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食材・料理のQ&A

親子丼の日持ちと保存|作り置きの冷凍保存は可能?冷蔵の目安も

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料理・食材
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親子丼 日持ち

【執筆者:管理栄養士 渡辺こと】

親子丼などの卵料理は加熱すると細菌が繁殖しやすくなるため、あまり日持ちしません。

卵が半熟の場合は2時間以内、たとえ火を完全に通しても冷蔵庫で2~3日程度が目安です。

長持ちさせるには冷凍保存がおすすめですが、そのまま冷凍しても美味しく保存できないため工夫しなければなりません。

そこでこの記事では、親子丼の日持ちや保存方法について以下の項目をご紹介します。

この記事を読むとわかる!
親子丼のこと

 

  • 冷蔵・冷凍の日持ち期間
  • 半熟卵が日持ちしない理由
  • 食べられるかの見分け方
  • 美味しく長持ちする賢い冷凍方法

具のみ、もしくは下味をつけて冷凍すると作り置きもできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

   

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親子丼の日持ちはいつまで?冷蔵・冷凍保存の目安

親子丼 何日持つ

雑菌は温度が高いと増殖しやすいため、親子丼の常温保存は避けて冷蔵庫で保存し、なるべく早めに食べましょう。(※1)

特に卵に完全に火が通っていない場合は菌が増殖する可能性があるので、作ったらすぐに食べてくださいね。

親子丼の日持ち期間
常温 × 避ける
冷蔵 卵が半熟 2時間以内(※2)
卵に火が通っている 2~3日程度
冷凍 具のみにして2週間程度

卵は冷凍するとパサパサした食感になるため、卵は入れずに具のみを冷凍しておくと良いでしょう。

「卵は日持ちする食材」というイメージがある方もいるかもしれませんが、卵は割ったり加熱したりすると日持ちしないので注意が必要です。

必ず冷蔵庫で保存!半熟卵が日持ちしない理由

卵は冷蔵庫で保存すれば比較的に賞味期限の長いものですが、ゆで卵や半熟卵など調理したものは日持ちしません。

卵白には殺菌効果のあるリゾチームという酵素が含まれていますが、加熱したり卵黄と混ざったりすると失活し、細菌が増殖しやすくなるからです。

また割ったりヒビが入ったりした卵には雑菌が繁殖しやすくなるため、割ってみて異変がなければすぐに調理しましょう。

半熟卵も生卵と同様の扱いになるため、2時間以内に食べることをおすすめします。

ヨセミテ編集部・メモ
ヨセミテ
編集部
卵に記載されている賞味期限は卵を安心して生で食べられる期間のことです。卵を半熟で仕上げたい料理は使用する卵が賞味期限内かどうかよく確認し少しでも過ぎた場合はしっかり加熱するのが安心です。
賞味期限とは「美味しく食べられる期間」で過ぎても食べられる場合が多いのに対し、消費期限とは「安全に食べられる期間」で過ぎると食べない方が良い期間のことをいいます。(※3)

なるべく早めに食べた方が良いものの、冷蔵庫で日数が経ってしまうこともありますよね。

そこで、親子丼が食べられない場合の見分け方を調べてみました。

何日持つ?食べられない状態の見分け方

親子丼が腐るとカビがはえ、糸をひくようになり、不快なにおいがします。

腐った親子丼の特徴
見た目
変色
・変色している
・カビがはえている
臭い
匂い
におい
・不快なにおい
・特に卵が腐った場合は強い硫黄臭

食感
触感など
粘りがあり糸を引く

上記のような状態が見られた場合は食べないようにしましょう。

また、加熱が不十分な場合にはサルモネラ菌が繁殖して食中毒を起こす可能性があります。

見た目やにおい、味ではわかりにくいため保存期間をしっかりと守り、よく加熱することが大切です。

喫食してから12~48時間後に、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状があらわれます。比較的症状は軽くすむ場合が多いですが、人によって差異があります。(※4)

たくさん親子丼を作ったときなど「次の日のお弁当にしたい」と思うかもしれませんが、常温状態が長くなると腐る可能性があるので、あまりおすすめできません。

どうしてもという場合は、よく加熱した上、お弁当をなるべく冷やしておくといった工夫が必要です。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
お弁当にするなら、手作りではなくレトルトの親子丼もおすすめですよ。

このように親子丼は基本的にあまり日持ちしませんが、調理方法や保存方法によっては傷むスピードを抑えられます。

 

親子丼を美味しく日持ちさせる賢い保存方法

親子丼 保存

親子丼を作り置きする場合は、卵は半熟ではなくて火をしっかり通すか、具のみで保存するのがおすすめです。

傷みにくい親子丼の保存方法
手作り 冷蔵 ・具のみを作って冷蔵し、
食べる直前に卵を入れる
・卵にしっかり火を通す
(75度1分以上)
冷凍 ・具のみを作って冷凍し、
食べる直前に卵を入れる
市販品 指定された保存方法を確認

冷蔵・冷凍いずれも具を別にしておくと、卵の状態を気にせず保存しやすくなりますよ。

作り置きするなら具だけか下味冷凍を

卵は火を通すと日持ちせず冷凍にも向いていないため、親子丼を作り置きしたいなら、具だけを冷蔵もしくは冷凍しておくと安心です。

もしくは、下味冷凍しておくのも良いでしょう。

下味冷凍とは加熱調理せずに鶏肉と玉ねぎ等の具材を調味料と一緒に冷凍しておき、食べる時に加熱して卵でとじるまでを一気におこなう方法です。

親子丼下味冷凍のレシピ

Cpicon 親子丼のもと(下味冷凍) by ★真奈★

調理後に冷ましてから冷凍する手間と時間がなくなるので便利です♪

鶏肉のサイズを小さくすれば火の通りも早いので、すぐに調理する時間がない時にはとても便利な方法です。

ご興味のある方はぜひやってみてくださいね。

ヨセミテ編集部・笑顔
ヨセミテ
編集部
卵でとじる場合は、煮汁に卵が浸かるようにして75度1分以上加熱します。煮汁の塩分で多少保存性が高まりますよ。
また、親子丼を作り置きするときには、食中毒を防ぐために衛生面にも注意しましょう。

冷蔵・冷凍保存は衛生面に注意

食中毒を予防する3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける(殺菌する)」です。(※5)

作り置き全般に言えることですが、冷蔵・冷蔵は共に菌の増殖スピードを遅らせているだけで、死滅させるわけではないので、正しく保存してくださいね。

正しく保存しないと食中毒等の原因になるので、以下の注意点をしっかりと確認しておきましょう。

親子丼を冷蔵・冷凍するときの注意点
  • 保存する容器は蓋つきで密閉できるものを選びよく乾燥したものを使用する
  • フリーザーパックを使用する場合は使いまわしせずに新しいものを使用する
  • 菜箸やトングは清潔なものを使用する
  • 冷ましてから蓋をする(蓋に水蒸気がつくのを防ぐ)
  • 食べる時に再加熱する

日持ちしない親子丼を保存するには、保存方法をぜひ工夫してみてくださいね。

 

結論 | 親子丼は日持ちしないため賢い冷蔵・冷凍方法を活用する

親子丼 のまとめ
  • 常温保存は避け冷蔵・冷凍保存する
  • 卵が半熟なら2時間以内に喫食
  • 卵に火を通した場合は冷蔵庫で2~3日が目安
  • 冷蔵・冷凍するなら具をわける
  • 下味冷凍をすると便利

親子丼は傷みやすいため、常温ではなく冷蔵保存してなるべく早めに食べましょう。

半熟卵は傷みやすいため、よく加熱するか具のみを冷蔵・冷凍保存して食べる直前に卵でとじる方法が安全です。

下味冷凍をしておくと時短にもなり、簡単に美味しく親子丼を楽しむことができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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