【執筆者:管理栄養士 福山理沙】
なすは、常温保存だと2日程度の賞味期限ですが、室温が低い場合は2日以上日持ちする可能性が高いです。
賞味期限を過ぎたなすは、見た目や臭いに異変を感じたら破棄するのがおすすめです。
この記事では、なすを安全に食べるために知っておきたい、次の項目を解説します。
なすのこと
- 日持ち期間は何日なのか
- 常温の賞味期限と温度の関係
- 腐るとどうなるか
- 長持ちさせる保存方法
ちょっと工夫をするだけで、冷蔵庫で長持ちする保存方法や、美味しく冷凍保存できる方法も紹介しています。
「なすを冷凍するとまずくなる……」と感じている方も、ぜひ参考にしてください。
目次
なすは何日常温保存できる?2週間は大丈夫?
なすの賞味期限の目安は、常温・冷蔵・冷凍によって異なります。
常温 | 2日程度 |
---|---|
冷蔵 | 10日程度 |
冷凍 | 1ヶ月程度 |
なすを常温保存をする場合は、温度によって日持ちの日数が違ってきます。
常温保存は温度によって長持ちするかが異なる
常温で保存したなすは、2日を目安に食べ切るのが安全です。
しかし、なすの保存に最適な温度帯は8~12℃なので、肌寒い時期なら常温でも2日以上持つ可能性が高いです。
しかし通常の室温だと、なすに付着している微生物が増えやすい環境となります。(※1)
そのため、2日を目安に食べ切りましょう。
また、夏の暑い時期はさらに微生物が繁殖しやすい温度帯になるため、常温保存は控えましょう。
なすはネットでも購入できますが、注文してから届くまでに数日かかります。
配送時間も含めて、日持ち期間を考えましょう。
うっかり日持ち期間が過ぎてしまったなすは、腐ることがあります。
新鮮ななすと腐ったなすの特徴を比較してみましょう。
張りや色に注目!新鮮ななすの特徴
新鮮ななすの特徴は、次のとおりです。
- へたの切り口が新しい
- ガクに付着しているトゲが鋭い
- 紫色が濃い
- 表面がつやつやで張りがある
- 傷がない
なすを購入するときは、上記の特徴に当てはまるものを選ぶのがおすすめです。
それでは、なすが腐るとどのような特徴があるのかを確認していきましょう。
異臭・ネバネバには要注意!腐るとどうなるか
なすが腐ると、次のような特徴があります。
見た目 変色 |
・ネバネバしている ・カビが生えている |
---|---|
臭い 匂い におい |
異臭がする |
味 食感 触感など |
柔らかくなっている |
臭いは甘いように感じられたり、アルコールのように感じられたりなど、感じ方は人それぞれです。
なすに上記のような特徴がある場合、食べるのは控えましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
なすを腐らせないためには、正しい保存方法を守ることが大事です。
具体的な保存方法を、詳しく解説します。
冷蔵庫・冷凍庫別|なすの日持ちを伸ばす保存方法
なすはそのままの状態で保存するよりも、次のように保存すれば日持ち期間が延びます。
常温 | 1.なすの水気を拭く 2.ラップでくるむ 3.常温で保存 |
---|---|
冷蔵 | 1.なすの水気を拭く 2.ラップでくるむ 3.保存袋に入れて野菜室で保存 |
冷凍 | 1.調理に使う大きさにカットする 2.水にさらしてアク抜きをする 3.なすの水気を拭く 4.保存袋に入れて冷凍庫で保存 |
冷蔵室で保存する場合は、5℃以下になると身が縮んでしまう可能性があります。
そのため、冷気からなすを守るために、新聞紙やキッチンペーパーでくるんでから保存袋に入れるといいでしょう。
また、なすは冷凍して長期保存も可能ですが、生の状態で冷凍すると繊維が壊れてスカスカになり、美味しさが損なわれ、見た目も悪くなります。
では、どうすれば美味しく冷凍保存できるのでしょうか。
加熱してからがおすすめ!なすの賢い冷凍方法とは
なすを素揚げにしたり、煮浸しにしたりしてから冷凍すれば、味の劣化が少なく、解凍したあとそのまま使えるので便利です。
加熱したものも、生で冷凍したものと同様に1ヶ月を目安に食べ切りましょう。
結論|なすを日持ちさせるには保存方法が重要
- 温度によっては常温保存可能
- 新鮮ななすは張りがあり色が濃い
- 腐ると異臭やカビがある
- そのままの状態で保存はNG
- 加熱後に冷凍するのがおすすめ
なすは常温だと2日程度日持ちします。
しかし、室温が8~12℃の寒い時期だと、冷蔵保存でなくても2日以上日持ちします。
また、購入時に新鮮ななすを選べば、傷んでいるものよりも長持ちするでしょう。
なすは保存方法によって鮮度が大きく異なるため、長持ちさせたい場合は記事内で紹介した方法を試してください。
なすを美味しく安全に食べるためには、正しい保存方法を守って、賞味期限内に食べ切りましょう。