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食材・料理のQ&A

バナナの賞味期限はいつまで?腐るとどうなるのか見分け方も解説

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 中山沙折】

バナナには賞味期限が書かれていない場合が多くあり、いつまで食べられるのか・正しい保存期間がわかりづらいことがありますよね。

バナナのような生鮮食品は、加工食品と違いひとつひとつの品質が違うため、食品表示法で明記が義務づけられていないのです。

バナナ 賞味期限

食べ頃はいつなのか、皮が黒い状態でも食べられるのかなどは、バナナの変化を見ながら見極める必要があります。

そこで、今回は下記3つの項目について調べてみました!

バナナをおいしく長持ちさせるには、常温・冷蔵・冷凍など保存方法をその時によって使い分けることも重要です。

この記事を読めば、季節ごとのバナナの最適な保管方法や、賞味期限について見分けられるようになりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね!
 

記事監修者・管理栄養士・中山沙折先生記事監修・中山沙折先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士/ 一部上場企業にて食品研究に6年間従事。摂食障害を克服した経験から、現在はフリーの栄養士として特定保健指導を軸に栄養指導やダイエット指導をしている。「食は楽しい」の考えのもと食と健康のさまざまな分野に挑戦中。栄養に関する記事執筆や監修(大正製薬様DoctorsMe様)、レシピ開発にも携わっている。


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バナナの賞味期限がいつまでなのかは自分で判断しよう

バナナは生鮮食品なので、賞味期限や消費期限の明記が義務づけられていません。(※1)

スーパーやコンビニで売られている袋詰めされたバナナでも、賞味期限は書かれていないものが多いですよね?

それは、生鮮食品は収穫時期や輸送時の状況などでひとつひとつの状態が変化し、一概に賞味期限を明言することができないからです。

なので、バナナの状態を見ながら「おいしく食べられる期間」を自分で判断する必要があります。

購入時の状態が「食べ頃=ちょうど良い賞味期限」なのか判断する方法を確認してみましょう!

バナナの食べ頃を判断する方法

バナナは、シュガースポットと呼ばれる小さな黒い斑点が出てくる頃が食べ頃です。

購入時にシュガースポットが出ているなら一番おいしい状態なので早めに食べましょう。

バナナ シュガースポット

バナナは追熟が進み、甘く熟していくほど果皮部分も老化します。

すると果皮に含まれるポリフェノール類が酸化し、皮に茶色い斑点として表れるのです。(※2)

つまり、茶色い斑点はバナナの追熟がきちんと進み、中身がしっかり甘くなっているよというサインなのです。

購入時にシュガースポットが出ていなくて緑っぽい~黄色い皮の状態なら、常温保存で追熟して食べ頃になるのを待ちましょう。

バナナが食べ頃になるまで追熟する際の保存方法

バナナの最適な保管温度は14~20℃なので、基本的には常温保存をしてください。(※3)

季節によって保管方法に気をつけると、よりおいしく長持ちしますよ。

暖かい時期

袋から出し、風通しの良い場所で保存してください。気温が高いと追熟が進みやすいので、好みの熟し具合になったら冷蔵庫の野菜室に入れるのもよいですよ。

寒い時期

袋に入れたまま、暖かい室内で保存してください。なかなか追熟しない場合は、バナナを房のまま新聞紙で包んでさらにビニールに入れておきましょう。

気温が高いとあっという間に追熟が進んでしまうので、夏場は早めに冷蔵庫の野菜室を上手く活用したいですね。

バナナ 冷蔵保存

ただし、気をつけたいのは低温障害です。野菜室の温度は2~7℃くらいで冷蔵室よりは若干高めですが、バナナを保管する適温より低いです。

熱帯生まれのバナナは寒さが苦手で、13℃以下で長時間保存すると、色が黒ずんだり追熟がうまく進まず腐敗してしまう場合があります。(※4)

冷蔵庫で保存する際は下記のポイントに注意してくださいね。

  1. 常温で好みの状態まで追熟させる
  2. 新聞紙に包む
  3. さらにビニール袋に入れる
  4. 野菜室で保存

新聞紙で包んで湿度を保ち、ビニール袋に入れて冷気が直接バナナに触れないようにして低温障害を防ぎます。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

バナナは冷たくても常温でも甘味が変化しないくだものです。食べるときはお好みで常温に戻す・または冷たいバナナを楽しんでください。

追熟中はちょっとしたひと工夫で長持ちするので、こちらも合わせて参考にしてください。

ただし、バナナは食べ頃を迎えた後の保存状態によっては腐ってしまう場合があります。

どのような状態は食べられないのか、見分け方のポイントを確認してみましょう。

バナナは腐るとどうなる?賞味期限が切れた場合の見分け方

バナナは腐った状態と、熟した状態は明らかに違います。

しかし、皮が真っ黒でも中は甘い場合もあるので、見た目だけで見分けるのは少し難しいですよね。

では、腐っているバナナの見分け方を詳しく見ていきましょう!

バナナが腐るとにおいや質感で判断できる

腐っているバナナは見た目だけではなく、におい質感中身の状態で見極めましょう。下記にまとめたので、参考にしてみて下さい。

状態 腐っていない 腐っている
におい 甘い 酸っぱい
生ゴミっぽい
質感 やわらかくても芯がある ぐにゃりと折れる
一部が溶ける
中身 薄い白~黄色 濃い茶色~黒

腐っている状態のうちどれか1つでも当てはまる場合は、食べられない可能性があります。

バナナは気がつくとあっと言う間に腐ってしまうんですね…。

このように腐っているバナナを食べると食中毒を起こす可能性があるので、注意が必要です。

加熱したとしても、発生している食中毒の菌が完全に死滅するとは限らないのでやめておいたほうがよいでしょう。

ただし、皮が黒いだけなら食べられる場合もあるので、本当に腐っているのか見極めが必要です。

皮が黒いだけなら食べられる可能性も!見極めのポイント

バナナの皮が黒くなる原因は、熟成が進んだせい低温障害腐敗しているの3つの可能性が考えられます。

熟成が進んだ

黒くなったバナナの皮を剥き、中身を確かめましょう。

中がまだ白く、甘い匂いがしたら熟成が進んでいますが、まだ食べられます

それ以上置いておくと腐ってしまう可能性が高いので、早めに食べるのがよいでしょう。

低温障害

冷蔵庫に入れていたり、寒い場所に長い時間置いて皮が黒くなったバナナは低温障害を起こしている可能性があります。

バナナは低温障害を起こすと、皮の細胞が壊れ、皮が黒くなってしまうのです。

この場合も剥いてみて、中身が白く嫌な匂いがしなければ食べても問題は無いでしょう。

腐敗している

皮が黒いだけではなく、持つと柔らかい、変な匂いがする場合は腐敗している可能性が高いです。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

少しでも怪しいな・・・?と思ったら、食べるのはやめておきましょう。

バナナは熟すのが早いくだものです。

ちょうど良い食べ頃の時期を逃してしまうとあっという間に柔らかくなりすぎたり腐ってしまったりします。

少しでもバナナの賞味期限を延ばし長持ちさせるにはどうしたら良いか、調べてみたのでご紹介しますね。

バナナの賞味期限を延ばしてキレイに長持ちさせる保存方法

熟しすぎたバナナは腐って賞味期限(美味しく食べられる期間)が切れる可能性があるので、保存方法に気をつけましょう。

バナナは身が柔らかく、少しの接触でも簡単に傷んでしまいます。

バナナ 黒い

また、常温に保存して追熟するまで房のまま置いておくと、互いに放出するエチレンガスで追熟が進み、あっという間に腐ってしまうことも・・・。

そんなバナナも、適した保存方法をマスターすると美味しさをキープしたままキレイに長持ちさせることができます!具体的な方法をご紹介しますね。

追熟中のバナナを長持ちさせる常温保存のコツ

バナナを長持ちさせるための方法はいくつかあります。

手軽なものから便利グッズまで色々調べてみましたので、参考にしてみて下さいね。

1本1本切り離してエチレンガスの発生を抑制!

バナナは自ら追熟を促すエチレンガスを発生させています。(※5)

房のまま保存すると、お互いが発生させるエチレンガスの影響でどんどん追熟が進み、あっという間に傷んでしまいます。

バナナを一本ずつ切り離しビニール袋などに入れて保管すると、他のバナナからのエチレンガスを防ぐことができ、長持ちさせることが出来ます。

接触面はできるだけ少なく!

バナナの果肉はとてもやわらかいので、普通に置くと接触面が多くなり、触れている場所から黒ずみ傷んでしまいます。

置くときはバナナを谷型ではなく山型、房の付け根とバナナの先端を下にするのがよいでしょう。

こうすると触れる部分も最低限で済みますよ。

また、接触面を減らすための便利グッズもあるのです。

このバナナスタンドに吊しておけば果肉部分は一切テーブルなどに触れないので、傷むこともありません。

管理栄養士 中山沙折
管理栄養士
中山沙折

接触面からカビてくることも多いため注意しましょう。

さらに長持ち!バナナの冷凍保存

バナナは冷凍保存すると、さらに約1ヶ月ほど長持ちします。冷凍しておくと、たとえば3ヶ月や半年以上経っても見た目は食べられそうに見えますよね。

しかし、長期間凍らせることによって風味や食感は格段に落ちてしまいますので、1ヶ月を目安に食べるようにしてください。

冷凍するときは使いやすい状態で保存しておくと便利です。

丸ごと

バナナを丸ごと冷凍する時は、皮を剥いてぴったりとラップで密封してください。

冷凍前に軽くレモン汁をかけておくと変色を防げます。

割り箸を刺して冷凍すれば、そのままアイスバナナとしても食べられますよ。

輪切り

好みの厚さにカットして、タッパーや密封袋に並べて冷凍します。

輪切りはそのままでも食べやすく、半解凍すれば加工もしやすいのでおすすめです。

そのままヨーグルトなどに入れれば、朝ご飯にもぴったりです。

ペースト

適当な大きさに切ったバナナを密封袋に入れ、手でぐにぐにと押しつぶします。ボウルに入れて、フォークの背で潰してもいいですよ。

潰れたバナナを密封袋に入れ、平らにしてから冷凍します。解凍もしやすいので、お菓子作りやスムージーにも活躍してくれます。

結論|バナナの賞味期限は短いが工夫すれば長持ちする

バナナには賞味期限が明記されていないことが多いので、ひとつひとつの状態を見ながら食べ頃を見極めなければなりません。

傷みやすいくだものでもあり、うっかり食べ頃を逃してしまうとあっという間に腐ってしまった、なんてことも…

しかし、一本ずつ切り離す・接触面を減らす・冷蔵保存するなど工夫をすれば、長くおいしく味わえますよ。

ちなみに、全国各地には賞味期限が20分しかないバナナジュースを販売するお店が存在しています。

加工しやすいので、いろいろなお菓子に取り入れるなど楽しみ方はたくさんありますが、加工した場合は早めに食べきりましょう

おいしくて栄養価の高いバナナ、ぜひおいしく楽しんで下さいね。

 

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