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食材・料理のQ&A

食パンのカビを取って食べるのは大丈夫?カビ防止法も教えます!

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料理・食材
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朝ごはんはパン派の我が家では、食パンは欠かせない食品の1つです。

買い置きしておきたいのですが、食パンはカビが生えるのが早くてそうもいきません。多めに買っておくとカビが生えてしまい、泣く泣く捨てることも…。

昔おばあちゃんが、「カビの部分だけ取って食べるといいよ」と言っていたのですが、本当でしょうか?

また、袋の中の1枚だけカビが生えている場合は、他の食パンは食べても大丈夫なのかも気になります。

体調を崩しても大変なので、しっかり調べてみることにしました。

 

  • 食パンにカビが生える原因やカビの種類について
  • カビの部分を取り除けば食べられるのか
  • 気が付かずにカビが生えた食パンを食べた時の対処法とは
  • 食パンにカビが生えるのは何日くらいなのか
  • 食パンのカビを防止する方法や正しい保存方法について

 

食パンは青カビのほかにも、白カビや黒カビが生えることがありますよね。今回は、その見分け方やカビの危険性を画像とともにご紹介します。

また、カビが生えた部分を取って食べるのは、意外とやっている人も多いのではないでしょうか?これは本当に大丈夫なのかに加えて、何日くらいでカビが生えてくるのかも解説しますよ。

ほかにも、カビを防止する方法保存方法もご紹介するので、食パンのカビにお困りの方はぜひご確認ください!
 

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食パンにカビが生える原因や見分け方は?白・黒・緑など色別に調査!

食パンにカビが生えるのは、空気中のカビ胞子が食パンの表面に付着するのが大きな要因です。このカビ胞子が繁殖するには、糖分・水分・酸素・温度が必要になってきます。

食パンは、エサとなる糖分(炭水化物)が豊富で、水分も多く含まれているため、カビがとても繁殖しやすい食品なんですね。

特に、温度や湿度が上がりやすい夏場梅雨の時期は、1日常温で放置しただけでもカビが生えることがあります。

炊飯器の蒸気が当たる場所やお風呂場の近くに置いておくと、パンにカビが生えやすいので注意してくださいね。

 

【豆知識】フランスパンはカビが生えにくい

食パンフランスパンを比べると、フランスパンのほうが若干カビが生えにくいです。なぜなら、フランスパンはしっかり焼くので水分量が少ないためと考えられます。

同じ理由で、食パンの耳は白い部分よりもカビが生えにくいです。とは言え、長時間放置すると当然カビが生えてくるのでご注意ください。

 

食パンにカビが生えるのはカビ胞子が原因なのですが、このカビ胞子にもさまざまな種類があります。カビの見分け方を具体的にご紹介していきますね。

 

食パンに生えるカビの種類は、青・白・黒がメイン!

食パンに生えるカビの種類を、名前や写真とともに解説します。まずは、一番多い青カビの説明からです。

 

青カビ

別名「ペニシリウム」と呼ばれる青カビは、みかんやお餅などにもよく生えるカビですね。見た目的には、青よりも緑色に見えることもあります。

繁殖する温度が低めなので、比較的多く生えやすいカビと言えます。青カビには、腎臓の病気を引き起こす毒素が含まれている可能性もあるため、軽視するのは危険です。

 

 

白カビ

白カビは「麹(こうじ)カビ」とも呼ばれ、醤油や味噌などを発酵するときにも使われます。

一見無害なように思えますが、自宅で発生してしまった白カビには、発ガン性物質などの毒素が含まれていることもあるので注意してください。

また、白カビは酵素力が強く食品を急激に分解するため、味が落ちてまずくなります

中には白い粉が付いているパンもありますよね。粉と白カビとの見分け方は、ふわふわしたものが付いていたり、臭いや味がおかしいと思ったりしたら、それは白カビの可能性が高いです。

 

上の写真は青カビに加えて、白カビも発生している状態ですね。

 

黒カビ

黒や暗緑色のカビは「クラドスポリウム」と呼ばれ、お風呂場の壁などにも付着する黒カビで、茶色に見えることもあります。

喘息やアレルギーの原因にもなる毒素を排出するため、食べないようにしましょう。

 

食パンに付着するカビは、だいたいこれら3つの内のどれかです。毒素が排出されることもあるので、カビが生えたパンは食べないようにしましょうね。

 

【噂話のウソ・ホント】「土菌」という菌はある?

アンパンマンに出てくる「ドキンちゃん」をご存じですか?

ドキンちゃんは食パンマンが大好きなのですが、「これは食パンに生えるカビが土菌だから」という噂があります。

 

しかし詳しく調べてみると、残念ながら「土菌」という菌は存在しないようです。土菌(ツチタケ)というキノコはあるようですが…。

それでも、食パンにカビが生えやすいことから生まれたエピソードかもしれませんね!

 

ここまでで、食パンにカビが生える原因やカビの種類などをみてきました。それでは次に、カビが生えた食パンは食べられるのか解説します。
 

食パンのカビを取って食べるのは大丈夫?食べた時の対処法も解説!

結論から言うと、食パンのカビを取って食べるのはやめたほうが良いでしょう。

なぜなら食パンに付着したカビ胞子は、目に見える部分だけでなく、パン全体に根を張っている可能性があるためです。

見た目の倍以上の菌が付着しているため、取り除くことは難しいでしょう。たとえ焼くなど加熱して菌は死滅しても、排出された毒素は残ってしまいます

また、袋の中の食パンが1枚だけカビている場合も、同じ袋に入ってる食パン全てにカビ胞子が付着している可能性が高いです。そのため、もったいないですが、あきらめて廃棄したほうが良いでしょう。

私のおばあちゃんが言っていた「カビの部分だけ取ればいい」という話は、間違いだったのですね…。

では、カビた食パンを食べてしまったらどうすればよいのでしょうか?

 

カビに気が付かずに食べた場合の対処法

パンに小さなカビが付いていて、気が付かずに食べてしまうこともありますよね。

私も以前、トーストしたあとでカビに気づいたのですが、恐らくカビの部分を少し食べたあとでした…。しかし、特に体調不良になることはなかったです。

このように、食パンのカビは大量に摂取しない限りは、食中毒などの健康被害が起きることは少ないと言われています。

1~2時間経過しても腹痛などが起こらなければ、気にしなくて大丈夫でしょう。

ただし、下痢や嘔吐などの症状がでてしまった場合は、下痢止めなどの薬を使わずに、まずは毒素を出し切るように心がけましょう。

体調があやしいときは、殺菌作用の強い「梅干し」や「大葉」などを食べるという人もいるようです。

 

安静にしても体調が戻らない場合や、お子さんの場合は病院で受診してくださいね。

このように、少しでもカビが生えると食パンは食べられないので、何日くらいでカビが生えるのかを確認しておきましょう。

食パンにカビが生えるのは何日後なの?実際の発生期間はこのくらいです!

食パンの消費期限は、だいたい製造日から5~6日程度です。スーパーなどで購入するときは、実質3日くらいのことが多い印象ですね。

消費期限内で未開封なら、あまりカビが生える印象はありませんが、食パンはいつまで日持ちするのでしょうか?

食パンにカビが生えるまでの期間を、パンメーカーであるヤマザキパンが実験していたので、その比較実験の結果をお伝えします。

 

カビが生えるのは何日から?

未開封の場合>

  • 25℃未満 → 消費期限から10日経ってもカビは生えず
  • 30℃の場合 → 消費期限から3日以降

<カビ胞子付着の場合(開封後)

  • 30℃の場合 → 付着から2~3日

 

未開封であればカビ胞子が付着しにくいため、消費期限切れから数日経ってもカビが生えにくいようです。

一方、開封してカビ胞子をわざと付着させた場合は、2~3日でカビが生えるという結果になりました。

これらは、ヤマザキパンだけの実験だけでなく、ほかのメーカーのパンも含めた比較実験の結果です。この結果から、食パンがカビる理由は「カビ胞子が付着すること」が大きいと言えそうですね。

もちろん、温度や食パンの水分量、カビの種類によって、いつからカビが生えるかは変わってきます。上記の期間はあくまで目安なので、食パンは消費期限内に食べるようにしましょう!

また、衛生管理がしっかりされている製造メーカーならいざ知らず、自宅で手作りとなると、空気中のカビ胞子が付着する危険は高まります。

手作りパンの場合はカビが生えるのが早くなるので、注意してくださいね。

 

【豆知識】無添加の食パンはカビやすい?

防腐剤などの添加物が入っていない「無添加の食パン」のほうがカビやすいのかと思いましたが、そうとは言い切れないようです。

もちろん、防腐剤のような成分が入っている食パンは、カビが発生しにくいと言えます。しかし無添加のパンでも、発酵に使用する酵母によってはカビが生えにくいようです。

つまり、「無添加=カビが生えやすい」わけではありませんが、手作りの場合は、製造後にカビ胞子が付着する可能性があります。

そのため無添加かどうかだけで、カビの生えやすさを考えることは難しいと言えます。

 

食パンのカビは、カビ胞子や温度などが大きな要因だと分かりました。それでは、なるべくカビが生えないようにするにはどうしたらいいのか、防止策を解説します。
 

食パンのカビ防止のコツは?正しい保存の仕方や対策方法を教えます!

食パンのカビを防止するには、カビ胞子の付着を抑えることと、温度管理が重要です。

開封した食パンを常温で放置するとカビやすいので、避けるようにしましょう。特に夏場や梅雨時期は、一晩でもカビてしまうこともあります。

では、冷蔵庫に入れればいいのかというと、実はこれもおすすめできません。

確かに冷蔵庫に入れると、カビが生えることは防止できますが、食パンがパサパサになって美味しくないです。

冷蔵保存すると食パンのでんぷん質が劣化して、水分が飛んでしまうためです。

そのため、カビが生える目安である3日以内に食べきれない食パンは、「冷凍庫」で保存するのがベストです。

 

食パンにカビが生えない方法は冷凍庫保存

未開封ならともかく、開封後は冷凍庫で保存すると安心です。冷凍庫だと食パンにカビ胞子が付着したとしても、繁殖に必要な温度にならないため、カビが生えることを予防できます。

 

食パンの冷凍保存方法

  1. 食パンを1枚ずつアルミホイルかラップで包む
  2. 冷凍用保存袋に入れて冷凍する

 

市販の袋のまま冷凍することもできますが、より丁寧なのはラップやアルミホイルで1枚ずつ包むことです。そうすれば、空気中のカビ胞子を防ぎ、水分を保つこともできます。

なお冷凍保存した場合は、美味しく食べられるのは2~3週間程度です。

ほかにも、食パンにアルコールを少量吹きかけておいても、カビ対策になりますよ。

防カビ目的で使用するなら、酒造会社が製造しているこちらのアルコール除菌剤がおすすめです。

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酒造用のアルコールが使用されているので、パンなどの食品に直接吹きかけられて便利ですよ。

夏場の暑い時期など、冷凍するほどではないもののカビが心配なときは、アルコールを利用するのもひとつでしょう。

 

フランスパンの冷凍方法は、こちらから知ることができます!
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まとめ

食パンのカビについてみてきましたが、最後にポイントをまとめます。

 

  • 食パンのカビは、カビ胞子糖分や水分・高温によって繁殖したもの
  • 食パンには、青カビ・白カビ・黒カビが生える
  • カビの部分を取り除いても、カビが生えた食パンは食べないほうが良い
  • カビた食パンを食べた場合、毒素を体外に排出して安静にする
  • 1~2時間経っても不調がない場合は、食中毒の心配はない
  • 開封後の食パンは、3日程度からカビが生える可能性がある
  • 食パンのカビを防止するには冷凍庫保存か、アルコールを利用する

 

食パンのカビの部分を取り除いても、食べてはいけなかったんですね!さすがに子供に食べさせることはありませんが、自分ではあまり気にしていませんでした。

また、同じ袋の食パンが1枚カビても、他のパンは問題ないと思っていたのですが、こちらもダメなようです…。

あまり健康被害は大きくないようですが、毒素はあるので気を付ける必要がありますね。今後は、必ず冷凍庫に保存するようにしたいと思います。

みなさんも食パンにカビが生えないよう、上手に保存して無駄にしないようにしてくださいね。

 

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