業務用の消毒用エタノールを購入できたので、小分けの容器に入れ替えたいのですが、どんな容器が使えるのかふと疑問に思いました。
普通にペットボトルに入れてしまってもいいのか、それともエタノール対応の詰め替えボトルでなくてはいけないのか…。
PPやPETなどの材質があるようですが、正直今まで詰め替え容器の材質を気にしたことがなかったので、違いが全くわかりません。
そこでエタノールの保存に使える容器について、詳しく調べてみました。
- エタノール消毒液の詰め替え容器の種類とは
- 通販で購入できるおすすめの小分け容器
- 100均の詰め替え容器はエタノールにも使えるのか?
- エタノールに使える材質と、適していない材質について
- 詰め替え容器が売っていない場合の代用品について
家にある除菌スプレーのボトルを見ると、ボトルとスプレーには「PP」、ラベルには「PS」とありました。
ということで、PPという材質はエタノールに使えそうな気がしますが、その他にも使える材質はあるのでしょうか?
また詰め替えボトルには、プッシュタイプとスプレータイプがありますよね。これらの使い勝手の違いも調べてみましたよ。
実際に楽天やアマゾンなどの通販で購入できるおすすめの容器や、100均で売られている容器などもご紹介します。
これらの容器を購入できない場合の代用品も解説するので、ぜひご確認ください!
目次
消毒用エタノールの小分け保存におすすめの詰め替え容器5選
詰め替え用の容器にはいろいろな種類があって、違いがよくわかりませんよね。
まずはプッシュ式、スプレー式などの形態の違いから選ぶ方法を解説します。
楽天やアマゾンで購入できるおすすめ容器もご紹介するので、迷った場合はぜひ参考にしてみて下さいね。
また、100均の詰め替えボトルの口コミもご紹介しますよ!
エタノール消毒液の詰め替え容器はプッシュ式とスプレー式どっちがいい?
詰め替え容器には、プッシュ式とスプレー式があります。
エタノール消毒液にはどちらでも使えますが、手ピカジェルなどのジェル状のものにはプッシュ式の方が便利です。
- プッシュ式 → ジェルタイプにおすすめ
- スプレー式 → 液体タイプにおすすめ
液体タイプのエタノール消毒液であれば、プッシュ式でもスプレー式でもどちらでも大丈夫です。
持ち運び用には、小さな容量の携帯スプレー容器を選ぶといいですね。
では次に、エタノールにも使えるおすすめの詰め替えボトルをご紹介していきます。
楽天・Amazonなど通販で購入できるエタノールの詰め替えボトル
なかなか家から出られない時は、楽天やAmazonなどの通販がとても便利ですよね。
今回は、通販で購入できるエタノールの詰め替え容器をご紹介していきます。
100ml・60mlスプレーボトル
アルコール耐性のある、100mlと60mlボトル(各4本セット)です。
霧吹きタイプのスプレーボトルなので、液体タイプのエタノール消毒液の入れ替えに使用してくださいね。
アルコール以外にも、化粧水などを入れることもできます。
500mlスプレーボトル
エタノール消毒液にも使える、500mlのハンドスプレー容器です。
ノズルがついた大容量のアルコール容器なので、お家での手指消毒にぴったりですね。
300mlのプッシュ式
アルコール除菌用の専門ボトルで、片手でも使えるプッシュ式です。
エタノール消毒液はもちろん、次亜塩素酸ナトリウムの消毒液にも使えますよ。
30ml・50mlのスプレーボトル、ポンプボトル
おしゃれでかわいいエタノール対応のボトル(5本セット)です。
容量は30mlと50mlがあり、それぞれスプレーとポンプのボトルタイプが選べます。
ジェルタイプの消毒液を持ち歩くなら、こちらのポンプタイプがおすすめですよ。
10mlのガラス製ボトル
携帯するのに便利な10mlのスプレーボトルです。
本来は香水用ですが、エタノール消毒液の容器としても使えますよ。
このように、アルコール対応のスプレーボトルで検索しても見つからない場合は、「アトマイザー(香水用ボトル)」で検索すると見つかることもあります。
無印良品やニトリのスプレーボトルは?
無印良品やニトリでも通販での購入が可能なので、スプレーボトルについて調べてみました。
しかし、以前は無印でもスプレーボトルを販売していたようですが、現在は取り扱いがないようです。
ニトリでもスプレーボトルの販売は見つかりませんでした。
通販では様々なエタノール容器が販売されているので、お好みのボトルを探すのも楽しいかもしれません。
お家で使うなら100~500ml、持ち運び用なら10~50ml程度のエタノール容器がおすすめです。
続いて、100均のスプレーボトルはどうなのか、詳しく解説していきます!
100均でも購入できるエタノール容器も!ダイソーやセリアの例
100円ショップでもスプレーボトルの容器はたくさん売っていますが、エタノール消毒液にも問題なく使えるのか気になりますよね。
そこで、100均のスプレーボトルでもエタノール対応なのか、twitterで口コミを調べてみました。
エタノール(マツキヨ製)を見つけたので1本買っておきました
手軽に使える容器もDAISOで買いました pic.twitter.com/EXnRVXM1Yv— 桃@地震垢*地震含め災害恐いよ* (@nonchan20140826) February 15, 2020
まずはダイソーの容器ですが、持ち運びに便利な小さなボトルですね。
アルコール対応とわかりやすく記載されているので、エタノール消毒液にも安心して使えます。
続いて、セリアの詰め替え容器のtwitterも発見しました。
百均セリアでお掃除スプレーボトルを3つ揃えた!
それぞれ重曹、クエン酸、セスキ酸ソーダ用。見た目が同じなので間違えないようにマークをつけて区別をしないと💦。#ミニマリスト pic.twitter.com/mwYJA58Uks— ミニマリストtk@ミニマルごはん (@tiquer17) November 30, 2019
※100円ショップは商品の入れ替わりが早いので、既に売られていない可能性もあります。
こちらのセリアの容器は、自宅で使うのにちょうど良い大きさのボトルです。
少し見えにくいですが、包装にアルコールにも使えると記載されているので、エタノール消毒液も使用できますね。
このように、100均のスプレー容器やプッシュ容器は、一部アルコールに対応しているものもありますが、そうでない容器も多くあります。
注意書きに「アルコール不可」などと記載されている場合は、容器が溶けるおそれがあるためエタノール消毒液には使わない方が無難です。
注意書きが特にない場合は、材質を確認する必要があります。
続いて、エタノール消毒液の保存に使える材質と、使えない材質を詳しく解説していきますね。
エタノールを入れる容器の種類と詰め替え用に向かない素材の見分け方
エタノールの詰め替え容器は、材質の種類をきちんと確認する必要があります。
容器の素材はプラスチックが多いかと思いますが、プラスチックの種類によってはアルコールに対応していません。
アルコール(エタノール)に対応できないと、容器が変質することもあるので、素材の違いをきちんと確認していきましょう。
エタノール容器に多いプラスチックはアルコール耐性に違いがある
普段あまり気にしないことも多いですが、プラスチックにはポリプロピレンやポリエチレンなど色々な種類があります。
よく見るプラスチックの種類別に、エタノールの容器として使えるかどうかまとめてみました。
素材名 | 略語 | アルコールの可否 |
ポリエチレン | PE | 〇 |
ポリプロピレン | PP | 〇 |
ポリ塩化ビニル | PVC | 〇 |
ポリエチレンテレフタレート(ペットボトルなど) | PET | △ 表面にコーティングがなければ不可 |
グリコール変性ポリエチレンテレフタレート | PETG | △ 高濃度のアルコールは不可 |
ポリスチレン | PS | × |
エタノールの入れ替え容器には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)だと安心して使えます。
高濃度エタノールにはPE(ポリエチレン)容器を!
エタノールの中でも一番濃度が高い無水エタノールの容器には、ポリエチレン(PE)素材が使われています。
このことから、濃度90%以上の無水エタノールやエタノールを保管したい場合は、ポリエチレン(PE)容器を選ぶようにしましょう。
また、高濃度のエタノールは揮発(蒸発)しやすいので、小分け容器に移し替える際は手早く行ってくださいね。
濃度が70~80%程度の消毒用エタノールであれば、アルコール対応用に表面がコーティングされているPETやPETGなら使用できます。
コーティングのないPET容器はエタノールには使えないので、必ず容器の表示などを見てアルコール可能かどうか確認してください。
PETとしか記載されていない場合は、使わない方が安全です!
普通のペットボトルやPS(ポリスチレン)容器にエタノールを入れると、溶けてしまう事もあるので絶対に使わないようにしましょう。
プラスチック以外にエタノールの入れ替えをする際に注意が必要な素材
スプレーボトルの容器はプラスチック製が多いですが、その他の素材のものもあります。
例えば、ステンレスやアルミ、銅などの金属製のものや、ガラス製の入れ替え容器が販売されています。
このように基本的には、アルミなど金属製の容器をアルコール(エタノール)消毒液に使っても問題ありません。
ただしアルミや銅は、界面活性剤が含まれているエタノール消毒液などでは変色を起こすこともあるので、注意が必要です。
また、透明な容器だと、紫外線にあたると中身が変質する可能性があります。
こちらの商品のように、遮光性のある容器を選ぶのもおすすめですよ。
また、ガラス瓶は持ち歩きの際に割れることもあるので注意してくださいね。
エタノールは火災につながることも
エタノールはとても揮発(蒸発)しやすく、また燃えやすい物質です。
エタノールに引火して火災につながることもあるので、火の近くでは使わないようにしましょう。
掃除にエタノールを使う場合は、換気をしてくださいね。
また、容器が破損しているのに気が付かないと、エタノールが蒸発してしまうので気を付けましょう!
昇降口に置いてあった消毒用エタノール容器はノズル先端が破損してて中身はスッカラカンだった 蒸発したんだろう
— ( ^ω^) (@hkrw22) August 21, 2009
このように、エタノールの詰め替え容器には、色々な種類があることがわかりましたね。
ボトル部分とスプレー部分の素材が違うこともあるので、どちらもエタノールに対応できる素材か確認してくださいね。
しかし感染症などが流行ると、エタノールだけでなく容器自体も品薄で、なかなか手に入らないこともあります。
そんな場合はどうしたらいいのか、代用品について考えてみました。
消毒用エタノール容器に代用するアイデア
まさに我が家でも、エタノールの詰め替え容器がどこにも売っておらず、困った事態になりました。
いつもなら大量に100均に置いてあるスプレーボトルも、園芸品コーナーなどを見ても全滅です…。
しかしふと自宅にあった除菌スプレー見ると、そろそろなくなりそう…ということで、再利用できないか考えました!
除菌スプレーもエタノール消毒液の1種なので問題はなさそうですし、素材もPP(ポリプロピレン)です。
その他にも使える容器がないか探してみると、漂白剤などのボトルがPPかPEとなっていたので、これらも使えそうですよね。
エタノール容器に代用できそうなもの
- 市販の消毒用エタノールが入っていたもの
- 漂白剤などのPP、PE素材のプラスチック素材
- 密閉できるガラス容器(化粧水や香水などの空き瓶でも可)
プラスチックではなく、蓋がついているガラス瓶でもエタノールの保存は可能です。
化粧水や香水の空き瓶があれば、使いやすいかもしれません。
このように、自宅にエタノール対応の容器がないか、確認してみるといいですね。
ちなみに私は、空き容器がどうしてもなかったら、中身入りの除菌スプレーを買って、その後再利用しようとしてました。
しかし、このように容器を再利用するのは大丈夫か少し不安になったので、詳しく調べてみました。
消毒用エタノール容器に再利用するための洗い方
消毒液の大手メーカーである健栄製薬のHPを見ると、容器の詰め替えについて記載がありました。
アルコール対応型の容器に詰め替えを行っても差し支えありません。ただし、長期間にわたって詰め替えをくり返すと、チリやホコリなどの混入による芽胞汚染を受けてきます。したがって、その容器は6か月ごとなどに洗浄・乾燥を行ってください。
引用元:健栄製薬HP
これによると、アルコール対応の容器を洗って乾燥させれば、使っても問題ないようですね。
そこで、エタノール容器の洗い方についても、確認してみましたよ。
エタノール容器の洗い方
- ボトルをぬるま湯(石鹸水、もしくは食器用洗剤を使っても良い)で洗う
- スプレー部分をぬるま湯を張った洗面器などに入れ、何度もプッシュしてノズルも洗う
- ボトル、スプレー部分を乾かす
<アロマなどのガラス瓶の場合>
- 瓶の中に食器用洗剤を数滴落とす
- 熱湯を瓶の1/4~1/5程度注ぐ
- キャップをしっかり締めて、瓶をよく振る
- 1~3を数回繰り返す
スプレー部分が乾きにくい場合は、パソコンのキーボード掃除に使う「エアーダスター」を使うと、乾燥しやすいです。
瓶の場合は煮沸消毒などもできますが、プラスチックの場合は容器が変形することもあるので、普通に洗ってOKです!
ついついそのまま使いたくなるかもしれませんが、6ヶ月を目安に洗って乾燥するようにしてくださいね。
まとめ
エタノールの詰め替え容器は何がいいのか、注意するべき点などと合わせて解説してきました。ポイントをまとめます。
- エタノール消毒液の容器はプッシュ式やスプレー式がある
- Amazonや楽天などの通販で様々なタイプの容器が購入できる
- 100均でもエタノール対応の容器を販売している
- 問題なくエタノールに使用えるプラスチック素材はPE、PP、PVC
- PETはアルコール対応可とある場合のみ使える
- ガラス瓶やステンレスはエタノール消毒液に使える
- アルミや銅はエタノール消毒液の種類によっては変色する場合がある
- エタノール容器は6ヶ月ごとに洗って乾燥させる
プラスチックにはいろいろな種類があるんですね!
何となく、PETと記載されているスプレーボトルは使えると思っていたのですが、そういうわけではないようです。
アルコール対応かどうか記載されていないものは、使用したら危険なんですね。
エタノールは保存を間違えると蒸発したり、火災につながる危険もあるので、注意して入れ替えようと思います。
皆さんも今回の情報を参考に、安全にエタノール消毒液を扱ってくださいね。