でもカチカチには凍らず、解凍後は食感が元通りになります。

風味も損なわれないので、饅頭を長持ちさせたい場合は冷凍保存がおすすめです。

饅頭の冷凍保存のコツ
コツ
冷凍するとき ・一つずつラップで包む
・フリーザーバッグに入れる
・空気を抜いて口を閉じ、冷凍
解凍するとき 常温で2~3時間待つ

冷凍保存することで3週間ほど日持ちしますが、解凍後は品質の劣化が早く進むため、できるだけ早く食べましょう

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
いちど解凍した饅頭の再冷凍は禁物です。

冷凍状態で販売されている市販品であれば、より期限の長いものもあります。

冷凍の商品であれば、手軽にいつでも饅頭を楽しむことができますね。

饅頭の保存についてもっと詳しく知りたい場合はこちらの記事も参考にしてください。

結論|饅頭の白い粉はカビでないことも|冷凍保存がおすすめ

饅頭 のまとめ
  • 白い粉はカビではない可能性が
  • 白・黒・緑のフワフワはカビ
  • カビの生えた饅頭は処分しよう
  • 冷蔵保存はおすすめしない
  • 長期保存には冷凍を活用しよう

饅頭表面にまぶしてある白い粉は砂糖や粉類なので食べられますが、部分的に発生している白・黒・緑のフワフワはカビなので食べられません。

常温保存の場合は密閉袋を使用しても2日ほどしか持たないので、食べきれない場合は冷凍保存を活用しましょう。

 

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