昨年買ったユニクロのカシミヤ製マフラーをきちんと保管していなかったせいでカビ臭いため、自宅の洗濯機で洗っていいものなのか迷っています・・・。
カシミヤのような上質な素材は洗濯に失敗すると縮みや黄ばみなどを引き起こしそうでお手入れが難しいですよね。
そこで今回は、カシミヤ製マフラーのお手入れ方法について以下の項目を調べてみました。
- カシミヤ製品の洗濯が難しい理由
- 手洗い・洗濯機でもOK!自宅でできる洗濯のコツ
- 正しいカシミヤマフラーの干し方
マフラーは首もとで汗を吸うことも多いので小まめにお手入れしたいアイテムですが、毎回クリーニングに持って行くのって面倒ですよね。
カシミヤ製マフラーの洗濯方法について、手洗いだけじゃなく自宅の洗濯機でも洗えるようにご紹介していきます。
自分で上手に洗えるコツを覚えておくとクリーニング代に悩むこともなくなりますので、ぜひ参考にしてください♪
目次
カシミヤマフラーの洗濯に失敗するとこうなる!取り扱いが難しい理由
マフラーなどのカシミヤ製品を自宅で洗濯するのは難しいといわれているのは、失敗しやすいからです。
コットン(綿)なら比較的お手入れしやすいのに、扱いが難しいレーヨンやシルク、カシミヤは洗濯の失敗例がとても多いですよね。
カシミヤはウールに比べて繊維が細長く、空気を含みやすい素材なので、温かくて着心地が良いのですが、洗濯の際には水をたっぷりと含んでしまいます。
そうなると長い繊維は「キンク」という、よじれ、ねじれ、もつれなどといったものが出やすくなり、型崩れを起こして縮むおそれが高いのです。
このように扱いが難しい繊細なシルクやカシミヤのマフラーやストールは、クリーニング店にお任せした方が良い場合が多いです。
しかし、クリーニングを依頼する頻度が多くなると料金がかさんでしまいますよね。
お店によってクリーニング料金は異なりますが、相場では1,000~1,500円前後かかります。
また、クリーニングチェーン店では他の洗濯物と一緒に一度に出すと、そのまま全部まとめて洗濯してしまった例もあるそうで、せっかくのカシミヤの素材感や風合いもすっかり変わってしまいます。
きちんと扱ってもらえるように、出す側としても注意が必要です。
プロのクリーニング店でも扱いにくいような素材なら、家で洗濯しない方がいいのでは?と思ってしまったかもしれませんね。
でも、大丈夫です。カシミヤ製マフラーの種類によっては自宅で洗濯することは可能です!
Tシャツや靴下と同様の扱いはできないというだけで、素材に合った正しい方法を知っておけば、自分でもお手入れできるのでぜひ参考にしてください。
カシミヤマフラーの正しい洗濯方法!自宅の洗濯機や手洗いのコツ
カシミヤ製品に限らず、自宅で洗濯をする際には製品に記載されている洗濯表示マークを確認するのが基本です。
2016年12月に新しいマーク表示になっているので、マークの意味についてはこちらをご確認ください。
ユニクロのカシミヤマフラーは「カシミヤ100%」で、洗濯は「ドライクリーニング」と表示されており水洗い不可で、自宅の洗濯機や手洗いでお手入れする方法は、衣料メーカーとしては推奨していないことをまずご理解ください。
ただし、ユニクロのコットンカシミヤカーディガンは「綿95%・カシミヤ5%」で洗濯は「手洗い」と表示されています。
アーバンリサーチのカシミヤ混ウールストールは「ウール90%・カシミヤ10%」で洗濯は「手洗い」となっています。
つまり、カシミヤ100%はクリーニング店で依頼した方が良い、カシミヤ混素材の場合は自宅で洗濯することは可能になります。
ただし、洗剤の選び方、洗い方、干し方の全部を正しく行わなければ失敗するリスクがあるので、以下のポイントを抑えておきましょう!
カシミヤ混製品に適した洗剤の選び方
カシミヤ混製品には、「エマール」や「アクロン」などいわゆるおしゃれ着洗い用の中性洗剤が適しています。
おしゃれ着洗いの洗剤は、パッケージに「ホームクリーニング」とか「ダメージケア」といった文句が書かれていることが多いです。
また、「ドライクリーニング」マークが表示されている製品でも家庭で洗える洗剤「ハイベック」を愛用している人も多いです。
仕上げ柔軟剤も使った方が良いでしょう。柔らかな質感に仕上げるだけでなく、静電気を防ぐ効果もあるんですよ。
ランドレスのウールカシミヤシャンプーとコンディショナーもおすすめです。
ちなみに、このような洗濯用洗剤以外にも、普段使っている頭髪用シャンプーやリンス・トリートメントで代用している人もいます。
何度もシャンプーとリンスで家庭洗いをしてきたユニクロのカシミヤ。毛玉とりの時に誤って穴を開けてしまい、裂き織りにでも使おうと、他の洗濯物と一緒に洗濯石鹸手洗うと、ふわふわふかふかになりました。こんな洗い方でも良かったのね。 pic.twitter.com/LQpvcdFAPV
— 鶴丸 みほ (@26marucom) July 12, 2018
洗濯機で洗う場合の方法と注意点
自宅の洗濯機を使う場合はドライコース・ソフトコース・手洗いコースのいずれかを使います。(※洗濯機の取扱説明書をよく読んでコースを選んでくださいね。)
洗う時は洗濯ネットにマフラーをたたんで入れます。
フリンジの部分は絡まりやすいので、フリンジが内側にくるようにマフラーをたたんでくださいね。
ドラム式の場合は洗いたいマフラー以外、他の洗濯物は入れないこと!
洗っている最中に他の生地がぶつかると、カシミヤが傷みやすくなります。
脱水時間は短く、1分だけ。
脱水後は放置せず、すぐに取り出してマフラーの形を整えましょう。
手洗いをする場合の方法と注意点
手洗いをする場合は、水ではなくお湯を使います。
温度は30度以下のぬるま湯で、優しく!丁寧に!押し洗いをします。
「押し洗い」といっても、ギュッ!ギュッ!!と渾身の力で押してはいけません。あくまで優しく、軽く押す程度です。
強く揉んだり、こすったりは絶対にダメですよ!
繊維が傷みますし、伸びて型崩れしてしまうこともあるので要注意です。
- たたむ
マフラーの汚れた部分が外側にくるようにして、容器の大きさにあわせて四角になるようにたたみます。 - 押して洗う
洗剤を入れてからぬるま湯を注ぎ、マフラーを浸します。
両方の手のひらでマフラーを優しく容器の底に押しつけたり、持ち上げたりを全体で40回程度繰り返します。 - すすぎ
30度以下のぬるま湯を使って2~3回すすぎをします。 - 柔軟剤は2回目以降のすすぎの時に使う
柔軟剤を良く溶かしたぬるま湯の中に、3分間浸します。
途中で軽く押すなどの力を加えると、より柔軟剤が付きやすくなります。 - 脱水をする
バスタオルを広げ、そこにマフラーをはさみます。
はさんだ状態でバスタオルをたたみ、タオルドライをするように上から軽く押して水分を取り除きます。
カシミヤマフラーを洗ったら最後の仕上げとなる正しい干し方も確認しておきましょう!
シワシワにならない!正しいカシミヤマフラーの干し方と注意点
洗濯をする時に肝心なのは、実は干し方なんです。
シャツを干す時も、湿った状態のうちにある程度シワを伸ばしてきちんとした状態で干しておけば、乾いたと時にシワも少なくてアイロンがけが楽になります。
それと同じで、マフラーも伸びたり変な所に折り目がついてしまったりしないよう注意して干してくださいね。
干し方には平干しとハンガーを使ったM字型の干し方の2つがありますが、いずれも干す前に形を整えておくことが大切です。
整える際は、あまり力は入れずに縦横に軽く引っ張ります。
マフラーは縦方向に伸びやすいので、横方向を重点的に整えると効果的でしょう。
もしも洗濯ジワができてしまっていたら、手の平で軽く叩いてシワを伸ばしておきましょうね。
フリンジの部分も、絡まりをほどくなど、撫でて綺麗にそろえておいてください。
また他のニット類と同様に、陰干しが基本です。
カシミヤのダメージになるので、室内であっても日当たりのいい部屋は避けましょう。
平干しで干す場合
伸びて型崩れしやすいニット素材は、平干しするのが簡単です。
最近では平干し用のネット付きハンガーが売られていて、平干しの状態で物干しに吊るすことができます。ホームセンターなどで売られていますよ。
また端からはみ出した部分が、だらりと垂れ下がっていないかに注意してください。
垂れ下がっていると乾く過程で下の方に水分が溜まっていき、その水分の重さで生地が伸びて型崩れしてしまいます。
M字型に干す場合
2本のハンガーを使ってM字型になるように干すと、早く乾きます。
ハンガーの横棒(三角形の底辺部分)にタオルを巻き付けておくと、引っ掛ける部分が太くなるので折り目などが付きにくくなりますよ。
この時にどこか一か所だけ長く垂れ下がることが無いよう、長さを均等にします。そうすることで重さが均等になり、水の重さで部分的に伸びて型崩れしてしまうのを防ぎます。
乾いたらアイロンのスチームだけをあてるようにして仕上げてください。
カシミア マフラーの洗い方
〜家庭で出来る「超美服クリーニング」シリーズ〜
まとめ
カシミヤ製マフラーを自宅で洗濯する際のポイントをまとめます。
- カシミヤ製品の洗濯が難しいのは非常にデリケートな素材だから
- 水を含むと繊維が絡まりやすく型崩れを起こしやすい
- カシミヤ100%の製品は基本的にドライクリーニングで水洗い不可
- カシミヤ混素材なら手洗いまたは洗濯機の手洗いコースなどで洗える
- おしゃれ着洗い用の中性洗剤やドライクリーニング用洗剤がおすすめ
- 柔軟剤も使うと仕上がりの柔らかさだけでなく静電気防止にもなる
- 手洗いは優しく押し洗いをし、強く揉んだりこすったりしない
- 洗濯機は洗濯ネットにたたんで入れ、脱水時間は短く1分程度にする
- 平干しかM字干しの陰干しが基本
- クリーニングに出す時はカシミヤであることを伝えておく
マフラーには首もとの汗だけでなく、ファンデ―ションや髪のスタイリング剤など、意外と汚れがつきやすいですよね。
そのたびにクリーニングに出していては、お金もかかるし預けてばかりで身につける機会も減ってしまいます。
だからこそ、汚れたときにはおうちでササっと洗ってしまいたい!
すぐに洗えば汚れは簡単に落ちますから、放置してシミ抜きするよりは洗濯ダメージも減らせますしね。
せっかく買った上等なマフラーですから、箱入り娘を育てるような気分で、優しく丁寧にお手入れしてあげてください。
そうやって大事に扱えば、長く綺麗な状態を保てるはずですよ。