【執筆者:栄養士 森合愛】
天かす(揚げ玉)の賞味期限は6ヶ月程度の場合が多いですが、開封後はあまり日持ちしないため、期限内でも食べられなくなるケースがあります。
天かすのこと
- 未開封・開封後の日持ちの目安
- 賞味期限切れは食べられるのか
- 腐るとどう変化するのか
- 正しい保存方法と活用レシピ
手元にある賞味期限切れの天かすが使えるかどうか悩んでいる方や、酸化を防ぐ開封後の保存方法や天かすを使った活用レシピを知りたいという方もぜひ参考にしてください。
目次
天かす(揚げ玉)の賞味期限はいつまで?|日持ちの目安
市販の天かすに表示されている賞味期限は商品によって異なりますが、6ヶ月程度のものが多いようです。
しかしこの期限は、未開封かつ正しく保存されていた場合に限ったもので、開封後の日持ちは短くなるので注意してください。
常温 | 冷蔵 | 冷凍 | ||
---|---|---|---|---|
市販品 | 未開封 | 約3~6ヶ月 | ー | |
開封後 | NG | なるべく早めに | 2ヶ月程度 | |
手作り | NG | 2~3日程度 | 2ヶ月程度 |
市販品で未開封のものは基本的に常温保存できますが、開封後は酸化して味や食感が劣化しやすいため、冷蔵か冷凍してなるべく早めに消費しましょう。
こちらのチャック付きの天かすは、開封後でも冷蔵保存で30日程度日持ちするようなので、長持ちさせたいときに便利ですね。
家庭で手作りしたものや、スーパーの惣菜コーナーでパック詰めされた消費期限付きの天かすはあまり日持ちせず、常温保存もできません。
賞味期限と消費期限は似ていますが、実は大きな違いがあるので、パッケージの表示をよく確認しましょう。
賞味期限切れでも使える条件とは?|消費期限との違い
賞味期限が設定されている市販の天かすは、期限が切れた場合でも食べられる可能性があります。
消費期限:未開封かつ正しい方法で保存されていた場合に、期日まで安全に食べられる期限のことで、いたみやすい食品に表示されています。
賞味期限とはおいしく食べられる期限のことなので、臭いや見た目などに異変がなければ、期限が切れたからといってすぐに食べられなくなることはありません。
それに対し、消費期限とは安全に食べられる期限を意味しており、期限切れを食べると食中毒を起こす可能性があるため、たとえ見た目に変化がなくても食べないことをおすすめします。
天かすが食べられるかどうかは、臭いや味で判断できますよ。
腐るとどうなる?|臭いや見た目に変化も
天かすは腐るというよりも、劣化して味が落ちることが多いです。
見た目 変色 |
・カビが発生している ・変色している |
---|---|
臭い | ・カビ臭い ・油が酸化した臭い |
味 食感 |
・苦みがある ・油が酸化したような味 ・湿気っている |
不快な臭いやカビの発生など、明らかに腐敗に近い状態であれば判断しやすいですが、実際に食べてみないと腐敗していることに気づかないケースもあります。
劣化した天かすは油が酸化したような不快な臭いや味になるため、普段と比べ味が違うときやおいしくないと感じたら使うのは止めましょう。
めっちゃショック
お好み焼き保存用も含めて大量に作ろうと思って生地いっぱいできたのに
入れた天かすが腐ってたっぽくてとても食べれたもんじゃない😭
天かす酸化したらこんな不味いんや…おのれ天かす…😇— wakewakame (@wakewak32659118) February 24, 2022
このように酸化した油はおいしくないだけでなく、身体にも悪影響なので、食べないようにしましょう。
天かすには油が多く含まれているため、開封して空気に触れた瞬間から酸化が始まります。
油に関してはこちらの記事が詳しいので、ぜひあわせて確認してみてくださいね。
また、開封済みのものや高温多湿の場所で保存していた場合はカビが発生する可能性があるため、夏場や梅雨の時期は特に注意しましょう。
一般的にカビが発生しやすい温度の範囲は20~30℃といわれています。特に25℃前後で活発になります。冷蔵庫内に保存した場合でもカビが発生する可能性は十分にある
ので、開封後は特に注意してください。(※2)
天かすは開封すると酸化して劣化しやすいため、正しい保存方法を確認しておきましょう。
開封後は冷蔵庫?常温保存?|天かすの正しい保存方法
開封後に天かすの風味を保ちつつ安全に食べ切るには、常温保存ではなく冷蔵庫・冷凍庫で保存しましょう。
空気に触れて品質が劣化しないよう、しっかり密封することが大切です。
常温 | 冷蔵 | 冷凍 | ||
---|---|---|---|---|
市販品 | 未開封 | 直射日光・ 高温多湿を避け、 風通しのいい 場所で保存 |
ー |
|
開封後 | NG | チャック付き 保存袋で保存 |
チャック付き 保存袋で小分け にして保存 |
|
手作り |
天かすは高温多湿、直射日光を避けて保存するように記載されているものがほとんどのため、未開封であれば冷蔵庫や冷凍庫で保存しなくても問題ありません。
ただし開封後は空気に触れることで酸化が進み、劣化のスピードも急激に上がるので、保存袋などに入れてしっかり密封し、冷蔵庫・冷凍庫へ保存しましょう。
冷蔵庫でも酸化は進むため、天かすをすぐに消費できなそうなときは、冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめです。
冷凍方法する際はジッパー付きの保存袋などで小分けに保存し、使う分だけ取り出せるようにしておくと便利ですよ。
余った天かすは、料理に使うと大量に消費できます。
消費ペースを上げる使い道!|活用レシピ
お好み焼きやたこ焼きの生地に混ぜたり、麺類のトッピングなどどちらかと言えば脇役として使われがちな天かすですが、料理のレパートリーを増やせば、余すことなく美味しい状態で食べきれます♪
- 天むす風おにぎり
- 豆腐丼
- お好み焼き風チャーハン
- クリスピーチキン
- チョコクランチなど
天むす風おにぎりや豆腐丼は、火を使わず簡単に作れるのでおすすめです。
天かすが傷む前に、美味しいアレンジ料理を楽しみましょう!
結論|開封後の天かすの賞味期限は短いため早めに食べよう
- 市販品の賞味期限は6ヶ月程度が多い
- 開封後や手作りは早めに使い切る
- 劣化するとカビが発生したり油が酸化したりする
- 開封後は密封して冷凍保存を
- トッピング以外の使い道も
未開封かつ正しい方法で保存した天かすは、賞味期限が切れても使える可能性があります。
しかし開封後は酸化が進んで、日持ちが短くなるので注意が必要です。
たとえ未開封でも高温や直射日光を避けて保存し、開封後は冷凍保存するとおいしく食べられる期間を延ばせますよ。
さまざまな料理に幅広く使えるので、活用レシピなど参考にしてみてください。