北海道在住の我が家は、初夏になると新鮮なアスパラが手に入ることが多く、大変重宝しています。
しかし思ったよりも日持ちせずに、気が付いたらしなしなになっていることも多々…。
せっかく新鮮なアスパラなのに、とても勿体ないですよね。
そこで、アスパラの日持ちはどれくらいなのかを始め、長持ちする保存方法などを調べてみることにしました。
- 生のアスパラや調理後の日持ちとアスパラ加工品の賞味期限
- 腐るとどうなるのか?傷んだ時の見分け方
- 長持ちする保存方法とは?常温保存や冷凍保存のコツ
- 新鮮でおいしいアスパラの見分け方
- アスパラをシャキッと茹でる方法
調理前の生アスパラの日持ちだけでなく、調理後の日持ちまで解説します。
また、冷蔵庫だけでなく常温や冷凍の場合はどうなのかなども詳しく説明しますよ。
新鮮なアスパラの見分け方や腐るとどうなるのかもわかるので、食べられるか判断することもできるようになります。
日持ち期間や保存方法などをしっかり確認して、新鮮なアスパラを美味しくいただきましょう!
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目次
アスパラの日持ちや賞味期限はどれくらい?生や調理後などを解説!
北海道や長野などが主な産地であるアスパラは、涼しい環境を好む野菜です。
また、収穫した後も成長を続けるので、温かい環境だと成長が促進して痛むのが早くなり日持ちしません。
つまり温度が高くなる常温だと腐るのが早いため、冷蔵庫や冷凍で保存するようにしましょう。
保存状態 | 日持ち期間の目安 |
常温 | × ※当日中 |
冷蔵庫 | 4~5日程度 |
冷凍 | 1ヶ月程度 |
1日程度の常温保存であればすぐに腐ることはありませんが、なるべく早めに冷蔵庫で保存するようにしましょう。
数日で食べきれないようであれば、冷凍しておくと日持ちしますよ。
※正しい保存方法は「アスパラの正しい保存方法とは?長持ちさせるコツも教えます!」で解説します。
生のアスパラの日持ちが分かったところで、調理後はどれくらい日持ちするのでしょうか?
調理後や市販のアスパラの賞味期限はどれくらい?
作り置きしておいたアスパラ料理や、市販のアスパラの日持ちはどれくらいなのか気になりますよね。
まずは調理後の日持ちを、料理別にご紹介します。
料理 | 日持ち期間の目安 |
焼きアスパラ、塩茹でアスパラ | 2~3日程度 |
アスパラベーコン、肉巻きアスパラ | 3~4日程度 |
マリネ | 4日程度 |
煮浸し(おひたし) | 5日程度 |
もちろんレシピによって日持ちは変わってくるので、これらはあくまでも目安として考えてくださいね。
では次に市販されているアスパラ加工品の賞味期限をご紹介します。
生鮮食品である生のアスパラには賞味期限などは付いていませんが、加工されている缶詰などには賞味期限が付いている場合があります。
商品 | 賞味期限 |
漬物 | 9日程度 |
コストコの冷凍アスパラ(ベジーマリア) | 購入日より1年11ヶ月 |
缶詰 | 3年程度 |
特に漬物などは商品によって賞味期限が違うと思うので、必ず確認するようにしてくださいね。
自分で冷凍する場合は1ヶ月程度ですが、コストコで扱っているベジーマリアの冷凍アスパラだと約2年も賞味期限があるようです!
ベジーマリアの冷凍アスパラは産地で収穫後に急速冷凍され、空気が入らないように密封して冷凍されているので長持ちするのだと考えられます。
缶詰などもとても日持ちするので、市販品も上手に使っていきたいですね。
改めて調べてみると、アスパラの日持ちはやはりあまり長くないようです。
長く置いたアスパラが食べられるか判断するためにも、腐るとどうなるのか確認しておきましょう。
アスパラは腐るとどうなるの?傷んだときの見分け方や目安がコレ!
生のアスパラには賞味期限などが記載されていないので、食べられるかどうかは自分で判断する必要があります。
腐るとどうなるのか見分け方をご紹介するので、判断の目安にしてみて下さい。
アスパラが腐っている場合
- 穂先や切り口が茶色に変色している
- ぬめりが出ている
- カビが生えている
- 酸っぱい臭いがしている
- 水分が出て溶けている
- ふにゃふにゃと柔らかくなってる
- 味に違和感がある
このようにアスパラが腐ると、色などの見た目や臭いなどに変化が出てきたり、食べると味に違和感があります。
特に穂先や切り口は傷みやすいので、変色や酸っぱい臭い、ぬめりなどがないか確認するようにしましょう。
腐ったアスパラを食べるとお腹などを壊してしまうことがあるので、注意してくださいね。
しなしなのアスパラを復活させる方法
しなしなになっている場合は少し傷んでいると言えますが、以下の方法で復活させることができます。
- 1cmほど根本を切る
- 水に3時間浸けるか、50℃のお湯に3分浸ける(50℃洗い)
根本が割れていたり変形している場合は、少し切って断面を新しくすると水を吸いやすくなります。
時間がない場合は、50℃洗いがおすすめです。
続いて、市販の加工アスパラの賞味期限が切れた場合は食べられるのかも調べてみました。
市販の加工アスパラが賞味期限切れになった場合
市販のアスパラ商品には賞味期限や消費期限が付いていますね。
ちなみに消費期限とは「安全に食べられる期限」、賞味期限は「美味しく食べられる期限」です。
つまりアスパラに限らず、消費期限が過ぎたものは安全が保障されていないので、食べないようにしましょう。
賞味期限の場合は美味しさの保証なので、多少期限が過ぎても食べられます。
賞味期限を設定する際にはさまざまな検査結果を経て、「製造日から何日後までOK」と結論を出します。
仮に「製造日から100日後までOK」と検査結果が出た場合は、安全性を考慮してこの期間より短くなるように「0.8」などの安全係数を乗じて商品ラベルに賞味期限の日付が記載されるので、この場合は製造日から80日後の日付が記載されることになります。
こちらで紹介したように、製造日から何日後に賞味期限が設定されているのかがわかれば、「設定された賞味期限の期間から1.2倍程度の期限切れ」なら問題ないとされています。
賞味期限が製造日から3年後に設定された缶詰の場合
3年(1095日)×1.2=1314日(約3年7ヶ月)
つまり、賞味期限の日付から7ヶ月くらいなら過ぎても大丈夫ということになります。
製造日や賞味期限の日数が分からなければ正確な計算はできませんが、だいたいの目安の判断にはなるかもしれませんね。
もともとの賞味期限の長さによって、期限切れで食べられる期間が変わってくるので注意してください。
このようにアスパラが腐るのは、温度が大きな原因の1つということは最初にご紹介した通りです。
ではどのように保存すると長持ちするのか、次に解説していきます。
アスパラの正しい保存方法とは?長持ちさせるコツも教えます!
温度が高いと腐りやすいアスパラは、常温保存には向いていません。
したがって、基本的には冷蔵庫で保存することになります。
アスパラの保存方法
- 切り口を少し切り落とす
- 濡れた新聞紙かキッチンペーパーで包む
- ビニール袋などに入れる
- コップなどに入れて立てた状態で冷蔵庫に保存
もしくは、1~2cmほどの水を入れたコップに入れて、コップごとビニールに包んでもOK!
温度が高い野菜室ではなく、冷蔵室で保存するようにしましょう。
アスパラは乾燥に弱いので、切り口を少し切り落としてその部分を湿らせておきましょう。
また長持ちする保存方法のポイントは、「収穫される前の状態を保つこと」です。
これはアスパラに限らず野菜全般に言えることなので、覚えておくと良いですね!
アスパラは立って生えていますので、横に寝かせると穂先が上に上がろうとして余計なエネルギーがかかり、鮮度が落ちてしまいます。
また、アスパラに適した温度は4℃前後なので、7℃くらいに保たれている野菜室ではなく冷蔵室で保存しましょう。
飲み物を置くスペースなら、立てて保存しやすいのでおすすめです。
このように上手に保存すると5日~1週間程度日持ちしますが、それ以上日持ちさせたい場合は冷凍しておきましょう。
冷凍する場合
アスパラは、生でも塩茹でしてからでも冷凍することができます。
細いアスパラの場合は生のままで構いませんが、太いアスパラは少し茹でた方がその後調理しやすいです。
茹ですぎると栄養が流れ出てしまったり、解凍した時に水分が多く出て食感が落ちるので注意してください。
※市販の冷凍アスパラは上手に加工されているため、大きく栄養素が損なわれることはないようです。
冷凍の保存方法
- 適当な大きさにカットする
- 固く塩茹でする(もしくは生のままでもOK)
- 水気をよく切る
- 冷凍用保存袋に入れて、素早く冷凍する
調理するときは冷凍のまま使うことができますよ!
冷凍する時は半生かなと思うくらい、固く茹でておいてくださいね。
アスパラを長期保存させたい場合は、新鮮なアスパラを選び、固く茹でて冷凍するのが良いですね。
そのためにも、新鮮なアスパラの選び方と正しい茹で方を最後にご紹介します。
今日から活用できる!新鮮なアスパラの選び方や正しい茹で方とは?
すでに傷み始めているアスパラだとあまり日持ちしないので、なるべく新鮮なアスパラを選びたいですよね。
新鮮なアスパラを見分けるには、色や茎、穂先を確認するのがポイントです。
新鮮なアスパラの見分け方
- 穂先が締まっていて真っすぐになっている
- 茎の太さが均一になっている
- 濃くて鮮やかな緑色をしている
- 全体的に張りがある
- 切り口が変色しておらず瑞々しい
筋張っているものや切り口が乾燥しているものは、なるべく選ばないようにしましょう。
茎はなるべく均一で、穂先まで真っすぐなものが良いですよ。
ちなみに、アスパラにはオスとメスがあり、メスの方が栄養価が高いといわれています。
↓穂先がこのようにキュッと締まっているのがメス
↓穂先がこのように開いて隙間があるのがオス
このような見分け方を覚えておくと便利ですよ♪
せっかく新鮮なアスパラを手に入れたら、茹で方も実践しましょう!
アスパラの正しい茹で方について
アスパラを茹でる前に、まずは下ごしらえをしておきましょう。
下処理の方法
- 根本から1/4程度を取り除く(手で自然に折れるところ)
- 固い場合は根本近くの皮を剥き、三角形のハカマを取り除く
根本の固い繊維の部分は食べにくいので、取り除いておくと食べやすいです。
また柔らかい場合や食感が気にならない場合は、ハカマを取り除く必要はありません。
それでは次に茹で方をご紹介します。
塩水でなくても構いませんが、塩水だと下味もついて色鮮やかになりますよ。
アスパラの茹で方
- 1%程度の塩水を沸騰させる
- 根本から入れて、20~30秒経ったら穂先を入れる(2分程度)
- 茹で上がったらすぐにザルに上げ粗熱を取る
- さっと冷水にさらして水気を切る
全体的に茹でる場合もカットした場合も、火の通りにくい根本から茹でるのがポイントです。
冷凍する場合の茹で時間は1分ほどですので、長く茹ですぎないようにしましょうね。
また、冷水に付けなくても構いませんが、冷水にさらしておくと水っぽくならないので、サラダや冷凍の場合などは特におすすめです。
時間がない時は電子レンジでもOK!
茹でるのは面倒だったり時間がない場合は、電子レンジを使うと便利です。
- 適当な大きさにカットする
- 少し水に濡らす
- 耐熱容器にいれ、軽くラップをかける
- 1分半ほど加熱する
私はいつも時短のため、電子レンジのお世話になっています。
素早く早く調理できるので、とてもおすすめですよ!
まとめ
アスパラの日持ちや保存方法など、詳しく解説してきました。最後にポイントをまとめます。
- 生のアスパラは冷蔵庫で5日程度、冷凍で1ヶ月程度日持ちする
- 調理後の日持ちは2~5日程度と料理やレシピによって異なる
- 市販の冷凍品や缶詰は2~3年程の賞味期限
- 腐るとぬめりや変色、異臭が出てくる
- 市販の場合、多少の賞味期限切れなら食べられる
- 乾燥を防いで冷蔵庫で立てて保存すると長持ちする
- 常温保存は向いていない
- 生でも塩茹ででも冷凍保存できる
- 新鮮なアスパラは太さが均一で穂先まで真っすぐ
- アスパラは塩水で根本から茹でる
やはりアスパラはあまり日持ちしない野菜でしたね。
私はいつも適当に野菜室で保存していたので、2~3日程度でしなしなにしていました…。
今度からはきちんと乾燥を防いで、冷蔵室で保存したいと思います。
みなさんもこれらの情報を参考に、上手に無駄なくアスパラをいただいて下さいね!