我が家には開封後の粉ゼラチンがあり、賞味期限切れになって1年以上過ぎています。
子どもたちに手作りゼリーブームが来たことがあって、カルピス味、炭酸などオリジナルゼリーを楽しんだ残りです。
見た目も臭いも特に変化がないので、使い切ってしまおうと考えているのですが、大丈夫なのでしょうか?
今回は、賞味期限切れの粉ゼラチンに関する情報を集めたので、詳しくご紹介します。
- 粉ゼラチンの賞味期限はどれくらい?開封後はどれくらい日持ちするの?
- 賞味期限切れになって5年以上経ったゼラチンでも使えるって本当?
- ゼラチンの正しい保存方法
- ゼラチンをゼリー以外で有効活用する方法を紹介
粉ゼラチンは、2015年に賞味期限の推奨期間が3年から5年になったことが公表されています。
元の賞味期限が長いうえに、5年前など年単位で賞味期限切れになったゼラチンを今でも使っているという口コミ情報が多数見つかりました。
我が家にある1年前に賞味期限切れになったゼラチンは「余裕で使える」と思いたいところですが、子どもがいるのでやはり正確な情報を確認する方が良いですよね。
今回はゼラチンの保存方法やゼリー以外の使い方など、無駄なく使いきれる情報もご紹介するので、ぜひ最後までごらん下さい!
目次
粉ゼラチンの賞味期限はどれくらい?開封後の日持ち期間も調査!
まずは粉ゼラチンの賞味期限を改めて確認してみましょう!
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が2015年に公表した情報をまとめてご紹介します。
ゼラチンの賞味期限
従来は賞味期限3年をすすめていたが、5年たっても品質が低下しないことがわかったので、賞味期限は「未開封で5年」をすすめる。
ゼラチンの質が低下しにくいのはなぜ?
ゼラチンが5年もの長期間保存ができるのには、下記の理由があります。
- 糖や油分がほとんど含まれていないので、酸化や変色がしにくい
- 乾燥している食品なので、劣化&菌の繁殖がほとんどない
ただし、直射日光が当たる・温度が高い・ジメジメしているなどの環境では、他の食品と同じように劣化するのでご注意下さい。
ゼラチンの賞味期限は長い!
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合は、ゼラチンなどを製造販売している有名メーカーが加盟している組合で、ゼラチンなどの研究や製造業者への指導などを行っています。
最終的な賞味期限の設定は製造業者がそれぞれ決めるので、賞味期限切れまでの期間は5年よりも短い場合もあります。
実際の賞味期限がどれくらいかを、スーパーでもよく見かけるゼライスのゼラチンでチェックしてみましょう!
商品名 | 賞味期限 | 引用元 |
CTゼリーミックス | 1年 | 公式HP |
ゼラチンA-U粉末 | 3年 | |
ゼラチンパウダー | 3年 | 通販HP |
ゼライスの他にスーパーでよく見かけるジェリフの粉ゼラチンは、賞味期限が2~3年と公式ホームページで紹介されていました。
開封後は早めに使うのがおすすめ
未開封では5年間品質が劣化しないと分かったゼラチンですが、開封後は下記の点に注意が必要です。
- 密閉して保存
- 温度の高い場所・ジメジメした場所に置かない
- 早めに使い切る
開封後の日持ちを調べたのですが、製造メーカーなどからの情報はありませんでした。
一度空気に触れると、空気や湿気に含まれる雑菌がついて劣化する可能性があるので、長期間保存せずに使い切って下さいね。
私もスーパーに売っている数種類のゼラチンを使いましたが、家庭用の商品は数グラムずつ個包装されているのが一般的です。
例えば森永製菓から家庭用に販売されている「クックゼラチン」は、5グラムずつの個包装です。
*5グラムのゼラチンで、200mlほどの容量のコップ3個分のゼリーが作れます。
個包装の量をチェックし、ご家庭で一度に使いきれる分に合わせて商品を選んでも良いですね!
次に、賞味期限切れ後のゼラチンがいつまで使えるかを調査しました。
賞味期限が年単位だと、期限をきちんと管理せずに何となく使っている方も多いと思います。
ゼラチンは劣化が少ない食品とのことですが、食べられなくなるのはいつなのでしょうか?
ゼラチンが賞味期限切れになった!いつまでなら食べても大丈夫?
「賞味期限切れ後のゼラチンを使っている」という実体験を口コミなどで調べると、期限をほとんど気にしていないという声が多数ありました。
賞味期限切れ数年後のゼラチンでも使えるって本当?
口コミなどの声をまとめてご紹介します。
- 半年~1年前に賞味期限が切れたゼラチンは普通に使える
- 賞味期限切れ後2年のゼラチンを使ったが、ゼリーも固まったし問題なかった
- 賞味期限切れ後3年のゼラチンを使ったゼリーを食べた。味に問題はなく、お腹も壊さなかった
1年~3年までは、全く気にせず使うという方が多数でした。
驚いたのは、「10年以上前の古いゼラチンも普通に使える」という口コミです。
- 14年前のゼラチンがあり、粉が固まっていたが使ってみた。通常通りのゼリーができて、美味しかった
- 15年前に開封したゼラチンをずっと使っている。粉は固まっているが、普通にゼリーができて、お腹も壊さない
10年以上経つと、個包装で未開封のゼラチンでも粉が固まるようです。粉が変化していてもゼリーが作れて普通に食べられるという実体験でした。
食品に書かれている賞味期限や消費期限は目安の期限なので、食べられるかどうかの判断は自分でする必要があります。
- 賞味期限:未開封&保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限
- 消費期限:未開封&保存方法を守ったときの、安全に食べられる期限
先ほどもご紹介したとおり、ゼラチンは劣化がほとんどない食品だとわかっているので、消費者側としても安心感があるのかもしれませんね。
ただし、時間が経つ程に本来の状態ではなくなっていきます。開封後に湿気を含んでいると思うだけでも、嫌な感じがしますよね。
できるだけ食べきれる分を買って、古くならないうちに使うようおすすめします。
ゼラチンは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
口コミにもあったように、湿気などが原因で固まった古いゼラチンでもゼリーが作れるとのことでした。
ゼラチンが腐るとどうなるのかを調べたのですが、使えないほど劣化したという情報はありません。
ただし、開封後のゼラチンにゴミ・水分・他の食品などが入ってしまった場合は、下記のような状態になる可能性があります。
- カビ
- 害虫被害
- 変な臭い
- 味の変化 など
業務用の大袋などで購入した商品を長く保存している方は、他の食品が腐ったときの見分け方と同じようにゼラチンをチェックしてみて下さい。
見た目・臭い・味に少しでも異変を感じたら、体がその食品を拒否している目安です。無理をして食べないで下さいね!
次に、ゼラチンの保存方法を確認しましょう。
よっぽど過酷な環境ではない限り、あまり神経質に保存する必要がなさそうなゼラチンですが、保存するときに注意した方がいいことはあるのでしょうか?
ゼラチンの正しい保存方法!常温や冷蔵庫で保存するときの注意点は?
先ほども登場した森永製菓のクックゼラチンに関する情報を調べると、「こんな保存方法はダメ」という詳しい情報が公表されていました。
- 50℃以上の場所で長期保存はNG
- 直射日光(紫外線)に当てるのはNG
- きちんと密閉せず、湿気を吸うような保存方法はNG
- 有機溶剤と一緒に保存するのはNG
有機溶剤とは?
具体的な名前をあげると多数あるのですが、わかりやすいのは石油のように揮発性が高くて・他の物質に吸収されるような化合物のことです。
有機溶剤は人間の皮膚からも吸収されるので、少量でも中毒が起こる危険性があります。
ゼラチンは、基本的に常温保存できる食品です。製造メーカーのホームページを見ても、「開封後は冷蔵保存」などの指示はありませんでした。
ただし、適切な保存場所が無い場合は、冷蔵庫や冷凍での保存をおすすめします。
冷蔵庫や冷凍での保存は、下記の点に注意が必要です。
- 庫内の湿気を吸う
- 湿気と一緒に雑菌がつく可能性がある
- 湿気と一緒に臭いうつりなどもする可能性がある
- 出し入れの際の温度変化で結露が出てカビなどにつながる可能性がある
出し入れを極力少なくするため、なるべく小分けにして、しっかり密閉できる保存袋に入れて保存なさって下さいね。
ふやかしたゼラチンも保存できる?
板ゼラチンをふやかした後に、材料が足りないなどの理由で最後まで作れない場合もあると思います。
そんなときはなるべく空気が入らないようにラップをし、冷蔵庫に入れましょう。
ふやかすために水を使っているので、常温では劣化する可能性が高いです。なるべく早く冷やして、翌日には使いましょう!
最後に、我が家のようにゼラチンが余ってしまった場合の有効活用方法をご紹介します。
ゼリーに使うだけじゃ勿体ない!ゼラチンの効果的な活用方法
SNSで手作りゼリーの画像を検索すると、1万件以上の投稿があります。
アイディア満載で試してみたいものばかりなのですが、おやつがいつもゼリーばかりだと、飽きてしまいますよね。
実はゼラチンには、他にもさまざまな有効活用方法があるので、注目の方法をご紹介します!
プリンをゼラチンで固めると冷凍可能に!
プリンを焼く・蒸すという方法で作ると、日持ちしない上に凍らせると食感が変わってしまいます。
プリンを作り置きする場合は、ゼラチンで固めると冷凍できるので便利です。
コラーゲンを摂取!
コラーゲンは年齢とともに減り、”肌の老化”や”骨の柔軟性がなくなる”などの影響があります。女性にとって気になる物質ですよね!
有名化粧品メーカーの資生堂のホームページには、コラーゲンを体内で作り出せるような質の良い食事が大切という情報がありました。
実はゼラチンとは、動物の骨などに含まれるコラーゲンのことです。
ゼリーだけに使うのはもったいない!バランスを整えた食事にコラーゲンも含ませて、体に取り入れていきましょう!
- コーヒー、味噌汁、鍋、ご飯の炊飯時などに混ぜる(ゼラチンには味が無いので、混ぜても大丈夫です)
- ハンバーグなどに混ぜる(ゼラチンは保水性が高いので、肉汁たっぷりの料理になります)
- 野菜炒めなどに混ぜる(水が出がちな野菜をコーティングして、栄養価もとどめてくれる効果が期待できます)
- 肉・魚料理のソースをジュレにする
この他にも、ゼラチンをお肌のパックにしたり・お風呂に入れたりするという口コミがありました。
コラーゲンは肌からは浸透しないと言われていますが、女性にとっては肌に良いことを考えるだけでも楽しいですよね。
質の良い食事をとることが優先ですが、肌に異変が出ない方なら、気分がよくなる方法として試してみるのもいいかもしれません♪
まとめ
ゼラチンの賞味期限について調査すると、長期保存ができて有効活用方法が複数ある食品だとわかりました。
ポイントをまとめてみます!
- 粉ゼラチンは5年たっても品質が劣化しないことがわかっている
- 実際の商品の賞味期限も長くて、3年ほどに設定されている場合がある
- ゼラチンは賞味期限切れ後に、数年~10年以上でも平気という実体験の情報がある
- ゼラチンを腐らせたという情報は見つからないが、開封後にゴミなどが入った場合は使えなくなる可能性がある
- ゼラチンは基本的に常温保存可能
- ゼラチンの活用方法はゼリーだけではない!保水性などを利用してさまざまな方法で取り入れるのがおすすめ
ゼラチンは基本的に劣化しにくい食品だということがわかりました。
冒頭でお話しした我が家のゼラチンも状態を確認してみると、粉がサラサラで見た目も臭いも変化がありません。
今回はゼリーだけではない活用方法も分かったので、早速使ってみたいと思います。
ただし長期間保存した場合には注意が必要な場合もありました。
小さい単位で個包装されている商品ならあまり心配する必要は無さそうですが、大袋で購入した場合は状態の確認も忘れずにして下さいね!