【監修者:管理栄養士 浜崎保奈美】
私は美容と健康に良いアボカドを毎日食べるためにコストコでまとめ買いしていますが、まだ固いと思ってしばらく常温に放置していました。
そろそろ食べ頃かな?と思って確認したら、皮に白いカビのようなものが!
こんな状態のアボカドは食べられるのかわからなかったので、以下の項目について徹底的に調べてみました!
- 皮が白い、黒い筋などはカビ?見分け方のポイント
- 見た目がおかしいアボカドの対処法
- 腐るとどうなる?見た目以外のチェックポイント
- カビを生やさないための正しい保存方法
- 観葉植物に育てる人必見!種にカビが生えても大丈夫?
アボカドを切ってみると黒い点々があって黒カビのようにも見えて捨ててしまったこともあったのですが、もしかしたら問題なく食べられたかもしれませんよね。
けっこう当たり外れがあるものなので、「こんな状態は食べられない、こんな状態なら食べられる」と基準がわかっていると安心ですよね!
この記事ではいろんな状態のアボカドの画像を例に食べても良い例と悪い例も詳しく紹介していますので、カビなのかカビではないのか、腐ってるのか腐ってないのかの基準がわかるようになりますよ♪
また、種から観葉植物を育てる方法についても合わせて紹介しているので参考にしてくださいね。
管理栄養士・栄養士
目次
アボカドの見た目が白い・黒いのはカビ?見分け方を徹底解説
アボカドを食べようとしたら皮に白いものが付着していた、切ったら黒い筋が入っていたなど、カビが生えているような見た目に異変を感じた経験をお持ちの方も多いと思います。
本当にカビが生えているのか、カビではないのかの見分け方について確認してみましょう。
皮に白いものが付着している
アボカドの皮に付着している「白いモノ」は、カビではない場合と、白カビの場合があります。
アボカドにカビ生えとるんだけど、マミー pic.twitter.com/Nr17vpQD
— 移動しました (@c5_pmm) May 2, 2012
このように、皮の表面やヘタなどに白いふわふわしたものが付着しているなら、白カビだと考えられます。
カビの種類はいろいろあり、カマンベールチーズのように食べても問題ない白カビもありますが、アボカドに付着しているのは有害なカビの可能性も否定できませんので、白いふわふわしたものが付着していたら食べないでください!
なお、ふわふわしているわけではないけど、白い粉のようなものが斑点状に付着している場合もありますが、これは病害虫予防に使用した消石灰が残っているものだと考えられます。
通常はスーパーなどで店頭に並べられる前に拭き取られているようですが、まれに拭き残したものが販売されている場合もあるそうです。消石灰の場合は問題なく食べられます!
切ったら緑色のものが付着している
アボカドの皮は問題なかったので切ってみたところ、内部が変色して緑色のカビのようなものが付着している場合もあります。
今日買ったアボカドにカビみたいなやつが生えてたʕ •́؈•̀ ₎ pic.twitter.com/QDczu8tptr
— わたる@ʕ •́؈•̀ ₎ (@mame_26MAX) November 29, 2019
画像を確認してみると、切り口にカビらしきものが見えて、ヘタの部分から異端で果肉が混ざって腐ってるように見えますよね。
カビなのか正体はわかりませんが、いずれにしても傷んでいると考えられますので食べないでください。
切ったら黒い点々、黒い(赤い、茶色っぽい)筋がある
アボカドを切ったら黒い(赤い、もしくは茶色っぽい)点々や筋が入っている場合があります。
アボカドあるあるですか?
275円もしたのに黒い点々が点々としてる!!!´д` ;
アボカド先輩〜!そりゃないっすよ〜!!! pic.twitter.com/S7MkIjVeMk— ふくい舞 (@fukuimai) April 11, 2014
かなり見た目が悪くて黒カビのように見えますが、追熟のしすぎで維管束が酸化して色が変わっただけなのでカビではありません。
果肉が黄緑色の状態なら問題なく食べられますが、食感や味は落ちます。
切ったら中身が白い部分があり、全体的に変色している
切ったらヘタの部分が白くなっていて、全体的に変色している場合があります。
アボカド切ったらカビ生えてて悲しみでしかない pic.twitter.com/7Go9PI5Kmx
— koha(こは) (@koha_squid) March 21, 2017
ヘタの部分が白くなっているのは白カビ、全体的に変色して腐っている状態なので、この画像のアボカドは食べられません!
このように明らかにカビが生えているとわかる場合は食べられないと判断できますが、変色しているだけでは腐ってるか見分けがつきにくい場合もありますので、他の状態についても確認してみましょう。
カビが生えたら捨てるしかない?見た目があやしいアボカドの対処法
カビが生える以外にも見た目が変で食べられるのか判断に迷う場合がありますよね。
黒い点々や筋程度なら食べられると紹介しましたが、もう少し全体的に黒い変色が広がっている場合は判断がかなり難しくなります。
😰スーパーで買ってきたアボカド……… 切ったらこんなんやった〜💧
悔しいかな、速攻でゴミ箱ダヨ〜〜💧😔 pic.twitter.com/4EnFMxYpg3— あぁちゃん (@E44232) September 4, 2019
このように変色しても腐ってるわけではなく、低温障害が原因だと考えられます。
もともとアボカドは熱帯地域の食べ物なので、5℃以下で保存されると低温障害を引き起こして画像のように変色します。
皮の外側は問題ないのでコストコやスーパーでもそのまま販売されていますが、買ったばかりなのに変色や、カビることがよくあるのです。
もし黒い点々や筋が入っているだけでカビや腐ってるわけではないならそのまま食べても良いですし、気になる部分を取り除いても大丈夫です。
買ったばかりのアボカドがカビた、腐っていた場合は捨てる前に、購入したスーパーにレシートと現品を持参して交換対応してもらいましょう!
お店側でもこのような商品を何度も販売することがないように、品質管理を徹底するきっかけにもなるはずです。
カビや腐ってるのに気づかず食べたらどうなる?
カビが生えていても、その部分を取り除けば食べても大丈夫と考える人もいますが、カビが生えていたなら絶対に食べない方が良いです!
目には見えなくても、カビの胞子が果肉全体に入り込んでいる可能性があるので、カビの部分を取り除くだけでは十分だといえません。
カビが生えたアボカドを食べてしまい、腹痛を引き起こした例もあります。
カビの生えたアボカドというレアアイテムの摂取により、込み上げるような腹痛に蝕まれている。
— 周兵衛 (@m4B7ckQeJTH5tV9) October 1, 2017
なお、過敏性腸症候群の方はカビが生えていなかったとしても、アボカドを食べただけで腹痛を引き起こすので注意しましょう。
ここまで↓果肉がぶよぶよに柔らかくなると明らかに腐ってるとわかるので、さすがに食べませんよね。
アボカド、腐ってるー😭色黒いし白いカビみたいなのもあるし。緑色なのは1/3位?
驚いたのはすんなり返金対応してくれなかった事!!
「日が経って品が悪くなってるから安いんです」と😨149円て腐っててもいい価格じゃないと思うし、訳ありとか一言も書いてないYO😡 pic.twitter.com/pRTImuEu0E— 灯里/なごみ (@nagomichan_753) August 23, 2019
アボカドはお店で売られている段階でも品質管理が難しいので、家庭で保存するのも難しい食材といわれています。
買ったばかりならお店の落ち度として返品交換を主張できますが、買ってから数日経過していた場合は「お客さまの保存方法が悪くかったのでは・・・?」と返品交換に対応してもらえない可能性も考えられます。
でも、せっかく買ったアボカドを腐らせたりカビが生えて食べられなくなるのはもったいない・・・。
このまま捨てることがないように、正しく保存するコツについても次章で確認してみましょう!
アボカドにカビを生やさない!正しい保存方法のコツ
アボカドは家庭での保存が難しいので、できるだけお店で食べ頃の状態を購入して、すぐに食べるのが理想です。
食べ頃のアボカドを見分けるには、以下のチェックポイントを確認してみましょう。
食べ頃 | 追熟が必要 | 熟しすぎ(腐っている可能性も) | |
皮 | ・ツヤがある ・黒っぽい |
・ツヤがある ・緑色 |
・ツヤがない ・真っ黒 ・シワがある |
ヘタ | ある | ない | |
弾力 | 指で軽く押すと柔らかい | 固い | ぶよぶよ |
食べ頃のアボカドは4~5日間は日持ちしますが、5℃以下では低温障害を引き起こして27℃以上だと腐りはじめるので、必ずビニール袋に入れて乾燥を防ぎ、野菜室で保存してください。
この期間内に食べないなら、丸ごと冷凍庫で保存するのもおすすめです。
冷凍すると1ヶ月くらいは保存できますので、食べるときに自然解凍でお召し上がりください。
追熟が必要な状態なら常温(27℃以下)で3~5日かけて追熟しますが、バナナやりんごと一緒にビニール袋に入れておくと早く追熟しやすくなります。
ここまでアボカドを食べる時に役立つ情報を紹介してきましたが、最後に「種から育てる」楽しみについても紹介します!
アボカドを種から育てる!水耕栽培でカビが生えても大丈夫?
最近はアボカドの種を水耕栽培などで育てて観葉植物として楽しむ人が増えています。
とても成長が早いので、種から育てても2年ほどで2メートル近くも成長しますが、剪定して好みのサイズに調整もできます。
広い土地があれば地植えにして20メートル以上に成長させ、実がなるように育てている人もいるほどです。
種に爪楊枝をさして容器に引っかけ、水に半分くらい種を浸けておくと、1ヶ月くらいで根が出て発芽します。
ただ、このように種がカビてしまう例も少なくありません。
発芽させようとしてたアボカドがカビった…復活するかな… pic.twitter.com/dcUKDf7rub
— かける (@8MbO5N36epAI8XT) November 23, 2019
カビが生えても根と芽が順調に成長していれば、問題なく育つようです。
ただ、全体的に腐ってしまった場合は残念ながら成長は見込めないので、また新しい種でチャレンジしてください。
半年くらいは水だけでも成長しますが、その後は土に植え替えてお好みの大きさになるまで成長させてくださいね。
まとめ
アボカドのカビについて調べた結果をまとめます。
- アボカドの皮が白いのは消石灰か白カビの可能性がある
- 果肉と混ざって緑色っぽく見える場合も食べない方がよい
- 切ったら黒い筋があるのはカビではない
- 中身まで白くなっている場合はカビの可能性がある
- 黒く変色している場合は低温障害か、腐ってる可能性がある
- 買ったばかりでカビが生えていたなら食べずに捨てるか、お店で交換してもらう
- アボカドは保存が難しいので食べ頃の選び方を覚えよう
- 観葉植物を育てる場合、種がカビても根や芽が伸びれば大丈夫
アボカドは外側の皮だけでは新鮮な状態を見極めるのが難しく、切ってみたらカビや黒い変色が見られることがよくあるものです。
白カビについては消石灰の可能性もあるので、よく確認した方がよさそうですね!
購入する時には食べ頃を選んですぐに食べるか、家で追熟して食べ頃になるまで様子を確認しながら早めに食べたほうがよさそうです。
もし食べきれなかったら冷凍保存もできるので、美味しく食べられる時期を見逃さないようにしましょう!