長期で保存できる冷凍のミックスベジタブルは、子供たちに野菜を食べさせるためによく購入しています。
しかし、やはり生野菜と比べると、冷凍のミックスベジタブルは栄養価が落ちるのではと思うことも。
ミックスベジタブルはとても手軽に使えるので重宝しているのですが、栄養が少なくなるのであれば考えものです。
そこで、生野菜と比べてミックスベジタブルの栄養価はどうなのか、きちんと調べてみました。
- ミックスベジタブルの栄養価は生野菜より少ないのか
- ミックスベジタブルの栄養成分は何か
- ミックスベジタブルを生野菜で採った場合の栄養価計算
- なぜミックスベジタブルの栄養価は高いのか
- ミックスベジタブルを使うメリットでデメリット
- 人気のミックスベジタブルレシピ
まずは、ミックスベジタブルなどの冷凍野菜は生野菜と比べて栄養価が落ちるのかを調べてみました。
また、ミックスベジタブルに含まれている主な栄養素も調べてみました。
生の野菜で採った場合の栄養価計算もしているので、具体的にどれくらい栄養価の差があるのかわかります。
栄養価以外のミックスベジタブルのメリットやデメリット、野菜嫌いのお子さんにもおすすめのレシピまでご紹介します。
ミックスベジタブルには、どんな栄養素がどれくらい含まれているのか、確認しておきましょう!
目次
冷凍ミックスベジタブルの栄養価や栄養成分を計算!生野菜と比較すると
ミックスベジタブルに限らず、冷凍の野菜は生野菜と比べると栄養価が少ないのではと思うことがありますよね。
しかし、実はミックスベジタブルなどの冷凍野菜は、生野菜と比べても栄養価が変わらないのです。
独立行政法人国民生活センターの研究でも、冷凍野菜と青果の栄養成分に大きな違いがないという結果になっています。
この通り、ミックスベジタブルにはきちんと栄養があるということがわかりましたね。
では、栄養バランスはどうなのか、生野菜と比べた場合の栄養はどうなのか、具体的な栄養価計算をしてみました。
冷凍ミックスベジタブルと生野菜の栄養価の比較
色々な食品メーカーから冷凍のミックスベジタブルが販売されていますよね。
まずは、ミックスベジタブルの中身は何か確認しておきましょう。
この通り、いわゆるミックスベジタブルに含まれているのは、「にんじん」「グリーンピース」「とうもろこし」です。
そこで、これらに含まれている栄養素とその効能、冷凍ミックスベジタブルの場合と生野菜の場合の栄養価をまとめてみました。
栄養素 | 効能 | ミックスベジタブルに含まれている量(100gあたり) | 生野菜の場合の量(にんじん33g、グリーンピース33g、とうもろこし33gで計算) |
たんぱく質 | 身体を作る材料、エネルギー源 | 3.33g | 3.33g (0.23g+2.3g+0.8g) |
脂質 | 身体を動かすエネルギー源 | 0.52g | 0.25g (0.06g+0.13g+0.06g) |
炭水化物 | 身体や脳のエネルギー源 | 13.46g | 10.2g (3.1g+5.1g+2g) |
食物繊維 | 胃腸の働きを整える | 4g | 4.3g (0.9g+2.5g+0.9g) |
カリウム | 血圧を下げる、むくみを解消する | 212mg | 290mg (100mg+113mg+77mg |
※この表はミックスベジタブルの主な栄養成分を表しているので、個々の野菜の栄養成分はまた違います。
概算ではありますが、このように栄養価を計算してみると、確かに冷凍と生野菜の場合ではあまり違いがないと言えそうです。
また、三大栄養素と呼ばれるたんぱく質や脂質、炭水化物も含まれているので、栄養バランスは決して悪くありません。
とは言え、ミックスベジタブルだけでは賄いきれない栄養素もたくさんあるので、色々な食材を食べることは大切ですね。
しかし、冷凍であるからといって栄養素が少なくなることはありません。
ミックスベジタブルはダイエット的にはどうなの?
体重が気になる方にとっては、ダイエットに適しているかどうかも気になりますよね。
ミックスべジタブルのカロリーは、64kcal(100gあたり)なので、決して高くはありませんね。
そして糖質は9.46g(100gあたり)なので、こちらも高いとは言えません。
しかし、あまり腹持ちが良いとは言えないので、食べ過ぎには注意しましょう。
あくまでも栄養素を保管する目的で、ミックスジタブルを食べるが良いようです。
それでは次に、冷凍のミックスベジタブルが生野菜と比べても栄養価が変わらないのはなぜか、理由を解説していきます。
ミックスベジタブルの栄養価が高い理由!冷凍すると栄養素は残りやすい
なぜミックスベジタブルの栄養価が高いかというと、旬の野菜をすぐに加工していることがポイントです。
摂れたての旬の生野菜はとても栄養価が高いのですが、旬が過ぎたり、上手に保管できないと栄養価はどんどん下がってしまいますよね。
その点、ミックスベジタブルに限らず冷凍野菜は、栄養価が高い旬の野菜を素早く加工しています。
また、ブランチングと呼ばれる熱処理や急速冷凍により、その栄養価を高く保つことができるのです。
ミックスベジタブルの栄養価が高い理由
- 旬の野菜を使っている
- ブランチング処理と呼ばれる熱処理で酵素の働きを止めている
- マイナス18℃で急速冷凍している
このブランチング処理というのは、熱湯に浸けたり蒸気をあてたりして、普通に調理する場合の70~80%程度の加熱をする処理のことです。
こうすることによって、酵素の働きを抑えて品質の劣化を防ぎます。
その後、急速冷凍することにより、栄養価を落とすことなく長期保存が可能になるというわけです。
ご家庭で冷凍する場合は
ご家庭の場合、ブランチング処理や急速冷凍は難しいので、同じ程度で栄養価を残すのは難しいかもしれません。
しかし、金属トレーやアルミホイルを使ってなるべく急速で冷凍すると、栄養素を保ちやすいです。
野菜に限らず、ご家庭で食品を冷凍する際にも、なるべく急速冷凍を心がけてくださいね。
旬ではない生鮮野菜や長く保存して栄養価が落ちた野菜を食べるくらいなら、冷凍野菜を使った方がむしろ栄養素は高いと言えます。
いつでも安定して手に入るのも嬉しいですよね。
このように、ミックスベジタブルにはたくさんのメリットがあります。
一方でデメリットも考えられるので、メリットと併せて解説していきますね。
野菜の代わりにミックスベジタブルを使うメリット・デメリット
冷凍のミックスベジタブルの栄養価は、生野菜とほとんど変わらないことがわかりましたね。
しかし、冷凍食品の野菜には体に悪い添加物などは入っていないのかなど、他にも気にある点があるかと思います。
そこで、ミックスベジタブルのメリットとデメリットをまとめてみました。
手軽に使えて価格も安定!ただし食感が落ちる場合も…
ミックスベジタブルの最大のメリットは、時短調理できるという点かもしれません。
必要な時に必要な分だけ、下処理なしで使えるのは嬉しいですよね。
そのほか、メリットをまとめてみました。
ミックスべジタブルのメリット
- 時短調理できる
- 栄養バランスが良い
- 保存料などの添加物が入っていない
- 衛生的に長く保存できる
- 価格が安定している
ミックスベジタブルなどの冷凍食品の野菜は、工場で衛生的に加工され、品質管理がされているので安心です。
保存料などの添加物を使わなくても、急速保存することにより長期保存を可能にしています。
また、生鮮野菜は価格の変動が激しいですが、冷凍野菜は旬の時期に一斉に加工されているため、価格の変動が少ないです。
割高の場合もありますが、生鮮野菜よりも安く手に入ることも多いですよ。
栄養価も生野菜と変わらないので、安心して食べられますね。
では逆にデメリットはあるのでしょうか?
ミックスベジタブルのデメリット
- 味や食感が落ちる
- 温度変化に弱い
冷凍されていることで、栄養価は変わらなくても味や食感が落ちることがあります。
また、保存している冷凍温度が高すぎると品質が劣化するなど、温度変化にもデリケートです。
冷凍食品を選ぶ際には、以下のポイントに注意して選んでみて下さいね。
冷凍食品を選ぶポイント
- ショーケースの庫内がマイナス18℃に保たれている
- マイナス18℃以下に保つことができる線(ロードライン)以下に陳列されている
- 包装が破れてたり穴が開いてない
- 白く乾燥してたり、霜がついてない
- 賞味期限などの表示がしっかりしている
私も全く知らなかったのですが、冷凍食品のショーケースには、隅の方にロードラインという線が引かれているそうです。
これは、マイナス18℃に保っておける限界を表すラインとのこと。
つまり、この線を越えて陳列されていると、うまく温度管理できていないかもしれません。
霜がついているかどうかなど、包装の上からは確認できない場合も多いですが、商品の状態が見える際はぜひチェックしてくださいね。
このようにメリットが多い冷凍ミックスベジタブルですが、私はいつも結局同じレシピになってしまいます。
そこで最後に、ミックスベジタブルを使ったレシピをたくさん調べてみました。
野菜を食べない子供にもおすすめ!ミックスベジタブルの簡単レシピ
我が家の子供はとても野菜が苦手です。
ミックスベジタブルも少し食べてくれることもありますが、大半は食べないままお皿に残っています。
このように、野菜を食べない子供に悩むお母さんは多いのではないでしょうか、
そこで、まずは子供も食べやすい、簡単幼児食レシピからご紹介していきます。
ミックスベジタブルの卵焼き
- ミックスべジタブル(適量)を解凍しておく
- ボウルに卵(1個)と砂糖(小さじ1/2)を入れ、溶きほぐす
- ボウルにミックスベジタブルを混ぜ合わせ、フライパンで焼く
卵焼きのように焼いてもいいし、オムレツにするのもおすすめです。
うちの子供は、オムレツの方が食べてくれました。
卵と野菜で栄養バランスも抜群ですし、体に優しい味なので朝食にもぴったりですね。
そのほか、子供の主食にもなるレシピもありますよ。
ベジパン
- ミックスベジタブルを解凍する
- ボウルにホットケーキミックス(50g)と牛乳(75cc)を入れて混ぜる
- ボウルにミックスベジタブルを入れて混ぜ合わせる
- フライパンに油を惹き、ホットケーキを焼く要領で両面焼く
子供が大好きなホットケーキに混ぜてしまえば、自然に食べてくれるかもしれません。
離乳食の場合は、こちらのレシピはいかがでしょうか。
ミックスベジタブルと豚挽き肉の煮物
- ミックスベジタブル(30g)を解凍し、コーンの薄皮を取る
- 昆布だし(1/2カップ)にミックスベジタブルを入れ、柔らかくなるまで煮る
- 豚挽き肉(15g)を加え、火が通ったら水溶き片栗粉でとろみを付ける
※9~11ヶ月の離乳食後期のレシピです。
離乳食なので、コーンの薄皮は取って、クタクタになるまで煮てくださいね。
続いて、大人も嬉しい簡単サラダのレシピをご紹介します。
ミックスベジタブルとツナのサラダ
- 鍋でミックスベジタブル(2カップ)をさっと茹で、ザルに取って冷ます
- ボウルにマヨネーズ(大さじ4)、ヨーグルト(大さじ1)、パセリ(小さじ1/2)を入れて混ぜる
- 2にミックスベジタブルと油を切ったツナ缶(1缶)を入れてあえる
- レタス(4枚)をしいた器に盛って完成
ミックスベジタブルを茹ですぎると食感が悪くなるので、さっとゆでる程度にしてくださいね。
最後に、おかずにもぴったりな作り置きレシピをご紹介します。
ひじきの五目煮
- 干しひじき(大さじ2)を水につけて戻し、ミックスベジタブル(120g)は解凍しておく
- 鍋にごま油(小さじ1)、鶏ひき肉(50g)を入れてほぐす
- 2にひじきを加えてから火をつけ、炒める
- だし汁(1カップ)、醤油(小さじ2)、酒(小さじ2)、砂糖(小さじ2)を加えて、中火で5分煮る
- ミックスベジタブルを加えて、汁気がなくなるまで煮る
ご飯のおともにも抜群ですし、卵焼きの中に入れてアレンジしても美味しいです!
ぜひ試してみて下さいね。
まとめ
ミックスベジタブルにはどれくらい栄養があるのかや、レシピなどを詳しくご紹介してきました。
最後にポイントをまとめます。
- ミックスベジタブルの栄養価は生野菜と変わらない
- 主な栄養成分はタンパク質、脂質、炭水化物、カリウムなど
- ミックスベジタブルは、旬の野菜を急速冷凍しているため栄養価が高い
- 調理の時短になり、価格も一年中安定しているなどが大きなメリット
- 生野菜より味や食感が落ちることもある
- 卵焼きやサラダ、煮物など色々な料理に使える
ミックスベジタブルなどの冷凍野菜は、栄養価が落ちないんですね!
生野菜を自宅で長期間保存するなら、むしろ冷凍野菜を使った方が、きちんと栄養が取れる気がします。
そして、欲しい分だけすぐに調理に使えるのはやっぱり便利です。
ミックスベジタブルは彩も鮮やかなので、これらからは色々なレシピに使ってみようと思いました。
皆さんも今回の情報参考に、ミックスベジタブルを上手に料理に取り入れてみて下さいね。