実家暮らしの若い世代の人は「洗濯機の回し方がわからない」という人は多いのでしょうか…?
先日、ランチタイムのときに、職場の新婚の若い女性にこんな質問をされました。
「洗濯機の正しい回し方って分かりますか?私、結婚したばかりで分からなくて…」
…シーンと静まり返る同僚達。
『えっ?洗濯機の使い方も知らないの?いくら若いからって…』
『使い方って、洗濯物を入れてスイッチオン!でしょ…』
( ↑私達の心の声)
でも、最近の洗濯機は高性能だし、意外に操作が難しいのかも…?
そこで今回は、洗濯機の回し方ほか、以下の内容を調べてみることにしました。
- 洗濯機の基本的な使い方の手順は?
- 風呂水ポンプあり・なしで手順は変わる
- 洗濯機を回す際に注意したいこと
- 漂白剤を使うときに気を付けるべきこと
- 一工夫で洗いあがりや臭いに差が出る!
たしかに、我家の洗濯機にもいろいろなボタンがあるのですが、ほぼ毎回「おまかせコースでスイッチオン」オンリーです。
たまに、すすぎの回数や水の量、脱水時間なんかをちょっと変更するくらいなもの。
「水道の蛇口はどうしたらいいのか?」「洗剤や柔軟剤はいつ入れたらいいのか?」と、矢継ぎ早に質問されたのですが…。
いろいろ質問されてみれば、洗濯機って意外に分らないことが結構あるかも?
これを機会に、初心に帰って「洗濯機の正しい回し方や、いまさら聞けない洗剤や柔軟剤の入れ方」を調べて、掘り下げてみたいと思います!
目次
洗濯機の回し方!正しい使い方をご存じですか?
いまどきは、洗濯機の機能も多種多様になっていますよね。
そのため、私も含めて「洗濯物と洗剤を放り込めばOK~」といった感じで、意外に使いこなせていない人も多いと思います。
また、基本中の基本である「生地表示」を確認せずに放り込んだら、縮んで残念な結果になる場合も…(私も経験アリ)
新婚さんや、初めての一人暮らしなど、新生活でこれから使う方も、これまで何とな~く適当に洗濯機を使っていたという方も。(←私)
また、適当に使っていたら時々失敗しちゃうことがあるという方も。
これを機に、一緒に正しい洗濯機の使い方や洗剤の入れ方などを学んでいきましょう♪
洗濯機の基本的な手順はコレ!
まず、洗濯機の基本的な手順をご紹介します。
これが基本です。(これはさすがに分かりますよね!)
洗剤をいつ入れるのか、どのくらいの量を入れたらよいのかなど、洗剤の入れ方で悩む人もいそうですね。
上記の通り、洗剤はスタートボタンを押したあとで、表示された洗濯物の量(水量)に合わせて投入します。
柔軟剤の入れ方も、洗濯物の量(水量)に合わせて分量を量り、投入口に入れてください。
「洗剤や柔軟剤の投入口はどこ?」という人もいるかもしれませんが…。
洗濯機もシャープやサンヨー、パナソニック、東芝など機種ごとに違うので、詳しくは説明書でよく確認してみてくださいね。
また、お風呂の残り湯も使って洗濯したいという場合もあるかと思いますので、次で紹介します。
風呂水ポンプが搭載された機種の場合
風呂水を吸い上げるポンプが付いている機種は、以下の点に注意してください。
- 風呂水用給水ホースを洗濯機に取り付け、運転をするときに風呂水利用の設定をする
- 40℃より高い温度の風呂水や、イオウの入った入浴剤を使ったふろ水は使用しない
- 「ドライ」コースなど、風呂水が使えないコースなどがある(詳しくは取扱説明書を)
- 給水中に風呂水がなくなった場合は、水道水が給水される
- 風呂水給水の前に、水道水の蛇口もひねっておく必要がある
*風呂水ポンプへの呼び水と、水道栓の開け忘れを確認するため
風呂水ポンプが搭載されていない機種の場合
風呂水ポンプが付いていない洗濯機で、お風呂の残り湯を利用する場合、以下の方法で回してください。
- 市販の風呂水給水ポンプを使うか、バケツなどで風呂水を洗濯機に入れる
- 風呂水を入れるタイミングは、「スタート」ボタンを押し給水が始まったら一時停止して入れる
- 風呂水は洗濯物が浸かるまで入れる
どちらの場合も、衛生上、最後のすすぎは水道水で行ったほうがよいでしょう。
ちなみに、最近はすすぎ1回でOKの洗剤も多いので、その場合は水道水ですすぎましょう。
風呂水ポンプを使用する場合、最後のすすぎを水道水にするかどうかが選択できます。
さて、洗濯機の回し方の基本的な手順はお分かりいただけたと思います。
次項では、これもまた迷いがちな「洗濯物の仕分け」や「衣類を洗う際の注意点」などについてご紹介しますね。
ちょっと待った!! 洗濯機を使う前にすべきこと
洗濯する際は、通常の洗濯物とは分けて洗ったほうがよいものがあります。
そのため、なんでもポンポンと洗濯機に放り込んで、一度に回すことはおすすめできません。
洗濯物によってコースを使い分けよう
洗濯物は大きく分けて、標準コースで洗うもの、ドライコースで洗うもの、毛布コースで洗うものの3種類に分けられます。
- 標準コースで洗うもの
タオル、ワイシャツ、Tシャツなどの綿衣服 - ドライコースで洗うもの
スラックス、スカート、薄い生地のブラウス、セーター、カーディガンなど - 毛布コースで洗うもの
大きな毛布、ベッドカバー、夏掛け布団など
ざっくり分けてこんな感じなのですが、標準コースやドライコースに選り分けても、洗濯物の取り扱い表示は見逃さないようにしましょう。
ちなみに、2016年12月に洗濯表示が新しいものに変わったので、覚えておくとよいですね。
また、ボタンやファスナーがついた服は、洗濯中に他の衣類とぶつかって生地を傷めないように注意する必要があります。
ボタンを留めて、ファスナーを締めた状態で裏返しにし、ネットに入れたほうがよいでしょう。
さて、こんな私でも、さすがに他の洗濯物と分けて洗っているものがあるので、それらもちょっとご紹介。
汚れがひどいもの
子どもたちの泥のついた体操服や、ひどい食べ物のシミ汚れなどの服は、さすがに分けて洗います。
汚れがひどいものを一緒に洗うと、汚れ移りしてしまうことがあるので、汚れたものは汚れたもの同士で洗ったほうがよいでしょう。
雑巾やバス、トイレのマット
雑巾やマット類は、雑菌だけでなく、ほこりや髪の毛などがたくさんついています。
そのため、ほかの洗濯物についてしまうので、一緒に洗うのはやめましょう。
ちなみに、あまりに汚れのひどいものは、お風呂場やバケツで洗うようにしています。
はじめて洗う色柄物
はじめて洗う色柄物は、色落ちしてほかの洗濯物に色移りすることがあるので、まずは分けて洗いましょう。
以前、一緒に洗ってしまい、夫のワイシャツがピンクに染まってしまったことがあります…。
また、ジーンズなどは、何回も色落ちすることがあるので、注意してくださいね。
一度の洗濯量は少なすぎても多すぎてもダメ
洗濯ものをこまめに分けて洗う方は、節水、節電なども考慮して、ある程度たまってから洗うとよいです。
この洗濯機の回し方は、実は”節約”だけのためではないことをご存じでしょうか。
- 洗濯物は繊維同士がこすれ合って汚れを落とすため、少な過ぎると空回りして効果が半減する
- 「洗濯機の容量の8割程度」が一番よいとされている
- 汚れが目立つものの場合は6、7割を目安に洗うとよい
私も時々、少量で洗ってしまうことがあります。
「今日は量が少ないから、いつもよりスッキリきれいになりそう♪」などと思っていたのですが、実は違っていたのですね…。
これからは、堂々と洗濯物をためてから洗おうと思います!(← 逆に入れ過ぎにも注意ですよ!!)
さて、次項ではこれまた気になる「しつこい汚れを落とすときの注意点」などを紹介していきたいと思います。
漂白したいものを選り分ける!1点だけなら手洗いに
なかなか落ちない汗ジミや、食べ物などのソースの汚れ。
これらを「漂白剤」を使って落とす場合には、どのようなことに気をつけたらよいのでしょう。
押さえておきたい点として、漂白剤には「塩素系」と「酸素系」の2種類あることです。
2つの漂白剤のそれぞれの特徴
まずは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の特徴を、それぞれ見ていきましょう。
塩素系漂白剤
-
- 漂白力が強い
- 染料まで脱色してしまうことがあるため、色柄物には使用不可
- 強いアルカリ性のため、綿・麻・ポリエステル・アクリル素材のみに使用可能
(毛・絹・ナイロン・ポリウレタン・アセテートなどには使用不可) - 金属製のボタンやファスナーなどにも使用不可
(金属が黒ずんだり、周りの布地を傷めてしまうため)
酸素系漂白剤
- 塩素系より漂泊力が弱い
- 染料を脱色しないため、色柄物にも使用可能
- 洗濯時に洗濯機に一緒に入れて使用可能
- 金属製のボタンやファスナーなどには原則使用不可
(かなり古いファスナーだったり、長時間浸けておいたりしなければ、変色することはあまりない。←筆者の体験から)
塩素系の場合は漂泊力が強いので、個別で洗います。
白いタオルの汚れや黄ばみなどの場合は、塩素系がおすすめです。
ただし、あまり長く浸けていると生地を傷めてしまうので気をつけましょう。
酸素系の場合、色柄物の漂白などでも、洗濯機で洗濯時に一緒に入れて使うことが可能です。
そのため、酸素系はワイシャツのシミなどにも使うとよいでしょう。
さて、これまで洗濯に関する色々なお話をしてきましたが、次項では「ちょっとの工夫で、この洗い上がり!」という裏ワザ的なお話をしたいと思います☆
ちょっとの工夫で洗い上がりや臭いが変わる!
お料理などの裏ワザのように、ほんのちょこっと手を加えるだけで、洗い上がりや気になる臭いがよくなる方法があったらいいですよね♪
本項では、そんなちょっとした方法をご紹介したいと思います。
洗濯物を入れる順番で洗浄力が変わる
縦型式の洗濯機の場合、バスタオルなどかさばる大きいものを一番下に入れ、次に普通の洗濯物、続いてネットに入れる洗濯物を入れます。
この順番で入れれば、洗濯機の回転が速くなり、洗浄力も高くなります。
お酢が柔軟剤の代わりに!?
部屋干しをしなくてはいけない場合、柔軟剤以外にお酢大さじ2杯を入れて仕上げると、除菌効果が高まり、部屋干しの臭いがしなくなります。
また、柔軟剤を買い忘れたり、そもそも柔軟剤の香りが苦手な場合は、お酢でも柔軟剤と同じく衣服を柔らかく仕上げてくれるのでおすすめです。
その際には、お酢を洗濯に使ってもニオイは気にならないので、安心してお使いくださいね。
食べこぼしには台所用洗剤を
食べこぼし汚れには、台所用洗剤をすぐに直接揉みこんで、ほかの洗濯物と一緒に洗えばほとんどの場合落とせます。
(これ、私もよくやります。小さいお子さんがいるご家庭などには、特におすすめです!)
色落ちの気になる衣類には塩!?
色落ちの気になる衣類を洗濯する際は、洗濯するときに大さじ3の塩を洗剤と一緒に入れれば、色落ちを防いでくれます。
(塩は染料を固定する媒染剤に使われるため、色止めの働きがあるのです!)
気になった裏ワザはあったでしょうか?よかったら、ぜひ一度お試しくださいね♪
まとめ
それでは、最後にこれまでのまとめを!
- 洗濯機の基本的な使い方は、
蛇口をひねる→洗濯物を入れる→電源を入れコースを選びスタート→洗剤を洗剤受けに入れる→蓋を閉める - お風呂の残り湯を使う場合も、最後のすすぎは水道水を使う
- ドライコースなどに選り分けても、取り扱い表示は確認する
- 2016年12月に変わった新しい洗濯表示もチェックしておくとよい
- ボタンやファスナー付きの服は、ネットに入れて選択したほうがよい
- 汚れがひどいものや雑巾、はじめて洗う色柄物などは、ほかの洗濯物と分けて洗濯を
- 洗濯物は少な過ぎても洗浄効果が半減する
- 洗濯物の量は洗濯機の容量の8割程度、汚れものの場合は6、7割を目安に
- 塩素系漂白剤は漂泊力が強いので、個別で使用する
- 酸素系は洗濯機で一緒に入れて使用できる
さまざまな洗濯のコツなどを紹介してきましたが…。
快適に洗濯するのに欠かせない「洗濯機のメンテナンス」も忘れずに行いましょう。
洗剤投入口や柔軟剤の投入口に古い洗剤が残ると、カビや水がたまる原因にもなってしまいます。
また洗濯槽の中には、衣服からでる埃や糸くずが集まるコーナーがあるので、定期的に綺麗に拭っておきましょう。
ちなみに、先ほど洗濯機のゴミが溜まるフィルターを見てみたのですが、すごい汚れておりました……
(ちょっと前にゴミを取ったような気がするんだけどな~)
メーカーのホームページを見ると、「排水の異常を防ぐために、月に一度はお手入れを」と書かれていました。
快適な洗濯ライフのためにも、お手入れも忘れないようにしましょうね!