ヨーグルトの保存状態が悪かったり古くなったりするとカビが生えることがあります。
水まわり発生しやすい赤いカビのようなもの、綿にそっくりな白カビ、シミのような黒カビ、緑がかった青カビなどが生える可能性があります。
また、カビが生えなくても味がおかしくなって細菌が繁殖することもあり、食べると体調を崩す可能性があります。
新鮮な状態や食べても良い状態を知っておけば傷みやすい自家製ヨーグルトでも安心して食べられるので、今回は次の項目を調べてみました。
この記事を読めば、ヨーグルトをカビさせないための保存のポイントが分かります。
保存期間を伸ばせる冷凍保存の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください♪
目次
ヨーグルトにカビっぽいものが?食べられるか見分け方のポイント
ヨーグルトにカビのようなものが生えていたら体調を崩す危険があるので食べてはいけません。
カビの見分け方は表面に赤色や緑色の固まりができていないかよく確認することと、カビ臭いにおいがしないか嗅いでみることです。
ヨーグルトに生えるカビの種類はさまざまで、見逃しやすい白カビも生えてきます。
カビが生え始めたときはポツポツと小さいシミのようにも見えますが、繁殖が進むと表面全体が覆われてしまうこともありますよ。
危険なカビを知ることは体を守ることに繋がるので、まずは赤カビの特徴から確認しておきましょう。
赤いカビのようなものは菌類の仲間の可能性がある
ヨーグルトの表面に薄い膜のように広がる赤カビのようなものは、成長速度が早いのであっという間に広がってしまいます。
みてください。このカビの繁殖したヨーグルトwwww
やばすぎwwwwww母が放置してたw pic.twitter.com/1Et3E6LCFH— れるあ@愚痴こぼし垢。 (@rerua_2525) March 22, 2014
画像の赤カビは厳密にはカビではなく、赤色酵母という菌類です。(※1)
赤色酵母を食べてしまったとしても体調を崩すことは少ないですが、その部分には他のカビや細菌も繁殖しやすい条件が揃っているので体調を崩す危険があります。
また赤色のカビの中にはフザリウム系の中毒症状を引き起こすカビ毒を作る種類もいます。(※2)
ふわふわしている場合は赤色酵母ではなくカビの可能性が高いですが、見分けられない場合もあるので基本的には食べないように気をつけましょう。
赤カビが生えていないヨーグルトでも、表面をよく見ると綿のような白カビが生えていることがあります。
同化して見付けにくい白カビも生える
ヨーグルトに生える白カビはケカビやコウジカビの可能性が高く、この画像のように少しふわふわしているのが特徴です。
賞味期限切れのヨーグルトにカビが…1週間程度で!?と思ったらフタにぶつかってできたような大きめの穴が空いてた。流石に穴が空いてたらカビ生えるわなw pic.twitter.com/t1J5xuCaw9
— とも (@tomtotoro) May 25, 2016
コウジカビはアスペルギルスと言う種類のカビで、食べ物だけでなくホコリや土壌などさまざまな場所にいます。(※3)
中には発がん性があるカビ毒をもつ種類もいるので、生えているのを見落とさないように気をつけましょう。
また、白カビと一緒に生えることもあるのは、緑っぽい青カビです。
チーズに使われる緑のカビも食べると危険!
緑色のカビはペニシリウムや、白カビと同じコウジカビの可能性が高いです。
ペニシリウムは目に見えるほど繁殖すると画像のような青緑色の固まりを作ります。(※4)
苅田のルミエールに買い物行って帰ったら子供のヨーグルトがカビだらけやった!
やばたん pic.twitter.com/7ibcCy23Eg— えいヤン (@eitorui0808) September 14, 2016
チーズに使われるような食べられる種類もありますが、緑色のカビにも体に悪影響をもたらすカビ毒を作る種類がいます。
見た目だけでは見分けがつかないため、食べないようにしましょう。
カビの生えた部分を取り除いても、目に見えない菌糸や胞子が他の部分で増殖しはじめている可能性があるので、カビの生えたヨーグルトは食べずに処分しましょう。
万が一食べた部分にカビの胞子が残っていた場合は、腹痛や、吐き気をもよおす可能性がありますよ。(※5)
カビが生えていなくても腐っている場合があるので、明らかに状態がおかしい場合は注意が必要です。
ヨーグルトはカビ以外に腐ることもある?傷んだときの見分け方
ヨーグルトが腐っているかどうかは、においや見た目が新鮮な状態と変わっていないかで判断しましょう。
- 水分(ホエー)が出ていない
- ほどよい酸味がある
- なめらかな舌触りをしている
ヨーグルトは酸味があるものですが、舌にピリピリとした刺激を感じるほど酸味が強い場合や、反対に全く酸味を感じないものは腐っている可能性があります。
ただ市販のヨーグルトの種類によってはもともと酸味が強いものや、食べやすいように酸味を抑えて作られているものもあるので、大丈夫か判断できない場合もあります。
その場合は、購入先やメーカーに保存状態などを伝えて確認すれば安心して食べられますよ。
また自家製ヨーグルト作りで失敗すると、ボソボソした豆腐のようなものが水分に浮かんでいる状態になったりします。(※7)
失敗する原因は温度管理に失敗した発酵不良などがありますが、雑菌が入り込んでしまってもうまく固まりません。
自家製の失敗したヨーグルトや腐ってしまったヨーグルトには細菌が繁殖していたりカビが生えかけている可能性が高いので、食べると下痢になったり、食中毒になったりします。
また、ツーンとして嗅いでいられないようなにおいがしたり、こちらの方のようにチーズのようなむせ返るにおいがする場合も腐っていると考えられるので注意してくださいね。
やばい賞味期限1ヶ月前のヨーグルトが出てきました。
ヨーグルトみたいな色して
チーズみたいなにおいで
チーズみたいな食感でめっちゃ酸っぱいヨーグルトの味がしました pic.twitter.com/ITkJglG5fH
— おくら (@akamaruMD44) July 8, 2019
一方で新鮮なヨーグルトの状態と少し違っていても、食べても大丈夫な場合があります。
酸味が増すのは発酵が進んでいるから
ヨーグルトは乳酸発酵が進むことで独特な酸味が生まれます。(※9)
そのため、保存状態によっては腐るまでいかなくても発酵が進んで酸味が増してしまうことがあります。
この味の変化は腐っているわけではない正常なものなので、少し酸味が強くなっただけでカビなど生えていなければ食べても大丈夫と考えられます。
ただ、風味が変わってしまいおいしくないと感じるかもしれないので、その場合は料理の材料にすれば、捨てずにおいしくいただけますよ。
同じく食べても大丈夫なのはホエーという水分が出ている場合です。
ホエーが出ているのは古いヨーグルトの特徴
ホエー(乳清)はヨーグルトの成分の一つで、中に含まれていた水分が出てきたものです。(※10)
保存期間が長い古くなったヨーグルトに出てくることが多いので、ホエーが出ているヨーグルトは鮮度が落ちていると考えられます。
ホエーが出たヨーグルトにはカビや細菌が繁殖しやすく傷みやすくなってしまいます。
買ったばかりのヨーグルトでも、ホエーが出ている場合はなるべく早めに食べきってしまいましょう。
ちなみにホエーにはヨーグルトの栄養がたくさん含まれているので、捨てずにお菓子の水分やジュースにプラスして再利用するのがおすすめです。
カビが生えるなど腐る寸前まで鮮度を落とさないためにも、正しい保存方法を実践しましょう!
\ こちらの記事も参考にどうぞ /
カビを防ごう!ヨーグルトの美味しい状態を保てる保存方法
ヨーグルトを劣化させないポイントは、冷蔵庫で保存することと、できるだけ衝撃を与えないことです。
ヨーグルトは牛乳を乳酸菌の力で発酵させたものですが、室温で置いておくと発酵が進み酸味が強くなってしまいます。(※11)
また、衝撃を与えてしまうとヨーグルトの固まりが崩れてしまいホエーが滲み出てきます。
水分が出るとカビが生えたり傷んだりしやすくなるので、保存する際はドアポケットなど衝撃が加わりやすい部分は避けましょう。
ヨーグルトにはプレーンやフルーツが入ったものなどさまざまな種類がありますが、パッケージに書いてある賞味期限などを参考に食べ切るようにします。
消費期限は安全に食べられる期間です。(※12)
一般的にはプレーンなら2週間ほど、フルーツが入っていたりするソフトヨーグルトなら2~3週間ほどの賞味期限となっています。
万が一賞味期限を1日過ぎてしまっても、カビたり腐ったりしていなければ基本的には食べられます。
ただこれは未開封の場合で、一度開封したヨーグルトにはカビや細菌が繁殖しやすいため、2~3日以内に食べきるようにしましょう。
大容量のヨーグルトのほうがお得ですが、1日に少ししか食べないのであればこのように小分けになったものを購入するといいですよ。
食べきるのが難しい場合は、冷凍保存してシャーベットにして食べるのもおすすめです。
冷凍したヨーグルトを解凍すると水分が分離して食感が変わってしまい、おいしくなくなってしまいまうので、フローズンヨーグルト以外なら加熱して料理に使いましょう。
結論|ヨーグルトはカビやすいので正しく保存しよう
ヨーグルトには赤色や緑色などさまざまな種類のカビが生えてしまいます。
開封したまま長く保存した場合や、自家製のヨーグルトに生えてきやすいので、必ず冷蔵保存するなど保存方法に注意するのが大切です。
未開封で保存方法に気をつけていれば賞味期限切れは1日ほどなら大丈夫ですが、味や見た目に変化がないか確認してから食べるようにしましょう。
冷凍保存もできますが、解凍後は生食に向かないので凍ったまま食べるか料理の材料として再利用するといいですよ。
参考資料
※をクリックすると元の位置へ戻ります。
※1 (1)赤い水あかの正体は?|エフシージー総合研究所
※2 フザリウム系カビ毒|食品衛生の窓(東京都福祉保健局)
※3 アスペルギルス|食品衛生の窓(東京都福祉保健局)
※4 ペニシリウム|食品衛生の窓(東京都福祉保健局)
※5 カビが生えた食べ物、大丈夫?|ヨミドクター(読売新聞)
※6 乳と乳製品のQ&A|一般社団法人 日本乳業協会
※7 手づくり カスピ海ヨーグルトのご注意|フジッコ株式会社
※8 【知らないと怖い基礎知識】食中毒の予防と対処法|ココカラファイン
※9 ヨーグルトはなぜ酸っぱいのですか|株式会社 明治
※10 ヨーグルトの表面に水分が出ていますが食べられますか|株式会社 明治
※11 ヨーグルトの上手な保存方法について|株式会社 明治
※12 ヨーグルトは腐ることはあるの?|エキサイトニュース